ルートバーントラック 東から西へ
- GPS
- 28:00
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 1,789m
- 下り
- 1,720m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 2:41
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:00
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
小屋の予約の都合で、Routeburn shelter 発→ routeburn falls hut泊→Divideとなる、東から西への行程となりました。
初日は約10kmと短めなのでクイーンズタウンを昼頃に出るシャトルで発ち、1時間少々バスに揺られてから、13時前にスタート。トイレと給水可能(但し飲用不可表示あり)。
Routeburn shelter 付近には1時間ほどで周回して戻ってこれる遊歩道っぽいものもあり、ここだけでもGreat walkの雰囲気は味わえる。それ以外にも、デイハイクの軽装の人も多い。トレイルはユルユルと登り程無くするとゴルジュ帯の様相を呈してくるがやや高い位置を歩く為水の音だけが聞こえる。
それを抜けると広大なrouteburn flatの草原。険阻な渓谷に挟まれた広大な平原は見事。ここにRouteburn flats hutとキャンプサイトがあり、今日の行程としてはほぼ半分。ここからは本格的な登り(といってもそれ程急斜面でもない)になるが所々でRouteburn flat を眼下に眺められるようになるので嬉しい。進行方向にはRouteburn fallsも見えるようになる。この滝の真横が今日の泊地となるRouteburn falls hut 。最後に木枠にコンクリを突っ込んだ頑丈な作りの階段が出てきて終了。
小屋にはガスコンロが備え付けてあるのでハイカーは食料と調理器具さえもってこればよい。勿論水も潤沢(但し飲用不可表示あり)。あと、食器用の洗剤もあった。トイレの洗面などで洗濯もできなくはないが干すのはやや困難。みな外廊下の手摺りで干していたが夕方の通り雨で慌てて取り込んでいた。
7時半からブリーフィングがあったが、寝坊して不参加。寝袋はmont-bellの3番をこの1日のためだけに持参したが、暑くて全開にして掛け布団状態でいけた。マットは立派なのが備え付けである。みんなまあまあ夜更かしだが気にせず寝る。
Day2
6時起床。日の出が7時半なので真っ暗。
まわりもほぼ誰も起きてこない。忍び足でキッチンに移動してヘッドライトで朝メシ。但し7時に電気はついた。まだまだ起きてくる人も少ない中7:40にスタート。朝方まで続いた雨は上がり青空も覗いている。
小屋の前の道がいきなり手すり付きのツルツル岩盤なのは不可解だが、ガイド付きツアー用のロッジの前からはRouteburn falls がよく見える。ここはいくつもの細かな滝が連続している。ここを少し登りあげるといよいよRouteburn track のハイライト、広大なカール地形が始まる。緩やかな上り下りが続き圧倒的なスケール感が楽しめる。トレイルが急傾斜のトラバースになり眼下にLake Harris が見えてくると少し下ってHarris saddle とHarris shelter。Keaが10匹程屯しており寧ろこちらが狙われている感がある。
2軒あるシェルターの左側にデポして(右側はガイドツアー専用)、Conical hillを目指す。この区間は北アの岩稜帯の歩きに近い。逆に言うとそれ以外のメインの区間はとてもよく整備されている。日本だとできるだけ手を加えずに(予算の都合もあろうが)整備するが、こちらでは思いの外ダイナミックに整備をする。
閑話休題。
小一時間ほどでピークに立つが、聞いていたようにだだっ広いピークには何も無い。唯一それらしいのは膝丈ほどの鉄パイプのみ。寂しい。それでも登り下りともにそれらしい歩きが楽しめたので良し。
Harris shelter まで戻り再びよく整備されたトラックを下る。峠を越えるのでこれまでと反対側の山並みが見渡せるようになるがこちらも険しい山並みが延々と続き所々で氷河を頂いている。朝方は高曇りだった空も徐々に青空が覗くようになり、トラックは高度感のある斜面をトラバースしながらあまり高度を下げることなくむしろゆったりとしたアップダウンを繰り返しながら気持ちよく続いていく。
見上げるほどだった左手の稜線が目の高さに近づく頃になるといよいよ南側にも視界が開け素晴らしい展望が得られる。左の下手に目をやるとLake Mackenzie とその脇に立つLodge とHutも見える。
この稜線の先端を回り込んですぐはやや登るが、程無く明確な下りとなりLake Mackenzie に向けてどんどんと高度を下げていく。
Mackenzie hut で昼。普通はここで区切るらしいが残念ながら予約が取れなかった。行程的には概ね半分。
Hut手前からトラックは樹林帯に入っており見慣れたFiordland の森の中を進む。中盤で再度大きな滝Earland fallsが登場。落差174mでSoutherland fallsよりはかなりコンパクトな二段の滝だが、下から見上げる迫力は優劣つけ難し。寧ろあちらより更に近くに寄れて思う存分飛沫を浴びられる。
滝の演出は素晴らしいがMackenzie hutからLake Howdenまでの間はただひたすら美しい森が果てしなく続く。
Lake Howdenから流れ出す流れの上にかかる橋を渡ってHowden hutの跡地に到着。ここには数年前まで小屋があったそうだが雪崩?で崩壊し残骸も撤去済みだそうだがこの秋から再建作業が始まるそう。Routeburn trackとして考えると微妙な位置になるが、ここはGreenstone trackへの分岐点でもあるそうだ。ちょうどMackenzie hutで会ったソロのおっちゃんと若者カップルは共にテントを担いでこちらを目指すと言っていた。NZのトレイルは奥が深い。
話をトレイルに戻して、ここらへんでようやくゴールまでの時間も見えてきてKey summitにも行けそうな気がしてくる。ただしKey summit への分岐までは地味にしんどい登り。
分岐にザックをデポして登りだすとあっという間に樹林を抜ける。たしかにこれはいい。
地図を見ていても不可解だったのだがKey summit とある箇所は小マウンド程度で更に登りは続いており何とも中途半端な位置にある。実際に辿り着いてみるとピークとも言えなくもないだだっ広い広場で展望はそれなりにあり看板や椅子などもあるにはある。なのでピークの達成感としてはイマイチだがそこに辿り着くまでは高層湿原もあったり、各方面に展望が効いたりと気持ちの良い箇所なので時間があれば行く価値はあり。実際にこの辺りからデイハイクと思われる軽装の人影は格段に増えた。
ゴールに近づくにつれ段々と時間に余裕も見えてきて結局1時間強の余裕を残して到着。ちょっと長かったけどいい山旅でした。
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