【山芍薬は咲いたかな?】小鈴谷橋から茶野・滝谷山を周回
- GPS
- 08:07
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 781m
- 下り
- 770m
コースタイム
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 8:00
天候 | 曇り 時々晴れ 【気温】小鈴谷橋:18℃ 鈴ヶ岳:18℃ ミノガ峠:20℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
小鈴谷橋へ移動。(橋を渡った路肩のスペースに駐車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【小鈴谷の左岸尾根】:バリエーションルート 小鈴谷橋の南から伊勢尾のP894へ延びる尾根です。 概ね明確な尾根で藪も厳しい登りも無く、薄いながらも踏み跡や テープなどを追ってP894に到着できました。 (御池橋起点と比較すると25分ほど時間短縮できました。) 【伊勢尾】 尾根形状が消えるco950m辺りから、荒れた急斜面を東へトラバースし、 アザミ谷の源頭部を詰めてヒルコバへ出ます。 【ミノガ峠〜滝谷山】 林道途中の切り開きから山道へ入り、小尾根を乗越した植林帯の谷が 浅くなった辺りで左側の尾根に上がり高みへ向います。 展望はありませんがサンヤリ方面から縦走路として歩かれている ようで、薄いながらも山頂まで踏み跡が続いています。 三角点のある山頂は藪が濃く見通しが悪いですが、踏み跡を探して 尾根芯を忠実に南下しました。 【滝谷山〜南東尾根?】 複雑な地形が続くP888までが核心部かと思います。 薮を抜け南下する尾根に出てサンヤリへ向かう道と別れ、甲11鉄塔の 基部を覗きながら左折します。甲11、乙12鉄塔〜P888までは主に 派生する支尾根は南北方向なので、東へ向かう尾根を意識して踏み跡と コンパスで方向を確認しながら進み、P888を過ぎたコブから南東の 尾根を下ります。(御池川の音羽谷出合へ下る尾根になります。) 【南東尾根から御池川へ下る】:バリエーションルート 最短距離で小鈴谷橋近くの御池川に下る尾根を選択。 Sさんが偶然に登った尾根を下山で使用しましたが、厳しい傾斜で 岳から黄和田町への下りと同レベルだと思います。 |
その他周辺情報 | この時期の茶野は山芍薬の他、藤が目当ての人も多いようです。 |
写真
感想
6月が近づくと気になるのが茶野の山芍薬だ。
鈴北岳から茶野、そしてお花池へと周回して戻るのが恒例だが
今年はSさんの誘いで伊勢尾のショートカットルートから登り、
滝谷山へ周回するコースで茶野へ向かうが、はたして山芍薬は
開いただろうか?
曇り予報の通り、藤原も竜も低い雲に覆われていたが、石榑トンネルを
抜け集合場所の道の駅に着く頃には空も随分明るくなっていた。
乗り合って君ヶ畑の集落を抜けると次第に路肩駐車が多くなってくる。
御池川の渓流釣り客だろう、そしてT字尾根登山口を過ぎると今度は
タニウツギのお出迎えだ。優しい色のウツギは今が満開のようだ。
次々と歓迎を受けながら伊勢尾の登山口となる御池橋を過ぎ、
5分ほどで小鈴谷橋に到着、渡った先の路肩スペースが今回の駐車地だ。
高曇りのせいか5月らしい爽やかな空気を感じながら出発する。
タニウツギを愛でながら小鈴谷橋を僅かに下って、梱包紐が目印の
踏み分け道を入るとそこが左岸尾根の末端だった。
鈴鹿お決まりの植林と自然林混合の尾根は明確で、微かな踏み跡が
残る林床は杉の枯れ枝が絨毯のように敷き詰められている。
展望は欠けるが足裏に優しい尾根は着実に高度を上げ、ブナが現れると
やがてP894に出て伊勢尾に合流する。時計を見ると出発から約35分、
