堂満岳ルンゼ
- GPS
- 05:18
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 907m
- 下り
- 904m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 5:18
天候 | てんくらCでしたが午前中は時折晴れ間もあり。その後雪が降ったりやんだりの天気でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
メジャールートは踏み固められているのでそれなりに歩きやすいですが、それ以外は根雪が付いておらず踏み抜きやすい状況です。バリエーションは先週の高温で腐ってしまった雪の上に新雪が乗っている状態でしたので、踏み抜きに注意が必要かと。雪崩が起こるほどの積雪ではありませんでした。ちなみに堂満山頂でも岩が出ているぐらいの積雪量です。 |
写真
感想
てんくらCでしたが、前日から冷え込む予報だったので期待してみることにしました。今日は堂満岳ルンゼ、もしくは中央稜へ。夏に覗いたときはなるほど、落石のために冬道になっていることがわかりました。先々週は雪遊びに来たので覗いただけ。このときは足跡いっぱいありました。今日はどんな感じでしょう。
堰堤のところでギア着装。しかしこのとき既に先々週より雪が減っているのがわかります。1月下旬のハイシーズンやのにこれかーい(^_^;)。一人足跡があったのですが、道間違いか堰堤手前までで引き返されたようです。ここからノートレース。さて、行ってみますか!
先々週に覗いたときよりも足元は悪いです。とにかく足がはまる(^_^;)。このあたりは岩岩しているので、隙間に雪が付かないと歩きにくいのですが、雪はかぶっているものの根雪がない上にふわっと新雪が乗っている状態です。一歩ずつ確かめながら進みます。
堰堤を乗越すと、ここからいよいよバリエーションの始まりです。さて、やっぱり雪が悪い(^_^;)。どうすっか。先々週にあった雪が、先週の暖かさで腐った上に新雪が乗っている感じです。右のルンゼ方面は水も流れているので空洞化してると見て、まずは左側を詰めていきます。足ははまるわ地面はわからんわ、雪が薄いところ叩いてバイルが岩に弾かれるわでなかなか怖い。何よりこの足の下が空洞になっていないかが一番の不安でした。この最初が核心かも(^_^;)。
そのまま登れるところを詰めていきました。見た目雪景色ですがうっすら雪なので地面があれば容赦なく反発してくれます。中央稜などもはや忘れてルンゼで山頂を目指すことにしました。今日は前にも後ろにも誰もいない一人旅。おまけに知ったかぶりしてますが初めての堂満バリエーション。欲張らずに謙虚に山頂を目指させていただきます。
やがて第一ルンゼと合流したのかという地点に到着しました。ここから中央稜と交差して中央稜を左に見ながら進んでいるんでしょうか。よくわからん(^_^;)。クライミングの世界をわかっていないことを理解しました。とはいえ地図読みと地形読みは間違ってないはず(?)なので現在位置を理解しながら足を進めます。足と言っても手と一緒で四駆ですはありますが(^_^;)。
全身運動なので体中が燃えてきます。でも進みに流れが出てきました。そのうちルンゼが左右に分かれましたので、今日は中央稜寄りに左側に進みます。一応予定ルート通りです(^^)。このあたりはアイゼンの効きも良く、順調に進んで行きます。順調とはいえ新雪部分はラッセルなのでなかなか進まないですね。スピードは上がりませんが、時間はあるのでとにかく進み続ければいつかは山頂にたどり着けるか。なんといっても、出だしのおっかないボサボサ雪エリアは撤退したくないです(^_^;)。
登っているのは第一ルンゼではなく支稜脇ルンゼかと思いますが、地図上では崖になっているところを乗越して尾根に出ました。とはいえ地図ほどではなく数メートルの軽斜面の乗越です。ここから雪斜面ではなく樹林帯に出ました。傾斜も緩やかになってなんか一安心。もう死なないな(笑)。あとは山頂まで詰めていくだけと思ったのですが、これが大間違いでした(^_^;)。
確かに落ちることはない斜面ですが、標高900m近くなっているというのに根雪が付いていない(^_^;)。なので踏み抜きはあるし、岩や木の隙間に足がハマりまくります。おまけにガチャを付けているために体中に輪っかがあるので、藪漕ぎがすごく大変!極力藪を避けないと藪に絡め取られて身動きできなくなります。夏に藪をゴイゴイぶち抜いたのがうそみたい(笑)。藪といってもブナや杉なんですけど、こんなに手強い相手だったとは(汗)。
右へ左へ枝を避けつつ登っていきます。右側に崖が見えてきたので山頂は近いか。しかしなかなか高度は上がらない。この標高で初冬さながらの足元に苦戦します。でも空が広くなってきました。もうすぐか。そこで最後のラスボスが登場しました。それはシャクナゲ!体につけているあらゆる輪っかにひっかかる(^_^;)。はずぜるループははずし、体を上げていきます。登りなので道迷いの心配もない。ただただ体力勝負。さあ、行くぜ!
