裏那須縦走 大倉山、三倉山 ( 沼原~三斗小屋~大峠~音金)
- GPS
- 11:57
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 2,531m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 3:17
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
沼ッ原湿原シャトルバス 休日のみ季節運行 https://nasushiobara-kanko.jp/topics/75703/ 【復路】 音金上坪から養鱒公園駅まで路線バス 平日のみ運行 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三倉山と音金の間は悪路です。 当レコでは三斗小屋温泉と大峠の間でGPS異常が発生しています。 |
写真
感想
昨冬に那須塩原市に転居し、家から那須連山が眺められるようになりました。
冬には茶臼岳の奥にひときわ白い峰が見えるのですが、それが裏那須と呼ばれる大倉山、三倉山の稜線であることを知り、ぜひ歩いてみたいと思っていました。
自家用車に頼らずに縦走するためには三斗小屋温泉で一泊するほかなさそうです。沼ッ原湿原までの季節運行のシャトルバスは土日限定なのですが、これに乗れれば便利です。
会津音金集落への下山後は会津鉄道で帰ることになりますが、養鱒公園駅までのバスは平日しか運行していません。
したがってチャンスは日曜日出発で三斗小屋温泉宿泊、下山は月曜日となります。あとはお天気次第ですが、ちょうど梅雨の間の晴れ間が巡ってきたようですので、思い切ってでかけてみました。
あまり知られていないせいなのでしょうか。那須塩原駅出発のバスに乗り込んだのは私一人でした。11時に沼ッ原湿原に到着。駐車場にはそこそこの数の自家用車が停まっていました。
湿原ではコバイケイソウの花が目立っていました。ニッコウキスゲにはまだ少し早いとは思っていたのですが、木道の途中で一輪だけ、「私を見て!」と言わんばかりに大輪の黄色い花が咲いていました。
ブナやミズナラの林の中を三斗小屋温泉に向かって歩きます。姥ヶ平分岐からは沢に向かった一旦下り、登り返して温泉到着となります。
14時過ぎには煙草屋旅館に到着。私の他の宿泊客は4人のパーティーが一組だけでしたのでゆったりと温泉で寛ぐことができました。夕食は那須牛がメインでとても満足のいくものでした。
翌朝はいよいよ縦走に出発です。稜線に出るまではまずとにかく我慢の歩きになることは覚悟していたのですが、大峠までの道は想像よりも大変に感じました。
小屋も含めて携帯電話の電波が通じないため、単独行では心細さを感じるのですが、沢沿いのせいか、ヤマレコアプリのGPSも異常な動きをしてしまいます。第3渡渉点のあたりでGPSはすでに大峠を超えたという表示になりみちはずれの警告がなるものですから、途中から引き換えしてみたりして時間が取られてしまいました。大峠は流石山への稜線の入り口なので地形を判断すればGPSが間違っていることは明確なので後から考えれば悩む必要はなかったですね。テクノロジーに頼りすぎるのも考えもので、GPSを持っていれば道間違いは100%防げるというのも迷信に過ぎないと思いました。
iPhoneのGPSのエラーかヤマレコアプリのエラーか判別できなかったのですが、試しにヤマレコアプリのプロセスをkillして再起動したところ直りましたので、ヤマレコアプリの何らかの不具合だったと思われます。
大峠からは森林限界を超え、見晴らしの良い登りにはいります。急な登り坂ではありますが足元には花が次々と現れて目を楽しませてくれます。特にウスユキソウと出会えたのは嬉しく思いました。
天候はまずまずで雨の心配はなさそうですが、ガスが上がってきていて那須側の眺望がなくなっていったのはやや残念です。一方会津側はよく見えていました。
流石山からはまさに天空の稜線歩きとなります。大倉山、三倉山への道は素晴らしいもので、花の多さも眺望も、私の知っている限り那須では一番の稜線ではないかと思います。登山道もきれいに刈払われてとても快適です。
ところが三倉山から先は状況が一変します。唐沢山に向かう道は踏み跡はあるものの所によっては腰までササが生い茂り足元が見えないので緊張します。ただよく見ればしっかりう踏み跡があるので道迷いの心配はあまりなさそうです。
樹林帯に入るとかえって道はわかりやすくはなりますが、下りの傾斜もきつくなってきます。最後の方は沢沿いを下っていくのですが、明確なルートがなく、神経を使いました。
集落に出た後、登山道入り口には電気柵が設置されていました。出た先には通行困難という看板がありましたが、三倉山側には標識はなかったので後の祭りです。今日は天候がよかったので助かりましたが、悪天候でしたら危険だったかもしれません。
音金からは予定通りのバスに乗り込み、本数の少ない会津鉄道で帰路につきました。途中JR日光線が運転停止となり帰宅が深夜となってしまいましたが、無事に山行を終えることができました。
久しぶりの長時間の縦走で、かつ単独での小屋泊まりでしたのでやや不安があったのですが無事にこなすことができて自信になりました。大峠から三倉山の稜線は本当に素晴らしい道だと思います。交通の便があまり良くないですが、訪れるに値する場所でした。
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