厳冬期 奥穂高岳 涸沢岳西尾根 蒲田富士
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- GPS
- 91:52
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 2,276m
- 下り
- 2,273m
コースタイム
天候 | 晴れ、吹雪、烈風、霙 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪期限定の涸沢岳西尾根。 蒲田富士稜線から登攀開始。 残フィックス多数、積雪量により埋る箇所有り。 F沢のコルからルンゼ状を登り、涸沢岳稜線までのルートは雪崩&落石の危険。 穂高岳山荘から山頂までは積雪量、雪質、烈風注意。 厳冬期の北アルプス+烈風注意(体感温度−30度〜−40度) 一番の緊張は穂高岳山荘冬季避難小屋の入口が埋っていた事(幸い直ぐに掘り出せた) |
写真
感想
■チャンスは貯蓄出来ない■
韓国隊との奇跡のコラボ実現
ある日突然、携帯に海外ナンバーの着信有り。
エベレストを一緒に登った韓国隊からだ。
平日の連休は厳しいが、またとない機会。
悩む日が続くが、此処でも義理人情を貫く。
厳冬期(大寒〜2月末)の奥穂高なんて考えたことも無かった。
普通は国内で経験を積み、それから海外登山に。
しかし直ぐにセブンサミットを目指したので正直、日本の冬山はどうでもよかったのだ。
韓国からのメンバー9人の内訳:3人はエキスパート、3人は普通のおじさん、3人は女性、日本からyakouseiが参加、合計10人で厳冬期の奥穂高に望んだ。
エキスパートの内一人はエベレストを2008年一緒に登頂した。
二人目のエキスパートはエベレストBCで面識有り。8000mは何と7座登頂している。(2010年春、アンナプルナにて女性初の8000m峰14座コンプリートのスーパーサブを勤めるとの事)
3人目のエキスパートは海外登山の経験豊富、体は小さいがシェルパ並みの動きを見せていて女性の面倒を常に見ていた。
他のメンバーの山歴はごく普通。
心配事は厳冬期の北アルプスにシングルブーツで望もうとしている方、3000mの稜線をピッケルを使わないでストックで登ろうとしている方がいた事。
しかし何よりも彼らのハートの強さに感心した。
■ザイルは国境を越えた■
アタックは烈風の中ザイルを結んで皆で登攀。
梯子をやり過ごし直登でピークを目指す。
女性3人は怖いもの知らず。
体感温度は−40度を下回る。
そんな中、全く動じず普通に会話したり景色を見たり、写真を撮ったりする余裕があったのには正直驚いた。
難なく登頂。
皆、心の底から喜んだ。
全員登頂するとは当初、思ってもいなかったので目茶目茶嬉しかった。(多分、皆思っていたはず)
1つになった瞬間だ。
力のある人が必ずしも登れるとは限らない、天候や運も必要だが、何と言っても今回だれも予想できなかった絶妙なチームワークが有ったからこそ頂に招かれたに違いない。
エベレストより嬉しかった・・・。
ありがとう厳冬の北アルプス、ありがとう韓国隊。
コメント
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お疲れさまでした
なるほど、奥穂に行かれていたんですね。
しかも今回は大パーティでしたね
厳冬期の北アはやはり迫力があります。写真でも十分伝わってきました。
韓国隊との絆がまた強くなりましたね
この所、敗退続きで頭打ちの感じがしていました
皆さんとご一緒する機会があり良いきっかけになりました。
今後とも山での出会いを大事にしたいと思います。
お互い良い山登りましょう
厳冬期北アルプスのリアルな現場写真は、やはり全然違いますね。
なにか、また遠のいた感じです。
ただ、この厳しくも澄んだ世界は憬れる一方です。
ナイフリッジから吹き上がる雪風をまともに受けてるのに、
ザックを背負って普通に歩いているのは、なんかすごい絵ですね。
韓国隊の方達の人柄も伝わってきて、すてきなパーティーなのが伝わってきます。
女性人もすごい!!輝いてます!
コメントありがとうございます。
年末年始の頃に比べれば天候に恵まれた感じがしました。
北アの最新情報はjazzy様しか持っておらず、大変参考になりました事を、ご報告致します。
イメージがわき、お蔭様で登頂、無事下山できました。
今後とも情報を参考にさせて頂きます。
お互い良い山登りましょう
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