ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4755197
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

ただ青い空の青さを知る―赤湯温泉を満喫し、金色の野の苗場山へ

2022年10月01日(土) ~ 2022年10月02日(日)
情報量の目安: S
都道府県 新潟県 長野県
 - 拍手
e351spAz その他3人
GPS
28:15
距離
19.8km
登り
1,938m
下り
1,499m

コースタイム

1日目
山行
3:00
休憩
0:50
合計
3:50
10:20
25
10:45
35
11:20
20
11:40
20
12:00
12:50
30
13:20
50
2日目
山行
6:50
休憩
1:45
合計
8:35
6:20
30
6:50
6:55
50
7:45
8:00
60
9:00
85
10:25
11:25
55
12:20
12:25
15
12:40
15
13:00
13:20
10
13:30
25
13:55
40
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
往路:10/1
大宮08:13(上越新幹線とき305号)
越後湯沢09:07
湯沢駅前BS(東口)09:40(南越後観光¥650)
元橋BS10:15

復路:10/2
和田小屋15:20(ゆざわ魚沼タクシー¥7210)
※電話で予約できる 0120-44-2025/025-784-2025
越後湯沢駅16:00
越後湯沢17:14(上越新幹線とき334号)
大宮18:15/18:22(JRむさしの号)
上越新幹線もE7系。
2022年10月01日 08:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/1 8:11
上越新幹線もE7系。
快晴の越後湯沢駅。
2022年10月01日 09:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/1 9:11
快晴の越後湯沢駅。
元橋バス停
2022年10月01日 10:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
10/1 10:22
元橋バス停
ここから赤湯温泉へ向かう。
2022年10月01日 10:27撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 10:27
ここから赤湯温泉へ向かう。
赤湯温泉に向かう道は思ったよりも登山道だった。渡渉もある。
2022年10月01日 11:20撮影
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10/1 11:20
赤湯温泉に向かう道は思ったよりも登山道だった。渡渉もある。
川原の広い清津川。
2022年10月01日 11:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 11:43
川原の広い清津川。
小日橋を過ぎ赤湯林道に入ると歩きやすい道。
2022年10月01日 11:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/1 11:58
小日橋を過ぎ赤湯林道に入ると歩きやすい道。
Snow PeakよりCAPTAIN STAGが好き。20年以上使っている。
2022年10月01日 12:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 12:38
Snow PeakよりCAPTAIN STAGが好き。20年以上使っている。
今日の最高地点。鷹ノ巣峠。
2022年10月01日 13:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 13:24
今日の最高地点。鷹ノ巣峠。
梢が少しだけ色付いている。
2022年10月01日 13:58撮影
1
10/1 13:58
梢が少しだけ色付いている。
川原まで下りたら露天風呂が見えている。
2022年10月01日 14:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:07
川原まで下りたら露天風呂が見えている。
露天風呂は山口館から少し離れている。
2022年10月01日 14:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:11
露天風呂は山口館から少し離れている。
赤湯温泉山口館に到着。
2022年10月01日 14:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:12
赤湯温泉山口館に到着。
川ぎりぎりに建っている。
2022年10月01日 14:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:12
川ぎりぎりに建っている。
雰囲気の良い山口館の中。
2022年10月01日 14:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:23
雰囲気の良い山口館の中。
不思議なところに鏡。
2022年10月01日 14:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:24
不思議なところに鏡。
吹き抜けになっている。
2022年10月01日 14:25撮影
10/1 14:25
吹き抜けになっている。
下が見える。
2022年10月01日 14:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:25
下が見える。
部屋は普通の和室だが、電灯はない。
2022年10月01日 14:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:25
部屋は普通の和室だが、電灯はない。
あ、このお方は…
2022年10月01日 14:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 14:26
あ、このお方は…
シラヒゲソウ
2022年10月01日 15:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 15:59
シラヒゲソウ
すぐ横に清流。
2022年10月01日 16:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 16:04
すぐ横に清流。
暗くなると部屋にランプを灯してくれる。
2022年10月01日 17:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/1 17:26
暗くなると部屋にランプを灯してくれる。
夕食の準備が整っている。
2022年10月01日 17:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 17:29
夕食の準備が整っている。
ランプの灯で食べる夕食。
2022年10月01日 17:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 17:33
ランプの灯で食べる夕食。
2022年10月01日 17:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/1 17:53
翌朝、苗場山へ。
2022年10月02日 05:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 5:57
翌朝、苗場山へ。
まずは、清津川を遡る。
2022年10月02日 06:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 6:00
