【編笠山北西尾根〜横岳峠〜白岩岳東尾根】
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- GPS
- 16:21
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,327m
- 下り
- 2,491m
コースタイム
天候 | ◎1日目→晴れ ◎2日目→晴れ(めっちゃ霞んでた) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
◎中川出合までMTB |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎編笠山北西尾根 悪沢出合を過ぎ、堰堤を越えた地点で渡渉して取り付きました。(現在はモノラックも同じ地点で林道から河原に下りています。渡渉は水量が少なくジャンプで越えられました。) 取り付きから150mほどは急登になりますが、他と比べれば大した事はなく、落ちる恐怖はありませんでした。 傾斜が落ち着くと広葉樹林の気持ちの良い尾根になります。 2280m付近は南側が開けた場所で好展望地でした。 この展望地の平場から登りに入ると針葉樹のブッシュが多少強くなり、僅かなハイマツ漕ぎをすると森林限界を越えたガレ場となり山頂まで続きます。 ◎編笠山〜三角点ピーク〜横岳〜白岩岳 よく歩かれたルートなので割愛。 ◎白岩岳東尾根 白岩岳山頂の石灰岩から南側に一段下にある岩場辺りが下降点となります。 今回は1700m辺りまで雪が深く、雪の下に埋もれた場所はよく分かりませんが、ある程度の笹藪がある以外は藪は無いと思います。 途中からは林業の痕跡も多く見られ、杣道も残っていました。 全般的に歩きやすくアプローチが面倒な白岩岳への好ルートです。 |
写真
感想
季節外れの暖かさで山はなんとも微妙なコンディション。
南アルプスは北部の方が好天予報だったので、稜線では唯一未踏だった白岩岳〜2114を絡めた計画を考えた結果、編笠山北西尾根と白岩岳東尾根で繋ぐコースに決定。
◎1日目
6時過ぎに釜無川ゲートをMTBでスタート。
中川出合まで結構な登りになりますが、今回はe−bikeなので助かりました。
南アルプス・深南部はゲートから登山口まで長い林道アプローチを強いられる場所が多々あるので自転車利用は有効ですね。
前回と同じ場所に自転車をデポして林道を1キロほど歩くと編笠山北西尾根の取付きとなる悪沢出合。
取り付きからは毎度の事ながら急登。
幸いにも藪は無く昨日の雨も雪ではなかったようで順調に高度を稼ぎます。
今回は悪場も無く余裕だなーなんて言ってたら2100m辺りから一気に水分を多く含んだ重く深雪が出てきてスローダウン。。。
スノーシューにも貼り付く春山のようなグズグスの雪質で2300辺りからはブッシュ&ハイマツ漕ぎも有りなかなか満足感の高い藪漕ぎとなりましたが、ガレた岩場に抜けると仙丈ヶ岳〜北岳〜甲斐駒ヶ岳!背後には八ヶ岳〜中央アルプスの大展望が広がり、南アルプスの高山帯では最北の展望を楽しませてもらいました。
○○名山などに入っていないので知名度は有りませんが、個人的にはとても良い山だと思います。
前回は北尾根を下りましたが、北尾根より北西尾根の方が登りやすく展望も良い印象です。
時間に余裕があるので山頂でゆっくり休憩して三角点ピークへ。
無雪期はハイマツ漕ぎがある区間ですが、今回は殆ど雪に埋まり積雪期の恩恵を受けました。
景色を見ながら夏には想像出来ない痩せた雪稜も気持ちよく歩き三角点ピークに到着。
目の前には鋸岳第一高点が大迫力で聳え立ちます。雪は少ないものの山頂直下は雪壁になっているので下りは確保無しでは難しそうです。
ここからの景色を堪能し、本日の幕営予定地である横岳峠へ。
この区間は雪が深くCTより時間が掛かりましたが無事に到着しお楽しみの晩御飯の支度をしていると横岳方向から登山者さんが下ってきました。
この時期にマイナールートから来る人は想像していなかったので驚きました。
彼は同じ静岡県の方でYAMAPユーザー(にったさん)の方でした。一緒に晩御飯を食べながら色々とお話しさせてもらい楽しい夜になりました。
◎2日目
今日も6時過ぎにスタート。のっけから横岳への急登。
大した高低差では有りませんが、傾斜が強いので疲れました。
2114からは未踏区間の始まりですが、ルートは方向を北方向に変わり一気に雪が深くなりましたが、昨日入笠山から縦走した「にった君」のトレースが最高に良い仕事をしてくれたので、めっちゃ助かりました!ありがとう。
白岩岳の石灰岩は雪の中かな〜?なんて思っていましたが、岩場は南側斜面なので日当たりが良く、遠目からでも露出している姿が確認できました。
本来なら白岩岳からの展望を楽しみたかったのですが、残念ながら黄砂の影響なのか本日は霞が酷く近くの山しか見る事が出来ませんでした。
それでも歩いてきたルート、鋸岳辺りまでは見れたので良しとしましょう。
下山は白岩岳東尾根。
記録がないルートになりますが、地形図を見る限り大丈夫そうなので計画しました。
昨日編笠山から見た感じでも問題無さそうだったので不安無く降りました。
結果的に毎回不安を感じる着地点付近も林業のワイヤーが張られてあり、悪場も藪も無い好ルートで私が白岩岳ピークハントをするのならこのルート一択です。
林道に出て少し歩くと中川出合でデポしておいた自転車に乗りあっという間にゲートに到着。
地味なコースでしたが、展望は最高だったし雪山登山もガッツリ楽しみ、とても充実した2日間でした。
こんな山行にも嫌な顔一つせず付き合ってくれたyamabitoさんには心から感謝です!
今回の藪尾根(編笠山北西尾根・白岩岳東尾根)は尾根の途中に標高点が1つもない尾根でした。
私がやっている南アルプスの尾根ハントは尾根の標高点が2つ以上、又は明らかにデカい尾根という基準があります。
今回はその条件から外れた尾根になりましたが、新しい発見もありとても楽しかったです。
そろそろ南アルプス・深南部・南嶺で歩く尾根も少なくなり、「新しく尾根増えないかなぁ。。。」なんて思っていたので興味の湧く尾根を探すのも悪くないと思いました。
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