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Yamareco

記録ID: 5445443
全員に公開
沢登り
中国山地西部

湯来冠山 水内川支流 シオイシ谷

2023年05月03日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:14
距離
5.3km
登り
829m
下り
825m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:04
休憩
0:08
合計
5:12
距離 5.3km 登り 829m 下り 825m
11:23
95
塩石谷二俣
12:58
11
湯来冠山南尾根
13:09
13:16
7
14:26
湯来冠山登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道488号線を湯来温泉の先で右の旧道に入り、湯来西小学校を過ぎ、栗谷橋を渡ってすぐ右に折れ、楠谷調整池までのぼり駐車(3台程度)
コース状況/
危険箇所等
楠谷調整池からの一般登山道は笹がかぶって不明瞭なところもあるが、赤テープもあり、注意すれば迷うことはない。
その他周辺情報 湯来温泉
楠谷調整池から冠山登山道を登り、すぐに道を西にはずれて塩石谷に入渓する。石積み堰堤が2つあるが、谷の幅が広く容易に越えられる。
2023年05月03日 09:25撮影 by  503SH, SHARP
5/3 9:25
楠谷調整池から冠山登山道を登り、すぐに道を西にはずれて塩石谷に入渓する。石積み堰堤が2つあるが、谷の幅が広く容易に越えられる。
楠谷とは違い、落差のある小滝が続く良い渓相で期待が高まる。
2023年05月03日 09:42撮影 by  503SH, SHARP
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5/3 9:42
楠谷とは違い、落差のある小滝が続く良い渓相で期待が高まる。
幅の広かった下流を過ぎ、谷は西に曲がって狭まり、多段7m滝が現れた。右より登る。
2023年05月03日 09:50撮影 by  503SH, SHARP
5/3 9:50
幅の広かった下流を過ぎ、谷は西に曲がって狭まり、多段7m滝が現れた。右より登る。
石の積み重なった4m。
2023年05月03日 09:56撮影 by  503SH, SHARP
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5/3 9:56
石の積み重なった4m。
2段5mは右から。
2023年05月03日 10:01撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:01
2段5mは右から。
谷は傾斜を強め、迫力ある3段20m斜瀑となる。右岸は懸崖となっている。下2段は水流を容易に登れる。
2023年05月03日 10:06撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:06
谷は傾斜を強め、迫力ある3段20m斜瀑となる。右岸は懸崖となっている。下2段は水流を容易に登れる。
上段10mは傾斜が強いが、滝の右側を登れる。
2023年05月03日 10:09撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:09
上段10mは傾斜が強いが、滝の右側を登れる。
その上はナメ滝3mとなる。
2023年05月03日 10:14撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:14
その上はナメ滝3mとなる。
続く、渕の奥の2mは左よりへつった。
2023年05月03日 10:31撮影 by  503SH, SHARP
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5/3 10:31
続く、渕の奥の2mは左よりへつった。
大石を配した美しい渓流瀑が続いた。
2023年05月03日 10:36撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:36
大石を配した美しい渓流瀑が続いた。
谷はゴルジュ状になり、3mチョックストーン滝の奥に、すばらしい15mの直瀑が一筋に落ちている!手前の3mは右から小さく巻き上った。
2023年05月03日 10:44撮影 by  503SH, SHARP
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5/3 10:44
谷はゴルジュ状になり、3mチョックストーン滝の奥に、すばらしい15mの直瀑が一筋に落ちている!手前の3mは右から小さく巻き上った。
美しい15m直瀑は、直登は不可能だが、幸いにも滝右の岩壁の斜上するバンドをたどって落ち口まで小さく巻くことができた。バンドにあがる一歩が難しい。
2023年05月03日 10:48撮影 by  503SH, SHARP
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5/3 10:48
美しい15m直瀑は、直登は不可能だが、幸いにも滝右の岩壁の斜上するバンドをたどって落ち口まで小さく巻くことができた。バンドにあがる一歩が難しい。
滝の落ち口より下を見る。右岸の絶壁は40mの高さがありそうで大迫力だ。
2023年05月03日 10:57撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:57
滝の落ち口より下を見る。右岸の絶壁は40mの高さがありそうで大迫力だ。
続いて幅広の10m段瀑は水流を登れた。
2023年05月03日 10:58撮影 by  503SH, SHARP
5/3 10:58
続いて幅広の10m段瀑は水流を登れた。
狭まったゴルジュを流れ落ちる2段25m滝。下段は左のバンドから上がれる。
2023年05月03日 11:04撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:04
狭まったゴルジュを流れ落ちる2段25m滝。下段は左のバンドから上がれる。
上段15mも続けて左のバンドから巻く。
2023年05月03日 11:07撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:07
上段15mも続けて左のバンドから巻く。
上にはトイ状斜滝5m。
2023年05月03日 11:13撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:13
上にはトイ状斜滝5m。
小滝のそばに咲いていた小さなきれいな花(画像検索では、ラショウモンカズラ?)。谷沿いに多く見られた。
2023年05月03日 11:16撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:16
小滝のそばに咲いていた小さなきれいな花(画像検索では、ラショウモンカズラ?)。谷沿いに多く見られた。
淵の深い2段5mは淵に入り右をへつった。この上のトイ状5mは右より巻いた。
2023年05月03日 11:19撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:19
淵の深い2段5mは淵に入り右をへつった。この上のトイ状5mは右より巻いた。
イタヤカエデの大木が生えた大岩のある7mを左から登ると二俣になる。
2023年05月03日 11:23撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:23
イタヤカエデの大木が生えた大岩のある7mを左から登ると二俣になる。
二俣を大きく曲がる右俣に入ると、大岩の狭間を流れ下る4m段滝となる。左よりへつって登る。さらに、その上には3m滝が続いた。これも左からへつった。
2023年05月03日 11:25撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:25
二俣を大きく曲がる右俣に入ると、大岩の狭間を流れ下る4m段滝となる。左よりへつって登る。さらに、その上には3m滝が続いた。これも左からへつった。
ゴルジュ出口の2段7m滝は左から巻いて中段に出て登った。上には美しい渓流瀑が続いていた。
2023年05月03日 11:30撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:30
ゴルジュ出口の2段7m滝は左から巻いて中段に出て登った。上には美しい渓流瀑が続いていた。
植林帯の中を小滝が続くようになった。5mほどの斜滝もふたつ。
2023年05月03日 11:50撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:50
植林帯の中を小滝が続くようになった。5mほどの斜滝もふたつ。
次第にトチ、ミズナラ、イタヤカエデなどの自然林に囲まれた流れになってきた。2段4m、5mと小滝が続く。
2023年05月03日 11:53撮影 by  503SH, SHARP
5/3 11:53
次第にトチ、ミズナラ、イタヤカエデなどの自然林に囲まれた流れになってきた。2段4m、5mと小滝が続く。
谷の傾斜が再び強くなり、7mは右から巻いた。
2023年05月03日 12:01撮影 by  503SH, SHARP
5/3 12:01
谷の傾斜が再び強くなり、7mは右から巻いた。
曲がり落ちる8mは水流を登れた。
2023年05月03日 12:17撮影 by  503SH, SHARP
5/3 12:17
曲がり落ちる8mは水流を登れた。
絶壁を穿って3段20m滝が落ちていた。下段は登れそうだが、中段は難しく、左岸の草付きの崖から巻いた。巻きの途中から全景を見る。
2023年05月03日 12:23撮影 by  503SH, SHARP
5/3 12:23
絶壁を穿って3段20m滝が落ちていた。下段は登れそうだが、中段は難しく、左岸の草付きの崖から巻いた。巻きの途中から全景を見る。
上流まで滝が続いた。これは、7m斜滝。
2023年05月03日 12:29撮影 by  503SH, SHARP
5/3 12:29
上流まで滝が続いた。これは、7m斜滝。
傾斜が緩んで源流の様相となってきた。自然林のなかのたおやかな流れは、本来の姿だ。奥の二俣は水量の多い左俣をたどった。
2023年05月03日 12:31撮影 by  503SH, SHARP
5/3 12:31
傾斜が緩んで源流の様相となってきた。自然林のなかのたおやかな流れは、本来の姿だ。奥の二俣は水量の多い左俣をたどった。
最後は笹藪の薄い植林帯に逃げ、冠山の南稜線に上がったので、ほとんど藪漕ぎはなかった。
2023年05月03日 12:58撮影 by  503SH, SHARP
5/3 12:58
最後は笹藪の薄い植林帯に逃げ、冠山の南稜線に上がったので、ほとんど藪漕ぎはなかった。
4度目の湯来冠山山頂だ。この地味な山に良く登ったものだ。セリバオウレンの花の季節も過ぎ他に登山者はいなかった。メマトイがうるさく早々に下山。
2023年05月03日 13:10撮影 by  503SH, SHARP
5/3 13:10
4度目の湯来冠山山頂だ。この地味な山に良く登ったものだ。セリバオウレンの花の季節も過ぎ他に登山者はいなかった。メマトイがうるさく早々に下山。
下山路の北側に広がるブナ林は何度見ても癒される。
2023年05月03日 13:19撮影 by  503SH, SHARP
5/3 13:19
下山路の北側に広がるブナ林は何度見ても癒される。
撮影機器:

