木曾御嶽山 剣ヶ峰と継母岳
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- GPS
- 30:04
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,667m
- 下り
- 1,668m
コースタイム
- 山行
- 10:39
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:33
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:20
天候 | 初日: 晴れ時々曇り 2日目: 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
継母岳へのルートは滑落および落石のリスクが極めて高いので、経験豊富な方との同行が望ましいです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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感想
いつも山スキーでばかり訪問している木曾御嶽山ですが、雪の継母岳攻略の下見ということで夏山の時期に行ってきました。
本当は2日目に継子岳と摩利支天山に行く予定でしたが、朝から雨になったのでそのままストレートに下山しました。
初日は期待以上に天気がよく、午前中は槍まで望め、中央アルプス・南アルプス・富士山まで拝める絶好の山日和でした。
剣ヶ峰まではとても登山者が多く、また霊山ということもあり観光客的な登山者も多く見受けられました。単なる登山だけでなく、それぞれの思いがあってのことなので、装備がどうのこうの言うべきではない世界だと思います。
とは言えさすがに2日目の雨と強風の中を簡易的な雨具や、中には雨具なしで濡れながらの登山という方も多く見受けられました。どうかこれを機会に登山の装備とは何か、学んでいただければと思います。
さて初日の剣ヶ峰からは、社務所の左側を通り抜けてお鉢巡りコースに入ります。ここからは人が少なくなります。真西の位置にたどり着いたところで、継母岳に向かって下降します。ペンキマークやケルンが多くあり、分かりやすくなっていますが、落石を引き起こしやすいので、特に下に登山者がいる場合は落石を起こさないよう注意が必要です。また上からの落石にも気をつけてください。
継母岳へのコルまで長い下降ですから、できれば不要なものはデポしておくといいでしょう。ただ万が一の事態を考えると、空身はおすすめできません。
コルからは継母岳に伸びている稜線沿いに歩きます。歩くというか、岩登りの要素が強くなりますから、ストックは邪魔になると思います。
最初の岩壁に当たりますが、ここは薄い踏み跡通り右に巻きます。そして再び稜線沿いに進むと、最後の岩壁に当たります。ここは左側から巻いて一気に山頂を目指します。特にペンキマークがある訳ではないので、行けそうなルートを探りながらの登攀です。クライミング経験のない方は、上からロープで確保してもらってください。(決してコンティニュアスによる確保はしないでください)
山頂は狭く、道標も岩に書かれたものが割れているという状態です。遮るもののない眺めは、険しい岩場を登ってきた達成感も相まって満足できるでしょう。(逆にガスっている日は危険なのでアタックしないように)
下降は登りよりも危険で、とても落石を引き起こしやすいです。下に登山者がいる場合はコルへの到着を待ってから下降するようにしましょう。
無事にコルまで下降できれば、いよいよお鉢巡りの稜線への登り返しが待っています。これがまたとてもハードで、継母岳アタックのハイライトと言えるくらいです。
念願の継母岳登頂を終え、さてこれを残雪期にどうやって行くのか考えていました。やはり今回のようなルートで、あとは雪の状況次第。雪崩のリスクも高く、コンディションを選んでのアタックとなりそうで、これは来年春の楽しみに取っておきます。
お鉢巡るルートを歩きつつ、継母岳で出会ったおじさんのオススメで五の池小屋に泊まることにしました。そこまで行くには賽の河原、摩利支天乗越を越えて行くことになります。
初めて雪がないときに通る道、賽の河原にはたくさんのケルンが・・・冬には雪で完全に埋もれているとはいえ、神聖な場所の上をスキーで滑っていたと思うと実に神妙な気分に。今度は摩利支天寄りに避けて通ることにします。
行動時間11時間半の末に五の池小屋に到着しました。手続きと荷物を蚕部屋の寝床に運び、まずは生ビールで乾杯! おつまみは自前のものでしたが、小屋にも色々なメニューがあり楽しめるはずです。寒いので暖炉に火が入っていました。
夕食は野菜中心のヘルシーなメニュー、味付けもよく満足できました。
前夜の睡眠時間が2時間くらいでしたので、夕食が終わればそのまま寝ることに。
翌朝は4時にアラームをセットしましたが、外は雨の気配。諦めて5時前にゆっくり起きます。自前の朝食を食べながら、そのまま下山か、予定通り継子と摩利支天山を狙うか、はたまた小屋に停滞か悩みましたが、天候の回復は午後からという予報なのでそのまま下山することにしました。(結局夕方まで雨は続いたようです)
雨と強風、時々雨が止む程度で、もくもくと下山します。
王滝頂上からは、この悪天候にもかかわらず多くの登山者と観光客が登られてきます。視界はガスでほとんど利かず、せっかく来てもこれでは・・・という感じでした。強まる雨風に家族で打ち合わせの上、撤退されている親子連れ、家族がバラバラに登っている姿、雨具もなく頭から靴までずぶ濡れの親子、などなかなかの惨状でした。
家族連れで下山されている中で、男の子だけがやたらどんどん先に下山する姿を見かけたので、さすがに「家族から見える距離までにして決してはぐれないように」と言わずにはいれませんでした。
11時くらいに無事下山、駐車場の隣の車の方々はこれから登られるということでした。雨具の装備がちょっと不安を抱かせるものでしたが、トラブルなく下山していただけたでしょうか。
観光地と本格的な登山の融合というのはなかなか難しい話ですが、登山の入り口のきっかけとなり、そこから装備を充実させることになるのでしょう。
冬山の御嶽山とはいろんな意味でずいぶん違う、夏の御嶽山でした。
はじめましてmomochann 様
何時もレコを読まさせて頂いてます。
今年冬一度、桧塚奥峰でお逢いした者です。
私も同じ日に登ってて、山頂の時間を見させて頂くと、
ニアミスだったみたいですね。
継母岳まで御苦労様でした。
私も継母岳まで行きたかったのですが、
自分の実力では無理だと判断し、お鉢廻りだけして来ました。
私はまだ初心者の域を脱して無く、偉そうな事は言えませんが、
御嶽山を登って、momochann 様と同じく、
余りにも装備、登山計画等貧弱で少し心配してしまいました。
またどこかでお会いする事が有れば、
宜しくお願いします。
檜塚以来ご無沙汰しておりました。コメントありがとうございます。
この日は文句ないお天気でしたね。本当は穂高から槍の縦走3泊4日を計画していたのですが、天候不良で御嶽山に変更しました。継母はコンディションが良くないと難しいのですが、この日はラッキーでした。
ところで五の池小屋の前にある池はその名の通り五の池です。四の池は継子岳の南側にありますが、涸れていたかも知れません。
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