剱岳(大脱走ルンゼ)〜真砂岳


- GPS
- 34:04
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 4,520m
- 下り
- 4,508m
コースタイム
- 山行
- 3:35
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 3:36
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:45
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:48
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
シーズン始めに大脱走ルンゼの計画を聞いた時すぐさま名乗りを上げたが、行ける見込みは半々ぐらいかな、と思っていた。なんせあの剱岳の山頂から滑走するのである。アタック当日の天気予報も午後から芳しくなかったため、たぶん行けないだろうと思っていたが、蓋を開けてみると天気も雪質もこの上ないコンディションに恵まれ、あっさりと行けてしまった。拍子抜けしたと言ってもいいくらいだが、それくらい身構えて臨むのが正しい姿勢なのだろう。それにつけても、こういう困難なルートはコンディションの占めるファクターが大きい。
また、今シーズンは大脱走ルンゼに向けてマチガ沢本谷・鹿島槍北股本谷に行ったり、普段の山行でもなるべく攻めた滑りをするよう心がけていたのも良かったのだと思う。目標の1つが達成できて感無量である。
以下ルート情報など:
- 相変わらず扇沢から室堂までのアルペンルートは長いし疲れる。行動食をすぐ出せる場所においていなかったため、室堂に着いたらシャリバテ気味だった。
- 今回は事前に富山県登山届出条例にもとづいて計画書を提出していたため、室堂では入山届を提出しなかった。後で知ったところによると、上記条例とは別に富山県立山室堂地区山岳スキー等安全指導要綱というものがあり、室堂で入山届を出すことになっているらしい。また、室堂で入山指導員から色々と情報を聞ける(例えば、二股が通過困難なことを我々は現地で知ったが、すでに入山指導員は知っていたらしい。)ようなので、次回からは立ち寄ろうと思った。
- 有人小屋に泊まったことが私は殆どないので、剱御前小舎に泊まったのは新鮮な経験だった。ここは雰囲気に温かみがあるし、夕飯のご飯はおかわり自由だし、とても居心地が良かった。ここをベースにするのも良さそうだ。
- BCを張ったあたりは左岸に小さな滝がありそこから水がくめる。沢まで降りる必要はない。
- 大脱走ルンゼを滑るにあたって、よく見かける登路はインディアンクーロワールから源次郎尾根を経由しているが、今回はあえて大脱走ルンゼを直登することとした。そうすれば斜面の状況が事前に分かるし、もし自分には滑れないと思ったらそこで引き返すことができる。ただし積雪が安定していることが前提。
- 大脱走ルンゼ滑走の難しいところは、山頂直下のノールと一番下のノド(ともに50度弱?)である。
- 山頂直下のノールは今回は雪質がよくそこまで怖くなかったが、風が強く当たる斜面なので、クラストしていることも多いだろう。また、かなりの高度感があり、自分だけ宙に浮遊しているような気分になるので、心理的に難しく感じる。急斜面の後に少し傾斜が緩い場所が源次郎尾根側にあるので、そこで一息ついた。
- ノドは急斜面とはいえターンできる程度の幅がある上にノドを抜ければ大斜面で平蔵谷に落ちるだけなので、転んでも大怪我はしない安心感がある(と私は思い込んだ)。
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