空木岳(千畳敷〜極楽平〜檜尾岳〜熊沢岳〜木曽殿越〜空木岳〜池山尾根〜菅の台)
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 3,092m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:50
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 6:50
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2009年に余りの強風のため島田娘付近でリタイアした空木岳に5年越しのリベンジです。といっても台風接近があり天気図を眺める毎日でしたが、以外にも早く通過してしまい週末は問題なさそう。金曜深夜発も考えましたがコースタイム6時間程度だし土曜朝発で良いだろう、という結論になりました。
4時過ぎにパートナーに拾ってもらい、開通間もない圏央道から中央道へ。渋滞もなく無事に駒ケ根から菅の台駐車場へ到着。すでに7割方埋まっており盛況です。準備をしてバスの列へ。臨時もそれなりに出ていまして、バス、ロープウェイを乗り継いで千畳敷へ到着したのは8時半過ぎ。千畳敷カールと宝剣岳の展望はなかなかですが、かなり雪が多く残っているのにびっくり。乗越浄土への道ではかなり急な雪渓を登っている人々がいて、不安が頭をよぎりました。
さて、9時近くになり極楽平方面へ出発。すでに人が列をなしています。下部から雪渓が連続。しかし靴跡が十分残っているので、アイゼンつけなくてもそれなりに安定しながら歩くことができます。一か所だけ手を使わないときついところがありました。ストック持っていれば大丈夫でしょう。何とか最後の登りをこなして稜線へ出ました。5年前とは大違い、木曽側には御嶽の姿が美しく望まれます。しかし風はやはり強い。慎重に歩を進めていきます。
島田娘を過ぎると大きく下ります。5年前はここまでも来ていなかったことを再確認。その後は濁沢大峰へ登り返し。全体的にアップダウンの標高は大きいわけではないのですが、それぞれが傾斜がかなりあって体力を使う感じがします。また木曽側を巻くことが多いのですが、全体的に木曽側から強く風を受けるので、必然的に風を受けながらの歩行が多くなります。この日はちょうど涼しいくらいで良かったですけど、少しでも雨が降ると本当に厳しいと思います。
しかし展望は上々。特に前方の空木、南駒の岩稜が黒々として身震いするような気分に襲われます。
さて、ハイマツ帯でサウの大群に出会い、急斜面を抜けると濁沢大峰は狭い山頂。その次の檜尾岳は比較的穏やか。次が熊沢岳。ここの登りから岩場が出てきます。意外に難儀しながら大岩が散在する熊沢岳山頂。じわじわと疲労がたまって来ました。熊沢岳からの下りは比較的穏やかで着いた東川岳からはまさに眼前にそびえる空木岳。特に伊那側はひたすら絶壁が続き圧倒的です。また午前中は黒く見えていた山がすっかり白くなっていました。
小屋へかなり急峻な尾根を一気に下り、7時間近い歩程が終了。水場は倉本方面へ往復15分。思ったほど高低差はなく、帰りも安心です。十分な量の冷たい沢水でした。
この日の宿泊は50人以上。布団2枚で3人です。夕食を5時半には食べ終わると、早起きと疲れの影響ですっかり眠ってしまいました。途中1回起きて星空を眺めましたが、月がかなり明るくいまひとつでした。
翌朝。前日よりは雲の多い朝です。早出して南駒ピストンも案の一つにはありましたが、かなり遠そうに見えたのでキャンセル。そこで朝食も小屋で5時に食べ、5時半前に出発。いきなり急登から始まります。ハクサンイチゲやミヤマダイコンソウがたくさん咲いていて楽しいですが、道はきつい。耐えに耐えて登りきったところが第一ピーク。そこからは一気に傾斜が緩みますが、最後に岩場、クサリの連続。それを抜けて、ついに5年越しの悲願の山頂へ到着です。視界360°ですが、残念ながら雲が多い。しかも雨も落ちかけてきて、慌てて下山に入ります。
池山尾根はまず駒峰ヒュッテを過ぎ、駒石を過ぎ、いよいよ雨が降ってきました。樹林帯に入り少しは雨がしのげます。小地獄の岩場は南側を巻き、大地獄のクサリ場を降りて、ひたすら下っていくと池山へ。山頂を通らないルートもありますが、今回はあえて山頂を通って。着いた池山山頂、今日はガスの中でしたが、宝剣方面の展望は良さそうでした。
池山を過ぎると標識に従って、林道へ出たり登山道へ入ったりしながらようやく駐車場へ帰って来ました。
土曜日晴れてくれてよい山行となりました。
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