【あおもり110山】折紙山 静寂の山
- GPS
- 08:29
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 850m
- 下り
- 832m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:30
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
右側駐車スペースにはトイレとジュースの自動販売機あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道は藪に没していて気配すらありませんので、それなりの対応が必須です。】 というか、もともと登山道ないみたいです。 前半の林道も洗掘や藪化が進んでいます。 標高を上げるに従い、笹や根曲がり竹が少々濃くなりますが、太い物は少ない感じです。 山頂付近は笹薮に加え、灌木が少々邪魔になります。 山頂三角点は、山頂の比較的平らな部分の奥の方にあります。 |
その他周辺情報 | 東奥日報社 あおもり110山 折紙山のページ https://www.toonippo.co.jp/common/previous/photo_studio/110mountains/aomori/origami/index.html |
写真
装備
MYアイテム |
しゅん
重量:7.54kg
|
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感想
個人的に最近気になっている「あおもり110山」
今回の折紙山も入っているが、ヤマレコの記録では雪上山行がメインとなっていて、
無雪期の記録は「山岳同人たがじょ」だけ(笑)
この気配からすると登山道は残っているワケもなく、
山頂まで藪との格闘になるのが予想できていた。
よって、行くなら積雪期かなー?
でもソコソコ長いからなー・・・・・
手を出しにくい山だな。。。。。
と思っていたところに、会の山行計画にドンとお出まし!
これは乗っかるしかないでしょ!!
という事で、今回 会のベテランメンバーに連れて行ってもらいました。
そのメンバーさん達は2年前にも登っていて、
その時でも途中から背丈以上の藪と格闘しつつ、9時間の山行になったとのこと。
やはり予想通りの山行になるようなので、
今回の装備はヘルメット、革手袋、スパイク長靴、その他もろもろ・・・
完全藪山装備で臨む事にしました。
有料道路料金所手前の駐車スペースに車を停めさせてもらい、
車止めゲートの脇から林道を歩き始める。(人の通行は問題無いようです)
最初は伐採作業が今も行われているようなので、道の状態は良い。
唐川沢沿いの林道に入ると状況は一変し、
道が洗掘で半分川になっていたり、道に木が生えだしてくる。
それでも唐川沢を道が横断する箇所は、コンクリートでできた水没路なので、
長靴を履いていれば全く問題なく通過できた。(登山靴でも踝以下の水位)
そんな林道が終わった気配の場所から、ヒバ林の尾根に取り付く。
林業作業の人達も使っていた気配があり、
小枝処理の方法に関心しながら急登を登る。
尾根に上がってからは、尾根筋に残っていたブル道をたどって進むが、
458を過ぎて722に向かって傾斜が増す辺りで消える。
この辺りから地形図には現れないキツめの傾斜や、
実際の植生と違う荒れ地マークなどが出てきて、
予め見ることが出来る地形図から、今の実際の地形などを予測するスキルを、
色々な山行経験を積み重ねつつ、
身に付けて行かなければいけないな〜と改めて感じた。
その後の山行は藪の中をひたすら進むが、それほど太い物ではないうえに、
密集具合も予想以下だったので、個人的にはアリの範囲だと思った。
(八甲田の道が無い藪より全然楽、平舘の袴腰岳辺りの藪より楽
と言った感じの、分かる人だけに分かる、私の個人的感覚情報です(笑))
ただ、山頂付近の比較的平らな辺りでは、
そこそこ立派な灌木が低く枝を広げていたので、少々厄介な状況でした。
笹薮と灌木を掻き分けつつ、若干高く見える奥の方に進むが山頂はハッキリしない。
ふと足元を見ると傾斜が若干下り始めた。
行き過ぎたと思い、再度ガサゴソと藪を掻き分けながら戻ると、
枝に取付けられた何本かのピンクテープを見つけ、その下に何とか山頂看板を見つけた。
看板を自分の目線より上で探していたので、なかなか見つからなかったのだろう。
山頂まで約4時間半かかった。まあまあ順調に進んできたようです。
その後、山頂付近の藪を少々処理し、各自のスペースを確保して昼食を食べた。
下山は来た道を戻るが、最後の尾根下りポイントを見逃し、少々トラバースで戻りながら尾根に乗る。
事前にコルを過ぎて登りに入ったら気をつける!と地形図を見ていたが見逃してしまった。
まあ、気がついて左側の斜面を見た感じで、過ぎているのがわかったので許容範囲かな(^^ゞ
個人的には、こんな間違いをしでかした後、地形図を見ながら復帰方法の検討、再確認など、あれやこれやとアナログ作業を行いますが、
それらの事柄が楽しいと感じてしまう、一般的にはヘンな人です(笑)。
【※こんな人が残す山行記録ですので、折紙山は安易に登る事ができると思わないで下さい。
とにかく道なき藪山で、下山時には間違いやすいポイントが多々あります!
