氷ノ山(ひょうのせん)に雪の女王発見!


- GPS
- 09:32
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 866m
- 下り
- 846m
コースタイム
- 山行
- 8:29
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:32
天候 | 小雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■わかさ氷ノ山スキー場へは国道482号線、鳥取県側からのみ進入できます。兵庫県側からは同国道は未除雪なので県境を越えてスキー場へ行くことはできません。 樹氷第2パノラマリフト・チャレンジコースリフト乗車にてリフト終点1190m地点まで一気に登高しました。(途中乗り継ぎ\250+\250) ※下山後、そのまま車中泊し翌日、ゲレンデ滑走を楽しみました。 ※タイヤはノーマルですが四駆モードで大丈夫でした。お守りにチェーン積んでますが使いませんでした。気温は常に氷点下で道路の融氷の為の水が凍った部分はアイスバーンになります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース概要 *********************************************************** ○↑スノーシューを履いての登頂 リフト終点駅1190m〜展望台1441m〜三ノ丸1464m(避難小屋)〜1448mピーク〜氷ノ山(須賀ノ山)1509.8m山頂避難小屋 ○↓スノーボード、スノーシューでのドロップ、クライムダウン 氷ノ山(須賀ノ山)1509.8m山頂避難小屋〜仙谷〜わかさ氷ノ山スキー場アルパインゲレンデ〜アクセス道路〜駐車場 *********************************************************** ■リフトを利用しての氷ノ山登山は多いようでスキーヤー、ボーダーに混ざって普通に乗車できます。リフトを利用しての下山はできません。また歩いてゲレンデを下りることは衝突のおそれがあります。 ■当日はノートレースでしたので他の方とパーティを組んで順番にラッセルしました。リフト終点から1370mピークまでは樹林帯の急登が続きます。 ■氷ノ山(須賀ノ山)までは稜線伝いですので道迷いの危険は少ないと思いますが雪庇の踏み抜きには注意が必要です。 ■仙谷の登降は大変危険です。上部の傾斜は恐らく40°を越えている上、底付きなしの深いパウダーになっていました。 ・スノーボードを履いてのドロップでは枝の引っ掛かりが多く、難儀しました。 ・スノーシュー、ストックもパウダークライムダウン用に特装した物を使いました ・所々、沢に深い穴が開いており落ちると単独自力での脱出は不可能です。 ・左右が切り立った急斜面、崖になっており小規模なデブリも何カ所かありました ・沢の踏み抜きを避けるため地形判断の上、右岸左岸と何度もジグザグに下りました。 ・最後の徒渉はボードを橋がわりにしました。 |
写真
装備
個人装備 |
スノーボード
バインディング
ボードブート
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
着圧タイツ
ズボン
オーバーズボン
メリノウールハイソ
グローブ
予備グローブ
インナーダウン
雨具
ゲイター
毛帽子
ザック
サブザック
アイゼン
スノーシュー(パウダー特装)
昼ご飯
行動食
非常食
PETデレーション
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
ゴーグル
サングラス
タオル
ストック2(ジャンボバスケット)
カメラ
エマージェンシーシート
ボードフレーム
チビ三脚
無線機
車の発煙筒
ツェルト
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備考 | ○パウダー用にジャンボバスケット(キャンピング用プラ皿をカット加工したもの)をストックに装着しました ○スノーシューに下山用としてパウダースタビライザを装着しました。(アルミ板を下駄の歯のように接地面に固定。これは非常に有用でした。) |
感想
兵庫県民なら一年の締めくくりはここっしょ!ってことで雪の氷ノ山に登って滑ってきました。
去年の冬季氷ノ山のレコ参考にルート選定しました。
「おおっ!」ひときわ目を引いたのがMBS(TBSの関西系列放送局)の某アナウンサーがボードで他の方は山スキー(ある方はスプリットボードを使われてたよう)でドロップしたと言う仙谷のレコ。
・・・「俺も滑りたいいいいいいいい〜!!!!!!!」ムズムズ
登りはスキー場リフトで手っ取り早く高度を稼げる三ノ丸ルートで決定。
仙谷は完全なバージンパウダのようです。
GPSトラックを頂戴しカシミール地形図に重ね転送。万が一に備え万全の準備で出発しました。
スキー場で装備チェック、足ごしらえしてると駐車場の係員さんに話しかけられ果汁グミを差し上げて暫し歓談を。「須賀ノ山なあ、毎年戻ってこない人おるんやで。気を付けてなあ」ゲゲゲ!絶対に戻ってきますってば!明日はここのゲレンデでガッツリ滑るつもりなんやから!
パトロールセンタで登山届け出してまたまた係員さんと歓談。「今日の雪は今年一番やで」ムフフ!これも普段のおこないが良いせいか。テヘッ!