まずは、清津川を遡る。
山口館を振り返って。
2022年10月02日 06:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 6:00
山口館を振り返って。
最初は清津川沿いを行く。
2022年10月02日 06:03撮影
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10/2 6:03
最初は清津川沿いを行く。
川原にはダイモンジソウ。
2022年10月02日 06:05撮影
10/2 6:05
川原にはダイモンジソウ。
ブナ林
2022年10月02日 06:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 6:19
ブナ林
登ったかと思ったらまた川原へ。
2022年10月02日 06:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 6:29
登ったかと思ったらまた川原へ。
この巨木はミズナラだろうか?
2022年10月02日 07:00撮影
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10/2 7:00
この巨木はミズナラだろうか?
暗い谷間からやっと陽の射すところへ。
2022年10月02日 07:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 7:03
暗い谷間からやっと陽の射すところへ。
沢の源頭部。
2022年10月02日 07:08撮影
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10/2 7:08
沢の源頭部。
天然のぶなしめじ?
2022年10月02日 07:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 7:40
天然のぶなしめじ?
ツタウルシかな。
2022年10月02日 07:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 7:45
ツタウルシかな。
少しずつ紅葉が始まっている。
2022年10月02日 07:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 7:45
少しずつ紅葉が始まっている。
フクベノ平で朝食。
2022年10月02日 07:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 7:47
フクベノ平で朝食。
陽が当たるときれい。
2022年10月02日 07:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 7:53
陽が当たるときれい。
深穴岩。穴はどこだろう?
2022年10月02日 08:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 8:56
深穴岩。穴はどこだろう?
そろそろ稜線。
2022年10月02日 09:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:16
そろそろ稜線。
真っ赤に色付くのはヤマウルシだろうか?
2022年10月02日 09:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:18
真っ赤に色付くのはヤマウルシだろうか?
苗場山の稜線が見えた。
2022年10月02日 09:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:22
苗場山の稜線が見えた。
苗場山の山頂台地。
2022年10月02日 09:22撮影
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10/2 9:22
苗場山の山頂台地。
あの尖っているのは神楽ヶ峰。
2022年10月02日 09:30撮影
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10/2 9:30
あの尖っているのは神楽ヶ峰。
尾根も痩せてきた。
2022年10月02日 09:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:30
尾根も痩せてきた。
2022年10月02日 09:30撮影
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10/2 9:30
シラビソ廊下は根が出ていて歩きにくいと書いてある本もあったが、そんなでもない。
2022年10月02日 09:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:33
シラビソ廊下は根が出ていて歩きにくいと書いてある本もあったが、そんなでもない。
最高の秋晴れ。
2022年10月02日 09:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:34
最高の秋晴れ。
これぞ苗場山という台形の形が目の前に。
2022年10月02日 09:37撮影
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10/2 9:37
これぞ苗場山という台形の形が目の前に。
秋晴れの苗場山。
2022年10月02日 09:40撮影
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10/2 9:40
秋晴れの苗場山。
平らな苗場山の稜線。
2022年10月02日 09:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:41
平らな苗場山の稜線。
最後の登りが始まる。
2022年10月02日 09:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:43
最後の登りが始まる。
青空に向かって登る。
2022年10月02日 09:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:44
青空に向かって登る。
今回のメンバー4人の内、苗場山が初めての2人は山頂の平らさに驚くだろうなあ。
2022年10月02日 09:48撮影
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10/2 9:48
今回のメンバー4人の内、苗場山が初めての2人は山頂の平らさに驚くだろうなあ。
歩いてきた赤湯温泉方面を振り返って。
2022年10月02日 09:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:57
歩いてきた赤湯温泉方面を振り返って。
最後の急登。
2022年10月02日 09:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 9:59
最後の急登。
もうすぐ山頂。
2022年10月02日 10:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 10:01
もうすぐ山頂。
そして山頂台地へ飛び出る。
2022年10月02日 10:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 10:02
そして山頂台地へ飛び出る。
初めてではないのに、やはり感動するこの山頂湿原。
2022年10月02日 10:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 10:03
初めてではないのに、やはり感動するこの山頂湿原。
昨晩友人たちが話していた風の谷のナウシカの「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」を思い出す。
