やっと極めた日本最高峰 (富士山:富士宮口〜剣ヶ峰ピストン)
- GPS
- 09:00
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,391m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 9:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
AM3:00頃現地着も少し前に駐車場は下まで満車。係員の誘導により路駐しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に整備されており危険個所は無い。 ただ富士宮ルートは富士山特有の砂状の道に岩が多く混じった箇所が多いため、下山時の転倒に注意 |
その他周辺情報 | 静岡側は9月10日に閉山しました。 そのため各施設は立ち入りの許されている五合目、六合目以外の営業は終了しています。 下山後御胎内温泉を利用。3時間700円 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
登山を趣味にしているとよく訊かれるのが「富士山登ったことある?」だと思う。今までそこで「ある」と答えられないことに悔しさがあり、今年こそは富士登山を行おうと春から計画を練っていたのだが、いざ夏になってみると週末は天気がイマイチなことが多く、ズルズルと先延ばししていた。
そうこうしているうちに9月になり公式には閉山してしまったこともあり、慌てて今シーズンラストチャンスの富士登山に出かけることにした。
初めての富士登山だが、同行者がいないため小屋泊は寂しいので日帰りでの登山。そこで一番標高が高い所からスタートできる富士宮口から挑戦することにした。
閉山したため五合目までマイカーで行けるようになったので、今回は車でのアクセス。高山病対策も兼ねて早めに現地に入りし車中泊をする予定だったのだが、なんだかんだと準備に手間取り出発したのが12時近く。途中食料などの調達をしながら現地を目指す。県道23号を走っていると、ご来光を山頂で迎えるために夜間登頂しているヘッドライトの明りが暗闇に浮かんで見える。その様子に気分を高まらせながら先を急いだ。
結局現地に着いたのは3時頃。ある程度の混雑は予想していたが、既に駐車場は満車。仕方なく係員の誘導に従い路駐することになった。
仮眠をとっていると5時頃から周りが騒がしくなる。予定より少し早いが起床し、準備をしているとストックを忘れたことに気付く。最近上りでストックに頼りすぎていたため脚が持つか若干心配になったが取りに帰るわけにも行かないので、そのまま登山口に移動した。
空は晴れ絶好の登山日和。そのためか、本当に閉山したのかと思いたくなるほど沢山の登山者が既に登り始めている。行く先を見上げると鳥居が見えている。実際は八合目の鳥居なのだが、これを頂上の鳥居と勘違いし、意外と近いななどと勘違いしながら自分も登り始めた。先を急ぎたいところだが、3776mは未知の世界、高山病の予防のためいつもよりゆっくりと歩き、意識して呼吸を深くしながら歩いた。
六合目を過ぎると本格的な登山が始まる。富士山特有の砂の下に溶岩が混じった道が続き、普段とは違う歩き心地に戸惑う。しかも延々と登りが続くため結構キツイ。ストックが無いため疲労が足腰に全て来る。忘れたのは仕方ないとして、営業していた六合目の小屋で金剛杖を買えばよかったと早くも後悔。既に営業は終えているが、ちょうどいい間隔である山小屋で疲労回復と高山に体を慣らすためにいつもより長めに休憩を取った。
朝は晴れ渡っていた空も、気温が上がってきたこともあり雲が出てくる。歩いていれば雲を抜けるが休んでいる間に追いつかれるという追いかけっこをすることになり、途中からは下界の展望は無くなってしまった。
登るにつれて傾斜もきつくなり、九合目を過ぎた辺りからは更にきつくなる。疲れた体には本当に堪えた。ここで若干の頭が痛くなってきた。この時は恐れていた高山病かと思ったが、下山後も取れなかったことから、睡眠不足での運動によるものだったようだ。ともあれ目の前に頂上が見えているし、携帯酸素も持ってきていたのでここで撤退するのももったいないので頑張って頂上を目指した。
疲れ果てながらもなんとか浅間大社奥宮のある駒ヶ岳に到着。すでに多くの人がいたが何とか座れる場所を見つけて、昼食をとりながら体力回復。もう一頑張りと山頂の剣ヶ峰に挑戦した。
剣ヶ峰への最後の上りは傾斜がきつい上に完全にザレているため、ここまでで疲れた体には結構辛いものがあったがなんとか登頂。山頂には写真撮影のための長蛇の列が出来ている。順番待ちの登山者相手に山バッジを移動販売している(笑)お姉さんによると朝から絶えず行列ができているとのこと。改めてこの山の人気に驚かされた。
15分ほど待って何とか写真撮影を終了。外界は完全に雲の下で晴れているのに眺望は皆無だったが、やはり日本一の山を登った達成感は格別で、いつも以上の感動を味わえた。
山頂の碑の奥にある本当の日本最高点にも行って記念撮影をして下山開始。当初の予定ではお鉢巡りをして、更に余裕があれば御殿場口から宝永火口を通って富士宮口に戻ろうなんて考えていたが、そんな元気もなく、また頭痛も続いていたため、大人しく来た道を引き返すことにした。
富士宮ルートを引き返すため下山道はなく、当然砂走りは出来ない。溶岩があるため転ぶと危険なので、また上りでの疲労もあり、あまりペースを上げることも出来ず思った以上に時間がかかったが、なんとか3時過ぎに無事下山。車に着いた時にはもう寝不足と疲れでとても運転出来る状態ではなく、軽い仮眠をとってから御胎内温泉に移動。汗と疲れを洗い流した後、連休で渋滞する高速でもうひと頑張りしながら帰宅の途に着いた。
こうして初めての富士登山を無事終えることが出来た。ストックを忘れたこと、またもや寝不足で弾丸登山をして、結果辛い思いをしたことなど反省点は少なくない。今回のように、下山後に車を運転する場合はより一層の余裕を持った計画が必要だと思い知らされた。
また、お鉢巡りなどを断念したことも仕方ないとはいえ残念だ。その他ご来光、砂走り、五合目以下の樹林帯など、まだまだ富士登山の楽しみはたくさんある。いつの日か、今度は別のルートから再度訪れてみたいと思う。
やりましたね!
日本最高峰富士山完登おめでとうございます
富士山は遠くから眺めるときれいな山容ですが、山道はザレていて歩きにくそうですね。
しかし、山頂に立った気分はさぞご満悦だったでしょうね
5合目で4℃とか、富士山はもう冬支度ですね。
お疲れさまでした
s_fujiwara さん、コメントありがとうございます。
富士山は今夏に絶対登りたいと思っていましたが、なにせ3000mを遥かに超えるので、
体力、高山病など不安も大きかっただけに、無事登り切れて凄く嬉しかったです。
下界は雨で眺望は今回もダメでしたが、山頂は快晴で最高の気分が味わえました
富士山特有の登山道は登りはまだ良かったのですが、下りが怖かったですね。
それと何より人が多くて大変でした。
山頂は既に8月に雪が降ったようですし、初冠雪も近いでしょうね。
もう夏山も終わりですね。秋登山が楽しみです。
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