記録ID: 54838
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雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科
車山/霧ヶ峰(3ヶ月ぶりの山行、スノーシュー初陣)
2010年01月11日(月) [日帰り]


- GPS
- 05:43
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 347m
- 下り
- 356m
コースタイム
6:15車山肩-6:45車山山頂7:30
-7:40車山乗越-7:48殿城山分岐-8:25南の耳山頂8:36
-(北の耳に向かうが途中断念)-9:25 1792峰山頂
-9:38物見岩9:50-10:21奥霧小屋-11:02沢渡-11:58車山肩
-7:40車山乗越-7:48殿城山分岐-8:25南の耳山頂8:36
-(北の耳に向かうが途中断念)-9:25 1792峰山頂
-9:38物見岩9:50-10:21奥霧小屋-11:02沢渡-11:58車山肩
天候 | 晴れ(途中ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年の秋以来、約3ヶ月ぶりの山行は、霧ヶ峰車山のスノーハイキング。 新調したスノーシューの履き下ろしと、肩の負傷後の体調を確認するため、スノーシューのコースとしても初級レベルであるここを山行再開の場所とした。 一応、日本百名山の94座目をゲットする目的もある。 今回は車山肩からの周回コースとした。 午後からゲレンデスキーの予定をしていたため、当初はコースガイドにも紹介されていたスキー場からのスタートを予定していたが、休日でスキー客で混雑するであろうゲレンデの中を戻るのが躊躇われたため、山頂西側からのアプローチとした。 この地区への首都圏からのアプローチは、以前は諏訪ICから国道152号で茅野市街地を抜けていたが、快適な八ヶ岳エコーラインが大門街道近くまで開通したので、茅野市街地が渋滞しそうな場合、諏訪南IC利用の方が圧倒的に有利である。 何より、帰路に八ヶ岳の壮大な景色を見ながら走れるのがよい。 車山肩到着は5:00前。20台程度は駐車可能なスペースに車は1台のみ。 (下山時にはほぼ満車) 星空が綺麗で、好天を予想する。 もちろん冠雪が日に輝く姿も素晴らしいが、私は夜明けの山々が一番美しいと思っている。 山頂で日の出と共に移りゆく風景を楽しむためにまだうす暗いうちに出発する。 車山肩からだと山頂は非常に近い。 |
写真
夜明け前の車山山頂。
遊歩道を歩けば斜度は殆ど無い。途中ショートカットのトレースを辿って30分程で山頂到着。
百名山94座目ゲットですw。
山頂はだれもいない。
気温はプロトレック値で-8℃。
それ程寒くはないが、風速が15m程あるため、手袋を外すのは10秒が限度。
レーダーを風よけにして夜明けを待った。
遊歩道を歩けば斜度は殆ど無い。途中ショートカットのトレースを辿って30分程で山頂到着。
百名山94座目ゲットですw。
山頂はだれもいない。
気温はプロトレック値で-8℃。
それ程寒くはないが、風速が15m程あるため、手袋を外すのは10秒が限度。
レーダーを風よけにして夜明けを待った。
夜明けの八ヶ岳パノラマ。
左手前の蓼科山はここから見ても端正である。
横岳、縞枯山、茶臼山と続く北八ヶ岳は穏やかな表情。
それに比べて赤岳、阿弥陀岳は尖っている。
硫黄岳、横岳と続く稜線の険しさは、ここからでは伺い知れない。
権現岳、編笠山の右側には富士山がうっすらと見えている。
左手前の蓼科山はここから見ても端正である。
横岳、縞枯山、茶臼山と続く北八ヶ岳は穏やかな表情。
それに比べて赤岳、阿弥陀岳は尖っている。
硫黄岳、横岳と続く稜線の険しさは、ここからでは伺い知れない。
権現岳、編笠山の右側には富士山がうっすらと見えている。
茅野、諏訪市街地の向こうに南アルプス。
左側の鳳凰山の右側に結構離れて甲斐駒。
ここからは、甲斐駒から鋸岳、網笠山の稜線が一望できる。
甲斐駒の右後ろから北岳、間ノ岳、少し離れて仙丈ヶ岳が威風堂々としている。
右奥には特長ある聖岳の山影が判りやすい。
んー、良い感じである。
左側の鳳凰山の右側に結構離れて甲斐駒。
ここからは、甲斐駒から鋸岳、網笠山の稜線が一望できる。
甲斐駒の右後ろから北岳、間ノ岳、少し離れて仙丈ヶ岳が威風堂々としている。
右奥には特長ある聖岳の山影が判りやすい。
んー、良い感じである。
北アルプス方面のパノラマ。
左奥の真っ白な乗鞍から連なる北アルプス。
