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Yamareco

記録ID: 5452089
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地〜涸沢岳 好天のGW

2023年05月01日(月) ~ 2023年05月04日(木)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
15:51
距離
40.7km
登り
2,235m
下り
2,173m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:30
休憩
0:38
合計
3:08
距離 11.8km 登り 221m 下り 108m
10:01
34
10:35
10:42
3
10:45
10:46
38
11:24
11:54
54
12:48
2日目
山行
2:43
休憩
0:23
合計
3:06
距離 6.0km 登り 749m 下り 71m
5:03
20
5:23
5:24
44
6:08
6:25
39
7:04
7:05
17
7:22
7:26
43
3日目
山行
4:14
休憩
1:51
合計
6:05
距離 6.1km 登り 1,161m 下り 1,094m
4:35
1
4:36
4:38
66
5:44
5:56
65
7:01
7:08
18
7:26
7:42
33
8:15
8:21
40
9:01
9:04
21
9:25
10:30
10
10:40
涸沢野営場
4日目
山行
3:48
休憩
0:28
合計
4:16
距離 16.7km 登り 129m 下り 921m
5:09
19
涸沢野営場
5:28
10
5:38
21
5:59
6:14
29
6:43
17
7:00
7:01
49
7:50
7:59
34
8:33
7
8:40
8:42
26
9:08
9:09
11
9:20
5
9:25
上高地バスターミナル
涸沢カールでかなりGPSが狂っています。時間だけ修正しました。
天候 概ね快晴。5/1夕方に雨。5/3夜は風強め。気温は0℃〜20℃ほど。
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
さわんど足湯公園駐車場。4日で2,800円。お札は1,000円札しか使えないので注意。
コース状況/
危険箇所等
徳沢から横尾はあと数年は迂回ルートのようです。涸沢登りは夏道ですが雪があります。涸沢カールまでなら軽アイゼンやチェーンスパイクでも大丈夫そうです。涸沢カールから白出コルへの登りはザイテングラート右側が推奨となっています。少し前に降った雪が広範囲に雪崩れてますが、このGWは雪崩れるリスクは小。アイゼンはちゃんとしたものが必要です。
その他周辺情報 下山後はさわんど梓湖畔の湯で入浴。道の駅風穴の里で昼食を取りました。道の駅は駐車場もあまり広くなく混んでいました。食事処はたくさんあります。
上高地河童橋。体調不良になった去年のリベンジです。天気は上々。
上高地河童橋。体調不良になった去年のリベンジです。天気は上々。
のんびり山行なのでビジターセンターを覗いていきます。結構好きです。
のんびり山行なのでビジターセンターを覗いていきます。結構好きです。
軽い足取りで明神へ。明神館でお昼の予定でしたが、若干早いので通過します。
軽い足取りで明神へ。明神館でお昼の予定でしたが、若干早いので通過します。
明神さきのハイライト。
1
明神さきのハイライト。
ハイライトその2。
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ハイライトその2。
徳澤の公衆トイレは浄化槽の工事中の模様。トイレは普通に使えます。
徳澤の公衆トイレは浄化槽の工事中の模様。トイレは普通に使えます。
徳沢園から屏風と明神を望む。
徳沢園から屏風と明神を望む。
みちくさ食堂でお昼ごはん。月見そば完飲で塩分補給。
みちくさ食堂でお昼ごはん。月見そば完飲で塩分補給。
ブルーベリートースト。サクサク。
ブルーベリートースト。サクサク。
徳沢から横尾へは今年も迂回路です。
徳沢から横尾へは今年も迂回路です。
いいお天気ですが涼しくて快適。
いいお天気ですが涼しくて快適。
サクッと横尾に到着しました。
サクッと横尾に到着しました。
テント設営。今回の幕はフロアレスシェルターのm trailです。スノーペグしか持ってきていないので岩を積んで固定しました。
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テント設営。今回の幕はフロアレスシェルターのm trailです。スノーペグしか持ってきていないので岩を積んで固定しました。
歩道沿いのほうに設営しました。沢沿いはだいぶ空いてましたが若干トイレに近いかなと思いこちらへ。
歩道沿いのほうに設営しました。沢沿いはだいぶ空いてましたが若干トイレに近いかなと思いこちらへ。
夕方に降り出した雨と風で飛んでた草が幕外に付着してます。風がそこそこあったので朝まで結露なしでした。
夕方に降り出した雨と風で飛んでた草が幕外に付着してます。風がそこそこあったので朝まで結露なしでした。
翌朝。雨も乾いておりシェルターをシュルっと収納して出発。m trailは撤収がホントラクです。
翌朝。雨も乾いておりシェルターをシュルっと収納して出発。m trailは撤収がホントラクです。
本谷橋まではたまに雪が残っている程度。
本谷橋まではたまに雪が残っている程度。
本谷橋に到着。まだ橋がかかっていません。
本谷橋に到着。まだ橋がかかっていません。
アイゼンを付けていざ涸沢カールへ。
アイゼンを付けていざ涸沢カールへ。
夏道を行きます。日陰はやや寒いのでシェルを着てゆっくり登ります。
夏道を行きます。日陰はやや寒いのでシェルを着てゆっくり登ります。
パノラマ売店が見えました。去年はこの登りの日陰で風に当たりすぎたのか体調不良になりました。
パノラマ売店が見えました。去年はこの登りの日陰で風に当たりすぎたのか体調不良になりました。
ヒュッテ/小屋の分岐。風もほぼなくまだ元気です。
ヒュッテ/小屋の分岐。風もほぼなくまだ元気です。
分岐標識の上に何か居ました。アヒル登山隊?
