日永岳 〜5歳児と2歳児がゆく〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 804m
- 下り
- 801m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:45
コースタイムはあてになりません。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台以上駐車可能 一定の雨量を超えると通行止めになるようなので要注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体として、標識や赤テープなどの印は皆無なので、下調べや地図が必須。 熊、イノシシ、カモシカを見ました。 熊鈴は必須かと思います。 ガッパ谷林道は、広くて緩い坂道。気持ちよく歩けます。 登山口から先は、急登や藪漕ぎ、梯子、ワイヤーロープ等があります。 藪漕ぎは踏み跡がわりとはっきりしていますが、 木や根っこに阻まれて踏み跡が見にくいところもありました。 不慣れな方は要注意です(うちはルートロストしました・・・)。 山頂には電波の反射板があります。 が、山頂付近に行くまで、登山道からはほとんど見えません。 (なので、目印にはなりません) |
その他周辺情報 | この地域は、伏流水が有名です。(隣の谷・円原など) ぜひ飲んでみてください。 |
写真
感想
※ 非常に情報が少ない山のため、少しでも情報を提供をしたいと考えました。
したがって、長文となっています。
眺望ピカイチの深山、日永岳。
紅葉真っ盛りの好天でしたが、我が家のほかには単独山行の方のみ。
「深山の紅葉を秋晴れの下で楽しもう♪」などと思っていましたが、
静かで穏やかな一日とは程遠い、賑やかかつ冷や汗ものの一日となりました。
今回の山行は「初めて」づくし。
藪漕ぎ。
ルートロスト。
滑落1回転(ベビーキャリアごと!)。
サンショウウオ(かと思われる黒い生き物)。
そして、熊!!!!!
スタートは神崎川沿いの林道歩き。
小さな頃から山野を遊び歩いていただんださん(ベビーキャリア運び屋)の目は、
素早く泳ぎ回る川魚を見逃しません。
「あそこに魚!」と言われて見るものの、私は見つけられません・・・。
忍者さん(5歳児)は、恒例の杖(木の棒?剣?)探しに夢中です。
ごんたさん(2歳児)は、もちろん恒例の朝寝です。
長い長い林道の終点に「日永岳登山口」の看板発見。
ここで神崎川ともお別れして、急登開始。
登山道の脇はイワウチワの群生地。
春ならば相当きれいなんだろうなと思いつつ、
常緑樹と広葉樹が入り混じった樹林帯をぐんぐん登り、高度を稼ぎます。
左側が山の片斜面の道に入ると、藪漕ぎが始まりました。
そもそも片斜面が苦手な忍者さん。
それに初めての藪漕ぎが加わり、苦戦しました。
大人の背丈ほどの藪を杖でよけながら(藪をくぐりながら)懸命に進みます。
かなり時間がかかりました。
時間の読みが甘かったと反省しきり。
それでも、なんとか峠まで到着。
峠は三差路になっていて、それぞれが藪で囲まれていました。
ここでルートロスト。
原因は、地図の読み間違えです。
左方向(一本檜?が目印)が正規ルートなのに、右方向へ進んでしまいました。
激藪でした・・・・。
10分ほどですぐに引き返し、再び峠の三叉路へ。
今度は正面ルートに進みました。
さらなる激藪でした・・・。
原因は、ピンクのリボンとつり下げられた手作りの標識。
標識は、風雨で違う方向に向いてしまっていたのでしょう。
ここも10分ほどで引き返し、やっと正規ルートを進むことができました。
正規ルートは、一本檜をまたぐようにして、山頂に続いています。
心が折れた忍者さんは「帰りたい」を連発。
こんなときは、チョコレート作戦です。
忍者さんに「特別な食べ物だからね。がんばったから、食べていいよ」と。
普段はチョコレートを食べない忍者さんですが、今日は「おいしい♪」を連発。
折れた心を修復して、山頂に向かいます。
ここからは藪漕ぎ+ワイヤーロープ+梯子といったハードな斜面が続きますが、
忍者さんはチョコレートパワーで乗り切りました。
ごんたさんは熟睡したままでした。
いつものことですが・・・。
山頂からの景色は、展望ピカイチの評判通り!