「こないだな大勢のパーティがツボ足でゲレンデ下りてきたんや。見事な溝ができてたわ」多分、リフトで上がったものの装備不足で撤退してきた人達やなと推測するも、そりゃアカンわ。ゲレンデではツボ足禁止やから。まあ夜にピステンでグルーミングすりゃキレイになってしまうけど。
チケット1枚買って板履いてザック抱えてリフトの人になりました。ボードスケーティングもスムーズでゲンがいい。ここでコケたら幸先悪いもんね。「ヒューン」ってリフトが止まってバツ悪げに再乗車なんて。「ダメヨ、ダメダメ!」
「27番、登山者」ってアナウンスされてザックは持ったまま乗り継ぎに一旦下車。「あれチケット2枚いるの?」現金を係員さんに無理矢理渡して上のリフトに。上には既に登山者が準備中。
駐車場で横に駐まってた和泉ナンバの二人組みの方。完全なパフパフ雪、ノートレース状態。パーティ組んでラッセルしながら支尾根を上がりました。途中で先頭交代しラッセルするもののなかなか手強い。高度上げるにつれ余りの美しさに「すんません!写真撮らせて下さい。」と脱落宣言。
デジイチ持ってきてるので歩みを止めながら気分だけは写真家になりました。ペンタK-30。少々パウダの中に放り込んでも短時間なら問題ありません。心強い相棒です。心配なのは温度低下によるバッテリ容量減衰だけ。
登るにつれ現れる幻想的な景色。「アナと雪の女王」でエルサが潜み隠れた雪山の光景が彷彿とされます。なんと美しいんだ。
夏には日陰を提供してくれる稜線の杉木立達が雪の衣装を纏ってなんともファンタジックなたたずまいで迎えてくれました。ブナ林も素敵です。
凍結した三ノ丸展望所、避難小屋を過ぎて良い感じの下り稜線では初めてボードを履いて滑走しました。時折ガスが晴れ輝く日本海が見えてきます。
緩やかなアップダウンを繰り返し最後の登りではガスが完全に晴れ青空が見えてきました。山頂に到着し三角点にタッチ。避難小屋内でひとりぼっちの昼食を。こしき岩へ向かうと言う二人連れの方と互いに記念撮影。
「すんごいザックとストックですねえ」なんと言えばいいか。返答に困ってしまいます。二人連れを見送り暫く仙谷を偵察してドロップポイントを探りました。上部は風で飛ばされて笹が現れています。こしき岩方面に少し下ってトラバースしてドロップすることにしました。
斜滑降を繰り返し木立を抜けて行きますが足元から枝が飛び出していたり結構、伏兵が潜んでいてスンナリと滑ることができません。膝上にスマホを装着し滑降の動画を撮影していたのですが枝に持って行かれそうだったので外しました。
相当な傾斜でもスノーシューよりはペンジュラムで下った方が安全です。頂上直下の傾斜は40°を越えている感じです。ツインチップなのでスイッチでやばい場所はこなしていきますが先をフォールラインに落として行く勇気はなかなか出てきません。
開けた雪面が少なくなってきて樹林が混み合ってきたところで飛び出た枝に板を取られ転倒してしまいました。3回転位して枝をつかみ止まりました。このようなパウダではピッケルは効き目がありません。頭が雪に潜るとまるで水中で溺れたような感覚がします。いい経験ができました。
この先、気分良く滑降できる斜面なさそうと判断しスノーシューに履き替え決定。どうやってアナウンサパーティは滑ったんだろうと思ってしまいますが、目の前の現実が自身の力量ですし安全に無事下山することが至上です。
板を背負い直しスノーシューでプチ雪崩を起こしながらひたすら下りました。深く足が入ると前に倒れそうになるのでスノーシューを突っ張って雪面を切りながら下っていくのでモモ筋がつりそうになりました。
所々、沢が深い穴を開けています。深さ2mはあるんでしょうか。周辺を踏み抜いて落ちたら自力では上がってこられないでしょう。携帯か無線で救助要請しヘリが頭上にきたら発煙筒を焚くことになるんでしょうか。やばそうな箇所の横断では板を履いて体重を分散し素早く斜滑降。沢にかぶった雪面がググッと下がった感じ何度かしました。クワバラ!クワバラ!
沢の中央部を避けて右岸、左岸と地形判断しながら下り、どうしても沢中央部の薄そうな場所はボードを雪面に置いて横断しました。標高1000m付近、左岸の尾根が沢まで落ちてきている場所で沢から離れ杉林を歩いているとスキーのトレースがありました。
約500mの下降で初めて人跡に出会った訳ですから涙が出るくらい感激しました。追いかけていくと先にはBCスキーヤーの姿があり結構大変そうです。
スキーヤーは沢沿いに下ったようですが標高は900m地点なので左岸の杉林の向こうにはゲレンデがあるはずです。
崖のような斜面をステップで階段を刻んで抜けた杉林の間から終了を告げるスキー場のアナウンスと圧雪したゲレンデが見えました。板に履き替えルンルンで滑走し駐車場に帰還しました。
一晩、車中泊し明日はゲレンデで若い女子に混じってスノーボーディングぐぐ〜!!HEY HEY HEY!
「おっちゃん、帰ってきたよ!」
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出会った方のコース
〆能蕕縫僉璽謄A箸鵑静仍骸2人 わかさ氷ノ山スキー場〜リフト〜山頂〜こしき岩〜わかさ氷ノ山スキー場
登山者2人パーティ 同ルート
E仍骸2人パーティ 同ルート
ぅ愁軼仍骸圈,錣さ氷ノ山スキー場〜リフト〜戸倉方面
BCスキーヤー わかさ氷ノ山スキー場〜リフト〜山頂〜ワサビ谷〜わかさ氷ノ山スキー場
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リフト乗車してから稜線まったりスベリング、そして仙谷でorz!まで
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