2022年10月02日 10:09撮影
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10/2 10:09
昨晩友人たちが話していた風の谷のナウシカの「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」を思い出す。
赤くナナカマド。
2022年10月02日 10:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 10:19
赤くナナカマド。
あれ?エヴァンゲリオンの光の巨人?
2022年10月02日 10:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 10:20
あれ?エヴァンゲリオンの光の巨人?
2022年10月02日 10:22撮影
3
10/2 10:22
これ以上ない晴天。
2022年10月02日 10:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
10/2 10:25
これ以上ない晴天。
目を引くほどの真っ赤というところはほとんどないが、全体的に柔らかな橙色や黄色に包まれている。
2022年10月02日 11:10撮影
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10/2 11:10
目を引くほどの真っ赤というところはほとんどないが、全体的に柔らかな橙色や黄色に包まれている。
「ただ青い空の青さを知る」(「いつも何度でも」木村弓)
2022年10月02日 11:15撮影
3
10/2 11:15
「ただ青い空の青さを知る」(「いつも何度でも」木村弓)
前に来た時は気付かなかった。
2022年10月02日 11:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/2 11:16
前に来た時は気付かなかった。
賑わう山頂標。
2022年10月02日 11:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
10/2 11:20
賑わう山頂標。
向こうには上越国境稜線。
2022年10月02日 11:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 11:24
向こうには上越国境稜線。
平標山〜仙ノ倉山〜万太郎山〜谷川岳。
2022年10月02日 11:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 11:25
平標山〜仙ノ倉山〜万太郎山〜谷川岳。
秋の苗場山。
2022年10月02日 11:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
10/2 11:32
秋の苗場山。
秋の苗場山の池塘。
2022年10月02日 11:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 11:34
秋の苗場山の池塘。
この山頂湿原ももうすぐ見納め。
2022年10月02日 11:35撮影
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10/2 11:35
この山頂湿原ももうすぐ見納め。
平標山から谷川岳にかけての上越国境稜線に向かって歩く。
2022年10月02日 11:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 11:36
平標山から谷川岳にかけての上越国境稜線に向かって歩く。
越後三山。
2022年10月02日 11:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 11:40
越後三山。
こちらから見ると谷川岳が平たく見える。
2022年10月02日 11:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 11:40
こちらから見ると谷川岳が平たく見える。
神楽ヶ峰にかけての稜線。
2022年10月02日 11:50撮影
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10/2 11:50
神楽ヶ峰にかけての稜線。
ミネカエデが黄色く。
2022年10月02日 12:00撮影
1
10/2 12:00
ミネカエデが黄色く。
神楽ヶ峰に登り返す。
2022年10月02日 12:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 12:09
神楽ヶ峰に登り返す。
苗場山を振り返って。
2022年10月02日 12:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 12:12
苗場山を振り返って。
雷清水から見た堂々とした苗場山。
2022年10月02日 12:25撮影
2
10/2 12:25
雷清水から見た堂々とした苗場山。
今年は紅葉は少なめのようだ。
2022年10月02日 12:28撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 12:28
今年は紅葉は少なめのようだ。
それでもところどころで見頃。
2022年10月02日 12:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 12:32
それでもところどころで見頃。
ナナカマドの赤色も濁り気味だが、青空に映える。
2022年10月02日 12:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 12:43
ナナカマドの赤色も濁り気味だが、青空に映える。
六日町盆地(魚沼盆地)
2022年10月02日 12:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 12:57
六日町盆地(魚沼盆地)
上ノ芝
2022年10月02日 13:21撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 13:21
上ノ芝
この辺りは赤色が冴える。
2022年10月02日 13:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 13:30
この辺りは赤色が冴える。
中ノ芝
2022年10月02日 13:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 13:30
中ノ芝
今年の紅葉はこれが精一杯かな。
2022年10月02日 13:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 13:56
今年の紅葉はこれが精一杯かな。
2022年10月02日 14:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 14:04
和田小屋が見えた。
2022年10月02日 14:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 14:34
和田小屋が見えた。
タクシー待ち。
2022年10月02日 15:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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10/2 15:18
タクシー待ち。
約束の10分前に来てくれた。
2022年10月02日 15:21撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
10/2 15:21
約束の10分前に来てくれた。