分岐標識の上に何か居ました。アヒル登山隊?
テント場に到着しました。8時なのでまだ空いています。一応平日ですしね。
テント場に到着しました。8時なのでまだ空いています。一応平日ですしね。
涸沢岳を見上げる。去年はあずき沢に列が出来ていましたが今年はザイテン右が推奨ルートです。
涸沢岳を見上げる。去年はあずき沢に列が出来ていましたが今年はザイテン右が推奨ルートです。
パノラマ売店側。テント受付は13時からなのでまだまだ先です。
パノラマ売店側。テント受付は13時からなのでまだまだ先です。
振り返り横通岳方面。
振り返り横通岳方面。
立派な壁がある場所にシェルターを設営させてもらいました。非自立式はクフが1幕いたかも?くらい。
立派な壁がある場所にシェルターを設営させてもらいました。非自立式はクフが1幕いたかも?くらい。
10時半頃、涸沢ヒュッテのパノラマ売店でお昼ごはん。
10時半頃、涸沢ヒュッテのパノラマ売店でお昼ごはん。
まずはお決まりのおでん。アルコールは嗜まないのでビールはなし。
まずはお決まりのおでん。アルコールは嗜まないのでビールはなし。
お次に牛丼。普通のレトルトだとは思いますが、甘辛の具と白ごはんがすごく美味しく感じました。
お次に牛丼。普通のレトルトだとは思いますが、甘辛の具と白ごはんがすごく美味しく感じました。
体調がいいとご飯も美味しいし最高の景色も堪能できます。健康って素晴らしいですね。
体調がいいとご飯も美味しいし最高の景色も堪能できます。健康って素晴らしいですね。
涸沢を泳ぐ鯉のぼり。
涸沢を泳ぐ鯉のぼり。
酒も飲めない坊やはミルクでも飲んでな。ということでホットミルク。おいしいですよ。
酒も飲めない坊やはミルクでも飲んでな。ということでホットミルク。おいしいですよ。
3時過ぎに県警の安全講話がありました。小笑いを誘うフランクな語りでしたが、実際救助に当たる方としては笑えないだろうなーと思います。よく心に留めておこうと思いました。
3時過ぎに県警の安全講話がありました。小笑いを誘うフランクな語りでしたが、実際救助に当たる方としては笑えないだろうなーと思います。よく心に留めておこうと思いました。
こんなシールをもらえました。どこに貼ろうか考え中です。
こんなシールをもらえました。どこに貼ろうか考え中です。
とんで翌朝です。日の出前に涸沢岳に向けて出発。
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とんで翌朝です。日の出前に涸沢岳に向けて出発。
前日に腐ったズボズボがそのまま凍って固まり凸凹してます。まあ登りやすい、かな?
前日に腐ったズボズボがそのまま凍って固まり凸凹してます。まあ登りやすい、かな?