ランドマークの槍ヶ岳下に鉢伏山が大きく、その右下の鷲ヶ峰の手前には積雪した八島湿原が広がる。
雲が多く、期待していた朝焼けにはならなかったが、夜明けの荘厳な山々の展望を堪能できたので良しとする。
左奥の真っ白な乗鞍から連なる北アルプス。
ランドマークの槍ヶ岳下に鉢伏山が大きく、その右下の鷲ヶ峰の手前には積雪した八島湿原が広がる。
雲が多く、期待していた朝焼けにはならなかったが、夜明けの荘厳な山々の展望を堪能できたので良しとする。
これから向かう南の耳、北の耳、大笹峰方面。美ヶ原の電波塔群も見える。
そろそろ体が冷えてきたので歩き始める。
車山乗越方向は幅の狭い九十九折りのコース内を降りていくが、
リフト運転中はスキーヤーの邪魔になり、危険だと思われる。
そろそろ体が冷えてきたので歩き始める。
車山乗越方向は幅の狭い九十九折りのコース内を降りていくが、
リフト運転中はスキーヤーの邪魔になり、危険だと思われる。
ゲレンデを外れて凍結した急斜面を車山乗越方向に直進する。
写真は急斜面を降りきって山頂方向を振り返ったもの。
凍結部分でもスノーシュー外周部のクランポンがガリガリと良く効いてグリップを失うことは無かった。
下りではつま先の可動クランポンは引っ込んでしまうので、この部分での制動力はあまり期待できない。
写真は急斜面を降りきって山頂方向を振り返ったもの。
凍結部分でもスノーシュー外周部のクランポンがガリガリと良く効いてグリップを失うことは無かった。
下りではつま先の可動クランポンは引っ込んでしまうので、この部分での制動力はあまり期待できない。
南の耳山頂。
尾根上は強風が吹き、ガスで視界は20m。
ここまで誰にも会わず、トレースも消え、2万5千とコンパスが頼り。
視界が無いのでちょっと不安になるが、エコーバレースキー場のスピーカーから音楽が聞こえてくるのでちょっと安心。
ここから北の耳に進むが、山頂直下に大きな雪庇が張り出し、これを乗り越えるのは危険と判断してここで進路を変更した。
南の耳より先は踏み跡の無い深雪となる。
尾根上は強風が吹き、ガスで視界は20m。
ここまで誰にも会わず、トレースも消え、2万5千とコンパスが頼り。
視界が無いのでちょっと不安になるが、エコーバレースキー場のスピーカーから音楽が聞こえてくるのでちょっと安心。
ここから北の耳に進むが、山頂直下に大きな雪庇が張り出し、これを乗り越えるのは危険と判断してここで進路を変更した。
南の耳より先は踏み跡の無い深雪となる。
殺風景な1792峰山頂。
本来は、大笹峰をピストンした後、北の耳から男女倉山に進む予定であったが、
南の耳から登山道の無い笹原を南西方向にラッセルして本日最後のピークである1792峰に向かった。
ここでも視界は40メートル程度で、目視で地形を確認することはできず、常にコンパスを確認していた。
こういうフィールドではスノーシューの浮力が重要になる。
MSRのライトニングアッセントは22、25、30インチと3種類の長さがあるが、
ここで初めて30にして良かったと思った。
本来は、大笹峰をピストンした後、北の耳から男女倉山に進む予定であったが、
南の耳から登山道の無い笹原を南西方向にラッセルして本日最後のピークである1792峰に向かった。
ここでも視界は40メートル程度で、目視で地形を確認することはできず、常にコンパスを確認していた。
こういうフィールドではスノーシューの浮力が重要になる。
MSRのライトニングアッセントは22、25、30インチと3種類の長さがあるが、
ここで初めて30にして良かったと思った。
物見岩。
1792峰から来た道を少し戻り、薄いトレースを探して物見岩まで行く。
視界が無いため、突然目の前に現れた感じ。
ここで休憩する人が多いのだろう、岩陰は雪が良く踏まれていた。
ここから八島ヶ原湿原方向はしっかりしたトレースになる。
1792峰から来た道を少し戻り、薄いトレースを探して物見岩まで行く。
視界が無いため、突然目の前に現れた感じ。
ここで休憩する人が多いのだろう、岩陰は雪が良く踏まれていた。
ここから八島ヶ原湿原方向はしっかりしたトレースになる。
下降途中からガスが晴れて八島ヶ原湿原が見えてきた。
湿原といっても冬季は単なる雪原で、ロープで中には入れない。
気温も上がってダウンを脱いでザックに入れた。
ちなみに、この日は、上は、パタゴニアキャプリーン4+R3+モンベルアルパインダウン+ノースマウジャケというような、靴以外はマイナス30℃でも大丈夫なオーバースペックw。
湿原といっても冬季は単なる雪原で、ロープで中には入れない。
気温も上がってダウンを脱いでザックに入れた。
