記録ID: 525515
全員に公開
沢登り
丹沢
オバケ径路〜五町歩沢
2014年10月08日(水) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 940m
- 下り
- 929m
コースタイム
札掛駐車場10:23−
10:39丹沢分校分岐−
10:48考証林分岐−
10:58キュウハ沢分岐−
11:14金林ノタル−
11:19オバケ径路入口−
12:20五町歩沢右岸尾根−
12:51五町歩沢出合13:10−
五町歩沢遡行−
15:05長尾尾根15:21−
16:08札掛駐車場
10:39丹沢分校分岐−
10:48考証林分岐−
10:58キュウハ沢分岐−
11:14金林ノタル−
11:19オバケ径路入口−
12:20五町歩沢右岸尾根−
12:51五町歩沢出合13:10−
五町歩沢遡行−
15:05長尾尾根15:21−
16:08札掛駐車場
天候 | 秦野方面は晴れていたが東丹沢は曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・札掛橋から丹沢ホーム方向に50m入ったところ ・10台程度駐車可 ・トイレ、登山届ポストはなし |
コース状況/ 危険箇所等 |
■丹沢限定沢登り記録集 http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ※ブラウザにより乱れた画面になりますが気になさらないで。 ■SECTION-1 札掛〜オバケ径路(五町歩沢右岸尾根まで) オバケ径路は昭和中期の登山地図には表記されていたが、今や一部の丹沢バリ 登山者が歩いているくらいの廃道。 長尾尾根/標高880mから本谷川側の山腹急斜面をほぼ900mラインでトラバ −スしている踏み跡だ。大棚沢を横切ってからオバケ沢に下り、寿尾根方面に 伸びているらしいが、私は今回前半の五町歩沢右岸尾根まで。 途中の沢形をトラバースする箇所は特に悪く、一般登山者は自粛した方がよい。 普段沢登りで相応の高巻きをしている方はこなせるであろう。 〇コ櫃涼鷦崗譴ら長尾尾根へ上がる。 駐車場すぐ前で右上しているコンクリの古い道は以前あった緑小学校丹沢分校に 上がる道だが、最近は登山道も整備されておらず森林作業路並みになっている。 校舎跡地の木製杭の壁が出てきたら左を壁からあまり離れないで植林帯を上がり 右上すれば踏み跡が出てくるのでジグザグ上がると、標識とベンチのある丹沢 分校分岐点でしっかりとした登山道と合わさる。 またこの道は使わず、駐車場から奥の丹沢ホームへ歩いていけば、長尾尾根、 新大日方面への標識があり、丹沢ホームと新家の間を通る階段状の登山道が あるので、こちらの方が明瞭な登山道である。 後者の道を登っていくと、丹沢分校の分岐点、その後考証林分岐点(黒龍尾根 分岐点)、さらにキュウハ沢分岐点と10分間隔くらいで3つの分岐点を越えて 新大日方面へ長尾尾根を登っていく。 標高840mで登山道はコルに出る。金林(キンヘイシ)ノタルと呼ばれている。 右側の本谷川側には少しの間植生保護柵が続く。 柵の扉が一箇所開いており覗くと下に森林作業径路らしき踏み跡もあるのだが これはオバケ径路ではない。 コルから登山道を新大日方向へ少し登り、尾根がやや右に向きを変えているように 見えるので、そこまで登ると、右上の尾根上に誰が付けたか黄色テープがグルグル 巻きにしてある。 それを目指して登山道から右へ離れ尾根を越すと、真っ直ぐに割と明瞭な踏み跡が 本谷川側の山腹を水平に伸びている。これがオバケ径路の入口だ。 (標高875〜880m) 水平の山腹径路を進んでいくと僅かで植生保護柵。ここの扉は開いていた。 さらに進むと牛道ノ沢左岸尾根上を植生保護柵が走っている。 ここの柵には昔の渡り木橋が残骸として残っているが、すでに朽ちていて使え ない。扉は閉まっていたので、錆び付いた右側の針金を開けて通させてもらった。 もちろん通った後は再び針金を巻いておく。 100m近く水平径路を辿るとザレた急斜面になった。 これもどなたかが付けた細いトラローブが斜めに下りるよう張られている。 この辺は踏み跡が明瞭ではないので、トラロープ沿いに斜めにザレ斜面を下り 対岸の弱点に向けトラバースしていく。 イ気蕕100m少し踏み跡を辿ると涸れ沢の三俣状のすぐ上をトラバースするように なる。ここには古い炭焼き窯跡の石垣が残骸として残っている。 ガレ沢のトラバースからさらに100mほどで北北東に向かって伸びている尾根と なり、少し下に赤テープと青のビニールテープが見えるが、ここはやり過ごす。 少しでこの径路前半の核心部となる。 五町歩沢右岸尾根の東側を流れる沢の源頭部で、径路上は急峻なトラバースに なっていた。 ここは出ている岩も脆そうなので、一旦手前で急なザレを木と根を繋いで 右斜めに10mほどクライムダウンし、対岸弱点に向かい慎重にトラバースする。 この悪場を越した対岸が五町歩沢右岸尾根で、緑・赤・黄色のテープが巻いて あった。 ここまでオバケ径路はほぼ標高900mラインを測ったように水平に付けられてる。 