三星山、龍神山(奇絶峡〜秋津町)【田辺市、和歌山県】
- GPS
- 06:39
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 772m
- 下り
- 862m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:40
.魯ぅング
奇絶峡駐車場 708 ― 山地新道記の碑 710 ― 水路 716 ― 最初のロープ箇所 720 ― 滝の見える展望地点 734 ― 頂稜の鞍部 805 ― 高尾山の見える展望地点 811 ― 暗谷山 818 ― 香呉谷山 824 ― 大展望地点 826/837 ― 西岡のコル 849 ― 三星山 910/922 ― 大岩の上の展望地点 933 ― 竜星のコル 1002 ― 左折する転換点 1022― 馬洗い場跡 1029 ― 龍神宮上の分岐点 1030 ― 龍神山 1033 ― 龍神山三角点 1037/1042 ― 龍神宮上の分岐点 1047 ― 龍神宮 1051/1054 ― 正面鳥居 1056/昼食/1112 ― ゲト地蔵 1115 ― 正面道と合流 1122 ― 佐向谷登山口からの道との合流点 1127 ― 表参道駐車場 1146 ― 車道出合い 1156 ― ひき岩方面へと分岐 1205 ― 岩口池畔 1212 ― ひき岩群国民休養地 1214 ― 龍神宮表参道一の鳥居 1226 ― 秋津野橋 1234 ― 青木歩道橋 1240 ― 秋津王子跡 1246 ― 栖ノ口踏切 1257 ― 紀伊田辺駅付近で昼食寄り道 1306
∧發、残り
寄り道先 1342 ― 紀伊田辺来 1347
バス
紀伊田辺駅前 1351 =<龍神バス>= 奇絶峡 1410
●行動時間
椨◆06:03
天候 | 快晴、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
(和歌山=奇絶峡駐車場) 奇絶峡駐車場―高尾山―秋津川集落―奇絶峡―奇絶峡駐車場 (紀伊田辺駅=<龍神バス>=奇絶峡、奇絶峡駐車場=和歌山) ●登山口へのアクセス ○奇絶峡駐車場 ・県道29号を田辺市街あるいは田辺インター付近より北上し奇絶峡付近まで来ると、左手に奇絶峡駐車スペースがある。その先のトイレのあるあたりに奇絶峡の遊歩道や高尾山へのハイキングコース入口がある。トイレ付近にはほんの数台しか駐車することができないため、手前のスペースか、トイレを行き過ぎた右手のスペースに駐車するほうがよい ・駐車料金は無料。台数は3カ所合わせると20台分程度はありそう ○奇絶峡バス停(龍神バス) ・土日は一日3往復。紀伊田辺駅発は午後から3便、龍神温泉発は午前に3便。山行きには直接使いにくい。今回のようにクルマを置いた発地点に戻るような使い方くらいか ○(参考)ひき岩群国民休養地駐車場 ・奇絶峡と同様に県道29号を北上、下秋津バス停の先で左折し県道35号で右会津川を渡る。道なりに進み、岩口池が近づくと左手にこの駐車場がある。30台くらいは駐車できそう ・駐車場からさらに先に進み、右手に分かれる道へと進むとやがて龍神宮表参道と合流する (いずれの記述も2023.1現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○奇絶峡〜香呉谷山 ・水路までの急傾斜のジグザグを登りきり、上部に取り付くとロープが次々に現れる。長いものも含め9本はあったと思う。昨日の雨のため地面が緩い中では、ロープを頼りにせず登れないほどの急傾斜ばかり。それが終わると鞍部まではトラバース気味に進む ・鞍部からは、またロープも伴うところも含めて急傾斜が続いて暗谷山(くらがんだにやま)。