羅臼岳 〜ヒグマに遭遇、夫喜び妻はトラウマ〜
- GPS
- 09:35
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,609m
- 下り
- 1,596m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:34
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
約100k、2時間くらい ホテル前に登山車用のトイレあり。 宿泊しない登山者は正面駐車場ではなく道路脇の砂利道側に停めれば良いそうだ。 木下小屋手前にも3台ほどの駐車スペースあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
・雪渓は山頂近くの1ヶ所のみ、私達は往路ともツボ足。不安な方でもチェーンアイゼンで充分だと思う ・山頂近くは岩陵にて滑落、落石注意 ・三ツ峰は分岐から往路1時間程度、道はハイマツが覆いかぶさりメイン道よりは荒れているが迷う程ではない |
その他周辺情報 | 岩尾別温泉 地の涯 https://iwaobetu.com/ 登山口にあるホテル、木下小屋まで徒歩2、3分 |
写真
感想
北海道登山旅行へ。
今年は妻が勤続※※周年で5連休中が貰えると相談受けたのは昨年末。要するに月金で5連休取れば最大9連休。私の方も年に4日貰える計画年休をフルに使って8連休まで合わせられた。
若い時なら海外の一択だったが今は夫婦共々山の一択。8連休を活かす行先は・・・、これまた北海道の一択だった。
北海道遠征は2回目だが前回は4泊5日で利尻岳の1座のみ、よって道内の山は全く登った事なし。道内で1番登りたい山は羅臼岳だったので今回は道東メインにした。
前日に移動して羅臼岳登山口にある「地の涯」で宿泊。利尻の時もそうだったけど、遠征先の山はいつも以上に良いお天気で登りたい。よって今回もチャンスは2日間として連泊を取ったのだが、初日から晴天でラッキーだった。
当日は5時出発。宿が登山口なので楽ちんだけど、部屋が偶々登山道側で窓を開けて寝たので早出の方々の熊鈴の音が目覚ましとなった(笑)。今時期の知床半島の日の出は3時半くらいなので5時出発では遅い方なのかな。
お山の方は中盤くらいまではほぼ樹林帯、立派なブナ林とかは無いけど初めてなので楽しく歩けた。中盤辺りのダケカンバも全体的に背が低くて曲がっているのが多い。上が塞がってトンネルみたいな道もあった。
大沢辺りから花が沢山、黒岩平ほどでは無いけどハクサンコザクラが多かった。
羅臼平に出ると右手に羅臼岳が見える。分岐を曲がってから正面に見える羅臼岳を見ながらハイマツの海を泳ぐように登る辺りが最高のロケーション。そして最後は岩陵、突然ガラッと道が変わる感じは鳥海山と似ている。(御室〜新山間のあの感じ)
11時過ぎ無事登頂、文句なしの快晴‼︎。飛行機や宿は3ヶ月前から取ってあり、ほぼ変更不能。なのでこの天気をくれた山の神様に感謝した。
火も持って来たので1時間ほどまったりして下山。でも今回我々は下山したらそこが家みたいなもん(地の涯連泊)、急ぐ必要は全く無い。せっかくなので硫黄山への縦走路側へ寄り道して三ツ峰へ。「山と高原地図」に羅臼岳が圧巻と書いてあったが、その通り!。今登って来た山を近くの小ピークから見るのはとても好きだ。
羅臼平に戻って下山、途中にリスやシカも現れて大満足♪。夫婦で感想を言い合いながら下りていた。
そしてこの後事件が起こる。
妻はたぶんこのまま終われば100点満点の山行だったと思う。しかし私は95点、いや98点でも良いけど、とにかく100点では無い。
行く前や山行中も散々妻に言っていたのだがヒグマが見たかったのだ。(もちろん理想は遠目)
私「結局ヒグマ見られんかったな〜」
妻「またアホな事言ってー」
と言う会話をしながら下山まであと30分くらいのp559の手前辺りで右手に茶色い物体が見えた。最初はカモシカかな?と思ったがなんとヒグマ!。距離は6、7mあっただろうか、私が「あっ!」と声を出してしまい妻とヒグマが同時に気づいた感じとなった。
妻も少し声が出てしまい熊が立ち上がって唸り声をあげこちらを威嚇、右手まで振り挙げらたので、この時そのまま突進して来られたら「きや家」は終わっていたと思う。
妻と私もそれなりに離れており熊はその中間辺りの登山道から5mほどの脇の草むら辺りに居た。必然的に妻は進行方向側へ、私は来た道側へそろりそろりと退いた。幸い熊はお食事中のようで(たぶん蟻)、威嚇された以降はこちらに興味を示さなかった。
妻も冷静に逃げれたし私もある程度距離取れたのでひとまず安堵。でも私はどうやって下山すればイイの??
