北穂高 南岳新道〜大キレット〜北穂高小屋泊まり〜涸沢
- GPS
- 31:23
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 2,670m
- 下り
- 2,208m
コースタイム
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 11:19
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:01
夕食17:30、就寝21:20、起床4:55、朝食5:30、出発6:15
上高地12:30発のバスー12:55平湯バスターミナル13:40ー深山荘BS14:10ーひがくの湯15:40ー自宅20:40
天候 | 19日快晴 20日ガス・小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
深山山荘入口から入ります。車回収の際、新穂高温泉まで行かず、「深山荘前」で降りると近いです。上高地から平湯まで1160円、30分間隔、荷物は座席に持ち込まず預けた方が良い。平湯から新穂高温泉まで890円、約1時間間隔。チケットは乗る前に購入しておきます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【南岳新道】 槍平小屋から南岳小屋まで標高約1000mの急坂が連続します。以前は南沢を通るルートでしたが1998年「長野・岐阜県境群発地震」による崩壊で翌年南岳西尾根に付け替えられたものらしいです。槍平から登ってすぐ、南沢を横切って尾根に取付きますが、その際南沢を詰めあげない様に注意。取付き部分にはピンクのテープが張られていますが、沢を横切る区間が標高差50〜70mくらいあるので、天候が悪い日などは見逃しそうです。標高2630付近にコル(鞍部)があり、そこを少し登った所から南沢へトラバースし旧道と合流します。積雪期などは滑落注意です。 【南岳〜北穂高岳(大キレット)】 コース全体が急峻な稜線で嶮しい岩場が続く難所です。岩場歩きの技術、体力、切れ目のない集中力、天候の変化に対応できる判断力が必要ですので初心者同士での通行は控えてください。 ハシゴや鎖、足を置くステップなど設置されていますが、足下からスパッと切れ落ちた所が多く恐怖感あり、踏み外したら終わりです。また落石の危険もありますので、ヘルメットはかぶりましょう。 地図に載っている「大キレット」や「最低鞍部」周辺は比較的足場がしっかりしていて歩きやすいですが、この区間で最も危険な核心部は「長谷川ピーク」と「飛騨泣き」です。信州側が日陰になっていて雪が残っていた為、トラバースの際は常に滑落の恐怖を感じながら歩きました。雪が降ったら岩場のマーキングも隠れてしまうので一般的に歩けるルートではありません。そもそも雪が残っている時期や荒天時に歩くルートではありません。 【北穂高〜涸沢(南稜コース)】 北穂へのルートとしては一番歩きやすいルートの様ですが、この日の様に岩が凍結していたり雨が降っている時は岩場が滑り危険です。長い鎖場とハシゴが2か所あります、ここがこのルートの核心部です。その他、積雪期などは尾根沿いではなく、北穂高沢を下るルートもある様ですので山荘などにご確認ください。 |
その他周辺情報 | 下山後は「ひがくの湯」(700円)に寄りましたが、内風呂が無く天候が悪い日はお勧めしません。周辺には沢山の日帰り温泉施設があります。 お世話になった北穂高小屋のHP http://homepage3.nifty.com/kitaho/index.html |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
|
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感想
登山を始めた頃からざっくりとした目標として、剱岳、槍ヶ岳、そして穂高の岩稜を歩いてみたいと考えていました。
去年の夏は仕事の都合で全く行けなかったが、今年は天候が悪いなりに、槍と剱には行けたので残るは穂高のみ。でも台風などで機会に恵まれず紅葉の時期を逃し、山頂付近にはうっすらと雪が降ってしまった。小屋の方に聞いてみると北斜面ではアイゼンとピッケルは必要との事。そんな状況で我が隊に大キレット超えなど出来るのか不安になりました。
