乾徳山 ピンクのテープはどこにある???
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,443m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
徳和入口交差点を左折し、徳和駐車場 ※徳和駐車場より先にある登山口手前の空き地にも駐車できるようです |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から乾徳山山頂までは、危険箇所は特にありません。 髭剃岩から先の岩場・鎖場は、高度感はありますが、アスレチックのように楽しめます。 ※乾徳山山頂から先は、ピンクのテープが見つけにくくなります。 乾徳山山頂から大ダオ分岐までは、踏み跡がそれなりにあり、ピンクのテープと赤いプレートを頼りに進めば問題はありません。しかし、地図上は破線ではありませんが、藪漕ぎが続くので難路に思えました。 大ダオ分岐から大ダオまでは、地図上は破線ですが、普通の登山道です。 大ダオから砂防堰堤までは、踏み跡が不明瞭で、ピンクのテープが小さかったり色褪せていたりと、かなり見つけにくいです。加えて、苔生す石が滑りやすく、渡渉の繰り返しで、まさに難路と思えました。逆コースはピンクのテープがもっと見えにくいため、お勧めできません。 |
写真
感想
「日曜日に一緒に山へ行きませんか?」
仕事でお世話になっていて、八ヶ岳やアルプスを経験されているDさんから、初心者の私へまさかのお誘いがありました。いつも単独行の私にとって、グループ登山におけるペース配分等、相手への気配りの勉強になる絶好の機会。喜んで「お願いします!」と返事をしたのでした。
Dさんは、私よりもかなり若く、たまに8km走っているとのことで、体格・体力ともに素晴らしい。かたや私は、今週もほぼ終電帰りで疲労困憊のおじさん。Dさんに迷惑がかからないように、休日出勤をしなくて済んだ土曜日は久しぶりに14時間爆睡し、日曜日に備えました。
徳和駐車場に到着したのは3時30分頃でしたが、他に1台も停まっていませんでした。ほどなくして、Dさんも到着し、6時頃のスタートを目安として仮眠しました。
朝、目が覚めると、車は4台増えていましたが、それでも寂しい感じ。鎖場が渋滞しなくていいかな?なんて考えながら、出発です。
登山口に向けて舗装道路を歩いていると、空き地のような場所があり、ここに5台停まっていました。ありゃ、こちらに停めても良かったかな。
登山口から扇平までは、若干傾斜がきついものの、至って普通の登山道でした。乾徳山は岩場が多いイメージでしたが、これはこれでのんびりと歩けます。Dさんも私と同じく中・高と男子校だったようで、ここでは書けないような懐かしい男子校トークで盛り上がります。そんなこともあり、水場である銀晶水と錦晶水を楽しみにしていたのですが、銀晶水は二人して気がつかず、国師ヶ原に到着してしまいました。ここが8の字ルートの交差点ですね。
高原ヒュッテを偵察して写真を撮るのを忘れてしまいましたが、今日は単独行ではないので、いつものように引き返すわけにいきません。う〜ん、これも勉強ですね。
月見岩に到着し、少し休憩していると、あっという間にガスが出てきてしまいました。山頂での眺望はお預けかな。まぁ、先に進みましょう。
扇平を通過すると、これまでとは一気に雰囲気が変わり、傾斜がきつくなるとともに岩場が登場してきます。先週の両神山で色々と考えながら、試しながら進んだ甲斐がありました。
山頂真下のひとつ前の2本ある鎖場(写真を撮り忘れました)は、私は左側の古い鎖、Dさんは右側の新しい鎖を選択。左側は足の置き場所が小さく、かなり考えながら登りました。右側は難なく登れるようです。
さて、本日のメインイベント!山頂真下の鎖場です。既に渋滞していて、他の方の登り・下りを見ながら、ワクワクしながらイメージトレーニングです。この鎖場に備え、念のため今日はザックの重量をいつもより気持ち軽めの12〜13kgに調整してあるし、大丈夫でしょう。
ようやく私の番がきました。最初は足をかける場所がないのですが、左側の岩に身体を預けたりしながらバランスを保つと、すいすいと中段にさしかかります。ここまでくれば、クリアできたも同然で、難なく登りきることができました。続いてDさんも、ひょいひょいっとクリアです。
