道宗さまの通いみち・道宗道(瑞泉寺─梨谷─行徳寺)


- GPS
- 13:47
- 距離
- 31.8km
- 登り
- 2,280m
- 下り
- 2,101m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 9:35
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 4:11
たいらスキー場入口1434─1445梨谷バス停
(2日目)
梨谷バス停1014─1024たいらスキー場入口
天候 | (1日目)快晴 (2日目)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
道の駅 井波に駐車。 帰りは、梨谷からバスで城端駅、城端駅から福光駅まで城端線、福光駅から井波までバス。クルマを回収し、一旦帰宅。 梨谷1534=1600城端駅1616━1628福光駅1651=1706瑞泉寺口交通広場 (2日目) 梨谷のたいらスキー場の駐車場にクルマを置いた。 帰りは、西赤尾から梨谷までバスで戻った。 西赤尾940=1006梨谷 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ここ数年COVID-19の影響で、世界遺産 五箇山・道宗道トレイルランが開催されていない影響か、雑草が伸びている箇所があるものの、概ね分かりやすい道。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
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感想
室町時代の僧侶・道宗が行徳寺から瑞泉寺へ通うのに使ったというロングトレイル、道宗道を瑞泉寺から行徳寺まで、2日間で歩いて来た。道宗道は部分的に歩いたことがあって、八乙女山登山口から八乙女山頂上、扇山分岐から扇山頂上、高清水山頂上から高落場山頂上は過去経験済みだけど、全コース歩くのは、今回が初めてとなる。瑞泉寺から行徳寺まで歩く場合、最終バスが16時台なので私の体力では日帰りは無理で、途中、高清水山─高落場山間からルートを外れたところにあるつくばね森林公園キャンプ場でテント泊する1泊2日の日程で予定を組んでた。しかし、キャンプ装備一式を持つと重いし、道宗道ルートから一旦外れたうえ登り返しが必要になるため、無駄が多い。たいらスキー場のある梨谷のバス停からのバスを使って一旦帰宅すればいいんじゃない?…と気付き、高落場山─朴峠から下りて、梨谷から一旦帰宅、翌朝クルマで梨谷に戻って「続き」を終えてから、バスで梨谷に戻る…という計画の骨格が出来たのはほんの一週間前のことだった(笑)。もともとは1日目は全部公共交通機関を使うつもりだったけど、それだと瑞泉寺発が7時半になってしまうので、暑さ対策でスタートを早める都合上、クルマで井波まで行って、公共交通機関乗り継ぎで井波に戻ってくる計画にさらに進化した(笑)。ということで、6月17日と18日の両日に実際に歩いて来た。
初日は朝3:50に目が覚めた。地元のメリットを活かし、4時半には道の駅 井波に到着。弁当喰ってから4:59に出発。瑞泉寺に廻ったけど朝早過ぎて開いていない(苦笑)。瑞泉寺から裏側の大谷廟に廻り、裏手の林道に出る。しばらく車道歩きしてから、道宗道入口の標識があり、ここから入山。八乙女山への上りの最初の林道交点で、休憩。次の林道交点が八乙女山登山口で、4年前に弟子(妻)とここから頂上まで往復したことがあった(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2100724.html)。あの時はクルマで上がってたのでチョーお手軽登山だったけど、麓から歩いてる今回は重みが違う(苦笑)、前回来た時には三角点ピークだけで満足してしまい最高地点は踏まなかったけど、今回は三角点ピークは素通りし(苦笑)、林道を横断した向こうにある八乙女山最高地点の南峰に6:57に到着。ここで休憩。
