ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5096309
全員に公開
山滑走
磐梯・吾妻・安達太良

吾妻連峰雪山遭難事故コース

2022年02月11日(金) ~ 2022年02月12日(土)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:35
距離
20.6km
登り
1,166m
下り
1,311m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:41
休憩
1:26
合計
9:07
6:19
100
スタート地点
7:59
8:00
107
9:47
9:48
10
9:58
10:10
33
10:43
10:45
9
10:54
11:01
6
11:07
12:02
93
13:35
13:37
3
15:26
2日目
山行
1:22
休憩
0:00
合計
1:22
10:36
82
11:58
峠駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
福島駅前からジャンボタクシーで高湯温泉まで。帰りは峠駅から乗車。
コース状況/
危険箇所等
滑川温泉〜峠駅は雪崩注意
前日に東京から福島まで来て駅前のホテルに泊まる。
気温は高めでみぞれのような雪だ。
2022年02月10日 21:20撮影 by  Pixel 5, Google
2/10 21:20
前日に東京から福島まで来て駅前のホテルに泊まる。
気温は高めでみぞれのような雪だ。
余計な荷物を福島駅内のコインロッカーに預け、予約していたジャンボタクシーに乗って高湯温泉まで。
一部媒体では彼らがマイクロバスをチャーターしたとされているが、正しくはジャンボタクシーらしい。
僕も行けるとこまで行ってくれと頼んだが、温泉街の上部でこれ以上は無理と降ろされてしまった。仕方ないのでここから歩いて行く。
2022年02月11日 06:09撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 6:09
余計な荷物を福島駅内のコインロッカーに預け、予約していたジャンボタクシーに乗って高湯温泉まで。
一部媒体では彼らがマイクロバスをチャーターしたとされているが、正しくはジャンボタクシーらしい。
僕も行けるとこまで行ってくれと頼んだが、温泉街の上部でこれ以上は無理と降ろされてしまった。仕方ないのでここから歩いて行く。
磐梯吾妻スカイラインの冬期封鎖ゲート。かつてはこの先に吾妻スキー場があったことから、冬期でもさらに先まで車で行けたようだがスキー場が廃止された今、それを望むべくもない。
2022年02月11日 06:40撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 6:40
磐梯吾妻スカイラインの冬期封鎖ゲート。かつてはこの先に吾妻スキー場があったことから、冬期でもさらに先まで車で行けたようだがスキー場が廃止された今、それを望むべくもない。
ゲートを越えて少し行くと登山口がある。
彼らは吾妻スキー場から出発し4本あるリフトの2本を利用しているが、今は単なる遠回りにしかならないので素直にここから取り付く。
2022年02月11日 06:43撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 6:43
ゲートを越えて少し行くと登山口がある。
彼らは吾妻スキー場から出発し4本あるリフトの2本を利用しているが、今は単なる遠回りにしかならないので素直にここから取り付く。
仮にもスキー場の横をほぼ直登するためそれなりの勾配を覚悟していたが、全然大したことない気持ちのいいスノーハイクだ。
この勾配の小ささはスキー場の廃止の一因ではなかろうか。
2022年02月11日 06:45撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 6:45
仮にもスキー場の横をほぼ直登するためそれなりの勾配を覚悟していたが、全然大したことない気持ちのいいスノーハイクだ。
この勾配の小ささはスキー場の廃止の一因ではなかろうか。
冬期でも砂防ダム工事は継続しているらしい。頭が下がる。
2022年02月11日 06:59撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 6:59
冬期でも砂防ダム工事は継続しているらしい。頭が下がる。
このコースは味のある看板が多い
2022年02月11日 07:00撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 7:00
このコースは味のある看板が多い
この標識の飲み込まれ具合が日本の山スキー発祥の地であるこの山域の歴史を物語っている。
家形ヒュッテは1952年に開設され60〜70年に相次いで雪崩の被害を受け1974に解体されたとのこと。この看板も少なくとも半世紀近い年月を経ているはずだ。
2022年02月11日 07:20撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 7:20
この標識の飲み込まれ具合が日本の山スキー発祥の地であるこの山域の歴史を物語っている。
家形ヒュッテは1952年に開設され60〜70年に相次いで雪崩の被害を受け1974に解体されたとのこと。この看板も少なくとも半世紀近い年月を経ているはずだ。
ときどき磐梯吾妻スカイラインと接近する
