特別な山、富士山
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- GPS
- 09:17
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,735m
- 下り
- 1,734m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 9:17
久須志神社〜剣ヶ峰〜下山口(時計回り) 1h53min
下山口〜富士スバルライン五合目 1h55min
※休憩、トイレ、剣ヶ峰待ちを含む
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夜11:30、五合目駐車場は満車で1キロちょっと手前の駐車場に停めました。 夜中でもガードマンが誘導してくれて助かります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な個所はありませんでしたが、高山病が危険です。 初めてなのでゆっくりゆっくりを心掛けて登りました。 3200mを越えたところですこーし頭が痛くなり、それ以降は呼吸が苦しいのでゆっくりと。 七合目から八合目は溶岩の岩場登りで、あちらこちらで人が座り込んでました。 |
写真
装備
個人装備 |
マスク
|
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備考 | ゴーグル |
感想
8月も終わりに近づいたころ、「山登りをしているのにどうして富士山に登らないの?」と妻に言われました。
どうして?って、人がやたら多いし、高山病が怖いし、日帰りじゃきつそうだし。
一番の理由は人が多いことかな。自分も人なのに。
でも、妻に言われてから、「確かに。眺める富士山は大好きなんだし、一回登っておけば、また今度、眺めるときにも感慨深くなるだろうな」と思ったので、シーズンも終盤でしたが毎週末の天気を睨んでチャンスをうかがってました。
それから、毎週土曜の天気予報は傘マークで、今週も傘マークでしたが、崩れるのは夕方か夜からだったので、思い切って行動に移しました。
初めてなので、一番お気楽と言われている富士吉田口から目指します。
金曜日の夜、9時過ぎに自宅を出発、中央高速でスバルライン五合目を目指します。
8月だとマイカー規制のため、麓に駐車してバスで行かなければなりません。そうすると、早くても五合目を出発するのは5時半ころになってしまいます。
9月に入りマイカー規制が解かれ、しかも24時間通行出来たので、早出早帰りを基本とする自分にとってはスタート時間に縛られないので良かったです。
夜の11時半、既に五合目は満車とのことでガードマンの指示に従って1kmほど手前の駐車場に駐車しました。
ご来光には特に興味は無く、4時頃に出発、と考えていたので、さて、寝よう、と横になると、後から来た人たちがドタバタと準備をして次々出発していくのに驚きました。この人たち、寝ないのかい?と。そうか、ご来光が目的か、とこのとき初めて気づきました。
30分くらいして、ようやく外の人が出発して静かになり、うとうとするも、次々と下の方からも歩いて登って行く人がいて、気持ちも落ち着かなくなり、今からでも出発すれば途中でご来光が拝めるかもしれないし、と出発することにしました。
深夜1時45分、満点の星空を眺めながら歩き始めます。既にご来光目的の人たちはみんなスタートした後なので、誰もいない車道を五合目に向かいました。
五合目からは真っ暗な道を六合目までゆっくり登ります。とにかく高山病にならないようにゆっくりと。でも六合目までは比較的早く感じました。
六合目から本格的な登りですが、しばらくは砂礫と階段の道が続きます。斜度はそれほどでもありません。でもズルズルの地面なので少し歩きにくいです。
ご来光はまだかな、と、何度も水平線の方向を振り向きながら登って行きます。
七合目に到着、バナナを食べて少し休憩。ここから溶岩の急な岩場が始まります。真っ暗な中、慎重に足場を探しながら登って行きました。深呼吸を繰り返しながら、でも時々呼吸が荒くなると立ち止まって息を整えながら行きます。
だいぶ明るくなってきたのでヘッドライトを外しても、なかなか太陽は顔を出しません。
標高3200m越えたあたりで少し頭が痛くなってきたので、さらに呼吸を深く、ゆっくりと登ることを意識します。でも、一人だと会話も無く黙々と歩けるので、自分を抜いて行く人はいませんでした。
七合五勺、標高3300m、5時25分、ようやく日が出ました。ご来光には興味ないと思っていたけど、ちょっと嬉しかったです。やっぱり富士山からのご来光は特別です。
その後も息苦しく、空気が薄いのを感じながらゆっくりゆっくり登って行きます。幸い、頭の痛みは激しくなることはなく、落ち着いて行きました。
そして、9合目を過ぎると、殺伐とした光景の中に山頂がはっきりと見えてきました。自分だけでなく、みんな苦しいのか、みんなの足取りも重いようでした。そして、あちらこちらにうずくまって休んでいる老若男女。やっぱり富士山は楽ではないな、と思い知らされました。
6:48、山頂。
人が多いのでバッジだけ購入すると、すぐに剣ヶ峰を目指しました。
アップダウンはそれほどでもありませんが、それでも少しあるくと息が乱れます。
初めて見る噴火口はとても迫力がありました。
昔はみんなこの中にゴミを捨てていたようでしたが、今はきれいになっているのでしょうか。上から見る限りゴミはありませんでした。
剣ヶ峰への急な砂道を登り切ると、写真撮影の行列ができていました。20分くらい並びました。並びながらカレーパンを食べていたのは私です。
山頂をぐるっと回って、下山です。下山は登りとは大違いの変化の無い砂礫の道をひたすらジグザグに下ります。長い長い、下っても下っても終わらないように思いました。六合目が見えてきたときは山頂に着いた時と同じくらい嬉しかった。
日ごろから一応少し訓練しているので足腰は何ともなかったけど、やっぱり靴が合わず、靴擦れが痛かった。。。
徹夜で歩くなんて自分には絶対無理、と思っていましたが、出来てしまうものです。下山して知りましたが、これを弾丸登山というんですね、自分としては早出早帰りで何の問題も無いと思うのですが、登山経験の無い人はやめた方がいいですね。
富士山はやっぱり特別の山でした。高尾山がそのまま大きくなったような、いろんな人が登っていて面白かったです。やっぱり外人さんは軽装でした!
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