ちなみに、この日は、上は、パタゴニアキャプリーン4+R3+モンベルアルパインダウン+ノースマウジャケというような、靴以外はマイナス30℃でも大丈夫なオーバースペックw。
奥霧小屋と鎌ヶ池キャンプ場。ここも冬季閉鎖中。
湿原を一周してもフラットで、風景は変わりそうも無いので湿原手前を左に折れて湿原の東側の遊歩道を歩く。
ジャケットのジッパーやオーバーパンツのサイドを開けてベンチレーションする。
湿原を一周してもフラットで、風景は変わりそうも無いので湿原手前を左に折れて湿原の東側の遊歩道を歩く。
ジャケットのジッパーやオーバーパンツのサイドを開けてベンチレーションする。
沢渡。
ここで車道を横切り、旧スキー場横の斜面を登っていく。
途中リフトの方に向かって薄いトレースがあったので笹原の中をラッセルしてリフトの下まで行くが、表面がクラストして、下がスカスカの状態で非常に歩き難い。
斜面途中でトレースに戻った。
登り途中で本日初めて人に会う。クロカンスキーで登っていた。
ここで車道を横切り、旧スキー場横の斜面を登っていく。
途中リフトの方に向かって薄いトレースがあったので笹原の中をラッセルしてリフトの下まで行くが、表面がクラストして、下がスカスカの状態で非常に歩き難い。
斜面途中でトレースに戻った。
登り途中で本日初めて人に会う。クロカンスキーで登っていた。
感想
初めてのスノーシューイング。
久し振りの山行ということもあり、とても楽しいものであった。
肩の脱臼はまだ痛いが、なんとか山行はできそうだ。
実は車山は湿原観光やスキーで数回来ているが、百名山との認識も無く、山頂の写真も撮っていない。
したがって、写真記録上では初登頂となる。
百名山達成のためにわざわざ再訪するのも何なので、ついつい後回しになっていた。
(同じ理由で美ヶ原も未登頂)
しかし、改めて山頂に立つとピーク感は無いものの、360°の展望は素晴らしいものであった。
以前は山の名前も分からずに何となく眺めていた展望だが、
山座同定が趣味の現在は、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳等のお手軽展望所としてその価値を改めて認識した。
尾瀬もそうだが、観光客の多さを差し引いても素晴らしい場所だと思う。
午後はゲレンデスキーのつもりであったが、あまり雪質は良さそうでは無かったので今回はパスした。
下山後は尖石温泉 縄文の湯(400円)で入浴。
帰路のエコーラインから近く、サウナ(目的は足冷却用の水風呂)もあるのでお勧め。
時間が早かったため中央自動車道はまだ渋滞しておらず、スムーズの帰京できた。
今回初陣のスノーシューのインプレッションを日記に書きましたので、こちらもご参照下さい。
http://www.yamareco.com/modules/diary/2340-detail-6053
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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MATSUさん
スノーシューデビュー良い感じでした。
天候はイマイチだったようですが、
スノーシューデビューとしては、絶好の場所ですね。
私も歩いてみたくなりました。
スノーシューも場合によっては、30cmも沈み込む
こともあるので、万能ではありませんが、
やはりないと苦労しますね。
今後楽しみですね。
Y-chan
3ヶ月ぶりの山行お疲れ様でした。
日記も拝見いたしました。
スノーシュー威力発揮ですね
これで雪原歩きの行動範囲が増えますね。
レコアップの回数が増えるの楽しみにしてます
天気が下り坂のとのことですが、
午前中は
雪を被っていると山座同定もし易いですね
午前中はガスだったのですが、朝一だけでも展望があったので助かりました。
でも下山後には良く晴れるという良くあるパターンで、ちょっと残念でした。
ここはスノーハイクのコースとしてはアップダウンも無いため初級レベルだそうですが、天候さえ良ければ気持ちの良い高原歩きになると思います。
コース上であればラッセルも無いので、家族で来ると良いでしょうね。
久しぶりの山行で体力は大分落ちていますが、これから徐々に山行回数を増やしたいと思います。
でもあまり調子に乗って高山に行くと遭難するので、雪山は安全な場所だけにしていきます。
八ヶ岳や南北中央アルプスの中心に位置する場所なので、山座同定には非常に良い場所だと思います。
この時期高山は雪でスカイラインがハッキリとするので、ちょっと霞んでも山影は良く判りますね。
MATSUさん、こんばんは。
久しぶりの山歩き
おぉ~、しかも、雪の霧ケ峰をスノーシュー・ハイクですか?
