上高地〜涸沢岳 好天のGW
- GPS
- 15:51
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 2,235m
- 下り
- 2,173m
コースタイム
- 山行
- 2:30
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 3:08
- 山行
- 2:43
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 3:06
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 6:05
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:16
天候 | 概ね快晴。5/1夕方に雨。5/3夜は風強め。気温は0℃〜20℃ほど。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
徳沢から横尾はあと数年は迂回ルートのようです。涸沢登りは夏道ですが雪があります。涸沢カールまでなら軽アイゼンやチェーンスパイクでも大丈夫そうです。涸沢カールから白出コルへの登りはザイテングラート右側が推奨となっています。少し前に降った雪が広範囲に雪崩れてますが、このGWは雪崩れるリスクは小。アイゼンはちゃんとしたものが必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後はさわんど梓湖畔の湯で入浴。道の駅風穴の里で昼食を取りました。道の駅は駐車場もあまり広くなく混んでいました。食事処はたくさんあります。 |
写真
感想
GWということで上高地から涸沢カールと涸沢岳へ。4日もかけたまったり山行で行ってきました。1日目夜に少し雨が降り、3日目の夜中は風が強めでしたが、それ以外は基本穏やかな快晴でした。
昨年まったく同じ計画で入山し、体調不良にてザイテン登りを断念したのですが、今回は睡眠や補給補水その他にかなり気を配り、結果として体調万全で涸沢岳まで行ってくることができました。上高地の穏やかな風景や涸沢での絶景、ザイテンと涸沢岳の登りを満喫することができ、とても満足できる山行でした。ずっと天気がよくて本当によかったです。
※※※
以下は長文備忘録です。
■シェルター泊メモ
今回はフロアレスシェルターのm trailで3泊しました。m trailは360gと軽く撤収も楽ちん、幕内空間が広いのがいい点です。涸沢での雪上幕営のため、本体ループにガイラインでループを追加し、ブリザードステイクを使えるようにしていきました。
フロアシートはgood night 1/8" EVA form pad、マットはネオエアーXライトRW、シュラフはダウンハガー800#3とエスケープライトビビィ、保温着にアルパインライトダウン、nmcダウンパンツ、torrid bootiesを持っていきました。
今回初使用したEVA form padですが、他のシートと違って摩擦力が強く雪面でもあまり滑りません。3mmほどの厚みもあるので丈夫で0.7のR値もある。嵩張るのでザック外付けになりましたが、非常にいい品物でした。ただMLDからの個人輸入なので送料含めると非常に高い買い物でしたが…。
【1日目・横尾】
通常のペグを持っていかなかったため、本体ループはステイクに岩を複数乗せて固定し、ガイラインは岩に括りました。岩を積むのに時間がかかりましたが、ときおり強めに吹く風にも耐えられました。風があったので結露はしませんでしたが、とばされた枯れ葉や枯れ草がけっこう幕内に入ってきました。夕方に降った雨は全く問題なしでした。気温は朝方0℃程度、風があったためか朝ちょっと寒さを感じました。
【2日目・涸沢】
野営場に着いた9時頃は雪がまだ硬めでステイクを深く固定できず、午後に雪がグズグズになるとステイクが抜け始めました。m trailは4隅を固定すれば立ち上がるのですが、耐風性を上げるためにはプラス4辺中央とガイライン4本、計12箇所をペグダウンします。12箇所をしっかり固定するには各所の高さと間隔を均等にしないといけなく、雪を盛ったり削ったり、ペグダウン箇所を見直したりとちょっと手間取りました。ここは慣れが必要な部分でしょう。気温は朝方0℃かやや下回る程度。風があって結露はなし。前日同様やや寒さを感じ、足先が冷えました。
【3日目・涸沢】
日中はペグがゆるゆるになるとわかっていたので、シェルターを伏せ、外したポールを幕の上に乗せて涸沢岳へ向かいました。帰ってくると周りの雪壁の薄い部分がだいぶ溶けて一部崩壊していました。15時くらいになるのを待ち、雪壁を補修してシェルターを立ち上げました。夜は数時間にわたって強めの風が吹いていましたが、気温が下がってブリザードステイクがガチガチに効いており、ペグが抜けたりポールが倒れたりすることはなかったです。
ただ、いままでで一番強い風が吹いていたため幕がバタつく音がかなりうるさく、あまり眠れませんでした。m trailはテントのように幕をピンと張って風に耐えるのではなく、変形して風を受け流す構造になっているため、風が吹くと幕がバタつきます。これまでは耳栓をしていればバタつく音は聞こえなかったのですが、この日は耳栓でも遮音できないくらいにバシンバシンと幕が張る音が鳴っていました。強風が続く場合、耐風性とは別の問題があることがわかりました。
気温は最低2~3℃ほどだったので、寒さは感じず、むしろ寝袋なしでも眠れそうでした。風があったのでやはり結露はありませんでした。
■ウェア類メモ
上)ドライレイヤーウォーム、メリノスピンウォーム、ナノエア、フロウラップ、アクロJKT
下)ドライレイヤーウォーム、メリノスピンウォーム、ウィンターハイクパンツ、ドライレイヤー五本指、ダーンタフフルクッション、アルパインクルーザー2300
他)メリノグリッドイヤーマフCAP、PETZLシロッコ、LXB12アイゼン、ZAMST EK-3、FIZANトレッキングコンパクトx2、CORSAアルパイン、etc.
基本的にドライレイヤー、メリノスピン、フロウラップで行動していました。涸沢カールへの登りではナノエアとアクロJKTを着用し、白出コル、涸沢岳への登りではナノエア、フロウラップ、アクロJKT全てを着用していました。帰路の下りでは本谷橋でメリノスピン、フロウラップの2枚になりました。ゆっくり歩くので汗はほどほど。ウェアの速乾性で汗がたまることはなく快適に過ごせました。
連泊だと帽子がだいぶ臭うようになるため、薄手のメリノCAPを購入しましたが、4日目に裏側に鼻を近づけると流石にやはり……。多分能動的に嗅ぎにいかなければ大丈夫だとは思うのですが。イヤーマフはこまめに下ろしたり上げたりできていい感じでした。夏以外は重宝できそうです。
■食事関係メモ
持っていく食料はシリアルチョコバー中心で軽量化し、お昼は小屋の売店などを利用しました。kcal/gで考えるとひまわりの種が優秀ですが流石に沢山食べられる気がしません。結局はカロリーメイトや一本満足バーのギガプロテインあたりが優秀ですね。この辺にタケダのビタミンCや賢者の食卓を持っていくと数値上の栄養バランスも炭水化物以外は結構いい感じになります。あとはスープとスティックコーヒー、甘酒などの嗜好品のために110缶とバーナー、400mlのチタンクッカーを持っていきました。
食材や調理器具をしっかり持っていって料理するのも楽しみ方の一つですが、軽さ重視の単独行で、普段からろくに料理もしていない身としてはそっちの領域にはなかなか踏み入れられなさそうです。小屋売店のご飯は最高です。
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