夏の富士山〜須走口から
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,755m
- 下り
- 1,736m
コースタイム
天候 | ガス〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 13時間 合計登行 1800m 気温 朝18℃ 帰り24℃(須走地区) 駐車場 有料千台 千円 道路 マイカー規制による 山で会った人 300人 同じ人を何度も見かけた 森林限界 2100mで疎林展望 登山道の様子 整備OK 装備 毛糸の帽子とか有用 山の快適さ 混雑 お勧め度 それでも行くか また行くか 案外ね コンビニ 御殿場 須走 帰りの渋滞 なし 観光 規制のない御殿場口観察 |
写真
感想
グレートサミッツ国内編 NO105 夏の富士山〜須走口から
台風一過だというし、当日に山中湖で仲間のOB会があるわけで、ついでに富士にでも行こうと思いついた。
富士山とは、フィットネス富士山の意味だ。走っている者がいるし、山として味わうには見かけ倒し、標高差1500mとは、サンシャイン60を階段で8回登ることと同じ(体育の日には登らせてくれた)程度にしか思わないわけで、ふた月前にはスキーで途中まで行ったが、夏には数えて14年ぶりになる。その間の退行ぶりを、フィットネスで実感すればよいと思っただけ。トレランという、「山や廊下は走るな」じゃなくて「山は走れ」ブームとは、富士のトレーニングラン(ウォーク)のことだ。
さてどうせ知ってるからと適当に夜中に行ってみると、須走口でもマイカー規制やっていた。「マイカーはダメだよ、こっちに駐車して」と無謀な係員は、その前にどうして「富士山にようこそ」と言えないか。おもてなし精神はゼロである。
不貞腐れて2時まで横になる。3時には出掛けたい。その時間バスはなくて、(バスは6時〜22時)。待っているタクシーに乗り合い3人でいく。料金は同程度になった(一人1300円)。しかし夜間22時のバスで登ろうという、変な山。
未明の登山口は、それでも100人くらいはいるのだ。タクシーを降りると係員がニワトリのように寄ってくるから避けたい。明るくなるのを待っている人や、係員が「ここは標高高い(1980m)から、少し待ってから登って」という。ほかに千円寄付しての人たちもいたのだが、気付かずに通過。彼ら声かけしないのだ。3時過ぎに出るが、暗いし他に誰もいなくて「案外静かでいいね」。ようやく落ち着き。
夜道に道標確認しながら、まだガスが深い。間もなく夜明けだし、まもなく疎林展望も出てきた。ガスの上に出て、上空明るく、こりゃ梅雨明けだと思ったが、そうでもなかったのかも。
5時には最初の小屋について、ここでご来光写真。ご来光なんて先週もみたよ。待ち人もいて、後続も出てきて抜かれた。気付いたけど20代の連中が相当多いのだ。ちょっと前の若い根っこの会みたいのが、ブームと共に現れた。先週の爺さん中高年の山とは様子が違う。これがブームの富士登山の傾向と対策か。若い連中が多いのはいいことだ。山ガールもいるが、スカートじゃなくてパンツだったけど。
そのまま6合の小屋に上がるが、スタートして4時間くらい。眠くなってきた。高速運転の仮眠と同じで、ベンチで昼寝。起き出してコンロで味噌汁飲もうとしたら「バーナーはダメ、ダメ」と小屋の兄ちゃん。もうちょっと言い方はねえのかよ。「ここは家ら小屋が借りている土地だから、ダメなんだよ」と。じゃ10m移動して沸かして戻ろうとしたら、その前に湧いた。どうせ国有地借りているだけで、国有地の前は誰だって焚火したよ。何で連中は高圧的なのかと思ったら、ただの田舎のぼったくり小屋だから。
握り食って再度登行。ああそうだ、仮眠が1時間千円というし(ラブホか)、トイレ200円とは、小銭がいる。それにバイオとは名ばかりバイオだと思うけどね。
春に来たときには、吉田ルートの合流下で敗退したのだが、せめてそこまで頑張るが、その辺りで再度昼寝。するとブルが荷揚げしてきて「登山者は、どいて、どいて」と富士ではブル優先なのだ。ああ、下の自衛隊からは毎度のように大砲の実弾演習のドカーンというカミナリのような地響きがして、富士を崩している。こんな山が本当に遺産とは、ユネスコもめくら同然。外人が多いね。ドイツ人、アメリカ人辺りが。中国人は登らずに下にいただけ。
頂上まで行けるのかと不安になってきたが、下界や目線は雲海だけで、さっき八ヶ岳が見えただけ、頂上方面はよく見える。小屋点在の急斜面を辿っていけばいいのだが、パワーが14年前よりも低下したのを自覚。高校生のころなんて、朝飯前に「腹減らしだよ」とほざいて往復した記憶があるが、若いとは元気なものだ。風が冷たいから持ってきた毛糸の帽子もかぶったけれど、20代は頭丸出しのままで半パンツで駆けあがっている。富士登山の覚せい効果とは怖いよねえ。夜中でも、雨でも、みんな行くわけよ。降りてくる連中は上部一泊組みで「昨日は雨でした」と。雨でもカミナリでも平気だというわけでね。
合流以降は立ち止まって休みながら、眠くて(実は昨夜は遅くて寝ていない)寝転がっていると(今日は三度目だ)「大丈夫ですか」と声かけられて、その次に「酸素は持っていますか」とは、余計だよ、キミ。
時間と共に頂上も近付いて、ついにスタート8時間後にやったね、頂上。けれど売店は閉鎖。(御殿場、富士宮は通行不能らしい)。下山道の方に移動して、お釜とか向こうに観測所の廃墟の剣が峰見たところで、これでOKだ。ああ、悪夢の春の遭難ボードの残骸も、売店前に転がったままだった。こういうの山開きしたくせに放置しているいい加減さも、富士だね。頂上のトイレも売店休業につき閉鎖。
頂上には2百人くらいいたかな。また湯沸かしてカップラーメン食って(食糧はたくさんある)、あとは下山道くだり。どうかと思ったが、下りだけはタイム通りに歩けて安心。しかしかけ下っているのが多かったよ。
バブル富士ですからね、目つむっても客が来るとは、サービス低下の意味だね。それでも怒涛のように神がかりで客は来るし、そのせめぎ合い。ここをフィットネスにするならまだしも、登山歴のある中高年が少ないというのも意味が分かる。一度富士経験した20代がその後、槍穂、谷川いくんでしょうか。
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