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Yamareco

記録ID: 5598239
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊

谷川岳 マチガ沢東南稜 2023.6.11

2023年06月11日(日) [日帰り]
 - 拍手
雪華 その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:05
距離
12.3km
登り
1,741m
下り
1,736m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:51
休憩
0:10
合計
9:01
4:27
4:29
17
4:46
4:46
405
11:31
11:33
9
11:42
11:43
3
11:46
11:46
7
11:53
11:54
12
12:06
12:07
16
12:23
12:23
14
12:48
12:50
26
13:16
13:16
6
13:22
13:22
2
13:24
ゴール地点
天候 雨 梅雨
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷川ベースステーション駐車
コース状況/
危険箇所等
【装備】
●前々日に梅雨入りのため、クライミングシューズは意味ないナ〜みたいな感じでビブラムソールの登山靴使用。
●ロープは敗退で懸垂下降も想定内で2本持ち(結局敗退しなかったので、1本はお守り)。
●アイゼン(10本前爪あり)はバチ効き。
●ぺツルクォーク1本でOK。持って行って良かった。雪渓下降の支持とか岩が滑るのでドライっぽく使用したり、草付きにも思い切って刺す。ピッケルだとこうはいかない(歯の形状が違う)。

【コース状況・危険個所】
●この時期の雪渓は上部に行くほど切れており、背丈以上のシュルンドもフツーにある。ロープ確保他用。(スノーブリッジにはまだなっていなかった)
●雨で岩が濡れているので、クライミングにきたつもりがほぼ「沢登り」。(沢靴は車の中に置いてきた。)
●グローブをしなくても手は冷たくならなかったので、「初夏ね」と思いながら。アプローチの小滝や斜面はいやらしいムーブを要する箇所もあり、沢水に手を突っ込みながら登攀。
●「黒い二段の滝」はスリングをあぶみにして対応。
●1600Ⅿ分岐「四の沢」方面に入らないように、「本流(=右側へ進む)」を目指す体力勝負。

【取り付きがわかりにくい】
●1850Mからが東南稜開始。
↑「要の滝」を目印にするとよい。
(でも、我々にはどれが「要の滝」か判断できなかった。雪渓が滝を覆いルートの形状が秋と違うので。ガスで上部の岩の形状も判断できないし。)

本流をツメて行き、1840M位に「小ぶりだけど登るのがちょっと面倒な滝」が出てきたら、それが要の滝っぽい。
要の滝の右側上部が東南稜取り付きのテラス。
我々は滝も登ったけど、一旦戻って草つきから上がった。

