秩父から信州へ 白泰山・赤沢山と信州往還を辿る
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- GPS
- 07:54
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西武秩父駅 8:00発 西武観光バス 急行三峰神社行き 大滝温泉遊湯館BS 8:39着 秩父市営バス「せせらぎ号」川又行きに乗り換え 8:49発 栃本関所跡BS 9:11着 【復路】 梓山BS 19:16発 川上村営バス 信濃川上駅行き 信濃川上駅 19:41着 ※東京方面へは19:52発 小海線 小淵沢行きに接続 |
コース状況/ 危険箇所等 |
4/1時点で四里観音から十文字峠にかけて所々残雪あり |
その他周辺情報 | 【下山後給酒スポット】 梓山バス停前にYショップあり。19:30まで営業。缶ビールやチューハイなど扱っている。 |
写真
感想
今年は暖かくなるのが早い。雪解けも花の開花も早くて、良いのか悪いのか例年この時期に残雪たっぷりの山も近づきやすくなっている。
ということで今回は久しぶりの奥秩父。例年は春先に一番積雪量が増えるこの地域もほとんど雪が減ってしまった様子。そこでずっと温めてきた峠越えのルートを実践。それは埼玉県から長野県を歩いて結ぶというもの。
埼玉と長野。遠く離れたイメージがあるが実は隣接している両県。県境には2,000m級の山脈が聳えており、中津川林道が崩壊した現在では徒歩で超えるしかない。ここには古くから歩かれているクラシックルートがある。それが信州往還。
信州往還は武州(埼玉県)と信州(長野県)を結ぶ古から続く交易路で、現在でも登山道として管理されています。今回はこのルートを日帰りで踏破に挑戦。栃本から川上村の梓山までコースタイム上は10時間を超える長丁場。
始まりは秩父・栃本集落。始発のラビューからバスを2本乗り継ぎ午前9時過ぎの到着。標高800mの急斜面にへばりつく山岳集落を望みながら長い登山道がスタート。
トレイルは白泰尾根に沿いつつ西へ続きますが極力無駄なアップダウンが無いようつけられている。古くは両地域に住む人たちが行き交ったのでしょう。一里ごとに里程観音が置かれて旅する者たちを見守ってくれている。
途中登山道から逸れて白泰山に寄り道しつつ、のぞき岩で大休止。ここからの景色は素晴らしく、入川谷の向こうに、雁坂嶺から破風山、甲武信岳、三宝山へ続く雄大な山々。そしてここまで歩いてきて初めて見える八ヶ岳。ご褒美の景色が待っていた。
後半は赤沢山に寄り道しつつ、三里観音、四里観音と進んでいくと標高も上がり、周囲の雰囲気が奥秩父らしい亜高山帯の植生に変化。鬱蒼としたコメツガの森と足元は濃い苔。幸せな気分で進んでいくとやがて甲武信岳から続く縦走路と合流して、奥秩父の要衝である十文字峠に到着。
十文字峠からは長野県側に下山。これまで雰囲気が全く異なる明るいカラマツ林を下っていくと、やがて聞こえてくるのは水の音。そこは日本一の大河である千曲川の源流です。やがて登山道を脱出すると周囲に広がるキャベツ畑を望みながら、18時前に川上村の梓山バス停に辿り着くことができた。
今回は秩父から信州へ峠越えの旅。日帰りながらも古の旅人気分を味わえて大変満足。奥秩父はまだまだ歩きたい道がたくさんある。また遊びにきたい。
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