【人生・上り坂↑下り坂↓"まさか"の ビバーク !! inバラクチ尾根】〜 三ッ山 〜 雲取山周回へ
- GPS
- 96:00
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,795m
- 下り
- 2,426m
コースタイム
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 5:19
- 合計
- 13:05
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 10:15
天候 | 晴れ ・最低/最高気温 23日:(熊谷:14.5/26.4 ℃) (秩父:10.8/25.6 ℃) ・最低/最高気温 24日:(熊谷:15.9/24.4 ℃) (秩父:13.4/22.8 ℃) ・昼間の時間(23日):12:08 (日出:5:31 日入:17:39) ・昼間の時間(24日):12:06 (日出:5:31 日入:17:37) ・23日の気象[全国] : 気象人 http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2014-9-23 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
(本来は左折して、氷柱で有名な「三十槌(みそつち)」を過ぎて 二瀬ダムサイトに行くのですが、災害により通行止) 二瀬ダムから県道278線に入り、途中の 大きなUヘアピンから県道と別れ 「大洞林道」を上流へ進みます。 (「大洞林道」を、未だに「雲取林道」と言う方がおりますが、かっての構想 段階の名称であり、正しくはありません。) 「鮫沢橋」のゲート脇に駐車します。 1台先客があり、聞くと「仁田小屋尾根・和名倉山」に行くとのこと。 お互いの安全登山を確認し合い、別れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
−− ☆★ コース全般について ★☆ −− ・本来は、鮫沢橋〜荒沢橋〜バラクチ尾根〜三ッ山の[往復]の"日帰り"として 入山しましたが、如何に記する要因により、やむなく1,680m付近での"ビバーク"となってしましました。 −− 実に辛い"ビバーク"でした −− ・「山の神」までは、尾根にルートが付いております。 最初はやや九十九折り、瘠せ尾根、岩尾根、やや広い二次林の 明るい尾根等で、安心でした。 ・ところが標高1,520mから上は、枯れた熊笹が繁茂しだし、尾根の 形状が広くなり、全くルートらしきものが無くなります。 道形を見出すことが出来ないのです。 あるのは、縦横に走る"獣道"と、"樹海"&"笹海"&倒木です。 したがって、熊笹を掻き分け 倒木を跨ぎ、あえぎながらの登山です。 ・最初は東側を行きましたが、徐々に尾根の中央の窪地に入り、 その中央部で、大熊笹&倒木&アセビ等の樹海で苦しみました。 獣道すらその道形を見つけることも困難なほど、荒れています。 したがって、三ッ山まで、相当の時間を要します。 如何にして 効率的にルートを選択して、高度を稼ぐか?。 高度計と地形図と睨み合わせで、現地判断の直登が多くなります。 ・現地では、尾根の顕著な形状が見出せないのです。 ・東峰直下では、「狼平方面」へ向けての巻道が存在します。 したがって、奥秩父縦走路へは近道となります。 ただそれも、一筋縄ではありません。 ・コルからの下山、その後のルート誤認により、カレ沢に入り込んだと 思われ、その後登り直すも"時間切れ"。ビバークと相成りました。 ・[往路]及び[復路]共、1,550m〜1,800mに及ぶ 大きな窪地状の 地形から、如何に その東、西側の縁に移行出来るか?。 それが、あまり うまくいきませんでした。 |
写真
感想
◎ ビバーク!!。"寒さ"と"睡魔"と闘うこと、約12時間。強烈でした。
気温は約6℃。幸いにも風はほとんどありませんでした。
防寒は、薄いジャンパーと新聞紙。なんとも情けない。
・新聞紙は普段から、リュックの背当てに使用しており、いざというときに
防寒になりますので、多めに持って行きます。
・眠ると体温が低下するので、寒さと睡魔とも闘う。
体の震えが止まらないので、時々は 手足を叩いたり、体操したり。
・天空の星空を何度も恨めしく見あげ、そして 東の空が白けてくる
のを、どんなに待ったことか!!。
・今になって思うと、ビバーク地は、"奇跡の星空空間" でした。
そんな郷愁に浸っていられるのも、無事に帰って来られたからこそです。
◎24日朝は 早く「バラクチ尾根」を下降して、美味しい昼をなんて
思いながら、下降ルートを探す。
ところが、その尾根は比較的ルートが付いているが、急激かつ荒沢谷方向へ
下降しそうで、また戻ってしまいました。
そして、何ルートか繰り返した後、昨日の二の舞になってはと「バラクチ尾根
下降」を諦め、気持ちを切り替えて、雲取山〜三峯神社を
周回して楽しんで帰ろうと決める。
・「狼平」への"大熊笹原"も容易ではなかったが、方向が解っており、
無事奥秩父縦走路へ出られた。
◎ しかし23日の行動は、無謀&安易でした。遭難ものでした。
今回の ルート図&コースタイムは、全く参考になりませんから。
(※ コースタイムの中の[休憩]には、23&24日とも多くのロスタイムを
含んでおります)
ルートが無く、それに 沢を下るという"ルール違反"&迷い道の典型ですから。
◎ この「バラクチ尾根」に登ることは、"バクチ(博打)尾根"に登ると言っても
いいほど、覚悟がいります。
何しろ現地に於いて、何一つ”目印"が無いのですから。
しっかりとした読図は 言うまでもありませんが、現地でのより的確な
行動&判断が求められ、反省しきりです。
◎ 昨今、中高年の遭難により いろいろな方面に迷惑を掛けている現状から
今回改めて、"身丈にあった登山"を 心掛けなければいけないと思いました。
また、日に日に日没が早くなっていることから、早めに下山する計画と
気温低下に備えた 装備が必要だったことは、言うまでもありませんでした
◎ マイナーな山域ほど、ワイヤーロープ、酒瓶等 林業の"残骸"が
多く残されています。
時として、これが "道しるべ"と なったりするのですから、大変
皮肉なことです。
・動植物や生態系にとって、大変残念で 由々しいことです。
※ 以上のようなお粗末な状況から、まともなルート図及びコース状況を
記することが出来ませんでした。
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