高野山町石道、 真田家ゆかりの地めぐり��

2022年11月05日(土) [日帰り]

• GPS: 05:33
• 距離: 22.0km
• 登り: 1,493m
• 下り: 754m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:08
• 休憩: 0:24
• 合計: 5:32

7:39 九度山駅
7:51 7:51 道の駅柿の郷くどやま
7:59 8:04 慈尊院
9:20 9:20 六本杉峠
9:36 9:36 古峠
9:40 9:40 二ツ鳥居
9:55 9:55 神田地蔵堂
10:31 10:37 笠木峠
11:15 11:24 矢立峠
12:49 12:52 大門
13:02 13:02 根本大塔
13:09 13:10 金剛峯寺
13:11 ゴール地点

11/5、高野山への古来の参詣道である町石道（ちょういしみち）を歩いてきました。麓の九度山慈尊院から金剛峯寺まで、180基の町石に従って約21kmの道のりを歩くコースです。
今回、うちは3連休だったので、最近のマイブームである真田家ゆかりの地めぐりなどの観光と合わせての遠征。4日に吉野の金峯山寺で御開帳されている蔵王権現像を参拝、続いて真田昌幸と幸村が蟄居していた九度山の真田庵と回った後に高野山の奥の院を観光し、ゲストハウスで宿泊。5日は町石道を歩き、翌6日は真田幸村が戦った大阪城を見て回るという遠征でした。
町石道を往復で歩くのは大変なので、高野山に車を残してバス、ケーブルカー、電車で九度山に下り、徒歩で高野山まで戻ってくるという方法を取りましたが、交通機関を使っても1時間弱かかる距離。歩けるんだろうかと、心配になりました。
町石道は序盤や一部は少し勾配がきつめなものの、全体的にはなだらかな道が続きます。大正末期まで参拝者は歩いて登るしかなかったという事で、道はしっかりと踏み固められているので歩きやすく、トレランの人も沢山いました。思ったより史跡などが少ないので、登山道としては少し単調ではありますが、町石が一定距離で続いているので、ペース管理がしやすく、次の何町目まで何分で歩こうといった目標を立てながら歩いていきました。予定より良いペースで歩けて、慈尊院から根本大塔まで5時間ほどで踏破。僕は前日に高野山に来てしまったので感動が薄かったですが、長い参詣道を歩いてきて、山奥に荘厳な寺社仏閣が立ち並んでいるのを見たら、圧倒されるだろうなと思いました。
観光の記録もあるので写真が多くなっていますが、悪しからず。

