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Yamareco

記録ID: 5134347
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

赤岳主稜、南沢大滝・小滝

2023年01月28日(土) ~ 2023年01月29日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
21:33
距離
12.9km
登り
1,509m
下り
1,493m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:01
休憩
4:52
合計
11:53
5:57
5
6:02
6:02
76
7:18
7:33
66
8:39
9:33
7
9:40
9:41
61
16:06
16:19
4
16:23
16:24
10
16:34
16:35
5
16:40
16:41
7
16:48
16:48
4
17:16
17:16
5
17:21
17:49
1
17:50
宿泊地
2日目
山行
2:33
休憩
7:06
合計
9:39
7:08
39
宿泊地
7:47
7:50
49
8:39
11:01
15
11:16
14:06
6
14:12
16:02
2
16:04
16:05
38
16:43
16:43
4
16:47
天候 晴れ 強風
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
赤岳山荘の登山ポストに計画書提出
その他周辺情報 八ヶ岳PA
今日登る赤岳 中央が主稜
この日の赤岳の写真はこの一枚のみ 寒過ぎて撮る余裕なし
2023年01月28日 10:12撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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今日登る赤岳 中央が主稜
この日の赤岳の写真はこの一枚のみ 寒過ぎて撮る余裕なし
先週登った阿弥陀岳と中岳
先週より白さが増してていい感じ
2023年01月28日 10:12撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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先週登った阿弥陀岳と中岳
先週より白さが増してていい感じ
2023年01月29日 06:37撮影 by  iPhone 11, Apple
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行者小屋テント場
2023年01月29日 06:37撮影 by  iPhone 11, Apple
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行者小屋テント場
2023年01月29日 07:09撮影 by  iPhone 11, Apple
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1/29 7:09
2023年01月29日 08:00撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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1/29 8:00
小滝をリードするtaka10さん
2023年01月29日 08:16撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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小滝をリードするtaka10さん
全景
2023年01月29日 08:16撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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全景
大滝全景 流石に迫力ある
2023年01月29日 11:07撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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大滝全景 流石に迫力ある
2023年01月29日 11:49撮影 by  iPhone 11, Apple
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2023年01月29日 11:50撮影 by  iPhone 11, Apple
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2023年01月29日 12:44撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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TRのKJKEIJI
2023年01月29日 13:10撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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TRのKJKEIJI
2023年01月29日 14:38撮影 by  iPhone 11, Apple
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2023年01月29日 14:38撮影 by  iPhone 11, Apple
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八ヶ岳PA(上り) 山脈塩(やまじお)タンメン
2023年01月29日 17:44撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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八ヶ岳PA(上り) 山脈塩(やまじお)タンメン

感想

越沢バットレスで、アイトレをしていたtaka10先輩に、どこにいくの!?と言うことから、赤岳西壁主稜を目標にしていることを告げ、それくらいならということで、先輩お願いしますというこで実現。
6年前?赤岳初登頂(4月の残雪期)の時にマムート階段から外れていく人を見て、あんなとこ登る??気狂いと思っていたことをまさか自分がやるとは思わなかった。 
それに昨年まではアイスクライミングをやるなんて、全く思っていなかったが、これまた始めてしまい。沼にハマりそう。というか、冬季アルパインやるなら必要な要素。
同期のtakatakasunと3人で、目指せ赤岳主稜。
気温も風も最高!兎に角寒い、風強し。冬季アルパインの洗礼を色々受けました。。。。
が、登攀中のたまに見せる景色や登頂後の景色は最高!前日も雪が言っていたこともあり、先週の残雪模様の阿弥陀岳とは打って変わって、まさに厳冬期の様相。楽しめたわけではなけど、楽しかった。

天候もあり、時間短縮もあり2P以外全てフォロー。
2P()もゴミ掃除もできず悪戯に時間をかけてしまい、パンプ。takatakasunと交代。ハーケン沿いにいくもんだと思ったが、左から行けば楽に行けた。
ルーファイ力もさることながら、ダブルアックス使ってミックス登攀ほぼ未経験。トレの時はグローブはめているけど手とアイゼン。これも反省と課題。次のシーズンに向けたトレを計画的にやりたい。@#(これは師匠の、yachimayuさんもよく言っている)

1P チョックストーン 
2P 凹
  ハーケンに惑わされず左からいくと割と簡単
3P 雪稜
今回は左から。多分それが正解
4P 階段上の岩場
  支点はピナクルだか、その下を掘るとロープが有
5P 雪稜
6Pフェース&右のクラック
7P 岩稜帯

