奥辺路(兵生越え) もう一つの熊野古道
- GPS
- 75:56
- 距離
- 103km
- 登り
- 4,714m
- 下り
- 5,225m
コースタイム
- 山行
- 3:55
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:58
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:38
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 11:28
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 10:06
1日目:大門⇒新子
マップの距離12.6km GPSの歩行距離13.7km(差1.1km)
注 新子から約1km先の金剛緑地キャンプ場まで歩いた
2日目:新子⇒ワイルドライフ総合案内所入口
マップの距離17.6km GPSの歩行距離 23.1km(差5.5km)
注1 日光神社まで往復
注2 山道スルーでスカイラインを歩いた
注3 ワイルドライフ内に入った
3日目:ワイルドライフ総合案内所入口⇒丹生ノ川
マップの距離25.5km GPSの歩行距離 38.6km(差13.1km)
注1 昼食に立ち寄った道の駅龍神付近でデータ異常があった
注2 三又星神まで往復
注3 三ツ又から丹生ノ川間は車道を7.1km歩いた。正規ルートは5.5km
4日目:丹生ノ川⇒道の駅熊野古道中辺路
マップの距離24.9km GPSの歩行距離 27.6km(差2.7km)
注 上福定集落への分岐を見落として戻った
※実際の歩行距離は103kmではありません。それよりかなり少ないはずです。
因みに日光神社、ワイルドライフ、三又星神に立ち寄らず、奥辺路ルートマップを忠実に追った場合、大門から道の駅熊野古道中辺路までの歩行距離は82.6kmです。※
天候 | みぞれ後曇・曇時々晴・晴・曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
同敷地内のなかへち美術館前バス停から【龍神バス】聖地巡礼バス・高野山駅前行に乗車して高野山の千手院橋(東)バス停下車。千手院橋(西)に徒歩で移動。【南海りんかんバス】大門駐車場行のバスに乗車し大門バス停下車 帰路:道の駅熊野古道中辺路から旧311号線を歩き自家用車回収 ☆聖地巡礼バス2022年の運行期間☆ 4月1日(金)〜5月31日(火)及び9月1日(木)〜11月30日(水) 聖地巡礼バスは高野山と熊野本宮大社を直通で結ぶバスです。一日の本数は少ないですが面倒な乗り換えなしで運んでくれるため、外国の方がよく利用されている印象があります。紀南に住んでいるので車以外の交通手段で高野山へ行くのに、このバスはとても助かりました。 他の地域の方々が高野山に行かれる場合は紀北(橋本市)を玄関口にされると思います。 ★2023年の運行が発表されました↓ https://www.ryujinbus.com/seichijyunrei/ ※2023年1月22日追記※ スタートの高野山の交通情報はコチラ↓ http://www.rinkan.co.jp/koyasan/ ※高野山駅から大門へは31番or32番バスに乗車※ ゴールの道の駅熊野古道中辺路のバス停名は『牛馬童子口』でした。 紀伊田辺駅方面、(熊野)本宮大社前方面のバス時刻表はコチラ↓ https://www.tb-kumano.jp/kumano-kodo/kodo-bustimetable/ ※紀伊田辺駅&白浜駅⇔熊野本宮大社を参照ください※ |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目:高野山大門〜かつらぎ町花園新子(あたらし) ●ほぼ車道歩き。車の交通量が少ない道なので危険はない。 ●道標などは未整備なので地道に入る際はテープや地形図を確認して進む。 新子集落手前の地道区間は作業道の分岐が現れ、どちらに進んだら良いか迷う箇所があった。実際プチ遭難状態に陥ったので、新子まで車道歩きで良かったかも知れない。 