【ピッチ(↓ピッチは、雨・ビブラムソールでの体感)】
●1P=+ 30M位。短いけどトラバース気味だったので神経を使った。
しっかりとしたビレイステーションがある。大き目のカム1本使用。
●2P=検 40Ⅿ位。凹みルートを選択。松の木も掴んでクリア。
●3P=+ 40Ⅿ位。高度感ある解放的なテラスでビレイ。マントルで抜けた。
●4P=掘3Pと4Pの間は3Mほど切れ落ちている。下まで降りるのが面倒なので、ボディプロップ的にムーブで処理。あとはお花畑の草付きを上がり、最終ピッチが終わったらコンテで藪漕ぎ10分ほど歩いた。藪は膝ほどの高さなので快適に歩ける。
●所要時間1時間半ほどでオキノ耳直下まで。いきなり登山道。
●雨だから藪漕ぎが少ないルートで良かった。
●西黒尾根を下るレコもあるけど、土砂降りになってきたので安全第一でロープウェイ使用。(オキノ耳から約1時間半ほど歩き)。
●アプローチ悪いけど一ノ倉沢南稜より好きだな〜。
その他周辺情報 温泉たくさん
おしゃれ系な飲食店ができている
朝4時20分スタート。
約20分ほどでマチガ沢。遠くに見える雪渓を超えていくの
2023年06月11日 04:43撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 4:43
朝4時20分スタート。
約20分ほどでマチガ沢。遠くに見える雪渓を超えていくの
登山道は歩きやすい。
暑くて大変
2023年06月11日 04:52撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 4:52
登山道は歩きやすい。
暑くて大変
木々の間から雪渓崩落が見える
・・実はあそこも乗り越えていくの。
2023年06月11日 05:30撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 5:30
木々の間から雪渓崩落が見える
・・実はあそこも乗り越えていくの。
約50分ほどで第一見晴らし。ここから沢筋へ下る。
急下降なので、ロープで確保。
2023年06月11日 05:31撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 5:31
約50分ほどで第一見晴らし。ここから沢筋へ下る。
急下降なので、ロープで確保。
さぁ!大雪渓さ。
2023年06月11日 05:51撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 5:51
さぁ!大雪渓さ。
登山道から見えた雪渓崩落滝。
巨大です。
2023年06月11日 05:56撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 5:56
登山道から見えた雪渓崩落滝。
巨大です。
雨はシトシト降っている
2023年06月11日 05:57撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 5:57
雨はシトシト降っている
アイゼンは10本前爪ありですすむ。
まだストック。
2023年06月11日 06:01撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 6:01
アイゼンは10本前爪ありですすむ。
まだストック。
右上のスカイラインが東南稜っぽい
雪渓もかなり上まである。
2023年06月11日 06:01撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 6:01
右上のスカイラインが東南稜っぽい
雪渓もかなり上まである。
結構な斜度
2023年06月11日 06:36撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 6:36
結構な斜度
シュルンドまつり
2023年06月11日 06:38撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 6:38
シュルンドまつり
雪渓の厚さを見極めて歩かなければならない
2023年06月11日 06:41撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 6:41
雪渓の厚さを見極めて歩かなければならない
切れてる~
2023年06月11日 06:41撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 6:41
切れてる~
巨大だよ。岩手では経験できないな~だぶん。
愛用のぺツルクォークちゃんを持参してきてよかった。
2023年06月11日 06:53撮影 by  SC-51B, samsung
2
6/11 6:53
巨大だよ。岩手では経験できないな~だぶん。
愛用のぺツルクォークちゃんを持参してきてよかった。
アイゼン装着しているとわりとサクサク行ける。
2023年06月11日 07:03撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 7:03
アイゼン装着しているとわりとサクサク行ける。
1600mに四の沢との分岐がある。
四の沢は冬季BCのエクストリームルートらしい。
2023年06月11日 07:03撮影 by  SC-51B, samsung
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6/11 7:03
1600mに四の沢との分岐がある。
四の沢は冬季BCのエクストリームルートらしい。
ほぼコンテで歩く。
2023年06月11日 08:00撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 8:00
ほぼコンテで歩く。
ほぼ沢登りっす。。
あ~スパッツ着けたい。レインの下を穿きたい。
2023年06月11日 08:22撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 8:22
ほぼ沢登りっす。。
あ~スパッツ着けたい。レインの下を穿きたい。
でも雨だからとにかく進む。
2023年06月11日 08:30撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 8:30
でも雨だからとにかく進む。
1840M
「要の滝」付近。アクアグリッパーなら問題ないが、ビブラムでは神経を使う。
この左岸の上が東南稜取り付き
ガスで視界が悪く、少しウロチョロ
2023年06月11日 09:23撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 9:23
1840M
「要の滝」付近。アクアグリッパーなら問題ないが、ビブラムでは神経を使う。
この左岸の上が東南稜取り付き
ガスで視界が悪く、少しウロチョロ
師匠が小滝(要の滝)を下り、また草つきを登り「こっち!取り付き」って。
そしたら広場になっていて、ハクサンイチゲがお出迎え♪
2023年06月11日 09:37撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 9:37
師匠が小滝(要の滝)を下り、また草つきを登り「こっち!取り付き」って。
そしたら広場になっていて、ハクサンイチゲがお出迎え♪
1850M
東南陵取り付きは広場になっている。
天気がいいならお弁当を広げたい
2023年06月11日 09:37撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 9:37
1850M
東南陵取り付きは広場になっている。
天気がいいならお弁当を広げたい
これこれ。この形の岩場。
ロープウェイ駐車場から約5時間。
1P目が核心。4級の岩場。
トラバース的で、登山靴が滑るからヤバかった。
2023年06月11日 09:37撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 9:37
これこれ。この形の岩場。
ロープウェイ駐車場から約5時間。
1P目が核心。4級の岩場。
トラバース的で、登山靴が滑るからヤバかった。
3P目 展望なくても、解放感溢れるテラスよ♪
2023年06月11日 10:32撮影 by  SC-51B, samsung
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6/11 10:32
3P目 展望なくても、解放感溢れるテラスよ♪
可憐なハクサンコザクラ。
この時期は晴れていればお花達と素敵なクライミングが楽しめる
2023年06月11日 10:32撮影 by  SC-51B, samsung
1
6/11 10:32
可憐なハクサンコザクラ。
この時期は晴れていればお花達と素敵なクライミングが楽しめる
4P目
3P目終了した後も、雨で濡れている為ロープを出してコンテで進む
2023年06月11日 11:12撮影 by  SC-51B, samsung
2
6/11 11:12
4P目
3P目終了した後も、雨で濡れている為ロープを出してコンテで進む
写真では分かりにくいけど、手前が一旦3Mほど切れ落ちている。ボディプロップ的に渡る。雨だから慎重に。
2023年06月11日 11:12撮影 by  SC-51B, samsung
2
6/11 11:12
写真では分かりにくいけど、手前が一旦3Mほど切れ落ちている。ボディプロップ的に渡る。雨だから慎重に。
今回は悪天候だけど、お花に癒されながら進んだ
2023年06月11日 11:12撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 11:12
今回は悪天候だけど、お花に癒されながら進んだ
最後のプチ藪漕ぎ中に、ほかの登山客の声が聞こえてくる。
オキノ耳直下到着。いきなり登山道的な☆彡
2023年06月11日 11:32撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 11:32
最後のプチ藪漕ぎ中に、ほかの登山客の声が聞こえてくる。
オキノ耳直下到着。いきなり登山道的な☆彡
後ろを振り返ってもガスで展望なし。
こりゃ秋にリベンジだな。
2023年06月11日 11:32撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 11:32
後ろを振り返ってもガスで展望なし。
こりゃ秋にリベンジだな。
トマの耳 1963M
2023年06月11日 11:42撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 11:42
トマの耳 1963M
展望はないがこんな雨の日に登る一般登山客もいるらしい。
2・3名とすれ違った。
帰りは土砂降りの為、ロープウェイで安全第一。
2023年06月11日 11:42撮影 by  SC-51B, samsung
6/11 11:42
展望はないがこんな雨の日に登る一般登山客もいるらしい。
2・3名とすれ違った。
帰りは土砂降りの為、ロープウェイで安全第一。

