北岳(広河原〜二俣〜大樺沢雪渓〜八本歯のコル〜北岳の往復)
- GPS
- 09:52
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 2,592m
- 下り
- 2,581m
コースタイム
06:40 広河原山荘
08:30 二俣
10:35 八本歯のコル
11:10 トラバース道分岐
11:40 稜線合流(昼食)
12:10 出発
12:50 北岳山頂 到着
13:30 北岳山頂 出発
14:05 八本歯のコル
15:10 二俣
16:15 広河原バス停
天候 | 晴れ→11時頃曇り→時々雨→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
乗り合いタクシーに一番近いのは第2(仮設トイレあり)、常設トイレがあるのは第3だがトイレの数が少ない。 6月下旬の平日乗り合いタクシー始発5:40、広河原発の最終バスは16:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※大樺沢の雪渓は2150m付近から登山道を外れて雪の上を歩ける。だいたい八本歯のコル下の約2700m付近まで雪が残っている。今回は二俣付近で10本爪アイゼン装着。 ※落石と上部の急斜面での滑落注意。アイゼン・ピッケルは必須。 ※雪がなくなって登山道が出てくるところからはハシゴ場の急な上り下り。その先はほぼ雪はない。残っていたのはトラバース道の一部と北岳山頂手前の10mくらいの雪渓のみ。どちらもトレースはしっかりしていた。 ※水は大樺沢ルートなら二俣手前の徒渉までならそこら中で汲める。今回は最後にかかっていた橋で汲んだ。 ※キタダケソウは北岳山荘に向かうトラバース道でそこら中に咲き誇っていた。まさにピークだったかと思う。 |
写真
感想
2011年はノルウェー、2012年は夜叉ヶ池、2013年は立山BCと毎年恒例のバースデー登山。
今年は天気とスキーの滑り納めの兼ね合いで立山か仙丈か北岳かで悩んでいたが、
キタダケソウを見に行きたい&滑れそうということで、北岳大樺沢ルートで登ってショートスキーで滑ろうと計画してみた。
昨年同様アゾロのテレマーク革靴をノルディカのショートスキーに強引にはめればなんとかなるかな・・・
誕生日前日の夕方出発、途中浜松SAで下りてあらたまの湯に入り、浜松SAで再度in、
静岡SAの天神屋でしぞーかおでんの晩御飯食べて新清水ICで下りて52号を北へ走る。
高速の平日割引がほぼなくなってしまったのでだいぶ高くついた感じがする・・・
しかし久しぶりだったせいかなんだか行きは52号がやたら長く感じたなぁ。
日付が変わる頃に芦安駐車場に到着し就寝・・・
6/26当日。
朝からすっきりとした晴れ。
乗り合いタクシーに乗ろうとしたら始発の1号車の乗客は自分以外全員釣り師(笑)みんなどこで釣りするんだろう?
1時間ほどで広河原に到着したら吊り橋渡って広河原山荘で登山届提出。
ここでやたら大勢の登山団体がいたなぁ。後で分かったことだがどうやら高校生の団体らしい。100人以上いたので学校登山なんだろうか?
抜いたり抜かれたりも大変なので彼らの行動前にさっさと出発。
樹林帯を軽快に登っていったが意外にストックが役立った。
最初はしまい忘れたなー面倒だなーと思ったが結構登りでも便利なんだなぁ。
もっともストックを着く先には十分配慮する必要はあるが。
二俣手前まで来ると雪がだいぶ出てきており、もう登山道よりも雪渓の上を歩いたほうが楽かも。
雪渓の上をアイゼンはまだ出さずに登っていくとさっきの高校生団体がうようよと現れる。
登山道で遭遇しなくてよかったよ・・・
彼らはここから肩の小屋へ行って泊まるらしい。結果的にこれ以降は会わなかったのでよかった(笑)
大樺沢雪渓をひたすら直登・・・最初はみんなてんでばらばらなルートを歩いているが、
斜度がきつくなるにつれだんだん一箇所になっていき、しっかりとしたトレースになってくる。
ピッケル使おうかなと思ったけど結局雪がなくなって登山道が現れるところまでウィペットでいけてしまった。
ここでアイゼンを外し急なハシゴ場を登っていくと八本歯のコル。
雪山が久しぶりだったせいか、3000m級が久しぶりだったせいかよく分からないけどやたらキツかったなぁ。
・・・とここで靴に違和感が・・・
なんだ?と思ったらなんとテレ革靴のソールがべろ〜んとめくれているではないか!