晴れていて風も穏やかでルートもわかりやすかい条件でなくて良かった。
・ルーファイ
・ビレイ中の寒さ対策
・グローブはめた時のロープ捌き
・支点構築、中間支点の発見
・ダブルアックスの使い方
・岩を掃除する感覚で、雪をどかしていく
課題は山積みです。

2日目はジョーゴ沢を計画も、風強く曇り予報もあり南沢大滝小滝へ。小滝で3本登った後、大滝へ。初めての外アイスクラミング。特に大滝は凄い。圧巻。
大滝は兎に角長い。立っている場所からとても体力なげぶられる。
ロアダウン中、指が痛くて絶賛悶絶中。
腕のパンフと言うよりは、これの方が痛い。折角TR張ってもらった大滝。
もう一本行きたいが、次行ったTRとはいえ危ないと体が叫ぶ。
小滝に戻り、TRでラスト1本を!少し心残りがある程度で終了。

ビレイで勉強になったこと。takatakasunには申し訳ないが、taka10さんがビレイする場所をそっと変えた。その時点で何故そうしたのか質問し回答を得たその直後に、予想通りの結果になった。それはビレイの体制まで再現されていて、これは物凄く勉強になった。会に入って一番の衝撃。やはりなぜそうするのか?何故そうしたのか?疑問に思うことを質問していきたい。
しかし、楽しい世界に来たけど、危ないは遊びをまた一つ覚えた。

taka10さんのおかげでtakatakasunと2人では、できない経験を2日間でさせてもらった。充実と実力値の把握ができたし、環境に関係なく来年こそは自分たちの力だけで登攀しあの絶景をカメラに収めたい。

今から4月以降のトレの計画を詳細に詰めていき、更なるレベルアップと安全な登山を目指す。

改めてtaka10さんありがとうございました。またお願いします(笑)

同期のKJKEIJIがtaka10さんと約束を取り付けてくれて、今シーズンの目標の一つだった赤岳西壁主稜へ。前週の阿弥陀岳南稜・北稜に続いて2週連続の冬山アルパイン。

初日:赤岳西壁主稜
八ヶ岳の厳冬期らしい低温と強風。空気がキリッとしまってるし、雪質はサイコー。強風が吹きつけて雪が舞い飛び、ガスが流れてくるものの、時折差し込む陽の光がかえって美しくありがたい。先週登った阿弥陀岳が積雪を増して白く輝く。

文三郎尾根からのトラバース地点をよく確認しておくようにと言われていて、事前によくよく調べておいたが、雪の量によって見え方が全然違い見つけられるか不安になるものの、取り付きの目印となる顕著なチョックストーンと谷筋の傾斜が緩やかになるところでトラバース地点を確認。この一週間の積雪による雪崩リスクを警戒しながら慎重にトラバースして取り付き点に。チョックストーン思ってたよりデカい。まさに顕著。

2p目のみリードさせてもらい、他の歩き以外はtaka10さんにリードしてもらう。

1p目、離陸はチョックストーン越え。taka10さんは左からのルートを選択したが、自分はチョックストーン越えの直登ルートを選択。やってみると見てたより岩が立ってて難し目だけど、バイルを引っ掛け、両足を左右に突っ張って立ち上がり突破。冬バリやってる感じがして楽しい。
2p目、KJKEIJIが最初に取り付くも直登ルートで苦戦して断念。後を引き継ぎ左回りで突破。手とバイルで雪を掻き分け、手掛かりを探す。冬バリは土木工事というtaka10さんの言葉に納得。残置は見つからなかったけど、最初の立ってるところを抜けると後はほぼ歩き。小さなチョックストーンにスリングかけて中間支点とって終了点まで。
3p目、ほぼ雪稜歩き
4p目、階段状の岩場でほぼ歩き
5p目、長い雪稜歩き、先週の阿弥陀岳南陵の経験が生きる。途中でアイゼンが外れるアクシデント。セルフもない状態で傾斜地で冬用グローブしたままアイゼンを付け直すのはなかなかしんどい。
6p目、ここが一番岩登りらしかったかな。手とバイルを使い分けて登る難しさと楽しさを感じれました。トライカムも初経験。バチ効き。
7p目、歩き。もう山頂が見えてるビクトリーロード。強風が吹きつけて体が持っていかれそう。落石に注意しながら。

ついに登頂。ほぼほぼフォローで登らせてもらったけど、それでも達成感ハンパない。感動。強風で吹雪いて薄ら霞んでるけど、太陽の光に照らされて感動の絶景。だけど、寒過ぎて写真撮る余裕なし。。。

赤岳主稜はKJLKEIJIと2人でも登れるのではと淡い期待を抱いていたが、その考えが甘かったことを痛感。2人だったらもっと時間は掛かったのは間違いないし、完登できたかも怪しい(その場合は敗退できたのか)。
厳冬期の厳しさを知るとともに、自分たちの身の程、実力を知ることのできるホントにいい経験をさせていただきました。taka10さん、ありがとうございました!