北側の白山方面が立ち木に隠れているものの、
御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの山々越美国境稜線の山々、
能郷白山、高賀山、瓢ヶ岳、恵那山(と笠置山?)、伊吹山などなど。
もちろん目の前に舟伏山も。
(山に詳しい方なら、もっと詳しくわかるかと思いますが、詳しくないので・・・)
の貸し切りで、山頂からの眺めを満喫しました。
が、藪漕ぎとルートロストに時間を奪われた我々にゆっくりする時間はありません。
早々に退散して下山開始。
藪漕ぎに慣れた忍者さんは、スムーズに下山。
熊除けの意味もあって、大声で話しながら歩きました。
登りで睡眠をたっぷりとったごんたさんも「えいえいおー!」と鬨の声を上げます。
と、そのとき。
視界からだんださんが消えました!
目の前の紅葉に目を奪われ、浮石に乗ってしまい、斜面下に!!
そして、ベビーキャリアを背負ったまま、まさかの1回転!!
2人は大丈夫か?!
だんださんの体重でごんたさんが押しつぶされていたらどうしよう・・・
慌てて駆け寄ると、意外にも泣いていないごんたさん。
よかった〜・・・本当によかった。
ベビーキャリアの強固なフレームが、
様々な外圧からごんたさんを守ってくれたようです。
「高い買い物だったかも?」「しっかりしている分、他メーカーより重いなあ」と思ったことも多々ありましたが、それも報われました。
このベビーキャリアで本当によかったです。
そんなこんなで、無事下山。
もちろん、帰りの林道では恒例の戦いごっこが繰り広げられたのは
言うまでもありません。
車に乗っての帰り。
夕ご飯は外食かな〜、なんて話しつつ、車で林道をゆっくり進んでいました。
と、窓から外を眺めていた忍者さんがボソリ。
「熊。」
「え?」
半信半疑のだんださんが車を停めて見ると果たして・・
「くまー!!!!!!」
黒くて小さな(といっても忍者さんよりは大きい!)小熊です。
人声に気づき、小熊は逃げ始めましたが、逃げてくる方向が車の方向!
忍者さん、軽くパニックです。
「だんだ!窓閉めて!逃げて!熊が来る!」
だんださん、窓は閉めずに慌ててカメラを取り出しましたが、
小熊は山中へ走り去りました。
野生の熊との初遭遇。
車の中で助かりました。
その後の車内は熊の話題で持ち切り。
「ねえねえ、ぼくがどうして熊ってわかったと思う?」
「あの熊さん、今頃熊のお母さんに『人間の子どもを見た』って話してるかな」等々、忍者さんにとっても衝撃の体験となりました。
忍者さんは野生の迫力を肌身で感じ、畏敬の念を深めたようです。
ごんたさんは「くま」という言葉を覚えました。
大自然の迫力を満喫できた一日でした。
今日も満腹♪
コメント
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大丈夫でしたか?
こんばんは!
くま・藪・剣の修行とNinjaならばやらねばならぬ修行をした子供たちは、更に強くなるでしょう。
他方、ルートロスト・大転倒の想定外の修行
・・ご無事で何よりです。
27・28>良い
fuararunpuさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
27,28褒めていただいてうれしいです♪
「熊」「藪漕ぎ」「ルートロスト」・・・怖かったです・・・。
でも、懲りずに修行〜♪
忍者&ごんたは、山で拾った剣を持ち帰り、庭で振り回しています。
高価なオモチャやゲームをほしがるよりはいいかな・・・
追伸:「ルートロス」ではなく、「ルートロスト」なんですね・・恥ずかしいミス ・・・
本文直します。ありがとうございます!
お子さん連れて日永岳!思い切ったチョイスですね
2年前に歩いてますが、滑りやすく長いトラバース部分はそれほど藪ってなくて、鞍部から山頂へ多少潜った程度、の記憶なのですが、入山者が少ないせいか藪化が進行してますますワイルドな山になってますね ただ紅葉は相変わらず綺麗です
お怪我なくて良かったですね
lowriderさん、はじめまして!
コメントありがとうございます!
「腰痛かかえて・・・」の方でしたか!
情報の少ない山なので、何度も何度もレコを読ませていただきました。
だんださん(ベビキャリ運び屋)は、「俺も腰が痛いから、この人と一緒や!」と
励まされたレコでした。ありがとうございました!!
藪・・・覚悟して行ったのですが想定以上でした。
子ども(忍者・5歳)は、藪潜りになってましたが(笑)。
でも、本当にいい山だったので、また行きたいと思ってます!
子連れなのに、日永岳チョイスな一家です。
石徹白〜別山と三方崩山にあこがれてます!
lowriderさんのレコ、また参考にさせてください!!
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