2022年02月11日 07:50撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 7:50
ときどき磐梯吾妻スカイラインと接近する
大自然の中にぽつんと取り残された場違いな人工物というのが好きだ。
2022年02月11日 07:52撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 7:52
大自然の中にぽつんと取り残された場違いな人工物というのが好きだ。
賽の河原。ここが標高的に旧ゲレンデトップに近い。
2022年02月11日 08:40撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 8:40
賽の河原。ここが標高的に旧ゲレンデトップに近い。
賽の河原からは勾配もほとんど無くなりハイキング。
2022年02月11日 08:48撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 8:48
賽の河原からは勾配もほとんど無くなりハイキング。
この略字の割り切り具合よ。
2022年02月11日 09:18撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 9:18
この略字の割り切り具合よ。
ニッポンビールとは1949〜56年にだけ用いられた商号で今のサッポロビールとのこと。
登山家板倉勝宣が1916年には五色温泉から高湯温泉への山スキーツアーの行った記録があるなど、古くから山スキーのメッカだっただけはある。
2022年02月11日 09:28撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 9:28
ニッポンビールとは1949〜56年にだけ用いられた商号で今のサッポロビールとのこと。
登山家板倉勝宣が1916年には五色温泉から高湯温泉への山スキーツアーの行った記録があるなど、古くから山スキーのメッカだっただけはある。
多分家形山。
2022年02月11日 09:36撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 9:36
多分家形山。
28年前の彼らの命運をわけたポイントの一つになった慶応吾妻山荘。当時は通年で管理人が常駐していたようだが今はそうではないらしい。もう管理人さんもずいぶん高齢だろう。
2022年02月11日 09:48撮影 by  Pixel 5, Google
1
2/11 9:48
28年前の彼らの命運をわけたポイントの一つになった慶応吾妻山荘。当時は通年で管理人が常駐していたようだが今はそうではないらしい。もう管理人さんもずいぶん高齢だろう。
今でも緊急時には避難できそうではあるが、雪に埋もれていて大変そうだ。
2022年02月11日 09:47撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 9:47
今でも緊急時には避難できそうではあるが、雪に埋もれていて大変そうだ。
分岐に戻ってきた
2022年02月11日 09:53撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 9:53
分岐に戻ってきた
山荘への分岐から尾根に取り付き、すぐにトラバースしてするのが家形山への正規ルート。
2022年02月11日 10:02撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 10:02
山荘への分岐から尾根に取り付き、すぐにトラバースしてするのが家形山への正規ルート。
しかしGPSを見ながら注意深く探しても標識のようなものは見つからず、地形的な特徴も特にない。
2022年02月11日 10:04撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 10:04
しかしGPSを見ながら注意深く探しても標識のようなものは見つからず、地形的な特徴も特にない。
当時の彼らもこの避難小屋までの分岐がわからず、尾根をそのまま登ったようなので同じ道を辿る。
2022年02月11日 10:15撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 10:15
当時の彼らもこの避難小屋までの分岐がわからず、尾根をそのまま登ったようなので同じ道を辿る。
この登りはなかなか急勾配でシールが効かない時もあり、初めての難所らしき場所だ。
2022年02月11日 10:42撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 10:42
この登りはなかなか急勾配でシールが効かない時もあり、初めての難所らしき場所だ。
家形山が間近だ
2022年02月11日 10:42撮影 by  Pixel 5, Google
1
2/11 10:42
家形山が間近だ
五色沼を見下ろす稜線に立つととてつもない強風。地面もカチカチに凍っている。
2022年02月11日 10:47撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 10:47
五色沼を見下ろす稜線に立つととてつもない強風。地面もカチカチに凍っている。
魔女の瞳とも言われている五色沼。
2022年02月11日 10:50撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 10:50
魔女の瞳とも言われている五色沼。
家形山直下のコルから避難小屋に向かってドロップ。パウダーが残っており、今回の行程で唯一滑りを楽しめたところだ。