2日目:かつらぎ町花園新子〜田辺市龍神村龍神地区 ●箕谷川沿いの林道土砂崩れ箇所は復旧工事がほぼ終了しており通行可能だった。 林道状況確認先:かつらぎ町役場花園支所 ●谷崩落地手前から道が少し分かりにくい所が出てくるので"奥辺路の白のテープ"を追っていく。谷筋は道が細くなり足場も悪くなるので要注意。谷崩落地には砂防堰堤が築かれておりここを横断するが、2ヶ所目の堰堤の桟橋は渡る時に軋んで木が折れそう(な気がした)でヒヤヒヤする。また橋全体に苔が覆っているのでスリップ注意。 ●高野龍神スカイラインはアップダウンが激しくスピードが出てしまう道のため、バイク・車に要注意(冬期以外の特に土日)。シンドイけれど奥辺路ルートマップで記された地道区間を忠実に歩いた方が車・バイクと衝突する危険は回避できる、というよりブラインドカーブ区間は山道を選択するようなルート取りがされている模様。山道に入る際、入口に道標は設置されていないため、テープや地形図で確認して入る。 ●道の駅ごまさんスカイタワー以降は道標がふんだんに設置されている。 3日目:田辺市龍神村龍神地区〜丹生ノ川地区 ●P1227付近からP1162方向へ引っ張られそうになるので、輪切り"OKUHECHI"道標を追っていく。間違えてP1162方向へ進むと倒木が多くなる。 ●三ツ又星神の分岐までは道標を設置してくれているので、忠実に追えば迷う心配はさほどない。 ●丹生ノ川への山越えの取り付きがよくわからず、日も傾いてきてしまったため車道を歩いて丹生ノ川へ向かったためこの区間は未踏。 ※田辺市内は和歌山県の補助金を得て田辺市主体で奥辺路の道標が設置されている。三ツ又星神の分岐から瀬戸谷橋までは道標未整備だが今年整備予定とのこと※ 4日目:丹生ノ川地区〜道の駅熊野古道中辺路 ●丹生ノ川から小森登り口まで車道を歩く。登り口付近に駐車場は無い。和田ノ森西分岐まで特に迷う所や危険箇所は無い。 ●和田ノ森西分岐から先も不明箇所や危険箇所は無いが、林道龍神本宮線に降りる手前は急坂で道が細くなっている。 ●栩合橋〜上福定橋間の土砂崩れは復旧工事が完了しており通行可能だったが、いつ崩れてもおかしくないような箇所もあった。事前に確認した方が良いかもしれない。 兵生、福定の林道・市道状況確認先:田辺市中辺路行政局 ●風呂の谷林道分岐から熊野古道中辺路合流間の未舗装道はP495と644の鞍部付近から鹿除けネットを避けるようなルートになっており、地形図の破線ルートと異なる。 道標が設置されていないので、他の林道作業道・枝道に入り込まないよう要注意。 |
その他周辺情報 | ★高野山★千手院橋バス停周辺に飲食店・土産物屋が並んでいる。大門周辺は店舗が少ない。壇上伽藍から道を隔てて南側にファミリーマート高野山店がある。 宿泊施設は宿坊だけでなく民宿もあり、大門近辺には"Guest House hachi hachi"や"すずめのかくれんぼ"などがある。 大門以降は飲食店・スーパーコンビニ等の店舗は田辺市龍神村の道の駅ごまさんスカイタワー(12月1日〜3月末まで冬期休業。冬期以外は定休日無し)まで無い。 高野山の"宿坊"情報はコチラ↓ https://www.shukubo.net/contents/stay/ 高野山の"店舗"情報はコチラ↓ http://www.koya.org/koyasan-map.html ★かつらぎ町花園新子★ 宿泊施設:花園グリーンパーク(リバーサイドホステルB&B)(12月1日〜3月末まで冬期休業)、新子ふるさと村(11月1日〜4月末まで冬期休業) キャンプ場:金剛緑地ファミリーキャンプ場(12月中旬〜3月中旬まで冬期休業) ※新子以降、龍神温泉まで宿泊施設、キャンプ場は皆無※ かつらぎ町の位置が分かるマップはコチラ↓ https://www.town.katsuragi.wakayama.jp/040/010/010/files/2104teiban_map.pdf ★田辺市龍神村★龍神地区★ 宿泊施設:高野山から来ると近い順に、"季楽里 龍神""民宿旅館 ささゆり""美人亭"...以降温泉街(といっても数件だが...)となる。 日帰り入浴施設の龍神温泉元湯(通年営業。