【富士山】富士宮ルートピストン(残雪の富士山もやっぱりサイコーでした♪)


- GPS
- 09:24
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,432m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 9:20
天候 | 天候:晴れ(下界は大雲海だった) 風:山腹から山頂手前までは無風〜微風 山頂エリア内の風の通り道のみ10m前後のやや強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス ・東名高速/足柄スマートICより、一般道(富士山スカイライン含む) を利用して富士宮ルートの登山口がある”新五合目駐車場”へ (1:20着、そのまま6:50ごろまで高度順応も兼ねた仮眠をとる) *五合目までの富士山スカイラインは既に積雪なし。 夜間通行規制もないので深夜でも普通に通行できました。 <東名高速/足柄スマートICから新五合目駐車場まで> ・距離:約39km ・所要時間:渋滞無しの直行で53分(Googleマップのナビによる) ■駐車場について ・駐車場は上記の通り、新五合目駐車場を利用 ・駐車料金:無料 *開山期はシャトルバスの発着所となる下段に駐車しました。 *下段駐車場内に簡易トイレがあり、通常通り利用できます。 ■コンビニ ・足柄スマートICからの一般道沿いに大手コンビニが数軒あります。 但し、自衛隊の滝ヶ原駐屯地前を過ぎると無いので注意して下さい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート状況、積雪状況など】 2023/05/21 現在 ・この日の登山道は五合目から八合目の池田館まで、一部を除いて 積雪や氷結箇所はなく夏道をそのまま歩けました。 ・八合目池田館(標高3250m)から剣ヶ峰山頂までは全区間雪上歩き。 ・八合目から九合五勺付近までは雪渓上を直登しました。 ・雪質はシャバシャバの腐れ雪で、ひと踏みで踏み跡ができる雪質。 積雪量もそれなりに残っており、雪がしっかり沈降しているためか、 踏み抜くことも殆どありませんでした。非常に歩きやすくて良い コンディションでしたが、その反面トレースやステップは無数にあり 雪面はボコボコ状態だったので、それらはアテにせず自分で歩き易い ところを選んで登り降りしました。 ・九合五勺から富士宮口頂上の区間のみ雪と岩のミックスでした。 ・全区間で厳冬期のような恐怖の氷結斜面はありませんでした。 *その他詳細については写真の方に記載してあります。 ・山小屋については、5/21現在、富士山自体がオフシーズンのため、 全ての山小屋が閉鎖しており利用できません。従って必要な水や 食料は全て持参する必要があります。また、駐車場以外はトイレも 利用できませんのでご注意を。 |
その他周辺情報 | <下山後の温泉はこちらを利用しました> ■御殿場リゾート 富士の郷 ”御胎内温泉健康センター” https://otainai-onsen.gr.jp/ *利用料(入館料)3時間まで、平日:600円、土日祝日:800円 *定休日:火曜日 ・浴槽は内湯2槽、露天3槽で各浴槽ともそれなりの広さで ゆったり浸かれる。浴場自体も広めで露天ゾーンは開放感有り。 ・全ての浴槽に大きめの湯温計があり非常に分かりやすくて良い。 (湯温は37.5℃の浴槽から42℃くらいの浴槽まであった) ・シャワーは制限付きなものの、1回の吐出時間が長めで使い易かった。 ・主なアメニティーはシャンプー、ボディーソープ、コンディショナー その他にドライヤー(5台)が常備されている。 ・人気の日帰り温泉施設のようで、晴天の日曜18時半ごろの利用で 館内、浴場ともにかなり混雑していた。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
こちらは富士宮口の新五合目駐車場(下段、簡易トイレ利用可)
開山期間中はシャトルバスの発着所になります
5/21現在、ここまで夜間通行規制もなくマイカーで乗入れできます
深夜2時から高度順応を兼ねて仮眠もして、いざ日本一の頂へGO!