そして出会えました。この先行くなというトラロープの裏側。ああ、登りきったぜぃ。ありがとう!本当に楽しかった(^^)。出たのは山頂の少し東側で、すぐに山頂に着くと記念写真。おお、いい具合に太陽も出てきてくれてるじゃないの。琵琶湖も蓬莱山も見えるやん。腹も減ってなかったのでヘルメットだけ外して金糞峠へ向かうことにしました。当初予定では冬ルートで下山しようと思っていましたが、この雪量では無理と判断しての変更です。
さあ下山開始だ。しかし山頂近くだというのに、驚くほど雪がありません(^_^;)。アイゼンだと足をくじきそうなのでチェーンスパイクに替えることに。そのときザックのワカンが目に入り、履いてみることにしました。履いている途中、本日初めてほかの登山の方と出会いました。聞けば坊村からとのこと。どんなルートなんでしょう。牛コバから南比良峠経由ですか?このあと武奈ヶ岳を経由して坊村まで戻られるとのこと。すごい!こういう天気の日にはこういうえぐい人に出会えますね(^^)。
別にワカンの必要は無かったのですが新調したのでお試しお試し。ほほう、こんなもんか(^_^;)。正直安いスーパーかんじきのほうが浮くぞ(^_^;)。新雪だから本領発揮の舞台なのにな。思ったより足さばきが軽かったのでまあ良し(^^)。急坂の手前でじたばた遊んでからチェーンスパイクに替えることにしました。
履き替えているときにまた4人組のパーティーが登って来られました。こんにちは!今日は普通に人と出会えることが嬉しい天気の日です(^^)。ちょっと会話させていただきました。山頂までちょっとですよ、山のちょっとは嘘が多いですけど(笑)なんて、和ませていただきました。駐車場の車の数にしては人が少ないですね。ということは武奈ヶ岳に向かわれていらっしゃるんでしょうか。さて、次は金糞峠に向かいます。
ありがたいルート表示に導かれて金糞峠へ。一度ルートを見失いそうになりましたが、テープもスプレーもしっかりあって落ち着けば見つけられます。一人静かな山行でしたが、さっきの4人組パーティーの足跡がないのがちょっと不気味(^_^;)。もしかしておばけだったのではないかとビビり始めた頃、ようやくトレースが一致しました。こういった天気のときは余計なことを考えてしまいますよね。俺だけ?
金糞峠からはもう一本道。ただただ下山です。でもやっぱり雪が少ない。青ガレは冬のほうが楽なのに楽じゃない。年を取ったかな(^_^;)?そして今日の取り付きを眺めましたが、なんか懐かしい感じ(笑)。このまま駐車場に戻ると帰宅です。夏道では感じられないスリルと興奮を感じるとても楽しい山行でした。しかし、ちゃんと道具がないと行ってはいけないルートだと思いました。今日はロープは使いませんでしたが、ちゃんと携行しておりました。無事に楽しませていただきまして感謝です。ありがとうございました。
とはいえ最後にどうでもいいところでコケて右膝強打(^_^;)。明日はゆっくりいたします。いやぁ、本当に帰り道の道中でもじわっと楽しかった感がこみ上げる一日でした。今日も充実感いっぱい。それに天候の悪い日にはまた違う人達と出会えるという再発見。これはまた来てしまいそうです(^^)。次回もよろしくお願いします。
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