青木鉱泉→ドンドコ沢コース→地蔵岳→観音岳→鳳凰小屋→観音岳→薬師岳→辻山→高谷山→桃の木温泉
- GPS
- 17:06
- 距離
- 43.3km
- 登り
- 4,814m
- 下り
- 5,115m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 8:38
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 8:20
天候 | 1日目:曇のち晴 2日目:晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
水
食事
行動食・おやつ
タオル
レインウェア
上着
着替え
ザックカバー
カメラ・カメラケース
ヘッドライト
財布
携帯電話
手袋
ストック
帽子
シュラフ
シュラフカバー
マット
メガネ
歯ブラシ
GPSロガー(1)
単3電池(2)
地図
温度計
コンパス
テント・ポール
|
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感想
先週に続きはっきりしない天気の毎日。せっかくの休暇、なんとか普段行きづらい縦走をと、天気予報とにらめっこの日々。いよいよ休暇もラスト2日という所に来て、天気の良さそうな鳳凰三山縦走に決定。18切符を消化したいのと、19日から平日の韮崎⇔御座石、青木鉱泉のバス便がなくなる、早川尾根は登山道崩壊、広河原⇔芦安のバスも通行止めという情報から、通ったことのないドンドコ沢から夜叉神峠の先まで抜けるコースを選択。
[1日目]
青木鉱泉→鳳凰小屋
始発電車から乗り継いで朝一のバスに乗り込む。バスは計6名で、御座石鉱泉と青木鉱泉で半々だった。
朝飯をバスの中で食べるつもりだったのだが、飲食禁止の張り紙があったためしかたなく我慢。青木鉱泉でロガーが現在位置を捕捉するまで、朝食を摂る。しばらく経っても位置を捕捉しないので、やむなく先へ進む。(そのため、初日のログはかなり乱れている模様)
沢沿いのコースということで涼しげな登りを想像していたが、ほとんどの区間が樹林帯で蒸し暑い。所々に出現する渡渉箇所で洗顔したりしてクールダウン。
ドンドコ沢コースの途中には滝の名所があるようなので、見て回ることにする。鳳凰の滝以外はちょっとした回り道でよいのだが、鳳凰の滝だけはガッツリ寄り道して、しかも滝自体も微妙な感じ。2回目はいいかな…。五色ヶ滝も少し遠回りでメインルートに合流できたのだが、分岐点に荷物をデポしたせいで完全にロス。南精進ヶ滝の所では登山道に合流すると書いてあったので、それと同じような記述にしてくれればよいのに。
鳳凰の滝から白糸の滝の区間がもっとも厳しい登りで、最後は沢沿いの緩やかな道を進む。途中、御座石鉱泉からの登山客と思しき姿が見えた。
鳳凰小屋→地蔵岳→観音岳周回
小屋で受付を済ませて、早速幕営準備。シングルウォールテントなので、サクっと設営完了。テン場はそれほど広くなさそうだが、水平、小石なしと手入れが行き届いている印象。
小屋のスタッフに確認すると翌日の天気は晴れ、この日も高曇りなので、それなりに景色は見えるのではないかとのこと。翌日は地蔵岳を飛ばしていくつもりなので、この日のうちに登ることにする。
一度このコースは登ったことがあるが、地蔵岳頂下の砂地の急登が辛い。テン泊装備で登るとしたら相当骨が折れるだろう。ようやくオベリスク下に到着したものの、雲に巻かれて周りの眺望はゼロ。半ば諦めて赤抜沢ノ頭へと進むと、徐々に観音岳方面の雲が取れてくる。観音岳山頂を拝めただけで収穫だと思っていたら、青空ものぞき始め、好天といってよいほどの天気になる。これに気をよくして、この日はいく予定ではなかった観音岳まで歩を進める。しかし、あいにく山頂に着いたときにはまた雲が多く出てきてしまった。小屋まで1時間くらいだし、少し天気が良くなるのを待とうと思ったが、ここで財布、携帯などを入れた小袋がないのに気づく。テン場に忘れている可能性が高いと思ったが、サブザックの口紐をキチンと締めてなかったので、落としている可能性もある。全財産+切符+電話を失えば、家に帰るすべがない。(後でわかったが、家の鍵もこの袋に入っていたので、仮に帰宅できても万事休すだった)最悪、もう一度同じコースを歩いて袋を探すため、早々に下山する。(結局テン場に忘れていたのだが、確認するまでは気が気じゃなかった)
テン場に戻るとテントが増えており、近くに張られたテントの住人たちの声が気になってなかなか眠れなかった。一応耳栓は持っていっていたが、もっと高機能な奴が必要かも。
夜は満天の星空で、翌日の好天に期待が高まる。
[2日目]
鳳凰小屋→観音岳
いつもは何度も夜起きるのだが、眠りにつくのが遅かったせいか、テン場が快適だったせいかこの日は0時過ぎに一度起きたきりで、周りの声で3時過ぎに目が覚めた。天気が良さそうなので、朝陽を拝めるかもしれないと、急いで撤収して朝飯も食わず4時に出発。
樹林帯の隙間から赤く染まりだす空を逸る思いで見やりながら、稜線を目指す。結局観音岳でのご来光には間に合わなかったものの、昨日には見えなかった周囲の山々が朝陽を受ける姿を見渡せたのはよかった。
観音岳→辻山
森林限界を超え、薬師岳あたりまでの稜線歩きは実に気持ちが良い。白峰三山の山頂が雲に覆われて見えなかったのは残念だが、ここしばらくの悪天を思えば問題なし。
苺平から少し登った所にある辻山はお勧めというレコがあったので、今回は立ち寄ることにする。これまでに比べるとやや荒れ気味な登山道だが、道迷いするほどはない(…が下りの時には若干道をはずしてしまった)。展望があるように思えない樹林帯を抜けると目の前に白峰三山が現われる。休憩するにはいい感じの所だったので、直前の南御室小屋で汲んできた水を使いここでスパゲッティを作って食べる。
辻山→桃の木温泉BS
夜叉神峠までは取り立てて変哲もない登山道だが、夜叉神峠に近い辺りが一番道が悪く、斜面も急なので、慎重に歩く。
夜叉神峠からすこし下ったところの分岐から高谷山へ向かう。ここも樹林帯だが、意外に吹き上げてくる風のお陰で涼しい。あまり人気がないかと思っていたが、登山道も辻山以上にしっかりとついているという印象。山頂は地味で、眺望もわずかに北岳、間ノ岳が見える程度。これなら夜叉神峠で十分。(夜叉神峠泊ならちょっとした散歩にいいかもという感じ)
高谷山から桧尾峠方面へ下る。これがかなりの急斜面。ところどころ痩せたところもあり、注意が必要。峠からさらに桃の木温泉へ下る道は嫌というほどピンクリボンがついているお陰で道迷いはなさそうだが、その道が歩きづらい。急斜面に九十九折でつけられた道は踏み跡が不明瞭で路肩も崩壊気味。途中で緩やかなところもあったが、概して道はあまりよくなく、山と高原地図で破線になっていないのが不思議なくらいだった。登りに使っても相当な急登、おそらく2度と通ることはあるまい。
総括
ここしばらくの天候不良のフラストレーションが吹き飛ぶようないい山行だった。
当たり前の話だが、貴重品の管理はしっかりしないといけないというのが何よりの課題となった。
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