快晴の槍ヶ岳(槍沢ルート)


- GPS
- 47:05
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 1,948m
- 下り
- 1,883m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:30
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:30
天候 | 1日目:曇りのち晴れ 2日目:快晴 3日目:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
長野自動車道 松本ICから車で90分 沢渡大橋駐車場500円/1日(合計2500円) (行) 沢渡大橋駐車場~上高地バスターミナルタクシー相乗り840円 (帰) 上高地バスターミナル~沢渡大橋駐車場 バス片道1250円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上山荘まで危険箇所は特にないように思いました。 落石注意の看板が出てるポイントくらいでしょうか。 穂先はハシゴや鎖等で整備されていますが、序盤は岩登りな感じ。 一つ一つ慎重に。 |
その他周辺情報 | ●ババ平キャンプ場 テント1泊700円/1人 水場無料(流水) ●槍ヶ岳頂上山荘 1泊2食9500円/1人 ●徳沢園キャンプ場 テント1泊700円/1人 徳沢ロッヂで外来入浴有り600円 ●ドコモ電波状況 小梨平◯ 明神◯ 徳澤◯ 横尾△不安定 槍沢ロッヂ△不安定 ババ平キャンプ場◯ 天狗池× 殺生ヒュッテ△不安定 槍ヶ岳山荘◯ 槍ヶ岳山頂◯ |
写真
感想
槍ヶ岳。去年燕~蝶ヶ岳までの常念山脈縦走をした時目にして以来、憧れ続けてきた山。
尋常じゃないトンガリ。目をひきつけてやまない存在感。
日本のマッターホルン、北アルプスの盟主、貴公子など様々な呼び名を持ち
とにかく一度は登ってみたいと思わせる。
今年の夏、挑戦しようと目標にしていた。
8月の天気は毎週大荒れで、予定していた計画はずっと順延続きだったが
夏休みの2日はとっておいて、絶対に槍ヶ岳のチャンスが来た週に使おうと決めていた。
そしてその週になった。木曜日からスタートして天候が良ければ金曜登頂、
悪ければ土曜登頂で2回のチャンス。
準備も今までにないほど綿密にして、ワクワクして望んだ。
当日上高地に予定通りの時刻に到着。
こんな空いている上高地は見た事がない。そういえば平日に来るのは初めてだ。
初めは小雨が降っていたが、歩き初めてすぐ止んだ。
最近歩いてる時間だけ晴れのケースが多いので密やかに自分は「晴れ男では?」と思っている。
初日はテント泊なので重いザック背負っての歩行だったが、前半3時間はほとんど平坦な道なのであまり苦にならなかった。槍沢ロッヂからババ平までの坂がちょっときついくらい。
ババ平は山荘跡地をキャンプ場として使っているらしいが、いかにもベースキャンプっぽい良い雰囲気の場所だった。避難する石造りの家屋もかっこいい。
新しいテント、ニーモのオビ3デビューという事でとても楽しみにしていたのだが、これがかなり寒かった。インナーテントの三分の二ぐらいの面積がメッシュなので、軽いかわりにとにかくスースー隙間風が入ってくる。結露も多い。
うーん、これはいくら軽くても真夏にしか使えないぞ・・・とガッカリする。
翌朝、テントは2日分予約してあるのでそのまま重たい荷物はそこにデポして出発した。
天気は快晴。雲一つない。こんなラッキーが訪れようとは。
槍ヶ岳が見えないながらも、美しい天狗原の景色を見ながら登る。
天狗原分岐を過ぎてからがかなり急登で、息が乱れた。
グリーンバンドと呼ばれるハイマツ帯に出ると、唐突に右側から槍の穂先が姿を現した。
紺碧の空に綺麗な三角形。遠くから憧れるだけだったスターの登場に自分でも驚く程興奮してしまった。そこからは引き寄せられるように。
みるみる穂先が大きくなってくる。近くに寄れば寄るほど、「あんな所、自分達が登れるのか?」という思いも湧いてくる。
頂上山荘直下のきつい坂を登り終わり、ついに穂先へ。
ヘルメットをかぶり、よっしゃーと気合を入れる。
登ってきた人達が「今は空いていてマイペースで登れるよ」と教えてくれた。
(後の3連休のこの場所の状況を知った今となってはなんて幸せだったんだと思う。
5時間待ちの行列が出来てたんだそうな・・・)
穂先は、見た目通りやっぱり険しいし、整備されてるとはいえミスをすれば
取り返しのつかない事故に繋がりそうな場所だった。
序盤の岩登りをしてる最中「ここほんとに一般の人達が皆登れるの!?」
という思いが脳内をめぐった。と同時に、老若男女色々な人たちが登れている事実から
「自分が登れないわけがない。」とも思った。
そう思うと落ち着いて登れた。とにかくミスをしないよう一つ一つクリアしていけばいいのだ。
アドレナリンが出て楽しかった。ただ楽しくなってきた頃にはすぐ最後のハシゴに辿り着き、山頂だった。
「ここがあのトンガリのてっぺんか!」と見たかった360度全方位の絶景を眺め
この日の幸運にただただ感謝する気持ちだった。
山続けてきて良かったな~と心底思う。
今まで色んな山に登ってきて準備してきたからこそ、この風景が見れたようにも思えた。
その日は槍ヶ岳頂上山荘に小屋泊。のんびり山頂を楽しんだ。
早朝の景色は美しかった。
3日目は徳澤まで一気に下山。距離としてはこの日が一番歩くことになる。
それなのにどうしても自分が気になるスポットがあって。
地図の天狗池の所に「逆さ槍」と書いてある。
「カレンダーの写真にもなっていたあの絶景が見れるのか?ひょっとして」と興味津津。
調べれば往復1時間程の寄り道で見れる場所だ。
こんな機会は滅多にないんだから、行けるうちにいっとかないとと思い決定。
天狗池に行くまでのカールと槍の姿がすでに素晴らしかった。
秘境のような天狗池に着くと、しっかり逆さ槍の姿が映りこんでる。
ここの光景は8月末から10月初旬の雪解け時期しか見れないとの事なので
この天気でこのタイミングに立ち合えたのは本当に幸運だったとまた感謝の思い。
この素晴らしすぎる景色を忘れることは二度とないだろう。
寄り道して本当に良かった。
ババ平でテントを撤収し、下山をすると土曜日の朝で登ってくる人が多く、ずっと挨拶していたような気がする。すれ違いが大変だった。
横尾に着く頃にはヘトヘトで、何とか徳澤園に辿り着いた。
(にもかかわらず次の日、焼岳に行く事になる。)
続きの焼岳編はこちら
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-513990.html
槍ヶ岳、憧れの山というとベタすぎるが、本当にそう形容するしかない位
かっこよく実際に登ってみても素晴らしい山だった。
今回は平日の空いてる時に登れてしかも快晴という幸運に恵まれていたから
本来の魅力を思う存分堪能出来たのだろうと思う。
下山して数日経っても余韻が残っている。
奥様のブログもどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/wanderung_goo/e/d90f3a431f383c20d574c4f400a06b11
めっちゃ天気いい!!超うらやまし~~!!
ずっとタイミング図ってましたが、ここまで天気良くなると思って
無かったからほんと嬉しかったですよ~!!
なんかアルプスは早くも雪が降ってきてるみたいで...開山してるうちに
もっと行っておきたいですね~(´Д` )
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