そこからは大きな昇降なく香呉谷山(かぐらんだにやま) ・標示は数枚しかない。ピンクテープがあるのでロープと共に頼りにできる ○香呉谷山〜西岡のコル〜三星山〜龍星のコル ・香呉谷山からの下降も西岡のコルからの登りも急斜面。ロープ箇所が多数ある ・三星山の西岡コル側の登りは岩の痩せ尾根なので迷う懸念は少ない ・三星山から龍星のコルへは登り以上に急斜面かつ長い。途中にとてつもない巨岩からの展望もあるが、その足下を下降するなどもあってロープも多い ○龍星のコル〜龍神山三角点〜龍神宮 ・龍神山(りゅうぜんさん、りゅうぜんざん)への登りは三星山ほどの急傾斜はないが、一部にはロープもある。龍神宮からの道と合流し龍神山、龍神山三角点へと向かう。山頂部は細長い尾根。尾根端に三角点。そこに八幡宮もある ○龍神宮〜表参道経由〜岩口池畔 ・龍神宮からは修験坂を下りるとあとは表参道となる。参道とあるにふさわしく、厳しい道はなく、歩き易い緩傾斜を進む ・表参道駐車場からは舗装路となる。途中からはみかん畑の作業道を兼ねているようで、コンクリート舗装の道のままひき岩群分岐点まで続く。分岐から岩口池畔に向けては細いながらふつうの道 ○岩口池畔〜右会津川〜紀伊田辺駅 ・ずっと車道歩き (いずれの記述も2023.1現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアは、田辺市街から向かうと、紀勢自動車道下をくぐって数百メートルのところが最後の店 ・食べる処としては上秋津に「秋津野ガルテン」があり、農家レストランが併設されている ●日帰り温泉 ・近くはないが、温泉地白浜がある。また北上すると、龍神温泉や丹生ヤマセミ温泉館もある (いずれの記述も2023.1現在) |
写真
感想
昨日は仕事もあったが雨も降っていた。週末前の天気予報では両日とも悪そうだった天気も、昨日になって改めて見てみると日曜日は晴れのようだ。予定にはなかったが、前夜になって山に行こうと決めた。
田辺のこの山々は、龍神温泉行きのバスを活用する都合もあって、早起きが条件になる。前夜に決めたとはいえ、まだ早起きもできそうだと考え選定した。
秋に来た奇絶峡に再び到着。もう紅葉シーズンではないので、他のクルマは見かけない。高尾山とは反対側の斜面には階段がある。それを登って出発。
一段上にある「山地新道記の碑」からは対岸にある不動滝を見ることができる。迫力ある流れを遠目に鑑賞したのち上へと進む。結構急な斜面をジグザグに登ると水路に到着。水路を越えて、いよいよ本格的な斜面に取り付く。
ほどなくロープが現れる。いつもはろーぷがあっても、なるべく樹木や斜面自体を拠り所として登るようにしているのだが、あいにく今日の斜面はまだ湿っている。今日は快晴なのだが、昨日の雨が残っているようだ。岩は滑るし、木々にも落ち葉が張り付き足を取る。危なかしくて仕方がない。
それにしてもなんとも急な斜面だ。1本ロープが済んでも次がすぐに現れる。9本登ってようやくトラバース気味の歩きとなり、やがて頂稜尾根の鞍部にたどり着いた。思っていたよりも時間がかかっている。
鞍部からは、まずは暗谷山への登り。くらがんたにやまと読むようで、のんびりした昔話を思わせる。しかしこちらの山道は全くのんびりではなく、相変わらずの急坂が続く。ようやく山頂部となるが、暗谷山山頂には山名標は見当たらない。
暗谷山から香呉谷山はほんの一歩き。こちらもピークらしいピークはなく、山名標も小さなお手製のものがぶら下がっているだけだ。山頂で一休みの予定が拍子抜けした。
しばらく眺望を求めて歩いて行くと、大岩の上の格好の展望地点があった。ここで一休み。