ここはかつてどこぞの学生がガンチャンと呼ばれる教授を落としたことから、ガンチャン落としと言う名を持つらしい。
日本昔ばなしの「吉作落とし」のような、気取ったところがないシンプルな地名で好きだ。ぱっと見ただの谷だが、由来を知るとかつてここで起きた物語の情景が目に浮かぶようだ。しかしこのような地名も人が入らなくなり徐々に消えていると思うと寂しい。
2022年02月11日 11:04撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:04
家形山直下のコルから避難小屋に向かってドロップ。パウダーが残っており、今回の行程で唯一滑りを楽しめたところだ。
ここはかつてどこぞの学生がガンチャンと呼ばれる教授を落としたことから、ガンチャン落としと言う名を持つらしい。
日本昔ばなしの「吉作落とし」のような、気取ったところがないシンプルな地名で好きだ。ぱっと見ただの谷だが、由来を知るとかつてここで起きた物語の情景が目に浮かぶようだ。しかしこのような地名も人が入らなくなり徐々に消えていると思うと寂しい。
コルから10分も経たずに避難小屋に着いた。彼らはコルから2時間かかったとされているが記憶違いとしか思えない異常さだ。
事故のあった年に撮られたドキュメンタリーの映像と比べると今年は明らかに雪が多くほぼ埋もれてしまっている。
2022年02月11日 11:08撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:08
コルから10分も経たずに避難小屋に着いた。彼らはコルから2時間かかったとされているが記憶違いとしか思えない異常さだ。
事故のあった年に撮られたドキュメンタリーの映像と比べると今年は明らかに雪が多くほぼ埋もれてしまっている。
管理人も常駐していた家形ヒュッテが廃止になったあと跡地に建てられたのがこの避難小屋だ。
雪崩で管理人が亡くなり建物が大きく破損するほどの被害を2度も受けた場所に立地しているというのはあまり心が落ち着かない。
2022年02月11日 11:11撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:11
管理人も常駐していた家形ヒュッテが廃止になったあと跡地に建てられたのがこの避難小屋だ。
雪崩で管理人が亡くなり建物が大きく破損するほどの被害を2度も受けた場所に立地しているというのはあまり心が落ち着かない。
現在の小屋の状況が不明だったので泊まらないことにしたが、有志がしっかり管理しているようでかなり整然として居心地が良さそうだ。すこし後悔した。
2022年02月11日 11:11撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:11
現在の小屋の状況が不明だったので泊まらないことにしたが、有志がしっかり管理しているようでかなり整然として居心地が良さそうだ。すこし後悔した。
囲炉裏は閉鎖
2022年02月11日 11:11撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:11
囲炉裏は閉鎖
この遭難事故の記録で印象的なスコップ
2022年02月11日 11:12撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:12
この遭難事故の記録で印象的なスコップ
天井はかつての煤が染み付いているようだ
2022年02月11日 11:20撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:20
天井はかつての煤が染み付いているようだ
多くはないが定期的に人が訪れている様子
2022年02月11日 11:55撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 11:55
多くはないが定期的に人が訪れている様子
ついついゆっくりしてしまった
2022年02月11日 12:00撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:00
ついついゆっくりしてしまった
小屋からトラバースして行くが、雪崩の起きそうな立木のない斜面の横断が続く
2022年02月11日 12:13撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:13
小屋からトラバースして行くが、雪崩の起きそうな立木のない斜面の横断が続く
雪庇がすごい
2022年02月11日 12:29撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:29
雪庇がすごい
雪庇の隙間から尾根に取り付く
2022年02月11日 12:30撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:30
雪庇の隙間から尾根に取り付く
多少滑走できるかと思ったが段差が大きく滑るどころではない。モーグルの達人ならあるいは。
ここは例年こうなっているらしく、彼らも尾根を降りてトラバース気味に進んだらしい。
2022年02月11日 12:32撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:32
多少滑走できるかと思ったが段差が大きく滑るどころではない。モーグルの達人ならあるいは。
ここは例年こうなっているらしく、彼らも尾根を降りてトラバース気味に進んだらしい。
ずっとこんな感じで時間が過ぎていく