御池橋スタートよりも大幅の時間短縮だ。
これから先は以前にも歩いているが6年も前だと嫌な場面しか記憶に
残っていない。うす暗い泥濘の斜面のトラバース、荒れたアザミ谷の
急な谷底。しかし今回はドライな斜面、全てを緑に染めるような
美しい森、風薫る5月の谷と全てが好印象のままヒルコバに到着だ。
炭焼きが盛んな頃、多くの人が炭運びの途中に休憩したと言われる鞍部で
我々も一息入れて鈴ヶ岳に向かうと、福寿草を愛でた斜面から山頂にかけ
バイケイソウに占領され、福寿草シーズンの賑わいが去り忘れられた山の
ように静まり返っていた。
今回の最高地点となる鈴ヶ岳も茶野へ向かう通過地点だが、これから先が
鈴鹿北部の良さを感じられるエリアだ。カルスト地形と緑豊かな自然林に
多く見られる白い花、鈴鹿らしい雰囲気にたっぷり浸りながら桜峠を
越えるといよいよ本日の楽しみ独標(P938)だ。
岩屑の独標に広がる山芍薬の群生エリアを覗くとまだ蕾が多いが
チラホラと開いた白玉を見る事が出来たので、先に茶野の山頂で昼食を
済ませてから鑑賞タイムを楽しむ事にする。
山頂一帯で見られる山芍薬もまだ蕾が多かったので鞍部から独標に
かけてゆっくり見て廻るが、白玉の群生を楽しむにはまだ一週間は
かかりそうだが、藤の花がこれだけ多く見られた事が新たな発見だった。
数株ながらも開いた白玉のほか満開の藤、新鮮なエビネを見る事が出来
今回はこれで納得して、桜峠からミノガ峠へ下り未踏の滝谷山へ向かう。
舗装された御池林道から地道の林道へ入り見逃しそうな切り開きから
山道へ入ると意外にもしっかりした踏み跡が残っていた。
マイナーな山域ながら天狗堂辺りからミノガ峠、大見晴へ縦走する
人が多いのだろう。
所々に付けられたテープを確認し、徐々に薄くなる踏み跡を追うように
展望の無い尾根を上がると、僅かに展望が得られる濃い藪の中に
「滝谷山」の山名板が付けられ、足元に三角点が埋められていた。
未踏だった滝谷山だが、現場で分かった展望の無さよりも山頂部の
見通しの悪さと、この先支尾根が複雑に派生する地形の方が
気掛かりだった。山頂部の茂みは慎重に踏み跡を探し、南を確認しながら
薮を抜けると明確な尾根に乗る事ができたが、この先P888までは気が
抜けない。二重に巻かれた梱包紐と茂みの間から見える鉄塔の基部を
確認して、サンヤリへ向かう道を左折し、二度鉄塔をくぐり概ね東へ
歩くと、くどいほどテープが付けられたP888に到着する。
ここまでくれば一安心だ、次のコブから南東の尾根に乗って緩やかに
下り、co840mからほぼ東へ流れる尾根に出て、Sさんが登ったという
北へ流れる尾根を一気に下ると御池川の右岸へ着地できたが、そこから
御池林道に出るために、左岸から急な土手を攀じ登るアルバイトが
待っていた。
コメント
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伊勢尾の途中に出てヒルコバからミノガ峠へ、それだけで終わらず滝谷山も加えた周回とは、私では思い付かない、面白そうなマイナールートですね。
茶野のヤマシャクヤクですが、確かに間もなく6月というこの時期に咲いているので、ベニバナ種の白花かもしれませんね。
福寿草が終わってすっかり寂しい山域になりました。茶野でメンバーの知り合い
3人組に逢った以外終始我々のみでしたが、爽やかで緑の美しい季節を
満喫してきました。
茶野は山芍薬を愛でるには少し早かったようですが、観察すると花の大きさ、
茎の高さ、開花時期などを考えるとベニバナヤマシャクヤクの白花で、
霊仙山のヤマシャクヤクとは別の種のようですね。
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