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Yamareco

記録ID: 4824694
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

除山西尾根〜大日影山(釜沢ゲートより周回)

2022年10月22日(土) ~ 2022年10月23日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
29:13
距離
26.1km
登り
2,806m
下り
2,797m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:33
休憩
0:52
合計
10:25
距離 7.0km 登り 1,930m 下り 284m
5:00
104
スタート地点
6:44
6:55
109
8:44
9:01
25
9:26
9:27
32
9:59
10:00
92
11:32
11:46
206
15:12
15:20
5
15:25
宿泊地
2日目
山行
5:58
休憩
0:19
合計
6:17
距離 19.1km 登り 875m 下り 2,495m
3:56
58
宿泊地
4:54
4:58
27
5:25
35
6:00
6:01
42
6:43
11
7:16
19
7:35
7:36
21
7:57
8:07
30
10:13
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
釜沢ゲートに車を停めました
コース状況/
危険箇所等
除山西尾根
当ルートのうち、除山西尾根〜大日影山の区間は藪岩の登攀に慣れた方でないと
撤退必至です。除山へのアプロ―チは比較的安全な南尾根を推奨します。
松の田までは急斜面もありますが危険箇所はなく登りやすい尾根です。
松の田からは暫く平坦な尾根ですが標高1730辺りから地形図では読めない垂直な岩場がありました。正面突破は非常にリスキーだったため、私達は北側へ10m回りこんだところから直上しました。下りに取る場合は20mのロープがあれば足ります。
二つ目の核心部となる標高1800mの岩場はやはり直登は危険だったので、安全のため2ピッチロープで確保しながら巻き気味に左上してから立ち木や岩を手掛かりに直登しました。
ここは単独行またはロープワークを習熟していないメンバーで通過する場合は北側を大きく巻いて岩場を迂回する方が安全です。ここを下りに取る場合は出来れば40〜50mのロープがあれば安心です。
2つ目の核心部を通過後は除山山頂まで穏やかな尾根です。
小日影山まではやや藪っぽい箇所がありますが問題ありませんでした。

小日影山〜大日影山
尾根はしらびそとシャクナゲの激藪でした。尾根を直登できない箇所は北側を巻きました。やぶはありませんが道は細く切れています。木の根や草をホールドにしました。
大日影山が近づくとマークがありますが痩せ尾根の藪です。大日影山直下まで激藪でした。

林道〜御所平
夕立神パノラマ公園手前の林道から地形図1136の西側の林道起点目指し下りました。藪はありませんがザレの急斜面で滑るよう下る所もありました。
林道起点からすぐに御所平がありました。