定休日無し)に素泊まり専用の別館(12月1日〜2月末まで冬期休業)が併設されている。 尚、温泉街に食料品店は無く、夕方以降に食事を摂れる店舗は...無いと思っていた方が無難。 ★田辺市龍神村★丹生ノ川地区★ 宿泊施設&キャンプ場:森林公園 丹生ヤマセミの郷キャンプ場。コテージ・宿泊棟あり(11月中旬〜3月末まで冬期休業。冬期以外の定休日は毎週火曜日) 併設の入浴施設、丹生ヤマセミ温泉館(11月1日〜3月末まで冬期休業) 龍神村の情報はコチラ↓ https://www.ryujin-kanko.jp/ ●水場● 水場として確約された場所は無かった。キャンプ場で給水を行った以外は全て自動販売機で水を購入した。自動販売機の設置場所は奥辺路のルートマップに記載されている。尚、冬期休業の道の駅ごまさんスカイタワー、丹生ヤマセミの郷キャンプ場の自動販売機は休業中でも通電しており水の購入可能。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
スマホ
充電器
時計
タオル
ストック
ナイフ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
上下ダウンウェアー
|
---|
感想
奥辺路という言葉は『奥辺路プロジェクト』の活動で知り、幻の"熊野古道"と聞いて『行かねばっ』という気持ちになったので行ってきました。
歴史を知った上で歩きたいという思いもあり、奥辺路の存在根拠となった清水町史を拝見したところ、日光社という信仰上の要衝があることを知りました。奥辺路ルートマップにも別ルートとして記載があります。
日光社の頁に『古来、紀州の各地からこの日光山を通って吉野・高野・熊野の霊山へ向かうのが最短の参詣コース』と書かれていて、この付近は交通の要衝でもあったようです。参詣道として奥辺路を歩くならば外すことは出来ないな、と考えて日光社跡地(現・日光神社)の参拝も組み入れました。
現在、日光山山頂(1122m)に何か遺物があるわけではなく、笹ノ茶屋跡に旧清水町が立てた複製の道標があるだけです。
奥辺路の紹介及びルートマップ(PDF)はコチラ↓
https://www.dragongodvillagejapan.com/okuhejiproject
ルートを見て思ったのは
〇高野山大門から道の駅熊野古道中辺路まで少なくとも85kmは歩く
〇山越えの道はどこも情報があまり無い
〇果無越えは奥辺路の一部だった(歩いたことあるけど知らなんだ)
〇大門〜新子が約12km、殿垣内の八幡神社〜龍神橋東詰が約13kmの車道歩き
〇兵生越えを選択すると中辺路合流までずっと林道歩き
〇水場が無い....等々
なので、
◎初日の高野山到着が昼12時まわる+テント泊装備+きっとプチ遭難する+自分の歩く速度、を鑑みて3泊4日の行程としました。
◎4日目に歩くルートは未踏の兵生越えを選択しました。
◎舗装路歩きが長いので、ウォーキング用のスニーカーも携行しました。
◎水はキャンプ場と自販機で補給をすることにしました。
上記のHPに記載されていますが、
『幻の熊野古道 奥辺路は現在順次整備中で案内標識が少なく、道も不明瞭な箇所があります。又、自然災害等により通行が困難な場合もありますので通行の際には予めご了承ください』
というのが現状です。実際歩いてみてその通りだなと感じました。
田辺市内はかなり整備されつつありますが、それでも中辺路や小辺路に比べると道標が少なく、山越えは時折足場の悪い道が現れ、ハイキング気分で通過出来る状態ではありません。また宿泊施設が高野山・かつらぎ町 新子・龍神温泉・丹生ノ川にしかないため(冬期休業期間もある)、通しで歩こうとするとトレラン目的以外はテントを背負うことになります。冬期は凍結する高野龍神スカイライン歩きが長いためあまりおススメ出来ません。
現状のマイナス面を書きましたが....
車道になってしまったとはいえ、高野龍神スカイラインが参詣道の背骨であり、他の山々から人々がその道を使って各聖地に向かっていった、その参詣道としての奥辺路の役割を、歩くことで実感できるのではないかと思います。
熊野古道にご興味のある方は是非行ってみて下さい!