東の空が赤らんできました。
東の空が赤らんできました。
ザイテンモルゲン。時間を何も気にしていなかったので何も見えない斜面でモルゲンが終わりそうでしたが、運良くギリギリ山並みを拝めました。
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ザイテンモルゲン。時間を何も気にしていなかったので何も見えない斜面でモルゲンが終わりそうでしたが、運良くギリギリ山並みを拝めました。
屏風岩から日が昇る。ここまで来るとかっこいい常念岳も見えますね。
屏風岩から日が昇る。ここまで来るとかっこいい常念岳も見えますね。
初めての残雪期ザイテン脇登りです。下から見ると垂直の壁ですが、ここまで来ると全然行けますね。今回は雪崩リスクも低くていい感じです。
初めての残雪期ザイテン脇登りです。下から見ると垂直の壁ですが、ここまで来ると全然行けますね。今回は雪崩リスクも低くていい感じです。
ザイテンを乗り上げ横切ります。
ザイテンを乗り上げ横切ります。
ザイテンからカールを見下ろす。かっこいい。
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ザイテンからカールを見下ろす。かっこいい。
こうして見るとなかなかの斜度ですね。先行者と距離を保ち頭上に注意しながら登ります。
こうして見るとなかなかの斜度ですね。先行者と距離を保ち頭上に注意しながら登ります。
白出のコルに到着。持病の高山病もなし。
白出のコルに到着。持病の高山病もなし。
絶景にただただ圧倒されていました。
絶景にただただ圧倒されていました。
富山側。遠方の白い山並みは何処でしょうか。
富山側。遠方の白い山並みは何処でしょうか。
そして奥穂高岳、前来たときはガスガスだったので間近で拝むのはお初です。周りの皆さんと一緒にハシゴ上をしばし見守りました。
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そして奥穂高岳、前来たときはガスガスだったので間近で拝むのはお初です。周りの皆さんと一緒にハシゴ上をしばし見守りました。
さて、奥穂は自分には不相応なので、回れ右して涸沢岳へと向かいます。
さて、奥穂は自分には不相応なので、回れ右して涸沢岳へと向かいます。
涸沢岳山頂まで半分以上は雪がなかったですが、アイゼンを履いたまま登り降りしました。
涸沢岳山頂まで半分以上は雪がなかったですが、アイゼンを履いたまま登り降りしました。
奥穂高と前穂高。前穂の向こう遠くに富士山も見えます。
奥穂高と前穂高。前穂の向こう遠くに富士山も見えます。
涸沢岳の山頂に到着。なかなかの高度感です。
涸沢岳の山頂に到着。なかなかの高度感です。
槍ヶ岳までの稜線。恐ろしくも美しいです。
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槍ヶ岳までの稜線。恐ろしくも美しいです。
涸沢野営場が砂粒のよう。思ったより登ったんだなあ。前穂の北尾根?もかっこいい。
涸沢野営場が砂粒のよう。思ったより登ったんだなあ。前穂の北尾根?もかっこいい。
富山側、白のピークは笠ヶ岳ですかね。
富山側、白のピークは笠ヶ岳ですかね。
白出コルに戻り涸沢に下山します。
白出コルに戻り涸沢に下山します。
雪も適度に腐り出しており、急なところはジグを切りながらで、それほど苦労せず降りられました。
雪も適度に腐り出しており、急なところはジグを切りながらで、それほど苦労せず降りられました。
見上げるザイテングラート。日差しが強く、直射日光を浴びた手元温度計は30℃に。
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見上げるザイテングラート。日差しが強く、直射日光を浴びた手元温度計は30℃に。
今日は涸沢小屋へ向かいます。
今日は涸沢小屋へ向かいます。
涸沢小屋に無事到着。お昼ごはんを摂る予定ですがまだ9時前です。
涸沢小屋に無事到着。お昼ごはんを摂る予定ですがまだ9時前です。
涸沢小屋のテラスから。
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涸沢小屋のテラスから。
日差しが強いので売店内へ。まだ空いていたので、のんびり休憩させてもらいました。
日差しが強いので売店内へ。まだ空いていたので、のんびり休憩させてもらいました。
お昼には早すぎますが、まずは揚げ餅ともつ煮を。パワーが出そうな組み合わせ。
お昼には早すぎますが、まずは揚げ餅ともつ煮を。パワーが出そうな組み合わせ。
さらにビーフカレーとコーヒー。カレーはスープ付き。どのメニューも美味しかったです。
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さらにビーフカレーとコーヒー。カレーはスープ付き。どのメニューも美味しかったです。
涸沢小屋のテラスから見下ろすヒュッテと野営場。ミニチュアみたいですね。
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涸沢小屋のテラスから見下ろすヒュッテと野営場。ミニチュアみたいですね。
涸沢ヒュッテのパノラマ売店に移動。ごろ寝するのにちょうどいい気温。ひたすらまったり。
涸沢ヒュッテのパノラマ売店に移動。ごろ寝するのにちょうどいい気温。ひたすらまったり。
昼前から夕方まで、横尾からどんどん人が登ってきました。
昼前から夕方まで、横尾からどんどん人が登ってきました。
テント村もだいぶ成長しました。15時くらいから溶けた雪壁を補修し、ポールを抜いて伏せておいたm trailを立て直しました。
テント村もだいぶ成長しました。15時くらいから溶けた雪壁を補修し、ポールを抜いて伏せておいたm trailを立て直しました。
昨夜は日暮れ頃にさっさと寝ましたが、この日はちょっと夜景も眺めました。月がとても明るい夜でした。
昨夜は日暮れ頃にさっさと寝ましたが、この日はちょっと夜景も眺めました。月がとても明るい夜でした。
翌朝、荷物をまとめ下山準備を整え、パノラマ売店からモルゲンを拝みました。昨日のほうが赤かったかな?