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

写真

11/4 9:13

九度山への移動途中、吉野の金峯山寺蔵王堂へお参り。

11/4 9:42

11/6 17:57

4月と11月は蔵王権現像が御開帳されています。6〜7mの高さがあり、近くから拝むと圧倒的な迫力です。境内は撮影禁止なので雑誌の写真で。

11/4 11:14

吉野山から車で1時間ほど移動して九度山に到着。

11/4 11:46

九度山町の電信柱カバーは真田デザイン。幸村、昌幸と十勇士。特産品の柿をもってます。

11/4 11:47

真田庵

11/4 11:48

真田庵は、真田昌幸、幸村らが蟄居生活を送っていた館があった場所です。

11/4 11:49

真田昌幸、幸村、大助が祀られています。

11/4 11:52

真田昌幸の墓地があります。上田の長谷寺にも墓があります。

11/4 11:53

昌幸は11年の蟄居生活の末、ここで亡くなったそうです。

11/4 11:54

幸村が雷を封じたという伝説のある井戸。

11/4 11:56

続いて近くにある真田ミュージアムへ。2016年に出来た新しい施設です。

11/4 11:58

真田家の歴史を学べます。幸村の息子の大助の説明があるのが九度山らしい。

11/4 12:12

この後行く、高野山の勉強

11/4 12:18

九度山の蟄居生活といえば真田紐！

11/4 12:18

真田紐って登山のスリングに似ている気がします。いかにも丈夫そう。

11/4 12:20

障子を模したスクリーンに映される。シアター映像。

11/4 12:47

真田家の系譜。幸村の子供は伊達政宗の重臣片倉小十郎に密かに匿われており、仙台真田家として現代まで続いているそうです。

11/4 14:25

九度山から車でさらに進んで高野山奥の院へ。

11/4 14:26

奥の院あたりの案内図

11/4 14:26

行きは中の橋会館の方から歩きました。

11/4 14:29

ものすごい数のお墓が並んでいます。墓碑の数は二十万基を越えるとか。。。

11/4 14:30

親鸞聖人供養塔

11/4 14:31

色々な形の墓碑が所せましと並び、企業の供養塔もあります。

11/4 14:32

英霊殿のあたり。

11/4 14:33

紅葉がちょうど見頃でした。

11/4 14:33

11/4 14:34

11/4 14:36

奥の院に近付くと、年代を感じさせるお墓が増えてきます。

11/4 14:36

信仰の歴史を感じます。

11/4 14:37

前田利家の息子、利長の墓所。戦国時代の武将の墓所が点在しています！

11/4 14:38

11/4 14:39

徳川家康の次男、結城秀康の墓所

11/4 14:41

供養所

11/4 14:54

紅葉と水向地蔵。水をかけてお参りするようです。弘法大師御廟あたりは撮影禁止のため写真は無いですが、荘厳な建物でした。

11/4 14:56

帰りは一の橋の方に足を延ばしました。浅野内匠頭の墓所。手前には赤穂浪士の菩提碑もあります。

11/4 14:57

黒田官兵衛や長政の墓所

11/4 14:58

豊臣家墓所はやはり少し特別

11/4 15:03

一の橋〜奥の院の道は戦国武将の墓所がたくさん。見逃してしまったものも沢山。。

11/4 15:05

秀吉による朝鮮の役で亡くなった敵味方の霊を供養するため、島津義弘、忠恒が建てた供養塔。歴史を感じる！

11/4 15:05

11/4 15:12

島津家久墓所

11/4 15:13

伊達政宗墓所

11/4 15:15

蜂須賀家　墓所

11/4 15:15

榊原康政墓所

11/4 15:18

武田信玄、勝頼　墓所！

11/4 15:19

奥州南部家　墓所

11/4 15:25

佐竹家　墓所

11/4 15:29

前田家　墓所

11/4 15:30

紅葉が映える秋晴れの空

11/4 16:54

