甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳(北沢峠テント泊)
- GPS
- 16:54
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,347m
- 下り
- 2,261m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:48
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:03
天候 | 30日 晴れ 昼前後山頂部一時ガス 1日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
◆南アルプス林道バス 往復2,740円 キャッシュレス決済可、パスモで購入 ◆29日午後北沢峠長衛小屋テン場入り、ログ無し 1,000円X2泊で2,000円 予約不要 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<甲斐駒ヶ岳> ◆六方石〜山頂(直登コース) 上りに使うのが○、初心者は避けたほうが無難 <仙丈ヶ岳> ◆段差少なく良く整備された一級品の登山道 ◆馬ノ背ヒュッテ〜大滝ノ頭分岐 小沢の渡渉が5〜6ヶ所あるが問題なく歩けるレベル |
その他周辺情報 | ◆仙流壮で入浴 600円 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
諸事情により約半年振りの山行となった今回、体力的に大いに不安だ。
そこで登山口からテン場が近く、百名山の二名峰が対峙する北沢峠に幕営し、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳のセット登山を計画。さらに前日の午後にテン場入りし、体力温存作戦での二泊三日のゆるゆる山行?いや、ゆとりある安全計画とした。歳だし!
平日午後の南アルプス林道バスは利用者も少なく、駐車場もガラガラだったのに、下山してきた時は満車状態で驚いた。人気の山は平日にかぎると実感する。
バス待ちは十数名、乗車券購入の行列は皆無である。うれしい事に自販機はキャッシュレス対応で便利、交通系ICカードも使えたのでパスモで購入した。往復2,740円(荷物代込)約50分程で標高2030mの北沢峠に到着、長衛小屋のテン場までは下り道10分程、重荷も気にならない、気になるのは天気だけだ。初日はテン場でまったり過ごし明日の甲斐駒ヶ岳登山に備えた。
<甲斐駒ヶ岳>2967m
夜半に少し雨が降った様だが、朝は冷え込み出発時は6℃だった。吐く息も白い中甲斐駒へ出発するも、サングラスを忘れた事に気づき引き返した為30~40分のロス。
これが結果的に山頂での大展望を逃す事になり悔やまれる。
仙水峠から駒津峰へ上り、下りは駒津峰から双児山をへて北沢峠へ戻る反時計回りのルートを取る。仙水峠手前のゴーロ帯は雨に濡れ滑りやすかったので、注意して歩いた。仙水峠に着くと雄大な摩利支天が朝日に耀いて見えた。ここから駒津峰まで樹林帯の急登が続くが、林の切れた場所では栗沢山から連なる早川尾根や仙丈ヶ岳が望め、小休止を取りながら標高を上げる。周りがハイマツ帯になると程なく駒津峰だ。正面には、白い砂礫が眩いピラミダルな甲斐駒ヶ岳の雄姿が見事だ。この先、大岩の六方石を経て直登ルートで山頂を目指すも、途中からガスが上がってきて時間との勝負となる。岩イワの尾根道から花崗岩が砕けたザレた道になり程なく山頂到着。山梨県側から湧いてくるガスで大展望とはならなかったが、時折ガスの切れ間からは、仙丈ヶ岳・北アルプス・中央アルプス・八ヶ岳を望むことが出来た。あと30分早ければ360度の大展望を楽しめたはず、朝のロスタイムが悔やまれる。
帰りは摩利支天に寄り道し、駒津峰からは双児山をへて北沢峠に下った。
<仙丈ヶ岳>3033m
三日目、今日は下山するのでまだ暗い4時に出発、小仙丈ルートで南アルプスの女王、仙丈ヶ岳を目指す。空には星と月も耀いている、天気はいいようだ。
真っ暗な森の中を1人で歩くのは久しぶりで少々心細いが、二合目で北沢峠からの道と合わせると先行者のライトが光った、何気に心強い。三合目を過ぎると少し明るくなってきて、鳥の声も聞こえてくる。樹林帯の中は展望こそ無いが、段差が少なく歩きやすい登山道だ。さらに進み、林を抜けハイマツ帯になると小仙丈は近い。小仙丈ヶ岳でも2800mを越えるので展望は素晴しい。左手に富士山・白峰三山、右手には中央と北のアルプス、後方は甲斐駒・鋸岳を手前に八ヶ岳、正面は小仙丈沢カールを纏った女王、仙丈ヶ岳が長い裾野を広げている。山頂を前にすでに絶景を堪能した。
さらに進んで藪沢カールの縁を行くと仙丈ヶ岳山頂だ。
終日快晴に恵まれたこの日、山頂は多くの登山者で記念写真の順番待ちができていた。山頂からの雄大な360度のパノラマは圧巻で、富士山・北岳・間ノ岳の1.2.3
を始め時計回りに眼をやると、南ア南部の塩見・赤石・聖方面、中央アルプスの木曽駒・宝剣・空木、御嶽・乗鞍と続き、北アルプスの穂高・槍、そして八ヶ岳の手前には昨日登った甲斐駒ヶ岳が白く耀いていた。
雲1つ無い碧い空のもと、しばし絶景を堪能して仙丈小屋へ山頂を後にした。
小屋近くの水場はまだ出ていたが、水面には薄氷が張っていた。秋の深まりを感じつつ、馬の背ヒュッテから大滝頭分岐へルートを取り下山。こもれび荘の昼ランチを食べたかったが13:10分のバスに乗る為、大急ぎでテントを撤収し何とか間に合った。
土曜日とあってテン場は三段目までいっぱいでした。
甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の百名山2峰セット登山は、天候に恵まれ良き山行となりました。
*私的な感想ですが、長衛小屋テン場はトイレ・水場が近い一段目をねらうべし。
さらに、沢沿いよりも山側が○、夜は沢の水音が結構耳につきます。
自分は耳栓持って行きましたが、それでも気になった。
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