乾徳山山頂は、結構狭く、かつ岩でゴツゴツしていて長居できるところではありませんでした。やはり雲で覆われていて、眺望はまったくなし。
記念撮影をして休憩しながら、次に目指す黒金山の話をしているうちに、私の悪い癖が発症。今日の予定ではこの鎖場を下ることはできないので、Dさんに下りに挑戦させてほしいとお願いしました。あっさりとOKをいただいたものの、後から到着された方も増えていて、さらに渋滞となっていたので、結局私が下ってから巻道経由で山頂に戻ってくるまで、Dさんを20分も待たせるハメになってしまいました。Dさんごめんなさい。
裏手にある鎖と梯子を下りて、黒金山を目指します。
山頂付近を抜けるまでは、岩場をぴょんぴょんと通過するような感じとなり、樹林帯に入ります。ピンクのテープと赤いプレートを頼りに進んでいきます。途中で、ピンクのテープが若干見つけにくいところもありますが、踏み跡もしっかりついているので、迷うことはありません。そのうち藪漕ぎポイントが出てきます。
笠盛山に到着すると、標識があるだけで眺望は全くありません。少し休憩して先に進みます。
ここから先は、藪漕ぎのオンパレードです。Dさんの前を歩いていた私は、ビショビショになりました。山と高原地図では、乾徳山〜黒金山は破線になっていませんが、難路に思えて仕方がありませんでした。
結構苦労しながら黒金山に到着です。ここでも眺望は無きに等しかったですが、山頂の裏手にある広いガレ場の解放感に助けられ、ここで昼食です。Dさんは美味しそうなスパとコーンスープ(しかも粉末ではなく液体で!)を持参しており、いつもの鍋ラーメンの私は肩身の狭い思いでした。
食事を終え、(元々ピストンの予定ではありませんでしたが)今のコースを戻りたくはないよね、と意見が一致し、大ダオ経由で下山することを再確認。ここから先が大変であることは、この時には全く予想していませんでした。
地図上は、ここから先は破線ですが、黒金山〜大ダオ間は倒木等が多かったものの、破線の振り方が逆なのでは?と思えるくらい、乾徳山〜黒金山間と比べると非常に楽でした。
ただし、足元が滑りやすくて慎重に進んだせいか、大ダオに到着した時は、CTを10分オーバーしていました。これには少し驚くとともに、これから先に嫌な予感がしてきました。でも、このペースでいけば、砂防堰堤には16時前、駐車上には17時前には到着できるかな?そんなことを確認して先に進みます。
しか〜し、ここから先が大変でした。
ピンクのテープが本当に見つけにくいのです。ピンクのテープのところまで進み、次のテープを二人で探してもなかなか見つからない。見つけたと思ったら沢の対岸にあり、渡渉をしてテープまでたどり着くと、今度はまた少し先の対岸にテープがあって渡渉…こんな感じが続きます。
沢は結構水量があり、踏み石を慎重に選びながらの渡渉でした。最近の私は、こんなことばかりで慣れっこでしたが、Dさんはかなりまいってたようでした。また、踏み跡が不明瞭で、苔がびっしりと生していて滑りやすい岩々を通過しなければならず、時間だけが経過していきます。天気が悪かったり、ガスっていたり、一人だったら大変なことになっていたかもしれません。
当然のことながら、Dさんとうんざり気味でなんとか砂防堰堤に到着したときには、CTを40分もオーバーしていました。
でも、とりあえずここまでこれたので、あとは安心して林道歩きです。林道歩きは足に負担がかかるので、途中で遊歩道というほど整備されていない遊歩道に入り、距離を稼ぎます。長尾ノ滝で癒され、ようやく駐車場に到着したときは18時前でした。
このコースはお腹いっぱい。次に乾徳山に来るときは、8の字コースにしようと思ったのでした。
反省点として、Dさんと私ともに、最近行った両神山の七滝沢コースが破線の割には特に難路ではなかったので、少し高を括っていたことが挙げられます。下手すれば遭難なんてことも十分にありえますので、今後のコース設定は慎重に行いたいと思います。
初めてのDさんとの山行は、とても思い出深いものとなりました。またの機会を楽しみにしています。
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