今回は目的が五町歩沢遡行なので、ここから右岸尾根を本谷川まで下降したため その先は自身不明だが、すぐに五町歩沢の大滝(貴婦人の滝)の落ち口を通過 しているようだ。(または一旦この滝の下に向かい下りるようにもなっている) なお五町歩沢右岸尾根は所々緑ビニールテープ等が垂れ下がっているが、 標高810〜720m辺りが痩せた急尾根になっていて、最後は五町歩沢出合の少し 上流で五町歩沢に下りることができる。 ■SECTION-2 本谷川水系 五町歩沢(ごちょうぶさわ) 本谷川水系の中でよく登られているのは、キュウハ沢、四町四反ノ沢、三角沢、 次いで大棚沢、そして本流であるオバケ沢であろう。 (オバケ沢を除きいずれも2級〜クラス) 五町歩沢はそれらほど登られていないが、標高810〜860m区間に滝が集中して おりなかなか面白い。 遡行グレード:平水なら1級上(今回は台風の名残で水量多く2級下かな) ※ただ表丹沢等の同じグレードのメジャー沢と一緒に考えないでくださいね。 残置や踏み跡もないし、自身でオブザベーションして登れる力がないと危険。 トラブル時の携帯も通じません。  ̄水橋を基点に本谷川林道を歩いてくれば、標高640m辺りから本谷川に架かる 堰堤上を徒渉して来る。(今回は水量多く本谷川を渡るのも膝上くらいか?) 出合は標高630mで水量比は5:1。 五町歩沢は堆積されたゴーロで合わさっている。 今回は出合から30mほど遡った先で、本谷川の堰堤下に向かいもう一つの流れに 分岐していた。いわゆる略奪点状であったが、平水の時はどうかな。 標高690mで水量比2:1ほどの支流が右からしばらく並行して流れ込んでくる。 その後しばらくはゴーロ状の平凡な沢となる。 I弦770mで2条3段3×8mの滝。滝としてカウントするか否かくらい。 その上流に4mほどの前傾岩が右手に鎮座し、標高780mで右から涸れた支流が 合わさってくる。 い海寮茵∈犬遼槊は右側が少しゴルジュ壁になり、2m、3条2×4m小滝。 805mで左から水量比1:10の支流が5段10×15m階段状滝で合わさり 右の本流には6mの初めて滝らしい滝が登場。 流芯左側の急なコーナーを慎重にクライミングする。(卦蕁棔 巻きは左支流の滝を登って落ち口へトラバースか?(未踏査) 続いて真ん中に倒木の架かった7m滝。 倒木の右壁は出だしが少し被っているが、バランシーながら何とか登った。 ここは流芯の方に寄らねばならず、今日はこの時期だというのにシャワー クライミングとなった。(冷てぇ〜)(卦蕁棔 巻きに使えるかもしれない右側は落ち口へのトラバースが微妙に見えたので 止めて直登を選ぶ。 またまた今度は5m滝。 直登するとまた濡れそうなので、一旦は左側の急なザレを少し登りかけたが やはり脆そうに見えたので直登を選択。 流芯左を登ったが、水が架かってくるのでスピーディにクライミング。 (卦蕁 イ気蕕1×2m、1.5m、Y字状2×3m小滝を容易に巻き越すと 標高845mで水量比5:1の二俣。(平水なら右支流は涸れているかも) そして850mでついに出てきました。 この沢の大滝12m。すらっとした姿が貴婦人の滝と呼ばれているそうな。 中央上部にたしかにカラスの嘴のような岩が見て取れる。 この滝のすぐ手前で左から水量比1:10の支流が多段8m滝で合わさっている。 さぁてどうするかなぁ〜。 右の大岩に乗って直上すれば行けそうだが、果たして浮岩だったら嫌だし 何よりもカラス天狗様やら貴婦人様と呼ばれている滝に取り付くのは あとから天罰でも起きそうだし・・・。 うん!こういう時は巻こうね。 5mほど戻って右の倒木が横たわっている小尾根から巻いて落ち口に出る。 すぐ上が標高870m二俣状で右から支流が合わさっているのだが、 何と!あれだけ豊富な水量がこの二俣で双方ゴーロの下に消えてしまった。 ここから上流は結局涸れ沢だったのだから、下に豊富な湧水帯があるのか 堆積したゴーロの量が凄いのか。 涸れたゴーロの本流を進む。 左からルンゼ状の枝沢が3本ほど合わさり、標高930m辺りで3m小CS。 右のガレから巻く。 さらにゴーロを進むと標高970m二俣状。 右はちょっとしたゴルジュ状になっているので、登りやすそうな左沢を詰めること にした。 上部には稜線も見えているが、次第にやや脆いザレになってくる。 何とか登って一般登山道のある長尾尾根/標高1070mに出て本日の遡行終了。 下りは長尾尾根から往路を戻った。 |
写真
撮影機器:
感想
丹沢限定では210本目(回ではありませんよ、念のため(笑))の沢でした。
塩水橋から行くだけではつまらないなぁということで
丹沢バリエーションの方たちでは評判のオバケ径路をついでに
アプローチに使用しました。
オバケ径路は前半部分だけでしたが
よくもまぁあんな山腹に道を拓いたなぁと
先人たちの努力に感服です。
五町歩沢は中盤に滝が連続しなかなか楽しめました。
懸念のヒルちゃんは虫除けスプレーと涼しさのお蔭で
下山時ちっちゃい奴2匹のみ。
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