感想

昨年計画した赤湯温泉からの秋の苗場山登山。
自分は行くつもりだったのだが、他のメンバーの意向で中止に。
それが1年を経てやっと実現した。
赤湯温泉は「歩いてしか行けない温泉」のひとつで、特に紅葉の時期は人気があるので友人が春のうちに予約を取っておいてくれた。
赤湯温泉から登る場合、どこに抜けようか。
西側の秋山郷に下りるとその後の交通手段が大変そうだ。
せっかく秋なので有名なドラゴンドラを使って下りようかと思ったのだが、運行は来週末からとのこと。
ということで、結局一番メジャーな和田小屋へ下りることにした。
ここからタクシーを使えばゴンドラで下りるよりも早いし、今回は4人いるので料金的にもゴンドラ+バスで帰るのと変わらないか、却って安いかもしれない。
そして昨年電話して確認したのだが、本来ドラゴンドラや田代ロープウェイはそれぞれまたは組み合わせて往復で乗るのが原則とのこと。
だからホームページでも片道料金が提示されていないのである。
乗せてもらえるかもしれないレベルのゴンドラを頼るより予約できるタクシーの方が確実で安心だ。

1週間前位の予報ではあまり良くなかったのに数日前から一転、この週末は秋晴れになるとの予報になった。
迎えた1日目、10/1は最高の秋晴れだった。
初日は赤湯温泉まで歩くだけだがコースタイムでは4時間半もある。
とはいっても林道歩きだろうと思っていたのだが、元橋バス停から登山口に入ると思ったよりもアップダウンのあるしっかりとした山道だった。
ただ別ルートで車道があるらしく、小日橋にある駐車場から先は歩きやすい林道となった。
周囲はまだ全然紅葉しておらず、初日の最高地点となる鷹ノ巣峠で見上げると梢が少し色付いている程度だった。
確かにこれではドラゴンドラの運行は来週末からなわけである。

たどり着いた赤湯温泉山口館は、これまで泊まったことのある「歩いてしか行けない温泉」の中でも一番秘境感の強い場所だった。
部屋に電灯がないのは山小屋としても珍しいだろう。
日光澤温泉も八ヶ岳の本沢温泉も那須の三斗小屋温泉も部屋には灯りがあった。
暗くなると部屋にはランプを灯してくれる。
夕食もランプの光の下で食べる。
「ランプの宿」に泊まったのは、十文字小屋以来かもしれない。
一番大きい玉子湯には明るいうちに一度入ったが、夜にもう一度入りに行った。
小屋から川沿いを少し歩いた先にある露天風呂にも全く灯りはない。
18時〜20時は入替制で女性専用となっているが、20時以降は男女区別はなくなる。
声の感じで20時前から入っていた女性もいたようだが、ただ全く灯りがなく真っ暗なので、互いに全く気にならない。
少し浅めの湯に横になり、見上げると満天の星空。
全く灯りがない場所で、温まりながら星空を見ることができる最高のロケーションである。
ちょうど月も出ておらず、ときおり流星が流れるたびに周囲から声が上がる。
温泉の水面には不気味なほど明るい星が映り込んでおり、これだけ明るい星は惑星に違いなく、おそらく木星だろう。

2日目、10/2も最高の秋晴れだった。
山口館の方によると、週末が晴れるのは2ヶ月ぶりとのこと。
夏場は雨が多く宿泊者も少なかったが、10月になって連日30人の予約が入っているとのことだった。
赤湯温泉から苗場山の登りも、思ったよりアップダウンが多かった。
最初清津川から一度尾根に上がり、熊沢へ一気に下る。
川沿いに進めば最初の尾根の登りは必要なさそうなのだが、渓谷沿いに道を付けるのは難しかったのだろう。
苗場山の南東面から登っているはずなのに昌次新道は深い谷間を進むので、ずっと薄暗い。
薄暗い谷間にはダイモンジソウが花盛りだ。
それがフクベノ平へ登っていく段階でやっと陽の当たる場所に出る。
陽が当たると柔らかく橙色に色付く周囲のブナ林がきれいだった。
どこに穴があるか分からない深穴岩を過ぎると一気に稜線へ。

切り立った断崖と平らな山頂稜線という、これぞ苗場山という台形の形が目の前に。
そして真っ青な空。
全体的に柔らかい橙色に色付いているが、ところどころにヤマウルシだろうか、真っ赤な紅葉が点在する。
自分は7年前に登っているが、今回のメンバー4人の内2人は初めての苗場山だ。
一気に平らな山頂台地に出たら驚くだろうなあと思うとなんだか楽しくなってくる。
そして最後の急登を登り終えると、昨晩ちょうど話が出た、風の谷のナウシカの「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」のようなそんな金色の野に飛び出る。
一度経験しているのにも関わらず、この断崖から一気に湿原へというは本当に不思議な感じがする。

今年は夏の天候が不順だったからか、紅葉は全体的にはずれ年のようだ。
目を引くほどの真っ赤というところはほとんどないが、全体的に柔らかな橙色や黄色に包まれていて、これはこれで好きな紅葉だ。
そして、今日はこれ以上はないというほどの晴天。
気持ちのいい秋の湿原を歩くと、向こうには平標山〜仙ノ倉山〜万太郎山〜谷川岳へと続く上越国境尾根。
谷川岳も今日はすごく混んでいることだろう。
山頂台地から神楽ヶ峰方面へ下る稜線もうっすらと赤く色付いている。
神楽ヶ峰山頂近くにある雷清水から振り返ると、苗場山が堂々とそびえていた。

先週は三ツ石山で体調不良になり山に登れない身体になってしまったのかと思ったが今回の登山は順調で、あれはやはり前日に温泉に入り過ぎたための「湯疲れ(脱水)」だったということが判明した。
今回も前日温泉だったので、自分としては入る時間を控えめにした。
体調がいいと歩いているのが本当に楽しく、鼻歌混じりだ。
歌はなぜか木村弓の「いつも何度でも」。
「繰り返すあやまちの そのたびひとは ただ青い空の 青さを知る…」。

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