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翌朝、荷物をまとめ下山準備を整え、パノラマ売店からモルゲンを拝みました。昨日のほうが赤かったかな?
日の出とともに涸沢カールとお別れ。上高地へ戻ります。
日の出とともに涸沢カールとお別れ。上高地へ戻ります。
グズグズの中登ってきた足跡で広範囲が凸凹に凍りついています。下りだと歩きにくいですね。
グズグズの中登ってきた足跡で広範囲が凸凹に凍りついています。下りだと歩きにくいですね。
1時間で本谷橋に到着。もう少ししないと橋はかからなさそうですね。アイゼンを外してウェアも薄着にチェンジ。
1時間で本谷橋に到着。もう少ししないと橋はかからなさそうですね。アイゼンを外してウェアも薄着にチェンジ。
横尾に帰着して少し休憩。
横尾に帰着して少し休憩。
あとは梓川沿いハイキングです。
あとは梓川沿いハイキングです。
新村橋の架替え工事がちょっと進んでいました。車が通れる立派な橋が架かるらしいですがまだ小さく見えます。あと数年かかるそうですが、ここからどう進んでいくんでしょうか。
新村橋の架替え工事がちょっと進んでいました。車が通れる立派な橋が架かるらしいですがまだ小さく見えます。あと数年かかるそうですが、ここからどう進んでいくんでしょうか。
徳沢に到着です。みちくさ食堂に寄り道。
徳沢に到着です。みちくさ食堂に寄り道。
コーヒーソフトをパクついて小休止。
コーヒーソフトをパクついて小休止。
小梨平に到着。まだ朝なので小梨の湯はやっていない…。
小梨平に到着。まだ朝なので小梨の湯はやっていない…。
いつもの小梨平から穂高を振り返り。今回は行動中ずっと好天でよかったです。
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いつもの小梨平から穂高を振り返り。今回は行動中ずっと好天でよかったです。
小梨平から梓川沿いを景色を愛でながら戻ります。
小梨平から梓川沿いを景色を愛でながら戻ります。
上高地BTに帰着しました。さわんどの梓湖畔の湯で心身を洗い、道の駅でお昼を食べて帰宅しました。上高地とさわんどはGWらしく混雑していました。
上高地BTに帰着しました。さわんどの梓湖畔の湯で心身を洗い、道の駅でお昼を食べて帰宅しました。上高地とさわんどはGWらしく混雑していました。
帰宅して撮った今回の荷物。行動着を除いてトータル9.5kg。かなり楽に歩けました。帰宅後はまず洗濯と道具のお手入れです。
帰宅して撮った今回の荷物。行動着を除いてトータル9.5kg。かなり楽に歩けました。帰宅後はまず洗濯と道具のお手入れです。

感想

GWということで上高地から涸沢カールと涸沢岳へ。4日もかけたまったり山行で行ってきました。1日目夜に少し雨が降り、3日目の夜中は風が強めでしたが、それ以外は基本穏やかな快晴でした。
昨年まったく同じ計画で入山し、体調不良にてザイテン登りを断念したのですが、今回は睡眠や補給補水その他にかなり気を配り、結果として体調万全で涸沢岳まで行ってくることができました。上高地の穏やかな風景や涸沢での絶景、ザイテンと涸沢岳の登りを満喫することができ、とても満足できる山行でした。ずっと天気がよくて本当によかったです。

※※※
以下は長文備忘録です。
■シェルター泊メモ
今回はフロアレスシェルターのm trailで3泊しました。m trailは360gと軽く撤収も楽ちん、幕内空間が広いのがいい点です。涸沢での雪上幕営のため、本体ループにガイラインでループを追加し、ブリザードステイクを使えるようにしていきました。
フロアシートはgood night 1/8" EVA form pad、マットはネオエアーXライトRW、シュラフはダウンハガー800#3とエスケープライトビビィ、保温着にアルパインライトダウン、nmcダウンパンツ、torrid bootiesを持っていきました。
今回初使用したEVA form padですが、他のシートと違って摩擦力が強く雪面でもあまり滑りません。3mmほどの厚みもあるので丈夫で0.7のR値もある。嵩張るのでザック外付けになりましたが、非常にいい品物でした。ただMLDからの個人輸入なので送料含めると非常に高い買い物でしたが…。
【1日目・横尾】