ここからは三星山が眼前に見える。ピラミダルな山だ。左隣の龍神山の台形とは違いいかにも山らしい。ただ、登り応えもありそうだ。その先からの下りは、これまた激しい下り。ロープを何度も介して下っていく。ただでさえ滑りやすいのだが、滑る岩を避けると足が着かないほどの段差もある。どうにか降りきると、鞍部は西岡のコルと呼ばれる分岐点になっている。左手は佐向谷からの道とのこと。遊歩道として整備されているようだ。
三星山への登りは、ここまでにも増して急峻。途中、山頂を前にして背後が開けているところで振り返ると、高尾山や槇山がきれいに並んでいる。更に上り続けて山頂へ。山頂には開けた見晴らしはないが、田辺湾が木々の隙間に見えている。低いところには水蒸気が登っているようで、湾越しの白浜はいくぶん雲って見える。
一休みののち、先へ。休んでいる間に地図を見たが、先ほどの急峻な登りよりもこちらの下りのほうが等高線が混んでいる上に高低差も大きい。この下りこそもっとも急峻なのかもしれない。
そう覚悟して降りていくと、しばらくで巨大な岩の上の展望地点。目指す龍神山や御坊、有田方面の展望がよい。一頻り眺めたのち進もうとするが道がよく判らない。巨岩の上なので、直進すると絶壁になってしまう。脇へ逸れていく道もあるようではあるが、先ほどまで導いてくれていたテープが見当たらない。足下をじっくりにらむと、藪のような中にロープが見えた。まさしく急崖で薄い植生の中だがロープ伝いに下降するようだ。結構とんでもない下りをロープ数本分続け、ようやく一段落したと思ったら再び続くというのを二度三度と繰り返してようやく鞍部に出た。
鞍部は龍星のコルと呼ばれているようだ。ここにも佐向谷からの道が来ている。鞍部を越え、いくつかのこぶを過ごすといよいよ龍神山への登りとなる。先ほどとは異なり登りやすい道を上っていく。
数本のロープはあるが、なくても上がれるレベルで、三星山とは全く面相が異なる。
どこから来ているともしれない道と合流して左折。さらにゆるく登っていくと、馬洗い跡というのが現れる。城跡ということか。
その先で龍神宮からの道と合流し、掘り込まれた緩い登り坂を進むと龍神山。残念ながら山道の途中に過ぎない山頂には、山名標はあってもピークらしさは全くない。そのまま通り過ぎて三角点へ。三角点の広場には八幡宮の祠がある。
祠の先からは田辺湾や有田方面の山並みがよく見える。戻って、今度は龍神宮方面へ。分岐からはあまり時間なく龍神宮に到着した。
創建年代は不詳ながら、古来信仰されてきたものとのこと。神木のウバメガシにも圧倒された。
護摩の壇を経由して修験坂を降りると佐向谷への道を分け、表参道を下降する。ここまで来ると、山道では会っても急斜面とは縁がなくなり、緩やかに下っていく。やがて表参道駐車場を過ぎると舗装路になり、みかん畑の中を抜けてひき岩群休養地駐車場に到着。
思っていたよりも早く到着してしまい、このまま秋津町に降りても奇絶峡へのバスはまだ来ない。それならばと、紀伊田辺駅まで歩くことにした。
淡々とした舗装路歩き。途中、熊野古道歩きで通った辺りを見ながら進む。そんなに月日は経っていないのだが、秋津王子跡の近くにあるそのとき渡った人道橋が取り壊されているのには驚いた。
紀伊田辺駅を前にして、空腹は否めず第二の昼食。
手洗いで手を洗ったが、今日は何度もロープや地面を掴んだので真っ黒だった。
最後に紀伊田辺駅から閑散とした龍神温泉行きバスで奇絶峡に戻る。たった一人の客を降ろしたバスは運転手さん一人で山並みの間へと消えていった。
三星山は、雨のあとに行く山ではなかった。
久しぶりにきつい山に登った感じがした。明日は腕が痛くなりそうだ…。
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