釜沢ゲートから林道を少し歩き適当に取り付きました。
2022年10月22日 06:04撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 6:04
釜沢ゲートから林道を少し歩き適当に取り付きました。
急斜面ですが歩きやすい尾根です。
2022年10月22日 06:14撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 6:14
急斜面ですが歩きやすい尾根です。
今日の初ピーク
2022年10月22日 06:42撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 6:42
今日の初ピーク
四等三角点松の田
2022年10月22日 06:42撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 6:42
四等三角点松の田
ここからが本番
除山西尾根です。
2022年10月22日 06:59撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 6:59
ここからが本番
除山西尾根です。
らしくなってきました。
2022年10月22日 07:05撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 7:05
らしくなってきました。
マークがありました
2022年10月22日 07:13撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 7:13
マークがありました
険しい尾根です
2022年10月22日 07:49撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 7:49
険しい尾根です
最初の核心部の岩場です。
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最初の核心部の岩場です。
出だしの3mが垂直で岩が脆く、中間支点が取れないため、細いリッジ上では非常にリスキーなため、左右の巻きを探ります。
2022年10月22日 07:15撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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10/22 7:15
出だしの3mが垂直で岩が脆く、中間支点が取れないため、細いリッジ上では非常にリスキーなため、左右の巻きを探ります。
右側へ回り込み突破口を探ります。谷側へ急激に傾斜が落ちており、僅かな足場もザレてるうえ、ホールドも貧弱な草のみで、こちらも大変にリスキー。
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右側へ回り込み突破口を探ります。谷側へ急激に傾斜が落ちており、僅かな足場もザレてるうえ、ホールドも貧弱な草のみで、こちらも大変にリスキー。
左側(北側)へ外傾した細いバンドを滑落に注意しながら岩場を10m回り込んだところに僅かな弱点を見出し、直上しました。
2022年10月22日 07:34撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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10/22 7:34
左側(北側)へ外傾した細いバンドを滑落に注意しながら岩場を10m回り込んだところに僅かな弱点を見出し、直上しました。
側面も垂壁でしたが、木の根等、手掛かりがあったため、フリーで。何とか岩の頂稜部に出ることができました。
2022年10月22日 07:36撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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10/22 7:36
側面も垂壁でしたが、木の根等、手掛かりがあったため、フリーで。何とか岩の頂稜部に出ることができました。
核心部の頂稜部から下部を見下ろす。
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核心部の頂稜部から下部を見下ろす。
苔むしたロープ。
使ってません。
2022年10月22日 07:52撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 7:52
苔むしたロープ。
使ってません。
2つ目の核心部の岩場 そそり立つ垂壁が行く手を阻みます。
2022年10月22日 07:57撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 7:57
2つ目の核心部の岩場 そそり立つ垂壁が行く手を阻みます。
垂壁をトラバースから直上していきます。画像では判りにくいですが、トラバース部分が特に危険だったため、ロープを出しました。J氏がリードでKFがフォローです。
2022年10月22日 08:22撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 8:22
垂壁をトラバースから直上していきます。画像では判りにくいですが、トラバース部分が特に危険だったため、ロープを出しました。J氏がリードでKFがフォローです。
2022年10月22日 08:29撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
10/22 8:29
20mいっぱい延ばし、立ち木で一旦ピッチを切りました。
20mいっぱい延ばし、立ち木で一旦ピッチを切りました。
2ピッチ目はほぼ歩きですが、念のため、10mほどロープを延ばして肩絡みでビレイ。
2022年10月22日 08:38撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
10/22 8:38
2ピッチ目はほぼ歩きですが、念のため、10mほどロープを延ばして肩絡みでビレイ。
岩場をすぎれば平和です。
倒木は部分的です。
2022年10月22日 08:44撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 8:44
岩場をすぎれば平和です。
倒木は部分的です。
いい尾根です
2022年10月22日 09:14撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 9:14
いい尾根です
除山山頂です。
なんとかこれました。
2022年10月22日 09:23撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 9:23
除山山頂です。
なんとかこれました。
三等三角点
2022年10月22日 09:23撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 9:23
三等三角点
「除山 三角点峰」と書かれています
2022年10月22日 09:26撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 9:26
「除山 三角点峰」と書かれています
小日影山へむかいます
2022年10月22日 09:27撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 9:27
小日影山へむかいます
分岐
2022年10月22日 09:58撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 9:58
分岐
ヤブっぽくなってきました。。
2022年10月22日 10:06撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 10:06
ヤブっぽくなってきました。。
荒川岳の展望がありました。
2022年10月22日 10:09撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 10:09
荒川岳の展望がありました。
平和な道
2022年10月22日 10:22撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 10:22
平和な道
小日影山山頂
ここまでは順調でした。
2022年10月22日 11:32撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 11:32
小日影山山頂
ここまでは順調でした。
2022年10月22日 11:32撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 11:32
激ヤブの始まりです。
2022年10月22日 11:49撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 11:49
激ヤブの始まりです。
下草をつかみながら必死にのぼるKF
2022年10月22日 12:25撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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10/22 12:25
下草をつかみながら必死にのぼるKF
激藪を必死に登るKF
2022年10月22日 13:26撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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10/22 13:26
激藪を必死に登るKF
ギザギザ
2022年10月22日 12:11撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 12:11
ギザギザ
最後のピークを必死に登るKF
2022年10月22日 14:25撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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10/22 14:25
最後のピークを必死に登るKF
ハイマツ、シラビソ、シャクナゲの激ヤブ。稜線はずっとこんな感じでした。
2022年10月22日 12:11撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 12:11
ハイマツ、シラビソ、シャクナゲの激ヤブ。稜線はずっとこんな感じでした。
たま〜に平和な登山道
2022年10月22日 13:50撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 13:50
たま〜に平和な登山道
小河内岳方面が見えました。
2022年10月22日 14:04撮影 by  SHG05, SHARP
10/22 14:04
小河内岳方面が見えました。
大日影山が見えました。
この先切れたトラバース、激登り、激ヤブがまだまだありました。
2022年10月22日 14:18撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 14:18
大日影山が見えました。
この先切れたトラバース、激登り、激ヤブがまだまだありました。
なんとか大日影山にたどり着きました。
山頂直下まで容赦ない藪でした。
2022年10月22日 15:10撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 15:10
なんとか大日影山にたどり着きました。
山頂直下まで容赦ない藪でした。
大休止しました。
2022年10月22日 15:10撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 15:10
大休止しました。
一般道に出ました。
2022年10月22日 15:22撮影 by  SHG05, SHARP
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一般道に出ました。
すぐに素晴らしい幕営適地がありました。
2022年10月22日 15:25撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 15:25
すぐに素晴らしい幕営適地がありました。
迷わずここでビバークしました
2022年10月22日 16:02撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 16:02
迷わずここでビバークしました
登ってきたギザギザ
もう幕営装備では歩かないと思います。
2022年10月22日 16:03撮影 by  SHG05, SHARP
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10/22 16:03
登ってきたギザギザ
もう幕営装備では歩かないと思います。
翌日小河内岳
暗いので先に進みます
2022年10月23日 04:54撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 4:54
翌日小河内岳
暗いので先に進みます
黎明の北岳
2022年10月23日 05:31撮影 by  SHG05, SHARP
10/23 5:31
黎明の北岳
烏帽子岳
2022年10月23日 05:38撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 5:38
烏帽子岳
烏帽子岳 一面ガスに巻かれました。
2022年10月23日 06:00撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 6:00
烏帽子岳 一面ガスに巻かれました。
三伏峠小屋 営業は終了してますが10張はありました。
2022年10月23日 06:24撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 6:24
三伏峠小屋 営業は終了してますが10張はありました。
渇水期の貴重な水場
2022年10月23日 07:08撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 7:08
渇水期の貴重な水場
登山口へ下山しても、まだまだ終わりではありません。
2022年10月23日 07:58撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 7:58
登山口へ下山しても、まだまだ終わりではありません。
林道へ向け、急なザレ斜面を滑るように下降していきます。
2022年10月23日 09:08撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 9:08
林道へ向け、急なザレ斜面を滑るように下降していきます。
地形図にない林道に罠がありました。
2022年10月23日 09:25撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 9:25
地形図にない林道に罠がありました。
宗良御在所跡
2022年10月23日 09:27撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 9:27
宗良御在所跡
御在所跡から直ぐに補修中の林道崩落地へ。
2022年10月23日 09:31撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 9:31
御在所跡から直ぐに補修中の林道崩落地へ。
駐車地の釜沢が見えてきたら長い林道歩きもようやく終盤です。
2022年10月23日 10:02撮影 by  SHG05, SHARP
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10/23 10:02
駐車地の釜沢が見えてきたら長い林道歩きもようやく終盤です。
撮影機器:

