S:籾糠(もみぬか)山・天生(あもう)湿原;透明花弁を求めて
- GPS
- 07:28
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 848m
- 下り
- 837m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:28
天候 | [天候情報] 降雨量0mm 風速8m/s 雲量43%(下層雲42%) 気温11℃ 視界21km 湿度71% 前日は台風2号の影響により一日中豪雨(最大30) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一般;4時間16分・188(R158-K478-K75)2:30出発 高速;2時間58分・177(飛騨清見IC経由)4:30出発 一宮西-荘川;3520円(平日)2460円(休日)軽自動車 ’鮴邏IC方面からのアクセスは通行止め。6/中旬開通予定 6/2に台風2号の影響で各地で豪雨あり。 そのため下呂方面等数か所で通行止めあり 9馥360号線は天生峠周辺ではカーブが多く見通しが悪い箇所が随所にある。 すれ違い困難場所も数か所あり。 [ナビ] 天生峠 〒509-4315 岐阜県飛騨市河合町天生 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[登山道状況] 全ルートとも整備はしっかりされていて危険個所は無い。 概ね緩斜面だが、山頂直下80mとカラ谷分岐から木平湿原へは急傾斜あり。 |
その他周辺情報 | [駐車場]40台程駐車可能 [トイレ]駐車場に男女別 |
写真
感想
昨年7月富山県白木峰の帰路で知った籾糠山。
秋の紅葉と雪がない時期にはお花が沢山咲くらしいので気になっていたので
リサーチして本日決行しました。
前日は台風2号の影響の豪雨。アクセス路は通行止めが多発して
郡上八幡→飛騨清見→飛騨荘川と経由して天生峠へ7時半到着。
透明花弁の花を見るための条件の一つとしては
日射の影響を比較的受けにくい時間帯に行かなければならないこと。
急ぎ用意を済ませて出発。
今回は全ルートを周回することにしています。
先ずは他の花を探すのは後回しにして
登山口→カラ谷登山道経由山頂で進みます。
登山口では外来種を持ち込まないように靴裏を洗う箇所もありました。
環境整備協力金として500円。
全ルートに亘り整備がきちんとされていて
パトロールの方もみえ、この山域の説明も快くして頂きました。
協力金が有効に使って頂いていることがわかりました。
お握りを一つ歩きながら食べます。
朝2時に軽食を頂いてから何も食べていないのでお腹空きました。
天生湿原でも気になる花は沢山ありましたが
一気に山荷葉(サンカヨウ)が咲いているであろう場所へ向かいました。
到着して辺りを見回すと葉っぱの上に雨で散った透明な花弁が付いていた。
真面に花が残っている株は少なかったけれど…
ありました(^^♪白い部分が全くない透明な花弁の山荷葉(サンカヨウ)
昨年は能郷白山で実験してみたけど人工では難しいと結論付けした
透明花弁が自然の力で見事にできていました(#^.^#)
一つの目的は達成!で、次の透明花弁を探しに山頂へ向かいました。
衣笠草(キヌガサソウ)舞鶴草(マイズルソウ)などを撮影しながら
ブナの大木が続く森の中を進みました。
朝方の雲は無くなって、木々の間からは青空が見えました。
風も適度に感じられて汗をあまりかかずに進めます。
次の透明花弁の花は籾糠分岐過ぎにありました!!(^_-)-☆
全部が透明ではなかったけれど一部透明になってる燕万年青(ツバメオモト)
こちらも見れて狙い通りに目的は達成できました(^^♪
ここからは登頂して、その後はゆっくりとお花探しに。
山頂直下80mからは急勾配が続きます。
開花前の深山片喰(ミヤマカタバミ)や岩梨(イワナシ)が目に付きました。
山頂は8崢の小さなスペースがあるのみ。
谷沿いにガスが登っていて一方は景観はよくありませんが
もう一方はお隣の山も見えまずまず。
パンを一つ食べて暫くのんびりしました。
下山開始。
籾糠分岐までお花を探しながらゆっくりと下ります。
登りでは目に着かなかった水滴を湛えた葉っぱがあったり、蕾状態の燕万年青(ツバメオモト)
があったりと。
籾糠分岐からはブナ探勝路を通ってカラ谷分岐へ。
大亀の木(オオカメノキ)羽団扇楓(ハウチワカエデ)白色の山荷葉(サンカヨウ)などを楽しみながら
ゆっくりと歩きました。
途中濡れた下りの木道でツルッとやってしもうて
尻もちつきました((+_+))
気にしていたのにやってしもうたと反省です。
ブナの大木も沢山あって濃い緑に囲まれた森の中を一人歩く。
小鳥の声も時々聞かれて落ち着いた気分で進めました。
水芭蕉群生地へ到着。
生憎と花は済んでしまっていましたが葉っぱの緑が広がっている
素敵な群生地でした。
根っこは熊の好物なので電気柵が施されて入れないようにしてありました。
羅生門葛(ラショウモンカズラ)の群生があり紫色が目に付きました。
再びカラ谷登山道を通りここでのお花探しを試みました。
延齢草(エンレイソウ)二輪草(ニリンソウ)衣笠草(キヌガサソウ)等、沢山の花がありました。
途中の休憩所で下山途中のパトロールの方と出合い、
お話を伺いながら一旦カラ谷分岐まで戻ることにしました。
数株あった衣笠草(キヌガサソウ)の中の2つが人為的に茎を折られていたことを伺いました。
情けない輩がここにも来てしまったのだなぁ((+_+))
この辺りにこの時期にこんな花が咲くとか活動の内容などをお話して頂きました。
これからも宜しくお願いします<m(__)m>
カラ谷分岐からは木平探勝路を通り木平湿原へ向かいます。
結構な急勾配が続きますが出来るだけ休まず一定のペースで進みました。
他の道では見かけなかった立坪菫(タチツボスミレ)が沢山咲いていました。
ブナの木々も見事で青空とマッチしていました。
木平湿原はこじんまりした湿原でお花は特に見かけませんでした。
木平分岐まで一気に下ってから再びカラ谷登山道で下ります。
下って直ぐの渓流近くには大きな延齢草(エンレイソウ)があったり
しっかりと花弁の残った山荷葉(サンカヨウ)が沢山咲いていました。
朝に透明花弁を見つけた場所に到着。
透明花弁のものは一輪もなく
日射が当たったり気温が上昇したりした影響で花弁表面の湿気が蒸発したことがわかりました。
透明花弁を観察するにはこれらの影響を受けない時間帯に到着することは必須です。
そのままのんびりと下っていきました。
二輪草の沢山咲いているところで目を向けると
緑色の二輪草が咲いていました(^^♪
天生湿原は狭い木道を通るので右回りの一方通行です。
南端では三つ葉黄連(ミツバオウレン)御前橘(ゴゼンタチバナ)
湿原では立金花(リュウキンカ)水芭蕉が見られました。
北端では三槲(ミツガシワ)が咲いていましたが近くに寄れないため
上手く撮影は出来ませんでした。
ますます一眼レフの必要性を感じました。
帰路のことも考えて急ぎ登山口に向かいました。
少しのんびりしすぎましたが15時過ぎに下山しました。
昨年来の目的の透明花弁の山荷葉(サンカヨウ)のみならず
一部透明になっている燕万年青(ツバメオモト)も見ることができました。
ブナの森の中を歩く至福の時間も得てとても落ち着けた登山ができました。
今日も本当にありがとうございました<m(__)m>
[]
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