2022年02月11日 12:37撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:37
ずっとこんな感じで時間が過ぎていく
樹林帯に入ると雪がなくガチガチ。
2022年02月11日 12:44撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:44
樹林帯に入ると雪がなくガチガチ。
スキーを持って降りる
2022年02月11日 12:44撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:44
スキーを持って降りる
やっと抜けた
2022年02月11日 12:51撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:51
やっと抜けた
この辺りが白浜だ。ビバーク後の2日目に避難小屋まで戻ろうとした一行から1人目の脱落者が出た。樹林帯の手前の強風地帯を越えられなかったというのでこの辺りと思われる。
今日は無風だったが、地面はほとんど積雪はなく、ストックも刺さらないほどのアイスバーンで、一度荒れたらどうなるかが想像できて恐ろしくなる。当時は立つこともできず這うようにして進んだそうだ。
2022年02月11日 12:56撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:56
この辺りが白浜だ。ビバーク後の2日目に避難小屋まで戻ろうとした一行から1人目の脱落者が出た。樹林帯の手前の強風地帯を越えられなかったというのでこの辺りと思われる。
今日は無風だったが、地面はほとんど積雪はなく、ストックも刺さらないほどのアイスバーンで、一度荒れたらどうなるかが想像できて恐ろしくなる。当時は立つこともできず這うようにして進んだそうだ。
尾根の西側は巨大な雪庇が発達している。
よく彼らに対して「尾根から降りて進むなり雪洞を掘ればよかった!」と指摘する人がいるが、これを見ても同じ事が言えるだろうか。すでに消耗した体力で戻れるか不明な雪庇下に行くのは勇気がいるだろう。もちろん結果的には5人死亡という結末に比べたらマシになった可能性もあるが。
2022年02月11日 12:57撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 12:57
尾根の西側は巨大な雪庇が発達している。
よく彼らに対して「尾根から降りて進むなり雪洞を掘ればよかった!」と指摘する人がいるが、これを見ても同じ事が言えるだろうか。すでに消耗した体力で戻れるか不明な雪庇下に行くのは勇気がいるだろう。もちろん結果的には5人死亡という結末に比べたらマシになった可能性もあるが。
尾根の東側は樹が生えてはいるが地形が比較的なだらかでそこそこ下らないと風は防げなさそう。
2022年02月11日 13:04撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:04
尾根の東側は樹が生えてはいるが地形が比較的なだらかでそこそこ下らないと風は防げなさそう。
彼らが高倉山と勘違いしたとされる小ピーク。樹の密度が高くて道がわからず強行突破。
2022年02月11日 13:26撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:26
彼らが高倉山と勘違いしたとされる小ピーク。樹の密度が高くて道がわからず強行突破。
やっとましになってきたが下降点の霧の平がわからずちょっとうろつく。
2022年02月11日 13:33撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:33
やっとましになってきたが下降点の霧の平がわからずちょっとうろつく。
やっと看板を見つけた。標柱があるとされているが今年は本当に雪に埋もれたか?
あまり道は明瞭でないので看板がなかったら絶対わかるまい。
2022年02月11日 13:35撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:35
やっと看板を見つけた。標柱があるとされているが今年は本当に雪に埋もれたか?
あまり道は明瞭でないので看板がなかったら絶対わかるまい。
白浜尾根を振り返って。思ったより時間を取られた。下り基調にも関わらず、障害物のせいで大きく時間取られるので、距離感覚を誤りやすいと言えると思う。視界が悪ければなおさらだ。
2022年02月11日 13:43撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:43
白浜尾根を振り返って。思ったより時間を取られた。下り基調にも関わらず、障害物のせいで大きく時間取られるので、距離感覚を誤りやすいと言えると思う。視界が悪ければなおさらだ。
入り口からしばらくは吹きさらしだったがここまで降りてくればパウダー復活。
2022年02月11日 13:48撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:48
入り口からしばらくは吹きさらしだったがここまで降りてくればパウダー復活。
ところどころ新旧の標識があるのだが、いつも肝心なところには設置されていないから困る。
2022年02月11日 13:49撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:49
ところどころ新旧の標識があるのだが、いつも肝心なところには設置されていないから困る。
こっちは新しい方。
