登るぞ ! 登る 甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 32:18
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 2,542m
- 下り
- 1,284m
コースタイム
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:42
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:52
天候 | 1日目 晴れ時々曇り 2日目 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
韮崎〜竹宇駒ヶ岳神社 ¥8,110(深夜割増) バス 北沢峠〜広河原 ¥550(+荷物料金¥200) 広河原〜.芦安 ¥1,310(+林道協力金¥100) 芦安〜甲府駅¥1,090 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒戸尾根は想像していたより技術的難易度は低かったように感じました。 過去にいずれかの山で梯子や鎖場を経験していれば問題ないレベルだと思います。 体力的にはちょっときついですが整備されており歩きやすかったです。 油断せず一歩一歩を確実に慎重に登りましょう。 仙水峠経由の下山ルートも特に難しいと感じるところはありませんでしたが、当日六方石付近で滑落事故がありました。 皆様くれぐれも御安全に。 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴 芦安・白峰会館¥700 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
甲斐駒ヶ岳に登るなら、まずは黒戸尾根と決めていました。
それは山歩きを始めた頃に雑誌の記事でこの尾根の存在を知ってしまったから。
そして今回その機会が巡ってきたのてす。
けれども「絶対に登ってやる!」、そんな思いと裏腹に山行日が近づくにつれ何故かテンションが下がっていくのでした。
果たして軟弱者の自分は登りきれるのだろうか?
鎖とかハシゴとかたくさんあるようだし、重い荷物を背負って登れるだろうか?
小屋泊まりにしようかと直前までに迷いましたが、きっとそれは後悔することになるのでいつも通りやっぱりテントを担ぐことにしました。
自分にもきっとできる。
絶対に登ってみせる!
韮崎駅近くのホテルに前泊して万全を期して日の出とともに歩き始めます。
皆さんのレコを拝見すると刃渡りの写真が割と早い段階に登場しますが、ここまで4時間かかりました。
刃渡りが登場するまで結構登るのですね。
ここまでの「八丁登り」と言われている
ひたすら続く坂道がツラいのなんの。
刃渡りはなんとなく噂には聞いていましたが、想像を絶する難易度の低さでした。
もちろん雨で濡れていたりすれば滑って危険だと思いますが、油断しなければきっと大丈夫なはずです。
そのあとハシゴを登って刀利天狗に挨拶して黒戸山を巻くと下ります。
せっかく登ってきたのに五号目小屋跡を通って鞍部まで100mくらい下ってしまいます。
でもこの下りは息を整えるのには好都合かもしれませんね。
私はさらに五号目小屋跡で一息いれましたけど。
さてこの先が核心部です。
ハシゴやクサリのオンパレードです。
けれどもこちらも思っていたより難しくはありません。
私はいったい何を想像していたのでしょうか?
イメージを膨らせすぎです。
楽勝とは言いませんが、技術的な困難さを感じるようなことは特にありませんでした。
ただ体力的にキツイですね。
そんな感じで幕営地の七丈小屋に到着です。
コースタイムよりも余計に掛かりましたがそんなことは想定済みです。
むしろ計画よりも早い到着に自分でもビックリしました。
計画では14時半くらいに着くつもりいたのですから。
周りの人は本当に凄い人ばかりです。
日帰りピストンと思われる人が多くいました。
というか、黒戸尾根は今や廃れた過去の道なんてことは全くなく、大人気の登山道なんですね。
ハイカーの多さにビックリです。
黒戸尾根日帰りピストンなんて尋常じゃありません。
でも山歩きは時間を競うものではありませんし、自分のペースで無理なく登るのが一番です。
意外にも早く着いたのでテント場は余裕がありましたが、狭いテント場夕方には
一杯になりました。
狭いながらも大変賑やかなテント場でした。
2日目
朝日に染まる空を見上げてスタートです。
まだ黒戸尾根、昨日の続きです。
核心部を越えたことでなんとなく余裕がでてきました。
が、まだまだ油断はできません。
改めて気持ちを引き締めて一歩一歩、歩いて行きます。
ハシゴやクサリが矢継ぎ早に現れて、やがてハイマツの中を進んでいきます。
山頂が間近に迫ってきました。
黒戸尾根を登りきってしまうのがなんだが心惜しくなってきたので、本峰の手前の東峰でしばらく佇んでから山頂に向かったのでした。
黒戸尾根を登りきった達成感を噛みしめて、山頂からは北沢峠に下りてしまいます。
花崗岩の白い砂。
そこは黒戸尾根とは違う世界が広がっているのですね。
景色を堪能しながらゆっくりゆっくり下っていきます。
時間はたっぷりあるはずだったのに摩利支天にも立ち寄ったりしたもんだから、バスの時間が迫ってきました。
なんだかいつもと同じ展開です。
この日六方石の手前付近で滑落事故がありました。
上空を救助隊のヘリコプターが何度も旋回し遭難者を救助する場面を目撃しました。遭難者の無事を祈るばかりです。
駒津峰からは静かな山歩きを求めて仙水峠に向かいました。
美味しいと評判の仙水小屋の天然水も飲みたかったし。
でも、双児山への登り返しが面倒だったことが本音です。
仙水小屋の天然水は評判通りの美味しさでした。
でもバスの時間が気になってほんの一口飲んだだけで先を急ぎます。
そして、今回もこもれび山荘を足早に通りすぎるのでした。
ちょっと残念。
バス停には結局この日も発車間際ギリギリの到着です。
でも、不思議なことに寸前で乗り遅れたことはないんです。
山の神様に感謝です。
今回もなんとか無事に下山できました。
黒戸尾根のことばかりを気に過ぎていて下山ルートのことは特に何も考えていませんでした。
そこのことがとても新鮮でした。
標高770mの登山口から山頂まで、そこには日本のあらゆる植生を見ることできます。
岩場に白砂、ゴーロ帯。
日本の山のすべての要素が凝縮された感じの甲斐駒ヶ岳は想像以上の素晴らしい山でした。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
やりましたね。
日頃の心がけと鍛錬が報われて素晴らしい山行が出来たのですね。
私は酖挌根はずっと唄に唱って来たんですけど歩かないうちに体力的に無理になってしまいました。
北沢峠からは2度登頂しています。
雷鳥の親子に出会ったりして思い出深い山です。
写真も素晴らしい出来栄えです。
アングルの採りかたがいいですねぇ。
秋山はどちらを制覇なさるのですか?
OBABAさん、いつもお褒めのお言葉ありがとうございます。
黒戸尾根、私にも登ることができました。
いい意味で裏切られた山歩きでした。
甲斐駒ヶ岳は素晴らしい山ですね。
この夏は南アを堪能しましたので秋はいつもとは全く違う山域に行こうかと思っています。
黒戸尾根とは渋い選択ですね!
私も今秋挑戦しようと思ってます。山行記録、参考にさせていただきます。
kozakozaさん、コメントありがとうございます。
黒戸尾根、とても歩き安い道でした。
ぜひ楽しんできてください。
よい山行を!
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