富士山 富士宮ルート
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,453m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
20:00 松山IC
3:10 刈谷SA(3時間仮眠)
9:40 水ヶ塚駐車場
10:30 富士宮五合目登山口
11:00 登山開始
14:00 八合目池田館
18:00就寝
二日目
1:30 起床
4:45 富士山山頂
10:30 富士宮五合目登山口に下山
15:40 清水PA出発
22:40 松山IC
天候 | 一日目 曇りのち雷雨 二日目 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入山料 どこで支払うか分かりませんでした 五合目→八合目 平均斜度高く、なかなかホネのある登山道です 山小屋 世間一般的に言う、「富士山の山小屋は対応悪い」という風には感じませんでした。彼らは(超多忙)であり、ゴマンと押し寄せる登山者の要望に全て応えられるべくもないのでしょう。 八合目→山頂 週末だったせいか、いわゆる超激混み渋滞登山 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
【 陸の孤島・愛媛から土日の休みだけで弾丸じゃない富士登山は無理なくできるのか? 】を試してみた。
今回のパーティーは・・いちびってホグロフスのマウンテンパーカーを着こなすホリエ王子・ワタクシと同じ会社に勤める事務員さん一号(ワタクシの登山の師匠)・二号(TDLヲタク)とワタクシの四人。
18日金曜日、17:30ダッシュで勤務を切り上げ19:00には松山ICに乗る!!としていたが(お風呂入ってから行きたい)と言う、おおよそワタクシには理解しがたい一号&二号の意見を尊重し20:00に乗ることとする。「眠気限界・行けるとこまで走り仮眠。起きてまた走り9:00くらいに水ヶ塚駐車場に着ければ上出来」という計画だったが概ね予定通りに進み、水ヶ塚に到着。残念だったのはかなり雨が降ってて富士山の姿が全く拝めなかったこと。登るのも当然そうだが遠くから富士山を眺めることも楽しみの一つとしていたがまぁ仕方ない、キュッキュと準備完了し登山開始。
この富士宮ルート、傾斜もさることながら前半はザレザレで何だか登りにくい。中盤以降は岩稜になってくるので歩きにくさは解消するものの、弾丸で山頂ピストンしようとしたらソコソコしんどいような気がする。新七合目辺りまでは快適だったがイキナリ雷雲が現れ王子の予測通りガッツリ雨が降り出してしまう。カッパを着たり脱いだりで忙しい。ズブ濡れで八合目の山小屋に到着し、宿帳に記帳を促される。も、手がかじかんでうまく文字が書けない(笑)
部屋に案内され、割り当てられた寝グラで小一時間ブルブル震えていたら元気になってきたので王子と持ってきたビールを常温のまま煽る。
2人ともほろ酔いで山小屋のバイトのニイちゃん捕まえて「大変だねー、結構稼ぐの?」とカラんだり「ピンクがよくお似合いですねー」とかて山ガールからかったりして過ごしてたら食事時間となり、あっという間に就寝時間になる。富士山の山小屋は狭い狭いと聞いていたが本当に狭かった。なんせ一人寝る幅しかないのだ。始めは上を向き、両手を交差して文字通りマミースタイルで寝ていたがそのち苦しくなる。右を向くと王子にキスしてしまいそうな近さになるので体を下に移動させてみる。下がり過ぎると今度は眼前が王子の股間辺りにきてしまったのでチョイと位置を上げてみる。王子のヘソくらいのベスポジを確定できたのでそのまま寝た。寝てる間に左側の一号の方に何度も侵入し全力で押し返されたりしてたらしいが全く記憶にない。王子の隣のオジサンのイビキが凄かったらしいがそれも記憶にない、タフに寝ちぎった。
早起きの人のゴソゴソ音で目覚め、2:00に山頂目指して出発。てか、一号も二号も顔色が悪く、ちょっぴり高山病みたいな様子。王子も昨日から何となく調子悪いようで酸素タブレットをボリボリと貪り食っている。登りだしたものの20分ほどで二号がダウン、しばらく休んだが体調は戻らず二号は登頂断念する。登山者の皆さんがナウシカのオームのように集団で一心不乱に山頂を目指している中、狭くて暗い登山道を逆行することは至難の業だが二号は無事山小屋に辿り着けたようだった。
二号の無念を晴らすべく粛々と登っていたが今度は一号がヤバくなってくる。一号曰く、「今までの人生で一番しんどい時間」なんだそう。もう九合目なので戻ることは不可能、渋滞に拍車がかかりオームはずっと下まで延々列をなしている。そういえば八合目から上はグロッキーな人達が座り込んでいて標高に比例してその数は増えていっていた。山頂ではそういった人がさらに増え、数えきれないほどの方々がフリーズしていた。そんな中一号はヨタヨタと頑張り、何とか一緒に山頂に辿り着くことができた。
天気も悪くご来光は拝めなかったので剣ヶ峰にちょいと寄り、お鉢巡りも御殿場に下ることも断念し山頂を後にする。順調に下り、山小屋で待っていた二号のもとに無事合流できたのでワタクシは得意げに演説をカマしてみる。「 ったく君らはひ弱やなー、お約束のように高山病になってしまうとは。だいたいやねー 」
ってキター! 後頭部にゴツい痛み、まさに二日酔いそのものの典型的な高山病の症状…。王子も同時タイミングでキタした様子でワタクシと同じように頭を抱えてもだえている。結局二人とも名古屋くらいまで頭痛が解消されることはなかった。さらに苦難は続く。下りで一号の親指と薬指の爪が剥がれてしまい、思うように下山が進まなくなってしまう。二枚爪が剥がれた状態で岩稜下りはキツイので所々ブル道を通り何とか下山。
忘れて超困ったもの…カッパの下(豪雨で下半身マズイことに)
忘れて痛恨だったもの…カイロ(山小屋で凍えてるときに欲しかった)
忘れて悔しかったもの…焼酎(ビールだけじゃ飽きる)
忘れてムカついたもの…100均のスリッパ(山小屋で便利なのに)
忘れて我を疑ったもの…替えの登山用靴下(何も言えねぇ~)
結局富士山の全貌を行きも帰りも見れなかったので登った実感が全くなかったりする。「なにやらデカイ山を登った」くらいの感覚? また行けということなんだろう。
新婚旅行でスイスのユングフラウ(4158m)に行った時は全く高山病にはならなかったのに、富士山で高山病になってしまうとは情けない!と妻に思いを伝える。
「ユングフラウは山頂ちゃうよ、ユングフラウヨッホて山頂手前。富士山より標高低いんじゃない?」と、テレビ見つつ柿ピー食いながら感心なさそうに言われた。フフフ、これだからオンナは。分かっていないなー。
グッグってみたら・・ユングフラウヨッホ(3471m) ナンテコッタ!
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