八乙女山からはしばらく山道が続くけど、ドブみたいな池を過ぎた後は林道と接近。合流せずに踏みとどまるかとみせかけて、あっさり合流(苦笑)。林道で風神堂と天池周遊コースを通過した先で、林道から独立。栃原峠で林道に合流するもすぐ先でまた道宗道として分かれる。「覗口カルデラ」の分岐があり、観に行ったら面白いかもしれないけど、先を急ぐ。覗口峠から大寺山へ向かうと、大寺山の一本ブナへの分岐が現れる。ここも寄り道せずに小ピークを越えていく。そしたら小ピークを越えた先に再び大寺山の一本ブナへの分岐が現れた。大寺山の一本ブナに行ったほうが、巻き道になって小ピークを登らずに済んだ?(苦笑) 8:15に大寺山頂上に到着。頂上にはベンチがあり、休憩にピッタリ。八乙女山から大寺山頂上まで意外に時間がかかってた。
大寺山頂上には三角点は無く、頂上から車道に出た十字路を真っ直ぐ突っ切れば三角点があるようだけど、三角点はみずに先を急ぐ。しばらくは林道歩きで、大笠山や北アルプスの槍穂や立山連峰が望めた。景色がいいのは有り難いけど、暑い! ここを歩くなら、3週ほど前のほうがよかったかも…と思いながら往くと、林道から離れて扇山を目指す。去年赤祖父ため池から扇山に登った時(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4308290.html)に通った扇山分岐を通過し、去年無かった新しい標識がある扇山頂上に9時ジャストに到着。扇山頂上から先はまた未知の領域。道宗道のコースを外れるモノはみんな無視してきたけど、赤祖父山頂上だけは無視しなかった(苦笑)。今度いつ来れるか分からないし…(苦笑)。
9:16に着いた赤祖父山の頂上は、遮るモノ無い展望地だけど、日蔭が無くて、暑い! ひと通り展望を楽しんだら、登山道を少し戻った日蔭で休憩(苦笑)。赤祖父山頂上から分岐に戻り、道宗道を進む。すぐにルートが直角に左折する箇所があり、ここから砺波平野側の展望がイイ。次の杉山までは間隔が長くなかなか着かない。送電線の鉄塔の辺りも遮るモノ無い展望地だけど、暑い! 杉山への上り辺りで、トレイルランの3人組とすれ違い、今回の山旅で初めて(広義の)山ヤさんの姿をみた。杉山は頂上を踏まずに巻いて行けるようで巻道ルートの分岐があったけど、今回の山旅の趣旨に従い直登ルートを選ぶ。いきなりザイルが張られた急登。ヒィヒィ言いながら登り、10:44に杉山頂上に到着。標高が1,100 mを超え、高清水山・高落場山に匹敵するハズなのに地形図にすら名前が載ってない不遇な山だけど、その山頂に立つ標識もクマに齧られたのか用をなさなくなっているので、ますます不憫(苦笑)。杉山頂上で事前の計画のタイム(ヤマレコMAPのコースタイムの0.8掛け)と実際の通過時間を比較してみる。ずっと計画より先行してたけど、ここに来て負け始めてる…。「計画タイムさん」は休憩を取らないので、要所要所で休憩を取る私が負けてくるのは仕方ないけど、予想より負けてくるのが早い。もう6時間歩いてるので疲労が来てるようだ。あと、ここまで暑くなるとは思わなかったため、1.5 Lほどしか飲み物を持って来なかった影響か…。
杉山頂上を出発し、まずは杉尾峠に下りる。そして高落場山に登り返すけど、途中に大きな池があった。地形図に載らないのがおかしいくらいデカい。見通しのよい岩峰に上り詰めた後一旦下り、上り返してから、11:35に高清水山頂上に到着。ここも砺波平野と医王山の展望が優れた場所だけど、登山者の姿は無い。
