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Yamareco

記録ID: 529026
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

三頭山・数馬〜西原峠〜鶴峠〜小菅の湯

2014年10月12日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
16.4km
登り
1,162m
下り
1,124m

コースタイム

数馬バス停(8:30)→西原峠(9:40)→槇寄山(9:45)→大沢山(11:00)→三頭山避難小屋(11:05)→三頭山山頂・西峰〜中央峰〜東峰(11:20-12:00)→神楽入ノ峰(12:25)→鶴峠(13:50-14:00)→小菅の湯(15:10)
天候 くもりのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
数馬バス停から少し歩き、橋を渡ってすぐのところの尾根取付点。
2014年10月12日 08:40撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 8:40
数馬バス停から少し歩き、橋を渡ってすぐのところの尾根取付点。
シカ?の足跡。
2014年10月12日 09:11撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 9:11
シカ?の足跡。
西原峠。ここから都民の森までは誰にも会わなかった。
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西原峠。ここから都民の森までは誰にも会わなかった。
三頭山避難小屋。
2014年10月12日 11:06撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 11:06
三頭山避難小屋。
三頭山西峰からの富士山と三ツ峠。
2014年10月12日 11:21撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 11:21
三頭山西峰からの富士山と三ツ峠。
西峰からの奥多摩の山並み。左側のピークは雲取山。
2014年10月12日 11:41撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 11:41
西峰からの奥多摩の山並み。左側のピークは雲取山。
鶴峠。ここへ下る途中で林道に迷った。
2014年10月12日 13:53撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 13:53
鶴峠。ここへ下る途中で林道に迷った。
小菅の湯。静かな村でもここはにぎやかだった。
2014年10月12日 15:09撮影 by  PENTAX Optio WG-2, PENTAX
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10/12 15:09
小菅の湯。静かな村でもここはにぎやかだった。

感想

かつてないほど山に行きたい衝動に駆られ、以前から興味を持っていた三頭山へ登ることにする。都民の森もあることと三連休ということから登山者でいっぱいではないかと思うも、結果的には山頂以外は非常に静かで久方ぶりに下界の喧騒を忘れることができた。

寝ぼけながら電車を乗り換え武蔵五日市駅に着いて早々、駅の出入口すぐにハセツネの横断幕が見え、もしや登山中に選手と鉢合わせするのではないかとヒヤヒヤする(ちょうどこの日がハセツネだとは全く知らなかった)。しかしスタートが午後からということだったので安心する。バスに乗り、人里(へんぼり)、笛吹(うずしき)などの檜原村独特の地名の読み方を勉強しながら数馬を目指す。バスから眺める風景はまさに田舎といった感じで、東京にもこういうところがあるのかとうれしくなる。

数馬に着き、準備をして出発。車道を歩いて橋を渡ってすぐのところに登山口を発見。橋の本当にすぐ近くだったので通り過ぎそうになる。そこから急斜面を登って尾根に取付く。登山口から西原峠までは道中登山者に3人会っただけで、さらにそこから都民の森の分岐までは全く誰にも会わず、東京に来て初めて静かな登山を満喫する。ガスった笹尾根もなかなかいい雰囲気で、涼しくて快適だった。

都民の森の分岐から登山者をちらほら見かけるようになり、三頭山山頂に近づくにつれてその数も多くなり、それとともに日差しが射してくるようになる。山頂(西峰)に到着したとき、たくさんの登山者が一方向を見て写真を撮っていたのでその方向を望むと、それは雲海に浮かぶ富士山だった。やはり山頂からきれいな山を見渡せるのはありがたいことだと思った。都心では高いところに行きかつ空気が澄んでないとなかなか山が見えないだけに、久しぶりにはっきりと山を見れたのはうれしい。それとともに近所を散歩するだけで岩木山や八甲田が見渡せた弘前が懐かしく、どこか寂しい。近所を歩いているだけで山がよく見えるところに住みたい、という将来設計がこの瞬間出来上がった。その後中央峰・東峰も廻り、奥多摩の山にも思いを馳せつつランチタイムとする。近所のスーパーで売っていたカレーパンがあまりおいしくなく、今度はもうちょっと離れたところにあるパン屋で買おうと決心する。

山頂で二つの決心をするという尊い(?)経験をした後、鶴峠に向けて下山を始める。ここもほとんど登山者のいない静かな尾根だった。持参した二万五千図には載っていないルートもいくつか見られたので迷わないように読図しながら進む。すると1087のピーク手前のコルから道が進行方向から見て左側へ尾根をトラバースするように続いており、その道を少し進むと鶴峠とは違う方向に向かっているのに気づく。作業道ではないかと思い、コルまで戻り地図上で破線のある尾根の方へ進む。途中でピンクテープもありおそらく正しいだろうと思いながら進むと、明らかに地図上にはない砂利道に出る。事業所の看板があり、トラックが通れるようにするためか何度も曲り道が続いている。このまま下って本当に大丈夫か少しあせるも、こちらは下るべき方向は大きく間違っていないことから何とかなるだろうと腹を決めてそのまま砂利道を進むことにする。その直後、道の上で日向ぼっこをしているジムグリ(ヘビ)を踏んづけそうになり、「うわぁ〜」と思わず声を出してしまう。

砂利道をたどると登山道の看板を見つけ、鶴峠からの三頭山登山道は砂利道を途中横切るようになっていることを知る。もしかしたら1078手前のコルからのトラバース道は作業道ではなくその道につながっているのかもしれない。このあたりの尾根筋はヤブが東北ほどひどくないのでその気になればどこまでも行けそうなこと、地図上に載っていない道が結構あることから、地図とコンパスによる読図の重要性を改めて実感する。とはいえなんだかんだで地図読みを楽しめた。

鶴峠からは地下足袋をサンダルに履き替え、ひたすら車道を下る。時には無心に道を歩くのも一興である。車よりもバイクがたくさん通っていてそちらの方が怖かったが。このまま国道沿いに進んだ方が小菅の湯に近いが、バイクを避けたいのと小菅村の雰囲気を味わいたいことからあえて遠回りをする。時々聞こえる耳をつんざくようなバイクの音は気になったが、小菅村は本当に静かな村だった。歩いている間は本当に無心で、普段下界で考えていることは全く頭の中に浮かんでこなかった。そうやって歩いているうちに小菅の湯に到着。ここで奥多摩駅行の最終バスまでゆっくりし、奥多摩駅からは電車を乗り継いで家に戻る。

今回の山行で檜原村・小菅村周辺の地理をある程度把握できたのは大きかった。今度は奥多摩町の方にも足を向けてみたい。そして今回、久しぶりに静かな山登りができてとても充実した山行だった。その影響か、下山してからの調子がとてもいい気がする。定期的な山行は下界での活動にもプラスになるのかもしれない。またどこか、いろいろなところに行きたい。

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