南岳新道を登っている途中、今までにない程ツライ高山病の症状が出ました。疲れは無いのに足が全く上がらない、息がすぐ上がり、心臓がバクバク、ペースが上がらず予定よりも2時間遅く稜線の南岳小屋に着く。そんな状況なので「今夜は酒を飲まないぞ!」宣言まで出す。
(結局、生ビール1・缶ビール1・日本酒熱燗1.5・焼酎お湯割り3杯以上を消灯時間まで飲みましたが・・)
南岳小屋に着いても登山客は誰もいない、小屋が閉まると一気に登山客も減って寂しささえ感じます。大キレットに向かう人もいないんだろうなぁと思っていましたが、遠くからこっちに向かって手を振ってくれる人がいましたので、何とか追いつこうとペースを上げ合流します。初めての大キレットで同行するグループがいる事に、何とも言えない安心感がありました。岩場の陰で姿が見えなくなると声だけでも聞こえたら安心すると思い、わざと大きな声で会話したり。きっと我々2人だけだったら厳しい岩稜歩きに、ネガティブになってしまったかも知れない。夕食後はこの2人も含めて山荘で知り合ったA新聞社の男性と5人で消灯時間まで楽しい時間を過ごしました。これも山小屋泊ならではの楽しみですね。
二日目は残念ながら朝からガスガス、しかも岩場が夜降った雨で凍結していた。この様な状況では奥穂への縦走など無理なので、南稜で涸沢・上高地へ下山。バスを乗り継いで新穂高温泉に車の回収をする事になったけど、これで大正解でした。奥穂はまた来年頑張ります。
普段は人の少ない山域を好んで歩いているけど、今回は人がいる事に安心感と楽しさを実感した山行となりました。
【反省点】(備忘録)
高山病にかかりやすい体質なのに、標高が高い稜線歩きでもコースタイム設定が低山と一緒になので計画通りの時間で歩けていない。その為、小屋に着くのが16時過ぎになってしまった事。(小屋には14時の段階で16時半の到着になる事は伝えました)
急遽予定が変わり山へ行ける事になりました。なんとか泊まりも可能となったため
穂高方面へ。憧れのジャンダルムも考えましたが「ビビリモード」になり今回は
北穂高岳〜奥穂高岳を目指します。
北穂高小屋へ予約の連絡をすると「アイゼン、ピッケルを用意し冬山の装備で」と。
こんな状況で行っても大丈夫かしら・・と不安に思いましたが出発しました。
南岳新道ですれ違う方々に状況を聞きます。皆さん槍ヶ岳方面からの下山で穂高方面
の方がいません。雪の状況も聞けず不安が増しました。無理をせずゆっくり大キレットを進んでいると前方に大きく手を振る2人組を発見!!同じく北穂高岳へ向かっているようです。この時は本当に嬉しかった〜頑張って追いつこう!とテンション上がりました!(^^)!
2人組に追いつき、お話をしてお互いに頑張りましょう!と進みました。
気の抜けない岩稜歩き、北面の降雪等、穂高って凄い所だなぁと身にしみました。
途中の小屋直下の斜面でも上から手を振ってくれる方が。ホント力になりましたよ。
北穂高小屋はとっても雰囲気がいい感じ!宿泊客も少なかった為、ゆっくり過ごせました。夕食も美味しく生ビールも最高!(もちろん朝食もgoodでしたよ!)
夕食後は山を共有した方々とプチ宴会。話に花が咲きましたね。小屋泊の魅力も味わいました。
翌日は予報通りガスに雨、無理せず奥穂高岳は諦めました。
今回は北穂だけになってしまいましたが、スキルアップして来年は縦走してみたいな!と思います。ただ来年は雪のない季節に歩きたいです(笑)
isさんgoeさん
降雪直後のキレット越えお疲れ様でした
急登にナイフリッジと降雪北斜面のトラバース
ひやひやものですね
チームワークで乗り切ったお二人さんおめでとうです
高山病で自分なら
南岳新道唯一のコルでUターン、頭痛〜いです
kazikaさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
本当は9月中に行きたかったのですが、天候不良 で延び延びになって降雪直後と小屋仕舞いの時期になってしまいました
前日に小屋の方に聞いたら「6本以上のアイゼンは必要」と言われ、そこまで必要かな?と疑いつつも持って行って正解でした。でも5センチ程度の積雪なのでチェーンがベストでした。
南岳で下ることも考えたんですが、再び長い林道歩くのかと思うと頭が痛かったです!