2022年02月11日 13:50撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 13:50
こっちは新しい方。
重いパウダーだがいいツリーランコースだ。
2022年02月11日 14:01撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 14:01
重いパウダーだがいいツリーランコースだ。
気持ちよく滑っていたら登山道を外れていた。そのまま下って合流できないか考えたが沢があるため、泣く泣くシールを着け直した。今度は地図を注視しながら戻っていくと、遥か下に標識が見えた。これは上から来たら絶対わからない・・・
2022年02月11日 14:22撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 14:22
気持ちよく滑っていたら登山道を外れていた。そのまま下って合流できないか考えたが沢があるため、泣く泣くシールを着け直した。今度は地図を注視しながら戻っていくと、遥か下に標識が見えた。これは上から来たら絶対わからない・・・
支流の沢を越えて行く必要があるのだが、またシールをつけるのが手間なのでカニ歩きで行こうとしたが、あえなく沢にずり落ちつぼ足になってジタバタしていたら沢を踏み抜いてしまった。ヒヤリハット。
2022年02月11日 14:47撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 14:47
支流の沢を越えて行く必要があるのだが、またシールをつけるのが手間なのでカニ歩きで行こうとしたが、あえなく沢にずり落ちつぼ足になってジタバタしていたら沢を踏み抜いてしまった。ヒヤリハット。
同じとこにつけなくていいから・・・
2022年02月11日 14:58撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 14:58
同じとこにつけなくていいから・・・
滑川温泉へ向かう川。辛うじて体が動いた2人は川沿いに砂防ダムをいくつも越えて滑川温泉へ向かった。結構大きい砂防ダムだ。
2022年02月11日 15:11撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 15:11
滑川温泉へ向かう川。辛うじて体が動いた2人は川沿いに砂防ダムをいくつも越えて滑川温泉へ向かった。結構大きい砂防ダムだ。
気がついたら雪がグズグズだったが林道までたどりついた。
あとは温泉まで自動運転だ。
2022年02月11日 15:25撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 15:25
気がついたら雪がグズグズだったが林道までたどりついた。
あとは温泉まで自動運転だ。
滑川温泉へたどり着いた安堵感はひとしおだ。まさしく秘境と感じられる。この谷をドロップして宿へ。
2022年02月11日 15:26撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 15:26
滑川温泉へたどり着いた安堵感はひとしおだ。まさしく秘境と感じられる。この谷をドロップして宿へ。
早速部屋に行くとストーブが焚かれていた。徒歩で行けない山奥の秘湯というイメージに反して設備は充実していて、いい意味で想像を裏切られた。
先週行った八ヶ岳本沢温泉とは大違いだ。
2022年02月11日 15:42撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 15:42
早速部屋に行くとストーブが焚かれていた。徒歩で行けない山奥の秘湯というイメージに反して設備は充実していて、いい意味で想像を裏切られた。
先週行った八ヶ岳本沢温泉とは大違いだ。
2022年02月11日 16:29撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:29
2022年02月11日 16:29撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:29
自炊用の道具もかなりある。食器やバーナーを持ってくる必要なかったか。
窓の隙間からヤマネが入り込んでうろついていた。
2022年02月11日 16:29撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:29
自炊用の道具もかなりある。食器やバーナーを持ってくる必要なかったか。
窓の隙間からヤマネが入り込んでうろついていた。
年季を感じる。
2022年02月11日 16:30撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:30
年季を感じる。
部屋は温かいが廊下は氷点下。
2022年02月11日 16:31撮影 by  Pixel 5, Google
1
2/11 16:31
部屋は温かいが廊下は氷点下。
いい雰囲気だ。これを貸し切りとはなんという贅沢。
2022年02月11日 16:32撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:32
いい雰囲気だ。これを貸し切りとはなんという贅沢。
2022年02月11日 16:32撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:32
宿についたとき、主人夫婦は除雪の真っ最中だった。この雪に閉じ込められて半年を過ごすのはどんな感じなんだろう。