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ ハーケン アイスハンマー
備考 ハーケン, アイスハンマーは念のため持っていったが、使用せず。

感想

湯来冠山(1004m)は、南麓の日入谷(ひのいたに)、志井等の集落では塩石山と呼ぶ。桑原良敏「西中国山地」によれば、「シオイシ谷はこの山より東へ流れている谷の呼称であることを考えれば、この山名は穏当な所であろう、また、一部ではシロイシと転訛して呼ばれている」とある。登山道のある楠(クス)谷は、その昔は集落があり、今も石垣や祠が残るが、谷幅の広いゴーロの荒れた谷なので、その枝谷であるシオイシ谷も遡行を躊躇していたのだが、地図を良く読めば、流域(集水域)も広く、むしろ湯来冠山に直接突き上げるシオイシ谷が本谷といえそうである。花崗岩の谷なので、シロイシの呼称が妥当のように思える。地形図上では、最初の広い河原から谷が西に曲がると、屈曲部や傾斜の強い部分が何か所かあるではないか。実際に遡行してみると、予想以上に美しい大滝やゴルジュの続く谷で驚いた。最上流まで滝が続き、飽きることがない。これは、見つけものだった。クス谷の様子から植林帯の中の倒木の多い暗い流れを予想していたが、良い意味で裏切られ、中流以上はイタヤカエデやトチ、ミズナラなどの新緑が美しい自然林のなかの流れが続いた。良い谷だった。最後は、藪漕ぎもなく、もう十分に満足して4度めの冠山の山頂を踏んだ。

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