入山される方は、シッカリとした準備と覚悟で御願い致します】
尾根を下ってからは林道歩き。
これが予想以上に長く感じ、油切れで悲鳴を上げている節々をごまかしつつ、
ダルダルで車まで戻りました。
今回、会のベテランさん達と共に、7人で賑やかに山行を終えることが出来、
とてもラッキーだったと思います。
本当にありがとうございました、そしてお疲れさまでした。
折紙山
名前は特徴的。青森で山を「やっている」人が知る山だろうと思う。
ひっそりと、みちのく有料道路の脇に佇んでいる。遠くから眺めて、あれが折紙山だといわれるような山ではない。
登山道もなく、わずかな人しか訪れない静寂の山だ。あおもり110山での紹介も積雪期である。
名前は知っていた。あおもり110山のリストを見たときに、敢えてまずは見なかったことにした山の一つだった。冬でもかなりの時間がかかることが予想されるし、無雪期は強力ペアが一昨年に9時間かかったことを知っていたからでもある。
自分の力では、天気の安定した積雪期しか狙えまいと思って大切に棚の中段あたりの扉の中にしまった。
突然、その扉が開いて計画が落っこちてきた。
有料道路という、身近な道のすぐ脇に入口になる林道がある。かなり前に伐採されてそのままになっている木材と、ここ最近になって動き始めた木材がどちらもある。
林道はすでに朽ちている。ただ、道としては残っている。ところどころに渡渉の立派なコンクリート敷きが現れる。水量はちょうど靴を洗うにいい感じだ。
右岸に渡った道を少したどると、目的にした尾根の麓にたどり着いた。堰堤の少し下、急登だ。
尾根はヒバの支尾根。細く太くなって登る尾根のコル近くに乗り上げた。
昔はヒバを切り出したのだろう。ブルが通ったような跡に灌木が生えている。
尾根のところどころに切られずに残されたヒバが立派に空に向かって真っすぐ伸びる。
今日は風はわずかだ。ヤマセで雲が多い。
ざわざわっと葉が揺らされる。
膝から太もも、太ももから腰。登りいく尾根は徐々に覆われていく。
722で曲がり口に目印を打って、ここからが本番と気合を入れる。
ただ、ありがたいことに竹の太さはそこまで大きく変わらない。
ああ、あの時の藪よりも、その時の藪よりもずっといい。もちろん藪ではあるのだが。大きく違うのは目線の楽さだ。すべてを覆われて奪われる感じがない。
ヘルメットに当たる枝やら竹の音はするが、ばねのように跳ね返されることはない。
灌木は見誤ると撤退と迂回がついてまわるので要注意だ。
山頂へ続く吊り尾根は、八甲田山の展望台になりかかっていた。冬になればもっと見通せるのかもしれない。見えた八甲田は白の薄化粧だった。
山頂へ上る急な坂を腕も使って進んでいくと、「なめこだよ」と声がかかる。
さすがだ。この状況ですっかりキノコがいるだろうことなど頭から飛んでいた。
ぬめりは凍って、少し皺のように見える模様を付けたきれいななめこの傘が並んでいた。
いくらかいただいてザックに収める。
先頭は山頂の平地の中でガサガサしているようだ。
山頂はわかるのだろうか?と思っていたら「あったー」と聞きなれた声がする。
木の枝に吊り下げられた山頂看板は健在でその足元に三角点が埋もれることなくあった。
みんなで写真に納まり、昼ご飯のために周囲を均す。
なんとなく山頂広場っぽくなった。
風が頭上を吹く。この風もまもなく凍るのだろう。
下山は儀式よろしく地図にコンパスで角度を記憶する。
間違えない下山方向だが、やらないと落ち着かない。
890,目印になる木、722と要所の目印を確認し、さらに方向を確認する。
地形と地形図と頭のなかの記憶をすり合わせる。
やはりずれがある。記憶はいい加減な部分がある。
一つまた経験できた。
これも皆さんのおかげ。いつか少しは役に立てるようになりたい。
所属している会の計画に、折紙山の藪漕ぎ山行が上がった。
折紙山といえば登山道は無く、積雪期限定の山。
それを敢えて無雪期に…?
ハードな藪漕ぎを?
…Why?
気になってネットで調べるも、出てくる情報は会のだいたい同じメンバーによる過去の記録ばかり。
そこまで彼らを惹きつけるものとは一体なんなのか、とても気になり参加を決めた。
序盤は小枝程度の軽い藪だったけれど、徐々に笹が増え高さが背丈を越え始めた。
ところどころきつい斜度もあったけれど、藪ではジグを切るのも容易でなく、結果直登。
私の中のクールポコが(男は黙って!直登!)と合いの手を入れてくるので、私もそれに答えるように這い上がった。
終盤は笹藪に加え枝を広げた灌木が行手を遮り、これを避けるのに大変難儀した。
一度あまりにもつらくなり立ち止まって振り返ったら、自分のザックに折れた太枝が真横に引っかかってくっついており、目を疑った。
これじゃクレバス落下防止用の竹竿を背負って歩く植村直己状態ではないか。
自ら負荷をかけていく姿勢、
そう、まさにここは藪漕ぎ道場!
そんなこんなで無事、折紙山に初登頂。
しかし木々に邪魔され展望はほぼ無く、当初の疑問は結局解消されることはなかった…笑笑
しかし道場には定期的に通わねばならぬ。
それが漢の道…
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