通常のペグを持っていかなかったため、本体ループはステイクに岩を複数乗せて固定し、ガイラインは岩に括りました。岩を積むのに時間がかかりましたが、ときおり強めに吹く風にも耐えられました。風があったので結露はしませんでしたが、とばされた枯れ葉や枯れ草がけっこう幕内に入ってきました。夕方に降った雨は全く問題なしでした。気温は朝方0℃程度、風があったためか朝ちょっと寒さを感じました。
【2日目・涸沢】
野営場に着いた9時頃は雪がまだ硬めでステイクを深く固定できず、午後に雪がグズグズになるとステイクが抜け始めました。m trailは4隅を固定すれば立ち上がるのですが、耐風性を上げるためにはプラス4辺中央とガイライン4本、計12箇所をペグダウンします。12箇所をしっかり固定するには各所の高さと間隔を均等にしないといけなく、雪を盛ったり削ったり、ペグダウン箇所を見直したりとちょっと手間取りました。ここは慣れが必要な部分でしょう。気温は朝方0℃かやや下回る程度。風があって結露はなし。前日同様やや寒さを感じ、足先が冷えました。
【3日目・涸沢】
日中はペグがゆるゆるになるとわかっていたので、シェルターを伏せ、外したポールを幕の上に乗せて涸沢岳へ向かいました。帰ってくると周りの雪壁の薄い部分がだいぶ溶けて一部崩壊していました。15時くらいになるのを待ち、雪壁を補修してシェルターを立ち上げました。夜は数時間にわたって強めの風が吹いていましたが、気温が下がってブリザードステイクがガチガチに効いており、ペグが抜けたりポールが倒れたりすることはなかったです。
ただ、いままでで一番強い風が吹いていたため幕がバタつく音がかなりうるさく、あまり眠れませんでした。m trailはテントのように幕をピンと張って風に耐えるのではなく、変形して風を受け流す構造になっているため、風が吹くと幕がバタつきます。これまでは耳栓をしていればバタつく音は聞こえなかったのですが、この日は耳栓でも遮音できないくらいにバシンバシンと幕が張る音が鳴っていました。強風が続く場合、耐風性とは別の問題があることがわかりました。
気温は最低2~3℃ほどだったので、寒さは感じず、むしろ寝袋なしでも眠れそうでした。風があったのでやはり結露はありませんでした。

■ウェア類メモ
上)ドライレイヤーウォーム、メリノスピンウォーム、ナノエア、フロウラップ、アクロJKT
下)ドライレイヤーウォーム、メリノスピンウォーム、ウィンターハイクパンツ、ドライレイヤー五本指、ダーンタフフルクッション、アルパインクルーザー2300
他)メリノグリッドイヤーマフCAP、PETZLシロッコ、LXB12アイゼン、ZAMST EK-3、FIZANトレッキングコンパクトx2、CORSAアルパイン、etc.
基本的にドライレイヤー、メリノスピン、フロウラップで行動していました。涸沢カールへの登りではナノエアとアクロJKTを着用し、白出コル、涸沢岳への登りではナノエア、フロウラップ、アクロJKT全てを着用していました。帰路の下りでは本谷橋でメリノスピン、フロウラップの2枚になりました。ゆっくり歩くので汗はほどほど。ウェアの速乾性で汗がたまることはなく快適に過ごせました。
連泊だと帽子がだいぶ臭うようになるため、薄手のメリノCAPを購入しましたが、4日目に裏側に鼻を近づけると流石にやはり……。多分能動的に嗅ぎにいかなければ大丈夫だとは思うのですが。イヤーマフはこまめに下ろしたり上げたりできていい感じでした。夏以外は重宝できそうです。

■食事関係メモ
持っていく食料はシリアルチョコバー中心で軽量化し、お昼は小屋の売店などを利用しました。kcal/gで考えるとひまわりの種が優秀ですが流石に沢山食べられる気がしません。結局はカロリーメイトや一本満足バーのギガプロテインあたりが優秀ですね。この辺にタケダのビタミンCや賢者の食卓を持っていくと数値上の栄養バランスも炭水化物以外は結構いい感じになります。あとはスープとスティックコーヒー、甘酒などの嗜好品のために110缶とバーナー、400mlのチタンクッカーを持っていきました。
食材や調理器具をしっかり持っていって料理するのも楽しみ方の一つですが、軽さ重視の単独行で、普段からろくに料理もしていない身としてはそっちの領域にはなかなか踏み入れられなさそうです。小屋売店のご飯は最高です。

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