反省:冬用グローブをつけてのロープワーク、ギアの扱い、ルーファイを含めて、とにかくもっと練習をする、経験を積む必要がある。トラブル時などの対応力も上げる必要がある。何かあった時に対応できる余裕と応用力が必要。自分たちだけで行けるレベルのルートをもっと経験して、次こそは自分たちだけで赤岳主稜を登り切りたい。

2日目:南沢大滝と小滝
当初はジョーゴ沢を計画していたが、ガス強風の予報のため、南沢大滝と小滝へ。
アイスは今シーズン2回目、通算3回目。

小滝:右端のルートでTR3本(3本目は擬似リード) 全てノーテンTO
大滝:右端のルートでTR1本 ノーテンTO
小滝:左端のルートでリード

小滝1本目、相変わらず一本目はすぐに腕がパンプする。腕に力が入り過ぎてるのと、蹴り込みが甘いのと、スタンスが決まってない。
小滝2本目、スタンスも意識しながら、1本目よりはスムーズに登れた感じ。腕もあまりパンプしてない。
小滝3本目、擬似リードさせてもらう。初めてのアイススクリュー。なかなかうまく決められず腕がパンプするものの、なんとかノーテンでTO。スクリューもっと練習しないとまだリードするのは怖い。

大滝、すごい迫力。taka10さんにTR張ってもらい挑戦。前半2/3までは寝てるので小滝と変わらないが、後半1/3はかなり立ってるのでキツい。氷壁が立ってくるとスタンスを広く取るのが難しくて余計に腕に頼りがちになりすぐにパンプ。レストを繰り返しながらなんとかノーテンでTO。もう登れません。せっかくTR張ってもらったのに一回しか登れずすみません。この滝を余裕でリードできる技術を身に付けたい。

もうヘロヘロ、腹ペコで余力はなかったけど、荷物デポしてた小滝に戻って最後にリードでトライ。できれば午前中に登っていた右端のルートで挑戦したかったけど、先客3人組がいたのでやむなく左端の初見ルートで。
なんとか登れると思ってたけど、やはり気持ちに余裕はなかったか。スクリュー捩じ込んで冬用グローブでアルヌンにロープを掛けるのに時間がかかる。2つ目のスクリューにロープを掛けるところでグローブの指先が引っかかりアルヌンを伸ばしてしまい、無駄に時間ロス。
3つ目のスクリュー捩じ込むところでうまく捩じ込めずスクリューを落としてしまう。この時点で動揺。長いスクリューに交換して捩じ込むものの最後まで入れようとするとハンドルが邪魔になり完全に回しきれない。スクリューの長さと場所の選定大事。アックスで周りの氷を削り、なんとか捩じ込んでアルヌンかけて、さあロープをというところでアックスが両方抜けて落下。taka10さんのナイスビレイで止めていただきました。ありがとうございました。氷削った後にアックス差し直すのが中途半端でしっかり決まってなかったのが失敗。反省。
一度下まで降りた後すぐにリトライさせてもらう。まだ気持ちは動揺してたんだろうけど。さっき落ちたところを通過するまではやはり緊張した。その後は棚に乗っ越すところは手前に長いスクリュー打ち込んで慎重に通過。なんとかTO。疲れたし、気持ちには全然余裕はなかった。結果的には自分のうったスクリューに落ちれたのは良かったかな。

反省:アックスの打ち込み、前爪の蹴り込み、スタンス、基本をしっかり意識して練習を重ねる。ここでも冬用グローブしてのスクリュー、ヌンガケ、クリップの練習大事。ビレイも凍ったロープでスムーズかつしっかり対応できるように。小滝くらいは安心してリードできるようになりたい。その後は大滝も。

感想:この2日間は本当に密度の濃い貴重な経験をさせてもらいました。めちゃ寒くて怖かったけど、充実感は高く、楽しかったです。いつかこんなこともあったなと思い返せるように、今回の経験を活かして、さらに練習と経験を重ねてレベルアップしていきたいと思います。taka10さん本当にありがとうございました。KJKEIJIこれからも一緒に頑張っていきましょう。

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