7.立山 「神が棲む山」
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 459m
- 下り
- 779m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○立ち寄り湯は「みくりが池温泉」でした。 ○この時期の立山黒部アルペンルートは混雑は覚悟の上で臨むこと。黒部ダムの放水は圧巻なので必見! |
写真
感想
剱岳からの続き・・・・
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第7座 神が棲む山
8月14日、剱御前小屋から日も明けないうちに出発した。その時は霧が出ていて、御来光は無理だなと思って別山山頂へはいかす、巻き道を通って立山に続く稜線に躍り出た。その時にはもう霧が晴れ、朝日が赤々と輝いていた。その朝日を受け、麓に積もっている雪渓が光り輝いて見えた。さあ、空中散歩の始まりだ!
朝も早いせいか、すれ違ったり、追い抜いていく登山者はごくまばら。眼下を見下ろせば雷鳥平のキャンプ場が見えた。耳をすませばビュービューと風の音だけが聞こえた。その風に乗ってか、雷鳥平のキャンプ場から人の話し声も風に混じって微かに聞こえた。朝焼けに染まる縦走路を僕はただひとり歩いていく。
「山に登って良かった」
と素直に思える至福の時であった。
特に圧巻だったのは、真砂岳から富士の折立へとつながる縦走路が天空に吊るされた吊り橋みたいに見えたことだった。吊り橋に例えた割りにはたわみが激しく、実際にこんな橋があったら渡りたくはないなと思いながら.「吊り橋」状の緻走路を歩いた。
その途中、はるか向こうに雲海を貫き円錐形の山が見えていた。あれは蓼科山なのだろうか?はたまた富士山なのだろうか?
富士の折立を通り、岩塊に包まれた大汝山に到着。標高3015メートル、立山の最高峰だ。最高峰なのに三角点がない! 一緒にいた登山者に聞いたら、三角点は雄山にあるとのことである。だったら雄山にある三角点を踏んでやろうじゃないの! そう意気込んで、雄山へと向かった。
雄山には三角点だけでなく、雄山神社峰本社が鎮座しており、今年は立山開山1300年という節目の年であり、連日大賑わいだそうだ,僕も本社の方で神主さんからお祓いを受けた後、前日の剱岳を無事に終えたことを神前に報告した。開山1300年記念の手拭(てぬぐ)いを購入した後、立山の三角点を足蹴にするため、そこへ向かった。
立山の三角点は土俵ほどに開けたけた所にホツンと
「どうぞ、あっしを踏んづけるなり、蹴るなりしてくんなましぃl〜」
といわんばかりに建っていた。少なくても祠の隅で隠れている三角点とは度胸が違うらしい。よし! その度胸に敬意を払って踏んで蹴ってやろうではないか!
「オラオラオラー!」
哀れ、立山の三角点は昨日の剱岳の分まで蹴られ踏まれたのであった。これで僕の百名山踏破は7座目となった。
雄山を後にして下山する時に家族連れを中心に雄山の山頂を極めようとする人々に出くわした。それもそのはず、雄山は朝イチからいっても十分に山頂を極めることが出来るから。特に中腹まで降りるといよいよ登ってくる人々が多くなっていった。特に子供達は容赦なく勢いよく登ってくるので.かわすのにひと苦労だ。その光景は僕から見れば戦国時代、鎧武者達が石垣をよじ登って城攻めしようとする情景によく似ていた。僕はその「襲撃」登山をする人々を避けつつ下り、一ノ越小屋にたどりついた。
一ノ越小屋にたどり着くと登山道は石畳で整備されていて歩きやすい。ここまで来ると下界も同然の雰囲気である。もう危険箇所に脅える必要はないとホッっとすると同時に、室堂に着くともう今回の旅も終わりかなぁ〜。あと数日縦走したいなぁ〜。と思ったりした。縦走中は寂しい、苦しい、もう帰る! だったのに現金なものである。
室堂に着くと一目散に日本一高所にある温泉、みくりが池温泉へ向かった。ここのお湯は白く効き口がありそうた。最初は日焼けした肌の痛みに顔を歪めながらその湯船に身を沈めた。そんな中、今度はどこの山にいこうか? と考えていた。コンロを持っていって「山メシ」作りに挑戦しようかな? うん、そうだ! 今度は南アルプスだ! いやいや、日本アルプスを離れて東北あたりの山々を登ってみたいなぁ〜。等と次に登る山に思いを馳せる僕であった。
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