高清水山から高落場山登山口までは去年弟子と来てるので(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4771367.html)勝手が分かってる。一旦下りて上り返したお月見の頭からの下りはちょうど白山のほうを向いていて、雪を頂いた白山がよくみえた。高清水山登山口で林道に出て、高落場山登山口までは林道歩き。高清水山登山口から高落場山頂上までは高校3年の高校総体の時(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3492848.html)と去年(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4334832.html)も歩いてる(苦笑)。途中「どうしゅう さまの かよいみち」モニュメントの前を通り、高落場山登山口からまた登山道に入る。すぐに三方尾山に到着し、ここで休憩。当初の構想ではここから道宗道を外れ、つくばね森林公園キャンプ場まで下りてテント泊のつもりだった。翌日のここまでの上り返しがイヤで、計画を変更したのは前述のとおり。三方尾山を出発するとブナ原生林コースの分岐を通過。ここからも、つくばね森林公園に下りられる。ぞうさんブナ、ブナコブ君、兜ブナを通過し、ひと上りで若杉集落跡─唐木峠からのコースと合流し、この日最後のピーク・高落場山頂上に13:05に到着。
3年連続4回目となる高落場山頂上だけど、無人だったのは4回目で初めて。すでに午後1時を廻っており、高落場山だけを目当ての登山者が居たとしてもとっくに下山してるだろうから、無人なのも仕方が無い。それとも、みんな暑さを警戒して高落場山には来ないのか?(苦笑) 高落場山の頂上で、ペプシの生コーラをほんの少しだけ残して飲んでしまい、これで梨谷の登山口に下りるまでは水分補給は望めない。しかし、高落場山からなら1時間で下りれるハズ。高落場山から朴峠側には下りたことがなく、この先の道宗道は全区間未経験。途中補助ロープが設置された急坂があるもののそれも長くは続かず、南砺市のヘソを通過し、アッサリと朴峠に到着。この先は中部北陸自然歩道になる。峠から少し下ると早速流水箇所があったので、採水。助かった! これで乾きから解放された!
梨谷への道は、かつての加賀藩の主要街道とは思えないほど道幅が細くて踏み外しに気を付けないといけない区間もあり、気が抜けない。ようやく登山口のある「向かい坂」に到着。橋のたもとの「里橋あと」に14:14に到着し、ここで靴をトレッキングシューズからジョギングシューズに履き替える。すぐ先で堰堤工事をやってたけど、宮谷尾根登山口はこっちだと地図をよく見ずに進んで引き返すトラブルもあり、「里橋あと」を出発したのは、14:29となった。2日目は宮谷尾根登山口までクルマで行ってスタートすることを考慮し、一旦宮谷尾根登山口まで行ってからログを止めようかと思ってたけど、たいらスキー場の看板の前に出てみると、周囲にスキー客用の駐車場がガラ〜〜〜ンと開いており、ここなら明朝にクルマを置けると判断、ヤマレコアプリのログを14:34に停止。
実際にはこの日の山旅はここで終わりではなく、国道304号の梨谷バス停まで歩く。14:45にバス停に到着。ちょうど14:41のバスが行ったばかりで、次の15:36の便までバス停のある広場で休んでた。定刻より約10分遅れで高岡駅ゆきの世界遺産バスに乗り、城端駅で下車。城端駅から城端線で福光駅に移動。福光駅前から井波ゆきのバスに乗り、瑞泉寺口交通広場で降りて、朝のスタート地点の道の駅 井波に戻り、クルマで一旦『キャラメルハウス』(自宅)に帰宅。本来はたいらスキー場のロッジ峰に宿泊するべきところ(今の時期に宿泊出来るか知らないケド…苦笑)、地元の地の利を活かして帰宅しただけ(苦笑)。当初の計画では7:30に瑞泉寺を出発のところ、暑さ対策で5時過ぎに変更してたけど、今回歩いた実績に単純に2時間半足すと、梨谷バス停着は17:15になる。すでに高岡・城端方面の最終バス(16:51発)、出ちゃってます…。つくづく早出しといてよかったぁ〜…と思ったよ!