食事に夢中とは言え登山道を通るのはありえない。一度警告受けてるので二度目は敵とみなされ容赦しないだろう、かと言って他に道は無い。心臓バクバク状態で熊がいる側とは反対側の草むらを迂回してなんとか登山道に合流。10分ほど足早で下りたら妻にも会えて安堵。妻はまだ手が震えており、冗談も通じないほど怖がっていた。
木下小屋におられた方にヒグマの話をしたら他の方も遭遇されたとの情報。たぶん同じヒグマだろう。サイズとしてはまだ母離れしたくらいで小さなヒグマだったけど、唸り声から威嚇までされたら怖い。
しかし無事下山出来たし私は大喜び🎵、一方妻はこの日の夢にまで出て来たほどトラウマに(汗)。とにかく一生忘れられない山行となりました。
※利尻岳行った時もヒグマ上陸騒動があった。
https://www.yamareco.com/modules/diary/73444-detail-166114
きや家はヒグマと縁があるのは間違いない(^。^)
北海道遠征2座目
斜里岳 〜清岳荘から旧道、新道コース〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5659603.html
北海道遠征3座目
雌阿寒岳、阿寒富士周回 〜雌阿寒温泉より〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5662697.html
ちなみに今は北とった岳でテントです。結構な雨降ってます。明日は幌尻行ってきます(笑)。もしかして、未だ北海道にいるんですかね?
確か昨年も行かれてましたよね。
私達も出来ればテン泊して硫黄岳まで縦走したかったです。明日は少し持ち直すんじゃ無いでしょうか。
まだ北海道です、日曜日まで居ます。でも登山は本日雌阿寒岳登って終了しました。登山と観光半々です。明日は釧路湿原でカヌー漕いで来ます。
知床はヒグマ多いみたいですね、基本襲ってくる事は無いと思いますが今回は至近距離でバッタリパターンだったので怖かったです。でも見れた幸せの方が上ですけどね(笑)
今見たら幌尻岳明日午後から雨予報でしたよ。
綺麗な御来光見れるとイイですね!
まだ同じエゾの地におられるんですね。どうりで気配がすると思いました(笑)。しかも釧路カヌーとは、これまた素晴らしいスケジュールですね。いつかは自分もやりたいので、情報レコ、お待ちしてます!
自分たちは今、帯広市のパン屋「麦音」のガーデンでモーニングしてます(お嫁様命令できやさんの奥様へのメッセージとしてコメント打たされてます)。
知床は自分たちかを行った時も縦走予定でしたが悪天候で羅臼のみとしました。北海道、この時期は毎年恒例ですが、いつも天気は微妙です。
幌尻はご来光はダメでした。昨日午後から朝までは結構な風雨と濃霧でした。でも、1番良い時に晴れて、これ以上ないガスから絶景への移り変わりを堪能できました。もう、いうことなしです。
とうとう最終日を迎えてしまい今日は帰るだけとなりました(涙
釧路湿原のカヌーは中々良かったです、鹿や鳥など沢山居ましたし、ラッキーな事に丹頂鶴まで見られました。少々お高いのですが、夫婦2人で漕ぐカヌーは良い記念になりました。
お嫁様からコメントありがとうございます。私の妻は山レコ見るのみなのですいません。
幌尻岳、良い山みたいですね。私達も最終日は帯広でしたが至る所で幌尻岳を写した大きな看板見て登ってみたくなりました。よって次回北海道遠征のメインは決まった感じです(笑)
山は晴れてナンボだとは思っていますが、それ以上に良いのがガス段々と抜けて徐々に見えてくる山の景色。コレを見ようとするならやはりテン泊がベストだと思います。良い時期とは言え、天候含めキツい状況多いはずですが、お嫁様はパワフルだなといつも思っております。白山北部を周回されていたのは今でも覚えていて驚かされました。
毎年恒例で北海道とは贅沢ですね〜、見習えるよう頑張ります(^。^)
読みながらこっちも心拍数あがりましたよ。リアルなレコとても楽しかった。
文豪ミラーさんの足元にも及ばない文章ですが、そう思って頂けたなら良かったです。こうゆう時って Go Pro動画とか撮ってると良かったな〜って思います。
とにかく自分が見たいし(^。^)
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