2022年02月11日 16:36撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:36
宿についたとき、主人夫婦は除雪の真っ最中だった。この雪に閉じ込められて半年を過ごすのはどんな感じなんだろう。
記念。やはり今年は雪が多い?
2022年02月11日 16:39撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:39
記念。やはり今年は雪が多い?
自販機もある。わざわざビール2缶背負ってきたのに。
2022年02月11日 16:40撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:40
自販機もある。わざわざビール2缶背負ってきたのに。
人生でも指折りに気持ちのいい温泉。
2022年02月11日 16:43撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:43
人生でも指折りに気持ちのいい温泉。
凍ってるうちはいいけど、暖かくなったら大変そうだな。
2022年02月11日 16:54撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 16:54
凍ってるうちはいいけど、暖かくなったら大変そうだな。
こんなに快適でいいのだろうか。
避難小屋とでは天と地の差だろう。これは日没近くなってもあきらめきれず探し続けた気持ちがわかってします。
2022年02月11日 17:08撮影 by  Pixel 5, Google
2/11 17:08
こんなに快適でいいのだろうか。
避難小屋とでは天と地の差だろう。これは日没近くなってもあきらめきれず探し続けた気持ちがわかってします。
翌日もゆっくり温泉を堪能してゆっくりスタート。
2022年02月12日 10:36撮影 by  Pixel 5, Google
2/12 10:36
翌日もゆっくり温泉を堪能してゆっくりスタート。
2022年02月12日 10:44撮影 by  Pixel 5, Google
2/12 10:44
この気温の高さでカタツムリ大量発生
2022年02月12日 10:59撮影 by  Pixel 5, Google
2/12 10:59
この気温の高さでカタツムリ大量発生
雪崩跡も多く見られるので気をつけたほうがいい。
2022年02月12日 11:06撮影 by  Pixel 5, Google
2/12 11:06
雪崩跡も多く見られるので気をつけたほうがいい。
谷からぐんぐん標高を上げていく
2022年02月12日 11:06撮影 by  Pixel 5, Google
2/12 11:06
谷からぐんぐん標高を上げていく
ここが萱峠
2022年02月12日 11:26撮影 by  Pixel 5, Google
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ここが萱峠
自動運転であっという間に除雪終了地点まで。
2022年02月12日 11:39撮影 by  Pixel 5, Google
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自動運転であっという間に除雪終了地点まで。
これが春のストップスノーというやつか・・・
2022年02月12日 11:47撮影 by  Pixel 5, Google
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これが春のストップスノーというやつか・・・
峠駅
2022年02月12日 11:54撮影 by  Pixel 5, Google
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峠駅
このレトロな駅舎を新幹線が通っていく違和感
2022年02月12日 11:55撮影 by  Pixel 5, Google
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このレトロな駅舎を新幹線が通っていく違和感
2022年02月12日 11:56撮影 by  Pixel 5, Google
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スキー板はビニールに入れ、ブーツはザックの横からぶら下げた・
2022年02月12日 11:58撮影 by  Pixel 5, Google
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スキー板はビニールに入れ、ブーツはザックの横からぶら下げた・
時間があったので。
2022年02月12日 12:11撮影 by  Pixel 5, Google
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時間があったので。
寒くても固くならず、補給食にぴったり。
2022年02月12日 12:20撮影 by  Pixel 5, Google
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寒くても固くならず、補給食にぴったり。
福島駅まで戻ってコインロッカーの荷物を回収して完
2022年02月12日 13:58撮影 by  Pixel 5, Google
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福島駅まで戻ってコインロッカーの荷物を回収して完