泊まったゲストハウスが大門の近くだったので、ご主人に教えていただいて夕日を見に。

11/4 16:54

大門越しの夕日と照らされる紅葉

11/4 16:55

沈む夕日がきれいです

11/4 16:55

夕日に照らされる大門。写真が明るくなりすぎた。。

11/4 16:57

夕日に照らされる仁王像

11/5 5:59

翌朝6時ごろ。金剛峯寺前の駐車場に車を停めました。ライトアップされた紅葉が綺麗

11/5 6:15

準備をしているうちに日が出て明るくなりました。今日の無事を祈って、金剛峯寺にお参り。

11/5 6:16

金剛峰寺の門

11/5 6:17

金剛峰寺。観光客はいないですが、中から読経の声が聞こえました。

11/5 6:50

金剛峰寺前からバスで高野山駅まで移動

11/5 6:52

高野山駅〜極楽橋駅まではケーブルカー

11/5 7:09

極楽橋駅から九度山駅までは電車。

11/5 7:40

九度山駅に到着。交通機関でも1時間弱かかった距離を徒歩で戻ります。。。

11/5 8:03

九度山駅から20分ほど歩いて慈尊院へ

11/5 8:09

慈尊院は弘法大師空海の御母公が滞在していたお寺で、女性にゆかりのあるお寺です。

11/5 8:10

これが町石です。慈尊院がスタートの百八十町目で、カウントダウンしながら登って行きます。住職さんの話では、最初に町石が整備されたのは鎌倉時代だそうです。

11/5 8:11

慈尊院すぐ上にある、丹生官省符（にうかんしょうふ）神社

11/5 8:12

神社ですが、こちらも弘法大師空海にゆかりがあるようです。

11/5 8:14

丹生官省符神社の駐車場に百七十九町目。一町でだいたい108mくらい、人の煩悩の数と同じ（慈尊院住職さん談）

11/5 8:15

町石道は空海が切り開いた、高野山への主要な参詣道です。21kmに渡る長ーい道のりです。

11/5 8:19

序盤は生活感のある道。

11/5 8:25

竹林の道

11/5 8:25

百七十二町目。全ての町石を撮影していたらキリがないので、写真は要所要所のみ。

11/5 8:32

展望が開けました。全体的には展望の効かない道なので、レアスポット。

11/5 8:41

柿林を抜けていきます。無人販売もあるけど、重いのでパス。

11/5 8:43

サツマギク？？畑の脇だったので園芸種かな？？

11/5 8:48

登山道らしくなってきました

11/5 8:52

銭壺石。町石道を整備する作業員に給金を掴み取りさせたとか。。

11/5 8:53

銭壺石。お賽銭が。。

11/5 8:56

11/5 9:04

百五十町目。まだ1/6です。この30町で55分。このペースで行けば6時間くらいで歩けるかな？

11/5 9:08

接待場。大正時代末期まで歩いて参拝するしかなかったとは！！

11/5 9:08

接待場にある弘法大師像

11/5 9:13

多くの人が歩いただけあって、踏み跡はしっかりしています。ここは車が侵入して轍が。。

11/5 9:25

六本杉峠　通過

11/5 9:46

麓の集落。いざとなったらこういった所でエスケープできそう。

11/5 9:46

二ツ鳥居　

11/5 9:46

二ツ鳥居。説明書きの看板には、なぜ二つ並んでいるか説明なし。

11/5 9:48

11/5 9:48

百二十町目。これで1/3。この30町は44分。道がなだらかになってきたのでペースアップ。

11/5 9:54

白蛇の岩

11/5 9:58

視界が開けたと思ったらゴルフ場。。雰囲気が。。

11/5 10:00

神田地蔵堂

11/5 10:16

百町目！

11/5 10:29

九十町目。これでやっと半分。この30町は41分。これなら5時間も目指せるかも。

11/5 10:32

コウヤボウキ（高野箒）。高野山では、ウルシ、ナシなど利潤につながる木の栽培が禁止されていたため、この木の枝を箒にしたそうで、それが名前の由来になっているそうです。