感想

今回は検椶鯏仍碍ぅ船礇譽鵐犬世辰燭里之い離侫螢ションは効かず、めちゃくちゃ滑り易い。ホールドを慎重に選び、3手以上考え神経を尖らせて登った。

このルートの核心は二つ。
一つ目はアプローチ。ガスだと特に東南稜取りつきがわかりにくく、迷ったレコもある。
今回の反省点は、雪渓が切れてきたらレインの下を装着しておけばよかった。着ていれば思い切って滝に入れたけど、単なる山と道のちょこっと防水ズボン(5_Pocket Pants☆)のまんまだったので小滝は逃げ腰になってしまった。あとスパッツもつけておく必要があったな。
四の沢方面に吸い込まれないように気を付ける必要がある(分岐は1600m位にある)。

二つ目は1P目。短いルートだが、ルンゼをトラバース的に登攀。その為、ランニングを回収した後、万が一落ちてしまうととかなり体が振られる。
「今日、この山域でこんなことしてるのは我々のみ。。。(*_*;。。なんかあってヘリ呼ぶの恥ずかしいぜー」って思いながら、なんかないように慎重に登った。
「本番ってこういうことね、失敗は許されない」とかも、頭をよぎる。

結局、しとしと雨の中完登成功。沢登り大好き人間としてはこの時期の雪渓があるマチガ沢東南稜は面白すぎて大満足のルートだった。秋もぜひ来たい!

登攀後土砂降りとなったが別に苦も無く下山(ロープウェイを使用したけど)。
今年の夏は大きなルートを予定している。その前哨戦ともなった。
師匠、いつも限界解除をしてくれてあざっす!

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技術レベル
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体力レベル
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体力レベル
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