【諸河内ノ頭北尾根〜光岳】
- GPS
- 21:45
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 2,400m
- 下り
- 2,381m
コースタイム
- 山行
- 11:34
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 11:54
天候 | ◎1日目→晴れのち曇り ◎2日目→快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎諸河内ノ頭北尾根 芝沢から林道を進み、諸河内の橋を渡った地点から取り付きます。 地形図の通り1719.6m三角点までは急登が続きます。藪は弱い。 三角点から地形図では分からない痩せ尾根がはじまり、岩場のアップダウンがあります。 日帰りの軽荷の場合はクライムダウン可能かも?ですが今回はロープを出して下りました。距離は短いもののサイドは落ちられない場所になるので注意が必要です。 2103からは比較的平和ですが今回はラッセルに苦労しました。 私は1500m登るのに10時間以上掛かりました。 積雪期で条件的に厳しかったのが半分、コースが厳しかったのが半分というイメージでした。タフなコースに間違いはないと思います。 ※yama−takeさんの記録を参考にさせていただきました。 途中に険しい箇所があり、事前情報が無ければ精神的に追い込まれたと思います。 ◎諸河内ノ頭〜光岳 一般ルートになります。 2286からルートが分かり難く、この時期は直登すると大変です。 ◎光岳〜易老渡 一般ルートになります。 易老岳からの下りは浮石が多いので落石に注意しましょう。 現在は雪が氷化して滑り易いので滑り止めが必要なコンディションです。 |
写真
感想
週末の予報が好転したので、予定していた深南部から光岳近辺の藪尾根へと変更。
結果的にyamabitoさんと約束していた通り「ガッツリ登山」となりました。
今回歩くのは諸河内ノ頭北尾根。
パッと思い付く方はほぼいないかと、、、
とてもマニアックな尾根になりますが、私にとっては完全にターゲットになっていた明瞭な尾根でした。
◎1日目
5時に芝沢ゲートをスタートして諸河内を越えた地点から取り付くと直ぐに急勾配になりました。
最初は杣道らしき踏み跡がありましたが、1000m辺りから昨日降った雪が完全な積雪となって銀世界を進みます。
冬型の気圧配置で早朝はそれなりに冷え込みましたが、20kg背負って急登を登ると流石に暑い。
yama−takeさんの記録の通り三角点から岩場のアップダウンが始まり、ロープを出しながら安全に通過。
※帰宅後、三角点名を調べると「鋸峠」なるほどね。。。
次第に雪が深くなりスノーシューを付けるが、シャクナゲの藪に捕まり本当に鬱陶しく疲れるし進まない。
この時点で本日の光岳小屋は時間が足りないと確信。稜線の幕営適地まで進む事を目標としました。
そんな効率の悪いラッセルをしながら進むと再び悪場。。。
下を覗くとスノーシューで進むのは無理。チェーンスパイク&再びロープで通過。
岩が絡んだ悪場はここで終わりましたが、雪壁の様な急登&ラッセルはこの先も続き2250mまでは非常に疲れました。メガシャキがなければ心が折れていたかもしれません(笑)
2250mからは藪なし&雪も締まり快適になってスピードが上がり呆気なく諸河内ノ頭に到着。
こういう山行に慣れた私が疲れたのですから、yamabitoさんの疲労は相当なものだったでしょう。本当によく頑張ってくれました。
ここからは一般登山道。諸河内ノ頭ピークからの下りはクラストした斜面で大変でしたが、1時間ほど歩いて予定通り窪地に到着して、この日はここで幕営。
晩御飯は美味しいボタン鍋をいただき、疲れて冷えた身体に沁みました。
◎2日目
今日は冬型が強まり、早朝の光岳の予想気温は−21度。
テントの中はバリバリに凍ってましたが、今年新調したシュラフは暖かく、ぐっすり眠れました。
5時に幕営地をスタート。
暗い中でコース中の最も分かり難い場所を進み、急斜面を直登すると再びクラストしており、スタートからスリリングな登りとなりました。
2400mまで進むと北風が吹き付け厳冬期登山の厳しさを感じる。
それでもペラペラのウィンドブレーカーで何とかなったのでパタゴニア製品のクオリティーに感謝。
光岳手前でモルゲンロート。南アルプス南部の美しい展望に感動して言葉がありません。
雪山登山者の多くが寒く辛い思いをしても素晴らしさを感じるのはこの瞬間だろう。
光岳山頂まで無雪期とはコースのイメージがだいぶ違い、気がついたら山頂標があって少し拍子抜けでした。
光岳小屋で朝ごはんのカップラーメンを食べて帰路につきました。
この日は最後まで快晴で良い日に登れたと思います。
積雪期にこのルートは最初から簡単では無いと思っていましたが、予想通り、、、いやそれ以上にハードな山行となり、素晴らしい厳冬期登山となりました。
yamabitoさんには、こんな訳の分からないコースに付き合っていただき感謝です!
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