飲むのはやめるつもりでしたが、頑張ったご褒美に一杯だけ・・・が焼酎まで頂いて 頭痛の原因は高山病なのか飲み過ぎなのかわからなくなりました
大キレット、ひやひやもので怖かったんですが、剱岳の長次郎谷の雪渓やドーガク尾根の方が怖かったです。
お疲れ様です。
日~月の山行できるなら道路も混まずに最高ですね。
我が隊は穂高はまだ行ったことありません!
涸沢で酒飲みすぎてそこまでです!
goechan酒豪なの? 高地ではisさんより強い?
是非お山で宴会やりたいっす!
我が隊のレコでご存知かと思いますが、相方は、私より、そこら辺の男性より酒量多いです。
photogさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
日〜月は月一程度で休み取れるんです!
今回は中央道の渋滞も無く快適でしたね。
穂高はまだでしたか。それは意外でしたが、いつも空いてる山を狙って行ってるphotog隊ならば納得。
涸沢で飲み過ぎとは・・さすが、いつもやたらデカいザック(中身は酒 )を背負ってるだけの事はありますね
goeはisより酒強いですよ〜自分はあっと言う間に寝てしまうので
奥様の酒好きは有名ですから
先週見る事が出来なかった山頂での酔いどれガッツを是非とも生で見てみたいです!
kazikaさん
降雪の状況を聞き、出発前にも行先変更を検討しましたが、結果
穂高を少しでも堪能できて良かったです。
急登にナイフブリッジ等、実は帰ってきてから写真を見て
「ここ歩いたんだぁ!」とゾクゾクしてしまいました
その場にいるとかなり気を張っているのでしょうね!
今週からは丹沢の紅葉を楽しみたいです
photogさん
今シーズンの北アはラストになるかなぁ?!
なんとか歩けて良かったです。月曜日の雨は残念でしたが、
実は「もう岩稜歩きはお腹一杯」の状況でした!
お酒 は「たしなむ程度」と言いたいところですが、
はっきり言って好きです もちろんisよりは強いですよ〜(小声で )
今度是非に〜🍻
たまたまみていて投稿を見つけ、『私たちのことだ!』と思い嬉しくなっておもわずコメントしてしまいました。
あの山旅では、お二人に本当に助けていただきました。キレットで怖い思いをしている時、声をかけていただいたことがどんなに心強かったか。あの時は、当分山に登るのはやめようかなとも思ったくらいでしたが、今はもう次の山旅の計画を練りながらワクワクしています。いつかまた、山でお会い出来ることを楽しみにしています。
yamaozisanさん、キレット&山荘では楽しかったです!
お二人と話してみてヤマレコはやっていない感じだったので、コメント頂けるとは思っていませんでした。こうやって実際お逢いして苦難だったキレットを共にした方からコメントもらえると嬉しいですね。山荘でも沢山話せて楽しい思い出になりました 。翌日も岩が凍ってたので無事下山したかなぁと、妻(goechan)と一緒に心配してましたよ〜。何度も振り返ったけど、ガスで視界不良(泣)。キレットは怖かったけど山を嫌いにならず、次の計画があるようで良かったです。ところでカメラ女子さん(名前聞いておくんだったと後悔)の方ですよね Iさんは元気でしょうか?。これから自分たちは丹沢が多くなるので、丹沢のどこかでお会いしたいですね!自分達はつまらないマニア向けレコばかりですけど、たまに訪問してくださいね。コメント頂いて嬉しかったです、ありがとうございました!
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