横隈山 早春の里山低山ふらり
- GPS
- 02:41
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 376m
- 下り
- 382m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:しばらく254をドライブして、坂戸西インターより いろは橋のたもとにある、太駄上区山村センターの奥に「横隈山登山者駐車場」があります。4台駐車可。上の登山口一帯は駐車禁止となっていますので、ここに停めて車道を歩きます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆いろは橋駐車場〜登山口:車道です。山里の風情を楽しみつつ歩いていきます。途中の一軒の家の前の蝋梅が見事でした。平沢配水所の施設のあるところが車道の終点で、山道に入ります。 ◆登山口〜横隈山:よく整備されたハイキングコースで、今日はたくさんの方々がコース整備をされていました。数人の女性の方が、登山道の落ち葉を掃き、数人の男性の方が芝刈り機とチェンソーで障害を取り除いていました。大変ありがたいです。 平沢峠までは、植林地のなだらかな登りで、斜面を登り始めると、一度折り返してすぐに峠に着いてしまいます。峠からは権現岩を往復しました。けっこう大きな岩が植林地の中に鎮座して、お祀りをしてあります。 峠に戻って尾根を登って行くと、片側が植林地の明るい感じになりました。左下に権現岩が見えます。 前衛峰のようなあたりで左折し、小さなピークに立ってから小さな鞍部に降ります。ここに、字の消えた、かつて標識だったらしいものがあって、どうやら沢戸分岐のようです。入口はわかりづらいですが、進行方向に微かに道型が見えています。 (ヤマレコの沢戸分岐のポイントは手前の左折する小ピークのところになっています) 再び登り始めると上方に車道が見え、伐採後の若い植林地に入り、背後の展望が開けました。城峯山が良く見えています。車道の脇を通って、再び急坂になると、ひと登りで山頂の一角に出ました。御嶽や武尊の石碑がいくつか立っていて、展望台のようになっています。浅間山から、榛名、赤城、武尊、日光白根、男体山、女峰山と、北側の展望が開けました。あるものは真っ白で、あるものは冬枯れの山の様相です。ここからは北風があたるので、寒く感じます。平坦な山頂部を緩やかに登ると、二等三角点のある横隈山山頂に出ました。ここでも、赤城や日光方面が良く見えますが、北風が通って寒く感じます。 もともとは、そのまま道の無い尾根を一気に下ろうと計画していましたが、先ほど見た沢戸分岐からの道に興味がわいたので、分岐まで戻りました。 ◆沢戸分岐〜沢戸 沢戸分岐から、ちょっと藪っぽい落ち葉の積もった道跡に入ります。確かに道型があり、炭焼き釜の跡などもあります。人跡を感じつつ踏み跡を辿りますが、若干テープもありますので、雰囲気で解ると思います。軽く楽しいルートファインディングです。 道はやがてはっきりした道に合流し、鉄塔巡視路の標識が始まります。巡視路は前衛のピークの方から来ているのではないかと思いますが、御多分に漏れず歩きやすくつけられていました。地図の点線の道は沢に沿っているようですが、巡視路は少し上を辿りながら、標高を緩やかに落としていくようにつけられています。下っていくと、地図の破線の道が再び合流し、そのあたりで、左上からは山頂からの尾根が降りてきました。山頂からまっすぐ尾根を下れば、このあたりに出てくるものと思います。 巡視路は再び破線の道を右に分けて緩やかに下ります。右下の方には石垣とかが見えているので、元の道はそちらだったのでしょう。やがて道は広くなり、再び破線の道と合流して、沢戸の集落の中の舗装路に入っていきました。 ◆沢戸入口〜いろは橋 沢戸集落を抜けて、沢戸のデマンドバス(もといずみ号)の停留所のある県道13号に出ます。右折してしばらく歩いて県道44号に出てこれを右折。いろは橋に戻りました。30分そこそこの車道歩きです。 |
その他周辺情報 | かんなの湯 980円(休日料金)規模の大きい設備の整った温泉施設でした。サウナや岩盤浴など充実、ビンゴゲームとかイベントもやっていました。思わず温泉の癒しに体が溶けていきますが、いろいろ楽しむ場合、少々お金がかかります。 |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン含む冬季の通常の装備を持っていきましたが短い時間だったので天蓋にあったクッキーを1枚とったのみで結局ザックすら開けませんでした(笑)。
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感想
横隈山の名前を初めて知ったのは、1998年に出た実業之日本社のガイドブック「東京付近の山」で、「指導標がほとんどなく、赤テープや踏跡を見極めながら」とあり、下山は沢戸に向けて、尾根を下るようになっていました。その次に見たのは、2003年に買った「埼玉県の山」で、「地形が複雑な上道標も無く、道が不明瞭」と書かれています。ガイドブックに書かれているコースは、今の道と微妙に違うところもあるようです。それが、最近はコースが整備され、登山者駐車場までしっかりできているとのことで、冬晴れの日に出かけてみました。
短いコースを選んだのは、体調を崩していたので、2週間ぶりのハイキングということもあります。まぁ、さすがに歩いてみたところ大丈夫でした。そして驚いたのは、たくさんの人が出て、コース整備をされていたということ。頭が下がるばかりですが、立派な低山ハイキングコースとして生まれ変わっているようです。下りは、最初のガイドブックにあり、最近の記録もある尾根を下ろうと思いましたが、戸沢分岐からの道型を見て、尾根を無理やり下るよりは、あの過去歩かれた道型を辿るのが面白そうと思ったからです。僅かな間でしたが、プチルートファインディングありの、楽しい下りでした。
横隈山は、二子山から父不見山を経て続く、埼玉・群馬の県境の尾根の末端の方にあって、県境自体は途中で尾根から離れて神流川の方になっていますが、このあたりは、以前は登る対象は城峯山までだろうと思っていました。今ではこのあたりもコースが増えて、徐々に興味が出てきました。いろいろな道があって、あちこちに古くからの山里の人跡があり、ちょっと楽しそうなのでした。今日も、歩く時間は極めて短いのですが、たくさんの人とすれ違い、かつて暮らした人々の遺構にもたくさん出会え、ちょっとした冒険もありで、時間の割に大変中身の詰まった一日でした。そして、南向きの標高の低い山里は、確実に春の陽気が訪れつつあるようでした。
コメント
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西上州の山なんですね。
なんとか名山以外にも色々な良い山がありますね。
コメントありがとうございます。
東京付近の山は、分厚い本で、重宝してます。
ヤマレコでは奥武蔵とでますが、二子山〜父不見山〜城峯山〜横隈山と尾根が繋がっているので、西上州とも言えそうです。城峯山も、本によって西上州だったり奥武蔵だったりしてますね。ただし、このあたりは群馬県ではなくて、埼玉県なんで微妙です。登山的な山域の分類としたは、あいまいなエリアかもしれません。
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