伯耆大山 (救助活動を経験しました)
- GPS
- 04:55
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 999m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 7:50
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路: 大山駐車場-[自家用車]-自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏道登山道は踏み固められており、さほど危険と感じる箇所はありませんでしたが、皆さんが通られる道を少し外れた斜面では滑落の危険も感じました.雪の状態にもよると思いますが適時ピッケルなどを使用した方が良いように感じました. |
その他周辺情報 | [温泉] 豪円湯院 https://tourismdaisen.com/spot/88/ [食事] 大山参道市場 https://store.montbell.jp/common/system/information/disp.php?c=5&id=276 |
写真
装備
MYアイテム |
petit-prince
重量:0.87kg
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感想
友人が撮った冬の伯耆大山の素晴らしい朝の景色が忘れられず、冬の大山の御来光を見に行くことはいつしか自分の念願になっていました.年が兎に変わるのを横目で見ながら虎の様に山陰の天気予報に注目していたのですが、いよいよお天気が良さそうな週末がやってきたので、この機を逃してはならないとあきさんと夜を駆けて一路鳥取へ向かいました.
駐車場に着いて一歩車を出るとたっぷり積もった雪にそぐわない意外な暖かさに包まれました.心地よい違和感を感じながらまだ夜明けの気配のない道を歩き始めました.
まだ煌々と輝く下弦の月に励まされながら夏道の急登を登っていきます.6合目あたりまで来ると少し明るくなり、刻々と変わる色彩が山を美しく染め始めました.ただただ感動しました.そしてあきさんとこの日に来れたことを祝福しあいました.
滑り込みで山頂での御来光に間に合い、言葉に出来ないような圧倒的な感動を覚えました.素晴らしすぎて離れ難かったです.下りも絶景を楽しめるというのが大山の数多い魅力のひとつではあると思うのですが、この日も影大仙までしっかり見れて最高でした.
6合目の避難小屋から少し下ったところでぼんやりと三鈷峰を眺めていると、下の斜面で女性が音もなく滑落していくのが見えました.回転しながらかなりの速度で滑落されていくのを眼にして心が凍りつくようでした.大分下の方で木にぶつかり止まられたようですが、全く動かれません.
あきさんと眼をあわせ、すぐさま救助に向かうことにしました.夏道登山道を下りながら現場まで比較的安全に降りられそうな箇所を探していると、西明石から来られていた男性(Kさん)も一緒に行きましょうと言ってくださり、3人で救助に向かいました.
ストックをピッケルに持ち替え、現場につくと滑落された女性はかなりお辛そうな様子でしたが意識はしっかりされていて少し安堵しました.目立った外傷もなさそうでした.ただ脈は弱く脈拍は早く、骨盤骨折でもされていたらどうしようと内心気が気ではありませんでした.私は御身体の状態に気が取られていましたが、そうしている間にもあきさんとKさんが粛々と女性が滑落しないように身体を木にスリングで固定したり、プラティパスにお湯を入れて身体を暖めたり、痛みが少しでもましな肢位にしたり、スコップで安全な場所を整地したりと八面六臂に動かれていて、凄いなと思いました.
大きなお怪我をされていそうでしたので、女性の同行者の方にヘリ要請をお願いしました.そうこうしていると県警の方がすごいスピードで麓から駆け上がってこられました.かなりの急斜面で出来ることは限られていましたが、皆で力をあわせヘリが到着するまで知恵を出し合って対応しました.要請から1時間半ほどでヘリが来て下さいましたが、その頃には幸い脈拍は落ち着き、脈も幾分力強さを取り戻していました.ヘリが近づくとあきさんが発煙筒を炊いて合図をされました.あきさんの用意の良さに舌を巻きました.女性は無事に搬送されていきました.
特に冬山ではお身体の状態を確認して対応するだけではなく、さらなる滑落をされないよう安全確保したり、低体温症にならないように対策したり、と救助の方が来られるまでにすべきことが色々とあるなと実感を持って見えたような気がします.
あきさんもKさんもソロで歩かれた経験が多いからでしょうか、山でなにかあった時の準備や対応が素晴らしく、心強かったです.あきさんは本当に素晴らしいバディだなと改めて実感しました.
自然の素晴らしさと恐ろしさの両極端を身をもって体感した1日でした.
自分も一年前に伊予富士(めっちゃ青空で霧氷が綺麗だつたんですが😅)でヘリに救助された身ですが、
こういう時に冷静に素早く、いろいろと対応してくれる周りの人にとても心強く、ありがたく感じました。
petitさんもあきさんも本当にお疲れ様でした。
この日の大山は本当に素晴らしいお天気で最高でしたよね✨
山頂で御来光から続く朝の絶景が素晴らし過ぎて、どこか夢の中にいるような心持ちで下山していたのですが、唐突に厳しい現実を突きつけられるような形となりました.
折からの暖かさで緩んだ雪の急斜面だったので、出来ることも限られており辛かったですが、3人で現実を把握し知恵を出し合って対応させていただきました.相棒のあきさんも一緒に救助に参加して下さったKさんも準備万端で驚かされました.
伊予富士のレポート拝見させて頂きました.御無事で何よりでした😭
山での事故は誰にでも起こりうることだと思いますし、何かあったら山を愛するもの同士、助け合えたら理想的ですよね😊
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