すごい、とっても楽しそう~、 いいなぁ♪
私もスノーシューは一度、知床で味わっただけなのですが、
それでも、すっごく楽しかったので、いまでも思い出しますよ。
私もまたやってみたいなぁ~、 スノーシュー♪
MATSUさん、次回もスノーシューかな?
次回のMATSUさんの山歩きレポ、また楽しみです。
スノーシュー楽しいですよ
w-koboriさんが6月に歩いたコースに近いルートです。
同じコースの雪景色も良いと思いますよ
次回は未定ですが、北八ヶ岳や谷川岳あたりも行きたいと思っています。
私の場合、登ること自体より、展望を愉しむ目的が強いので、天候次第ですね。
楽しそうなスノーシューハイクの記録でじっくりと拝見させていただきました。
車山の山頂からの景色、ゲレンデスキーでよく眺めてました。懐かしいです。
でも、ここは風があると横殴りで雪がもろに飛んできますね。ゲレンデスキーモードの装備では痛かった記憶があります。
スノーシューいいなあ~。
(あ、その前に、冬用の靴がないのだった…。)
スノーシューで雪山ハイクいいですね。
まだ自分はスノーシューデビューしていないのですが
MATSUさんの親切な日記での解説、大いに役立ちました。
ありがとうございます。
あと6座ですか
スノーシューは今まで歩けなかった様な場所でも踏破できるので楽しかったです。
今回靴は低山4シーズン用でも大丈夫でした。
一応、オーバーシューズとその中に入れるカイロも持参しましたが、出番無しでした。
足と手は冷たくなるとやっかいなので、服装よりも気をつけたいですね。
でも、komadoriさんの財力であれば、スノーシューとついでに冬靴も一気買い出来るのではないでしょうか
スノーシュー、是非一度試してみてください。
tenmouさんの体力であれば今回のコースではちょっと物足りないと思います。
九州でもスキー場があるくらいですから、スノーシューに適したコースはあるのでしょうね。
百名山は残り僅かですが、まだハードな山が残っていますので、夏山シーズンの天候次第で気長に機会を待ちます。
それよりも、今年はテント泊に挑戦してみたいと思っています(山小屋泊すら未経験ですが
MATSUさん、こんばんは。Araです。
とうとうスノーシューイングを満喫されましたね
素晴らしい雪景色を見ているだけでも感動するので、その中を快適なスノーシューイングするのはとても楽しいでしょうね。
今度はテント泊とのことですが、私も今年あたりテントを買おうと思っています。テントとシュラフの物色を始めて情報収集していますので、MATSUさんのインプレッションを期待しています。日記も拝見しましたが、スノーシューの購入を検討している方にはとても参考になると思います。ネットで山の情報を収集しているとヤマレコにたどり着くことも多いので、MATSUさんの今までの道具インプレッションも多くの方に役に立ったのではないでしょうか。少なくとも私はとても参考にさせていただいてますので、今後のMATSUさんの山行記録、インプレッション共に楽しみにしています。
スノーシュー楽しかったです。Araさんも是非
私も現在テントを物色中です。
ゴア単体にするか、フライ付きにするか、
3シーズン用にするか、4シーズン用にするか
1人用にするか、1-2人用にするか
等々、色々と悩んでいます。
問題は、どういう山行にするかですねえ
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