翌朝は3時に起床し、4時20分くらいにたいらスキー場の看板の前の駐車場に到着。この日は父の日で、父の日のお祝いで焼肉屋にランチに行くことになり、正午前まで帰宅が必要。そのためには西赤尾9:40発のバスに乗らなきゃイケナイ。ホントは5時にたいらスキー場前スタートのつもりだったけど、前日の梨谷バス停到着予定が14:03のところ実際には14:45になっているので、少しでも時間に余裕があったほうがいいだろう…ってことで、30分前倒しした。クルマのなかで唐揚げ弁当喰ってから、4:29にヤマレコアプリのログを再開。
最初のうちは国道304号の旧道を往く。かつて国道だった影響か、はたまたバブル時代のスキー人気の影響か道幅はそれなりにある。しかし、今はクルマ通りは皆無…。中部北陸自然歩道の鹿熊峠の道が雑草だらけのなかに分かれていくのをみて、「あんな道は歩きたくないな」…と思って辿り着いた宮谷尾根登山口も同じくらい草ボウボウだった…(汗)。草ボウボウなのは登山口周辺だけで、すぐに急登に切り替わる。急登も長くは続かず次第になだらかになり、ひと登りで林道高坪線に出た。ここからは林道歩き。少し上り基調の林道を20分ほど歩くと、菅沼分岐に出てここで休憩。前日の反省を踏まえ、前日より行程が短いのに前日より多く飲み物を持って来てる。ここで炭酸飲料を一気飲み(苦笑)。
菅沼分岐の登り口はいきなり急坂(苦笑)。ひと登りで呆気なく宮谷の頭に到着したけど、この先の獅子越分岐のほうが高く、登りに苦労させられる。獅子越分岐からの下りは最初のうちはヤセ尾根で、右側に落ちないように神経を使う。やがて尾根も穏やかになる。カエルのタマゴ(?)だらけの池を2つ通過し、もうすぐ小倉山頂上だ!…と意気込んでたら、倒木帯に出た…。この倒木帯こそ小倉山の頂上。頂上を示す標識は倒木の直撃を逃れたのか健在だったけど、もしかしたら倒木後に新たに設置された標識かもしれない。小倉山まで来ると後は下るだけなので、気はラクだけど、中部北陸自然歩道に指定されているとは思えないほど急坂だったり、足を踏み外したら即アウトな危ない道。子連れでのハイクは無理だろう。途中、遭難者の遺族の寄付をもとに旧・上平村が設置したと思しき展望盤があったけど、木が伸びてしまい、そのとおりの展望は得られなくなってる。この展望盤がある場所と、清流が登山道を横断する箇所が寛ぎポイントになるだろうか。特に後者は、逆コースを取った場合、水場として期待できる。菅沼橋がほぼ同じ高さにみえるようになると、小倉山の解説板に到着。ここから車道までは階段状に整備されてるけど、下半分は雑草が酷かった(苦笑)。この登り口に7:41に到着し、ここで靴をトレッキングシューズからジョギングシューズに履き替え。庄川の左岸の車道を道なりに往く。途中「血染めの名号」という物騒な名所の前を通過し、新屋橋西詰で国道156号に合流。8:38に行徳寺に到着。瑞泉寺を出発して27時間あまりでようやく到着した。トレイルランナーだと半日もかからず走破出来るし、足の早い登山者でも1日あれば歩けるだろうけど、私の体力ではこれが限界!
西赤尾9:40発の城端駅ゆきバスまで1時間ほど待ち時間があった。持ち時間を増やすため5時出発の予定を4:29出発に前倒ししたけど、前倒ししなくても予定通り辿り着けてたことになる。しかし、それはあくまで結果論。外国人観光客だらけのバスに乗り、10:14に梨谷で下車。前日と逆ルートを歩いて、10:24にたいらスキー場前の駐車場に到着し、約1時間のドライヴで『キャラメルハウス』に戻ったけど、父の日のお祝いの焼肉屋ランチは、混雑で待ち時間が長かった(苦笑)。
道宗道を瑞泉寺から行徳寺まで歩き通したけど、長かった…。半分以上の区間は歩いたことが無いコースなうえ、公共交通機関を使う都合上ダイヤを意識した歩きとなってしまい、あまり余裕が無かった。今度またやるか?…と訊かれると…。当分は、もういいかな…(苦笑)。
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