上部の残雪対応で12本爪アイゼンの装着を想定して冬靴にしましたが…
(これじゃ、買い替えてまだ数ヶ月の高価な冬靴の底が減っちゃうよ〜💦)
こんな見渡す限りの雲海も富士山ならではの壮大な景観だと思う
よく富士山は「単純で飽きる」とか「2回目はもういいや…」という
話も聞くけれど、私はこの景色も含めて唯一無二の特別な山だと思う
雪がついているとアイゼンを効かせて安定した登り降りができます
右側の斜面は無雪期は断崖絶壁の火口壁ですが、雪がつくと難なく滑れそう
このザラメ雪でそこそこの斜度なので気持ち良く滑れそうな印象でした
(以前ならここまで板を担ぎ上げられたけれど、今はもう無理だな…)
こうして見ると、下界から見える富士山の外面はだいぶ雪が消えた印象だったけれど、火口側(内側)まだこれだけの雪があり外面とは真逆の世界だった
まさに断崖絶壁。他の火山の噴火口でもあそこまで迫力のある
火口壁はそうそう見ない。これも富士山ならではの特別な一面だと思う
前入りでの高度順応もほぼ意味なかった感じ。やはり加齢による基礎体力の
低下が根本的な原因なのか…そう思ってしまう今回の富士登山でした。。。
感想
今回のお山は久しぶりに晴天予報の日曜日に休めるということで、どこへ行こうか悩みましたが、関西方面の山も含めてあれこれ考えた結果、やはり最後に出てきたのは近場で混雑がなく快適に登れてすこぶる景色の良いお山。
ということは「やっぱり富士山かなぁ…」と。既に五合目までの道も開通したみたいだし…
これまで開山期の夏から閉山直後の初秋、そしてお正月の冬富士と季節を変えて登って来ましたが、今回のような5月の残雪の富士山は初めてとなります。
上部は雪が残っているもののさすがに5月下旬なので、まさか厳冬期のような恐怖の全面アイスバーンはもうないだろう…と思いつつも、あの恐怖のツルテカ大斜面を体験している者としては、上部の白いエリアを見るだけで何となく気になってしまいます。
そんなことで、過剰装備では?と思いつつも冬靴に12爪アイゼンとピッケル、そしてヘルメットも持参して臨んできました。
実際に行ってみると、八合目から上は全線雪上歩きとなりましたが、雪質は予想通りシャバシャバの腐れ雪で、踏めば足場が容易にできる安心感のある雪面でそれなりに良いコンディションといえる状態でした。
無雪期の岩ゴロの夏道よりも遥かに歩きやすい雪渓上を直登できたことは良かったのですが、肝心の体調の方が高度順応できておらずフラフラ状態に。
八合目から上ではひどい頭痛と倦怠感に見舞われ、富士宮口の頂上直下では、10mほど進んでは立ち止まるの繰り返し。まさに牛歩状態で何とか山頂まで辿り着きました。
体調は悪いながらも、これまでの山経験と歩き慣れたルートのお蔭で、先の見通しが明るかったので精神的にも耐え凌ぐことができたと思います。
フラフラになりながらも何とか登頂を果たし、最高峰の剣ヶ峰ではひと息入れて少し落ち着きを取り戻した後、自身初となる5月の山頂からの残雪風景や雰囲気を楽しみました。
雪はあるものの気候は安定しており、程よい気温で居心地も良い中、火口の底へ気持ち良さそうに滑り降りるスキーヤー、火口から登り返す人、いつもながらの大迫力の火口壁、この日の下界を覆う大雲海、日本一の標高と独立峰ならではの圧倒的な高度感など、日本一の富士山ならではの景色や独特の雰囲気を今回もじっくり堪能することができました。
富士山は「単調で飽きる」とか「二度目はもういいや」ということも聞きますが、自分にとって富士山は唯一無二の特別な山。
この山でしか見れない景色や独特の雰囲気、圧倒的な高度感など、ここだけでしか味わうことができない魅力がたくさん詰まった良いお山だと改めて思いました。
山は季節を変えて登ると全く別の顔をみせるものですが、この時期の富士山は冬富士のような全面アイスバーンによる滑落の恐怖を味わうことなく、穏やかな気候と緩んだ残雪の大斜面で快適な雪上歩きをしながら壮大な景観を楽しめることを知りました。
これまで知らなかった富士山の新たな一面や魅力を知ることができて非常に新鮮で楽しかったです。
今回は体調が優れなかったことだけが残念でしたが、これに懲りることなく今後も登り続けて行きたい。そんな5月の富士登山でした。
コメント
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ちょうどいいタイミングで登ることができたようで!ウラヤマシイ!!
開山前の富士山、私も登ってみたいと思ってたんですが、
そうか、ツルツル富士が緩みだした時期もイイですね。
とか言ってますが、地元民ではないので、なかなかイイ時期を見計らうのは難しいなぁwww
珍しく随分体調が悪くなってしまって・・・高山病?
それでも登りきっちゃうところがスゴい(*_*)
お疲れ様でしたーー!!
今回は良い日に休めて最高のタイミングで登れてホントに良かったですよ。まぁ体調不良の方はアレでしたが。。。
雪の緩んだ富士山は初でしたが、開山前で混雑もないしストレスなく登れるのでお勧めです。
ただ、本当に行くならくれぐれも自分のような高山病には気をつけください。せっかくの富士登山がキツイだけになっちゃいますからね。
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