確かに数年前に売れ残りセールで買ったヤツだったけど、まさかテレ革靴でこんなことになるとは思ってもいなかった。
とりあえず持っているテーピングでぐるぐる巻きにして応急処置して登山続行。
周りはガスガスで展望は望めないので、キタダケソウを期待してトラバース道へ。
歩いてすぐに見つけて感動して写真撮りまくる!
ついにキタダケソウをこの目で見たぞ!
・・・とそのうちにあちこちでキタダケソウを見つけ、気がついたらキタダケソウの大群落。
最後のほうにはもう飽きてきてしまうほど咲きまくってました(笑)
トラバース道から稜線に合流する頃、雨もパラパラ降ってきたし、雨宿りと昼食に北岳山荘にでも行こうかなと思ったら・・・20分ほどかかるような道標があり、即却下!
ツェルトにくるまりながら雨の中、ラーメン作って食べたよ・・・とほほ。
昼食後山頂に向けて出発したら雨も小降りになってきた。
山頂手前最後の雪渓にビビッていたがトレースもしっかりしてたのであっけなく乗り越え、ついに山頂到着!
気合でスキー板まで一緒に持ってきてしまいました(笑)
証拠写真を撮ってもらい、さぁ下山するか。
ちょっと予定時刻より遅い行動だけどスキーがあるから大丈夫でしょう。
当初狙いをつけていた大樺沢雪渓の一本西の雪渓を滑りたかったが、
あいにくのガスと下見もない未知のルート、雪渓に取り付くまでの枝ブッシュがものすごくてそっちは断念。
結局登りでアイゼンを脱いだところでショートスキーの板を履き、さっさと滑って下りることに・・・
それにしても靴底がまたパカパカしだして歩きにくかったなぁ。
もう一回応急処置してスキーを履く。
さて・・・いざ滑走!って2ターンくらいしたところでビンディングから靴が外れて転倒!
どうやら靴底の剥がれの影響かうまくビンディングにはまらないっぽい。
ビンディングを調整すればよかったのかもしれないが時間もない。どうする?どうする?
結局板を脱いでザックにくくりつけ、シリセードで時折ウィペットでスピードコントロールさせながら下りることにした。
でもロングスパッツは置いてきちゃったので靴の中に雪入りまくるし、ウィペットだとピックの効きはあまりよくないし、
FTのストームゴージュアルパインパンツのケツは染みてくるし、いつもより時間はかかるし・・・もう泣きそうになった。
それでもなんとか二俣付近で斜度がゆるくなってからは立って歩きながら下りていき、
雪が少なくなってきたところでアイゼンを外し、そこからはダブルストックを駆使してガンガン下りる。
残り1時間ちょっと。最終のバスは16:30。果たして間に合うのか・・・?
途中二人ほど抜かすが、だんだん応急処置のテーピングも心もとなくなり、
ついには両足がパカパカしだして不快感MAX。
なるべく靴裏全面で地面を蹴るようにはしたが、時折失敗しグニュッと靴底を踏んでしまう。
うぅ・・・早く下りたいよ・・・
もうすぐってところからが意外に長く感じたが、なんとか16:15には広河原のバス停に到着。間に合った!セーフ!
あわててバスのチケットを買って最終バスに乗り込む。
動き出したら即効で寝てしまうぐらい精神的にも肉体的にも疲労困憊でした。
ちなみに下山後はめんどくさかったので駐車場向かいの白峰会館でササッと入って、
ほうとう・鳥もつ煮など郷土料理を食べに行きたかったけど、ことごとくお店は休みばかり。
しょうがないので新東名の清水PAで食べようと思ったら21時でほとんど閉店。
こうなったら最後の手段で、わざわざ静岡ICで下りてまで、さわやかのげんこつハンバーグを食べに行きましたよ・・・
いろいろトラブルありまくりの北岳でしたが、キタダケソウはほんとに可憐で、あの大群落はすばらしいです。
皆さんも梅雨時期だとは思いますが、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
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