池口岳静謐なり∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,693m
- 下り
- 1,687m
コースタイム
天候 | はれ 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乗用車2台、その下の広場に5台程度駐車可能です。なお、その先の避難小屋の脇に数台駐車可能なようです。 トイレは大島バス停(水洗/ペーパーあり/電灯あり)と登山口(簡易トイレ)があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口〜黒薙◆ 尾根に乗るまでは少し急ですが、そこを過ぎれば穏やかな登りとなり、あとは樹林帯の中を緩急取り混ぜた登りが続きます。最初はヒノキやカラマツなどの人工林、のちにブナなどの広葉樹林となります。後に下生えがササに変わり、面切平を過ぎて急登をひと登りすると大きな崩壊地の縁に出ます。黒薙です。 ◆黒薙〜ザラナギ◆ ここからほぼ100%積雪路となります。狭いヘツリ道の通行では特に気を遣います。周囲にはシラビソなどの針葉樹が増えてきます。 ◆ザラナギ〜山頂◆ ザラナギを通過すると痩せた尾根道の急登となります。この辺りが一番辛いところですが、北方の視界が開けて南アルプスの北部や北アルプスの白い山々が見え始めて疲れも吹き飛びます。最後の登りの手前の笹原あたりの展望がいいので、写真撮影はここをお勧めします。山頂(北峰)は四方を樹林に囲まれていますが、南峰方面に開けたところがあります。光岳や鶏冠山、黒法師岳など深南部の山々を指呼の間に臨むことができます。 全体を通じて登山道は、樹林帯の中をアップダウンを繰り返しながら地味に登る道です。ところどころ地形が複雑なところがありますが、進む方向とピンクテープなどを頼りに尾根筋を辿れば迷うことはないかと思います。 |
その他周辺情報 | 下山後は、道の駅遠山郷にある「かぐらの湯」へ。料金は大人620円、小人310円。定休日は木曜日です。 http://www.tohyamago.com/kankou/kagura/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
アウター手袋
雨具
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
日焼け止め
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
今年は南アルプスを歩いていない。
光岳を歩きたかったのですが、易老渡への林道が通行止めになってしまい、最短ルートでも行けないし。
はて? このまま終わるのはいやだなぁ。 (何で? )
でもこの季節はあの山がよかったな〜。
3年前に登った池口岳です。南ア深南部の導入部といいましょうか。とにかく静かでいい山でした。ただ登り6時間弱かかりました。そこが引っかかって引き寄せなかったのかもしれません。
いやあやっぱり名山。
展望は言うに及ばず。
遠山さんが拓いた登山道を引き継いで守られている愛を感じる静かなトレイルも言うに及ばず。
下部は自然林ではなく人工林であることも独特の雰囲気を作っているように思います。林業文化の息遣いが聞こえます。
山頂からはまだ行ったことがない深南部の山々たちが、来てもいいよ。来れれば。の話だけど。というていでそこに佇んでいました。
今年は前日に冷え込み積雪が1800mからありました。3年前の11/27は2000m超えるまで積雪はありませんでしたので、今年は早いのかもしれません。
今回は途中、光岳を断念して加加森山から戻ってきた男性(新雪に大きな足あとが印象的な)と、山頂でtakakotakakoさん達とお会いしました。お互いに、おっ人がいた! ってところもこの山域の面白いところかな。と思っています。
あぁまた行きたい! のだ
◆静かな深い森…池口岳で南アルプスの魅力を再認識◆
前回訪れた時はまだ南アルプスのことをよく知らないままに、いきなり玄人の世界に飛び込んでしまってただただ戸惑っていました。
それに加え、樹林帯のアップダウンが苦しくて、ひたすら辛かった思い出しかありませんでした。
あれから3年。
気の向くままに日本各地の山を歩きました。
南アルプスの縦走もしました。
大きな山々。雄大な展望。
でも、やっぱり南アルプスといえばやっぱり森ですね。
森林限界が高いため、どこまで上っても森、森、森。
標高を重ねるごとに樹相が変化していくのも興味深いです。
木々の枝や葉、サルオガセ。そこを透かして降り注ぐ日の光。
地面には木々が根を張り、倒木が折り重なる。その上には笹や羊歯や苔が。
夏はむせ返るような濃い緑の空気に、秋は落葉と常緑樹の緑のコントラストを味わうことができます。
これこそが南アルプスの醍醐味かなと。
南アルプスの最南部に位置するここ、池口岳にはそんな魅力が詰まっており、また訪れたくなる所以なのだと思います。
北アルプスは清冽な空気。敢えて色で表現するなら青。
南アルプスは木々の息遣い。色はやはり緑。
何度訪れてもそのたびに新しい発見があります。
経験を重ね、年齢を重ねることでより一層、審美眼、心の目を育てていきたいと思います。
コメント
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池口山頂でお会いしたモノです、何となくヤマレコなど挙げるかたかな?と思っていたら!嬉しい!味わい深いお山ですよね〜遠山家からの登山道の展望の素晴らしさに楽しく下山しました、また何処かでお会いしましょう!
takakotakakoさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
あの静かな山でお会いした方にこうして再会できるなんて、とても感激しています。
登山口からの林道歩きが大変だろうな〜と気になっておりましたが、そこで展望を楽しまれたのはさすが!です。
歩いているときもそうですし、下山してからもじわじわとその良さを感じることができる山ですね。
やはり、日帰りの往復ではもったいない気がします。
今度はぜひ富山の山にもお運びください。
毛勝三山、静かでいいところですよ
山頂では驚かせてしまいすみませんでした。
私たちヤマレコユーザーでした
ほんとうに静かで、味わい深いお山です。
地味でいて展望は派手なスポットがそこかしこにありますし。
こんどはtakakotakakoさん達のように鶏冠山との周回コースを歩いてみたいと思います。
コメントいただきありがとうございました。こちらこそまたどこかでお会いしましょう!
ここまでlynx1218さんの レコ遡って拝見し、コメントしたくなりました。
富山の山もいいんですが、最近いろいろ山を歩いてて、南アルプスの森の深さと美しさがとってもお気に入りです。
「森林限界が高いため、どこまで上っても森、森、森。
標高を重ねるごとに樹相が変化していくのも興味深いです。
木々の枝や葉、サルオガセ。そこを透かして降り注ぐ日の光。
地面には木々が根を張り、倒木が折り重なる。その上には笹や羊歯や苔が。」
光岳の登山道が目の前に浮かんできます。
素敵なレコありがとうございました。
この先もレコ読みたいので、フォローさせていただきました。
よろしくお願いします。
10toiroさん、はじめまして。
コメントいただき、ありがとうございます。
南アルプスの森の良さに共感していただいてうれしいです。
山に登り始めたころは歩くのが辛くて、早く森林限界を超えて開放感に浸りたいと思ったものです。
でも、森の包み込まれるような心地よさに気付いてしまってからは、むしろ森を抜けるのがもったいないと感じるようになりました。
個人的には、池口岳はもちろんですが、新蛇抜山(熊ノ平小屋と北荒川岳の間)や板屋岳(小河内岳と高山裏避難小屋の間)の森がお気に入りです。
富山ですとブナクラ乗越から猫又山の間の尾根にある森がいいですね。クマザサの下生えと北西の季節風に耐えるオオシラビソの樹勢のコントラストに心を打たれます。
こちらこそ素敵な森があったらぜひご紹介ください。
よろしくお願いします。
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