装備

個人装備
確保器 タイブロック プーリー ツエルト等 幕営装備一式
共同装備
ロープ(20m) お助け紐(15m) スリング各種 カラビナ

感想

昨年、KFさんから教えてもらった小日影から大日影のギザギザの稜線の存在。
それは藪岩好きとしてはたいへん魅力的に映りました。
アプローチを情報の乏しさが魅力の除山西尾根からと決めると、今年中に訪れる機会を待ち望むなかで今回タイミング良くKFさんとの同行が実現しました。
除山西尾根は概ね想定通りでしたが、小日影山〜大日影山の区間は明瞭な下道があるものの、想定を上回る密度の藪漕ぎで疲れました。
今年は天気や所要の繁忙で山行機会が例年に比し少なく、今回のコースでは特に除山〜小日影間では失速する等、体力の低下を痛感しました。
KFさん、足を引っ張ってごめんなさい。これに懲りずにまたよろしくお願いしますね。

除山西尾根は予想どおりスッパリ切れた岩場が二箇所ありました。
JetUpperさんのクライミング技術のおかげて突破できました。ソロでここを突破するのは私には無理です。
小日影山〜大日影山は激藪はまぁ想定通りでしたが尾根を歩くのかトラバースするのかルーファイが難しかったです。
見た目通りの険しい尾根でした。
予想以上に時間がかかりました。
二日目スタート時は快晴でしたが次第にガスが出てきて御来光は残念でした。
鳥倉登山口へ下り林道から御所平へ下り釜沢ゲートに戻りました。
JetUpperさんとは小太郎山東尾根、白峰南嶺の青薙崩と超難関ルートを歩きましたが今回も超難関ルートでした。
Jetさんのおかげで無事に周回できました。ありがとうございました。
次こそはゆるい所にしましょう!

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