11/5 10:36

笠木峠。石材なども下から上げたんだ。。。。

11/5 10:49

苔むした岩山の雰囲気がある所も。

11/5 11:19

矢立峠で一旦、道路に出ます。このあたりが六十町目。この30町は50分。

11/5 11:20

矢立茶屋

11/5 11:23

矢立茶屋さんで名物のやきもちを買って、栄養補給。

11/5 11:38

袈裟掛石。ここからが聖域だそうです。

11/5 11:38

袈裟掛石

11/5 11:40

押上石。弘法大師空海が押し上げたとか。。

11/5 11:40

押上石

11/5 12:03

矢立から先は車道が近くを走っています。

11/5 12:17

三十町目。あと少し！この30町は58分。登りが多かった事もあるけど、疲れも溜まってきました。

11/5 12:23

最後は静かな沢伝い。聖域っぽい。

11/5 12:33

二十丁目！

11/5 12:33

橋や石垣も整備されています。

11/5 12:49

十丁目！

11/5 12:56

大門まで登ってきました！！良いペースで歩いてこれました。

11/5 12:56

長い町石道を歩いてきて、初見でこれを見たら圧倒されるだろうなぁ。

11/5 13:04

中門

11/5 13:05

金堂

11/5 13:05

根本大塔到着！ここが町石道の起点、参詣の終点です。慈尊院から5時間でこれました。予定よりだいぶ良いペースで来れました。

11/5 13:06

写真でみて予想していたより遥かに大きな建物。人の大きさと比較してください。

11/5 13:06

時報なのか、ちょうどお坊さんが鐘をついていました。

11/5 13:08

根本大塔の説明。落雷などで5回焼失しつつ、その都度再建されたそうです。物凄い信仰の力。

11/5 13:08

愛染堂

11/5 13:09

東塔

11/5 13:10

高野山の草創。弘法大師様はよくこんな山奥に寺院を開こうと思ったなぁ。

11/5 13:10

紅葉が見頃です

11/5 13:11

良い時期だけに観光客もたくさん。外国の方も多かったです。

11/5 13:11

11/5 13:13

金剛峰寺まで戻ってきました

11/5 13:14

無事歩いて戻って来れた事のお礼をしていきます。今回の旅は沢山お賽銭を使います。

11/6 8:16

翌日、真田めぐりで大阪城へ。駐車場が心配だったので、8時ごろ到着。無事に近くの駐車場に入れました。お堀が青空を写してとても綺麗。

11/6 8:19

ものすごく立派な石垣！上田城や沼田城も大規模だなと思ったけど、大阪城は規模がかけ離れている！

11/6 8:20

天守閣に入れるのが9時なので、それまでぐるっと周りをまわってみます。今日は雲一つない青空で、最高の景色です。

11/6 8:25

素晴らしい造形美。。。ビルが写るのも、ある意味良い雰囲気。

11/6 8:27

大阪城案内図。本当に巨大な城です。

11/6 8:28

大手口からちらっと覗く天守閣

11/6 8:33

大手口桝形。こんな所に入り込んで上から鉄砲で撃たれたら、まずアウトだな。。。

11/6 8:34

大手門。でかい！

11/6 8:35

綺麗な石垣の曲線

11/6 8:41

お堀の奥にビル群

11/6 8:42

西外堀の説明。

11/6 8:43

11/6 8:43

大阪城の周りはランナーや自転車の人がたくさん。大都会にこんな良い所があったら、そりゃ人気になるわ。

11/6 8:47

京橋口から戻って、天守閣に向かいます

11/6 8:50

天守閣がしっかりと見えてきました。すごい迫力！

11/6 8:51

11/6 8:55

極楽橋を進んで本丸区画へ

11/6 8:57

石垣の上からの眺め。大群で攻められても落城する気がしない。

11/6 9:01

天守閣の裏側

11/6 9:03

天守閣の表に回ってきました。仕方がないとは言え、やはりエレベーターが異質。。

11/6 9:04

ちょうど入場が始まった所で、スムーズに入場できました。

11/6 9:18

秀吉時代の三の丸は、城下町を含めた総構えで物凄く広かったようです。

11/6 9:24

秀吉時代の大阪城と、徳川時代に再建された大阪城。ほとんど作り直し。。諸藩の力を削ぐという意図があったにしても、ものすごい財力と労力がかかったんだろうなぁ。

11/6 10:13

他にも内部に色々な展示がありましたが、撮影禁止だったので写真は8階の展望まで飛びます。

11/6 10:14

天守閣、高い！！

11/6 10:24

一通り堪能して、天守閣の外に。

11/6 10:34

堀と石垣の美しい姿を目に焼き付けて、真田丸跡に向かいます。

11/6 11:03

真田丸跡。天守閣から歩いてきましたが、遠かった。。。三の丸はとんでもない広さだったようです。今は大阪明星学園の敷地となっており、どんな出城だったのかは分かりません。

11/6 11:05

真田丸跡の碑の向かいにある心眼寺

11/6 11:05

11/6 11:05

心眼寺には真田幸村の墓があります。

11/6 11:06

幸村の墓の説明。

撮影機器：

Nikon 1 J5 ボディ ニコン

感想

suzuroad

11/5、高野山への古来の参詣道である町石道（ちょういしみち）を歩いてきました。麓の九度山慈尊院から金剛峯寺まで、180基の町石に従って約21kmの道のりを歩くコースです。
今回、うちは3連休だったので、最近のマイブームである真田家ゆかりの地めぐりなどの観光と合わせての遠征。4日に吉野の金峯山寺で御開帳されている蔵王権現像を参拝、続いて真田昌幸と幸村が蟄居していた九度山の真田庵と回った後に高野山の奥の院を観光し、ゲストハウスで宿泊。5日は町石道を歩き、翌6日は真田幸村が戦った大阪城を見て回るという遠征でした。
町石道を往復で歩くのは大変なので、高野山に車を残してバス、ケーブルカー、電車で九度山に下り、徒歩で高野山まで戻ってくるという方法を取りましたが、交通機関を使っても1時間弱かかる距離。歩けるんだろうかと、心配になりました。
町石道は序盤や一部は少し勾配がきつめなものの、全体的にはなだらかな道が続きます。大正末期まで参拝者は歩いて登るしかなかったという事で、道はしっかりと踏み固められているので歩きやすく、トレランの人も沢山いました。思ったより史跡などが少ないので、登山道としては少し単調ではありますが、町石が一定距離で続いているので、ペース管理がしやすく、次の何町目まで何分で歩こうといった目標を立てながら歩いていきました。予定より良いペースで歩けて、慈尊院から根本大塔まで5時間ほどで踏破。僕は前日に高野山に来てしまったので感動が薄かったですが、長い参詣道を歩いてきて、山奥に荘厳な寺社仏閣が立ち並んでいるのを見たら、圧倒されるだろうなと思いました。
観光の記録もあるので写真が多くなっていますが、悪しからず。