感想

吾妻連峰雪山遭難事故。初めて知ったのはYouTubeにあがっていたドキュメンタリーで、当時雪山に興味が無かったため「こんなに恐ろしい雪山に登る人の気が知れない」と思った。しかしそれは次第に「このようなリスクを犯してまで行く人が絶えない雪山とはどういったものだろう」という好奇心に変わっていったのだった。

全く別のきっかけからバックカントリースキーを始めたことでその思いは強くなり、
28年前の同じ日に山に入った7人と同じルートを辿り、うち5人はついぞ辿り着けなかった滑川温泉までを歩いた。


彼らが3日で歩く予定のところを今回は2日に短縮したので、福島駅に前乗りして早朝にタクシーで登り口の高湯温泉へ。
当時と同じくスキーキャリアを着けた車はなく、同じくジャンボタクシーに乗る。とりあえず冬期封鎖ゲートまでは行けるかと思っていたが、路面が悪く温泉入り口で降ろされる。

当時は更に進んだところにスキー場があり、彼らもそのリフトを一部使っているが、もう廃止されて久しいので素直に登山口から入山した。
かつてのリフト4本分の高さを登るが斜度は全くきつくない。ところどころで磐梯吾妻スカイラインを横切ってたんたんと歩く。

旧ゲレンデトップとほぼ同じ標高の賽の河原まで上り詰めると後はほとんど平坦になる。樹林の中をしばらく進むと、彼らの命運を分けたポイントの一つになったと言われる、慶応吾妻山荘との分岐がでてくる。
当時は管理人が常駐していた山小屋も、もう高齢のためか冬期の常駐はしていないらしい。

彼らが宴会を開いた家形山避難小屋までは、山荘の分岐からすぐトラバースするのが正規ルートだが、当時の彼らはルートを見つけられず家形山の尾根に取り付いたそうなので同じ事をした。
ただし慎重にGPSを見ていたが分岐の場所は全く分からなかった。この登りは斜度もありシールが効き難く少し難儀した

五色沼を見下ろすカルデラの外輪まで登ったあと、避難小屋まで滑走する。今回の行程で数少ない気持ちのいいポイント。
家形山避難小屋は28年前の冬よりかなり雪に埋もれていたが、中は有志によって管理され整然としており、小屋の現状が不明であったことからここに宿泊せず行程を縮めた判断を後悔した

囲炉裏が封鎖されて薪ストーブが追加されたり細かい変化はあれど、煤けた天井などは当時のままだろう。
この遭難事故でかなり印象的なスコップも健在だ。

スキー場の廃止でこのあたりの山域に入る人は激減したようだが、ノートを見ると熱心な人が薪や備品を更新しているようで温かみを感じた。

避難小屋をすぎれば、あとは尾根をトラバース&下降して滑川温泉まで下るだけのイージーコース。
と思っていたが、普段吹きさらしになっているらしい尾根は硬く凍り、吹き溜まりで1m以上の凹凸となっており滑るどころではなく、しばし板を外して歩いたりしたせいで思ったより時間がかかった。

そして白浜尾根へ。この1km程度の区間で温泉への下降点である霧ノ平を見つけられなかったために、7人は3日間彷徨い続け、ビバークの末に5人が命を落とした。

地面はカチカチでここにコッヘルで雪洞を掘ったとは壮絶の一言。
ちなみに目印の霧ノ平の標柱は今回も見つけられなかった。

霧ノ平から林道までの下降も大きな沢が複数走っているためルートミスをすると詰む仕様になっており、久しく人が入っていないような絶妙な荒廃もあって難儀した。

林道に出てからは快走して滑川温泉へ到着。
雪に閉ざされた秘湯というイメージに反し、設備が比較的整った快適な宿で少々拍子抜けするぐらいだった。
他に客もおらず、ここで打ち上げをしたら最高に楽しいだろうなと心から思った。
彼らが夜になるまで探し続けビバークを決断できなかった理由もわかる。
散々温泉を堪能して翌日は峠駅まで歩いていき電車で福島駅まで戻った。



この遭難事故についてはNHKのドキュメンタリー以外にも書籍を何冊も読み十分に勉強したが、それでも実際に現地に立つことでしか感じられないであろう部分が多くて感無量であった。
あの日あの場所にいなかった者が何かをいう資格はないと思うが、実際に歩いて感じた事は、このコースだったら舐めてしまうなとは正直思った。体調が悪くとも、初心者がいても、どうとでもなると思ってしまう部分はあるだろう。
リフトを4本とも使えてルートをしっかり辿れば、ほとんどハイクアップ無しで滑川温泉まで下れる。
しかしその一方でルートファインディングはやたら難しく、GPSなしだったら無理とも感じた。体力的には入門だが、そこに関しては上級だろう。
今回は天気にも恵まれて楽しいスノーハイクだったが、簡単そうに見えても、いくつか悪い条件が重なれば大きな犠牲を払うことになる雪山というものの恐ろしさを改めて実感した。

吾妻スキー場の廃止や、山スキーの楽しみ方がツアーから滑走に移行したこともあるのか、この歴史のある山域はかつてのような人気がなくなってしまったようで、古びて樹木に半ば埋もれている案内板を見ていると。このコース自体が30年近く前になる事故の記憶と共に風化しつつあるように感じた。

新幹線駅から公共交通機関で1周できて温泉を楽しめるこのコースはもう少し脚光を浴びてもいいと思う。
滑走を楽しめるところがほとんどないのは弱いが、滑る楽しさだけじゃない、原始の道具としてのスキーの強さが感じられて個人的には充実した山行だった。

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