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☆2023年1月追記☆
奥辺路を何回かに分けて歩く場合の必要日数と公共交通機関の運行スケジュールを記載してみました↓
々睫郢魁β臾隋粗擦留悗瓦泙気鵐好イタワー
【1泊2日・山中の何処かでテント泊】
1日目
【南海りんかんバス・千手大門線】
高野山駅前8:21発⇒大門バス停8:37着 390円
2日目
【南海りんかんバス・聖地巡礼バス】
護摩壇山バス停11:05発⇒高野山駅前12:10着 1,880円
もしくは
【龍神バス・聖地巡礼バス】
護摩壇山バス停11:05発⇒季楽里龍神11:40着(龍神線に乗換)11:50発⇒
紀伊田辺駅13:11着 2,640円
道の駅ごまさんスカイタワー〜龍神温泉〜国戸バス停
【1泊2日・龍神温泉泊】
1日目
【南海りんかんバス・聖地巡礼バス】
高野山駅前9:45発⇒護摩壇山バス停10:50着 1,880円
もしくは
紀伊田辺駅8:00発⇒護摩壇山バス停10:50着 2,640円
2日目
龍神温泉から国戸バス停まで歩き、
龍神自動車【龍神線】
国戸バス停⇒JR紀伊田辺駅に乗車
予約不要。通年運行 1,590円
7:52発⇒9:17着(※土日運休)
9:57発⇒11:11着
11:57発⇒13:11着
↓16:54発⇒18:08着(※土日祝運休)↓
■■■令和5年4月1日以降・16:37発⇒17:51着に変更(※土日祝運休)■■■
いずれかに乗車
※聖地巡礼バスについて
2023年の運行期間・4月1〜7月10日及び9月1日〜11月30日
乗車の前日までに要予約
https://www.ryujinbus.com/seichijyunrei/
9餮優丱皇筺礎粟献寮
【1泊2日・龍神温泉で前泊】
1日目
龍神自動車【龍神線】
JR紀伊田辺駅⇒龍神温泉バス停
予約不要。通年運行 1,700円
12:00発⇒13:18着(※終点大熊13:31着)
13:50発⇒15:08着(※終点は季楽里龍神)
15:00発⇒16:18着(※終点大熊16:31着)
2日目
龍神自動車【龍神線】
龍神温泉バス停⇒国戸バス停
7:49発⇒7:52着(※土日運休)
予約不要。240円
→丹生ノ川まで歩く→
田辺市住民バス【丹生ノ川線】
ヤマセミ温泉バス停13:35発⇒西バス停14:05着
月・火・木曜日のみ運行(12月29日〜1月3日運休)
予約不要。200円
龍神自動車【龍神線】
↓西バス停17:13発⇒JR紀伊田辺駅18:08着(※土日祝運休)↓
■■■令和5年4月1日以降・16:56発⇒17:51着に変更(※土日祝運休)■■■
予約不要。1,300円
尚、乗継が悪すぎるので、
バスで龍神温泉まで戻り(西バス停14:49発⇒龍神温泉バス停15:08着)
温泉入って紀伊田辺駅へ(龍神温泉バス停16:51発⇒JR紀伊田辺駅18:08着)
ということも出来ます。
っ粟献寮遏粗擦留愀野古道中辺路
【1泊2日・ヤマセミの郷キャンプ場(宿泊棟・コテージあり)泊】
1日目
龍神自動車【龍神線】
JR紀伊田辺駅12:00発⇒西バス停12:59着
予約不要。通年運行 1,300円
乗り換え
田辺市住民バス【丹生ノ川線】
https://www.city.tanabe.lg.jp/kikaku/bus/files/202201001jyuminbus.ryujin.pdf
西バス停13:05発⇒ヤマセミ温泉バス停13:35着
月・火・木曜日のみ運行(12月29日〜1月3日運休)
予約不要。200円
2日目
https://www.tb-kumano.jp/kumano-kodo/kodo-bustimetable/
を参照下さい。
道の駅熊野古道中辺路(牛馬童子口)から紀伊田辺駅行の最終バスは
17:48発⇒18:50着です。予約不要。1,310円
※のバスの乗継が悪いので、い龍茣屬魄豕い坊劼い席が交通の便が良いです。
果無越えは、
ッ粟献寮遏曾縦点邁浩
【1泊2日・果無山脈山中テント泊。1日目ヤマセミ泊の場合は2泊3日】
1日目
い鮖仮伐爾気ぁ
2日目or3日目
https://www.tb-kumano.jp/kumano-kodo/kodo-bustimetable/
を参照下さい。
※十津川温泉バス停から近鉄大和八木駅行の最終バスは
平日12:14発、土日祝日及び年末年始は12:33発です。
※八木尾バス停から紀伊田辺駅行の最終バスは
平日14:47発⇒14:57着(本宮大社前で乗換)15:05発⇒17:15着です。
土日祝日及び年末年始は16:13発⇒16:23着(本宮大社前で乗換)16:40発⇒18:50着です。
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