記録ID: 56684
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
道東・知床
知床半島【知円別岳〜硫黄山〜ルシャ山〜知床岳〜ウィーヌプリ〜知床岬〜相泊】
2008年03月18日(火) ~
2008年03月24日(月)
tanakasho
その他4人
- GPS
- 152:00
- 距離
- 65.4km
- 登り
- 3,136m
- 下り
- 3,186m
コースタイム
3月17日 札幌ー岬町;知円別小学校=C0
校長先生にお願いして車を小学校にとめさせて頂いた。創立70周年にして、今年廃校になるという。
18日 ○ C0 4:30/6:50‐11:30 Co.900=Ω1
5時よりすでにテントの外は明るく、春メインと同時に知床という東方に来たと実感した。小学校裏から入山し尾根をのぼる。振り返ると、海岸から流氷までの沖合いに船が出漁していた。流氷の向こうには国後島がある。Co.900にイグルーを作ってΩ1とした。ケンネベツ川の谷間をワタリガラスが不思議な声で鳴きながら飛んでいった。
19日 ○ Ω1 4:00/5:50 - 7:10 Co.1350=シーデポ 7:30 - 9:10硫黄山 9:20 - 11:10 デポ地 11:20 - 16:00 ルシャ二股=C2
今日も天気は良く、移動Hが来ているうちにと、ルシャ二股まで行く予定で出発する。Co.1350付近で共同装備とスキーをデポし、Eストックで知円別分岐まで歩いた。ここからE.P.で進み、途中の岩峰は西側をまいた。田中は何度か足を滑らせ、ヒヤッとさせられる。硫黄山は西側からまわりこんで頂上へ。オホーツク海側は流氷にビッシリと覆われていた。まわりこんだ箇所はB.S.で下った。Mはネーベンを2つ食べられることに喜んでいた。荷物を回収してシーズリでCo.1350付近をtrv.し、ルシャ山を目指す。山頂で部歌をほぼ独唱し、OB方に黙祷をした。今年も積雪が少ないためか、ハイマツが尾根を覆っており、シールで踏んだりこいだりしながら前進。Co.500付近から適当な沢型を二股まで下った。
校長先生にお願いして車を小学校にとめさせて頂いた。創立70周年にして、今年廃校になるという。
18日 ○ C0 4:30/6:50‐11:30 Co.900=Ω1
5時よりすでにテントの外は明るく、春メインと同時に知床という東方に来たと実感した。小学校裏から入山し尾根をのぼる。振り返ると、海岸から流氷までの沖合いに船が出漁していた。流氷の向こうには国後島がある。Co.900にイグルーを作ってΩ1とした。ケンネベツ川の谷間をワタリガラスが不思議な声で鳴きながら飛んでいった。
19日 ○ Ω1 4:00/5:50 - 7:10 Co.1350=シーデポ 7:30 - 9:10硫黄山 9:20 - 11:10 デポ地 11:20 - 16:00 ルシャ二股=C2
今日も天気は良く、移動Hが来ているうちにと、ルシャ二股まで行く予定で出発する。Co.1350付近で共同装備とスキーをデポし、Eストックで知円別分岐まで歩いた。ここからE.P.で進み、途中の岩峰は西側をまいた。田中は何度か足を滑らせ、ヒヤッとさせられる。硫黄山は西側からまわりこんで頂上へ。オホーツク海側は流氷にビッシリと覆われていた。まわりこんだ箇所はB.S.で下った。Mはネーベンを2つ食べられることに喜んでいた。荷物を回収してシーズリでCo.1350付近をtrv.し、ルシャ山を目指す。山頂で部歌をほぼ独唱し、OB方に黙祷をした。今年も積雪が少ないためか、ハイマツが尾根を覆っており、シールで踏んだりこいだりしながら前進。Co.500付近から適当な沢型を二股まで下った。
天候 | 比較的好天に恵まれ低気圧の通過などはなし。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
20日 ◎のち○ C2 5:00/7:10 - 14:30 Co.862北コル=C3 朝はゆっくりと出発。Co.160の沢型からルシャ川の左股右岸尾根を経て、ラサ山コンタ尾根を登った。Co.720ポコの下りでツボにした以外、すべてシールで歩けた。タンネの下にテントを張ってC3。 21日 ○ C3 3:30/6:00 - 9:10 1182西コル - 9:45知床岳 9:50 - 10:10 西コル 10:25 - 15:45 ウィーヌプリ南ポコ南コル=C4 天場からシーズリをしていくが、ハイマツ帯がうるさい。田中は靴擦れがひどく、痛そうだ。谷間にはガスがゆっくりと上がってきていたが、まだ晴れ間は続いていた。・1182西コルに荷物とスキーをデポし、知床岳を空身で往復した。コルからポロモイ台地に降りるまではシーズリで歩いた。ポロモイから先の尾根はクラストしているがシールで下った。コルはタンネが太く快適。P食が盛大に出された。夜中、キツネがテントを破ってラーメンを2袋持ち去った。 22日 ◎ C4 3:30/5:45 - 10:10 知床岬 11:10 -15:30 カブト岩南の入り江=C5 ハイマツが非常にうっとうしいので、ウィーヌプリより先は北側の沢型にルートをとって岬を目指すことにした。上部はシーズリ・ツボで沢底まで下り、そこからシールに変えた。段々と傾斜がなくなって、ウミネコの鳴き声に海岸が近いことが分かった。Co.200付近をtrv.して岬を目指した。雪はなく、笹原をシールであるいて岬に到達。今後天気が悪化することを考え、ウィーヌプリを再び乗越すより、下調べもしてあり、干潮の時間もちょうど合う海岸線を歩くこと方が安全で早いと判断し、ルートを変更して先へ進めた。カブト岩はルンゼを登下降して通過した。登りにfix有り。 23日 ◎ C5 2:30/4:50 - 12:45 モレイウシ川河口 13:00 -15:45 化石浜=C6 干潮時に化石浜南を通過すべく、早起きして出発。前日偵察しておいた念仏岩の登りは立った5m程度をMは空身で通過させた。下りは10mほど、木を支点にしてab.し、そこから斜面を捲き道沿いに下った。登り下りともfixがあった。ペキンの鼻手前のルンゼを詰めて尾根まで登った。ルンゼは傾斜あり緊張するが、雪が安定していたのでロープは出さなかった。台地上を横断し、ルンゼを下って海岸へ。船泊のへつりは問題なく、むしろメガネ岩手前がいやらしい。M空身で通過させた。干潮のピークは過ぎていたが、剣岩周辺は潮間帯がまだ出ており、歩いて通過。疲れたM達の冷たい視線を感じつつモイレウシ川(予定天場)を通過。 タケノコの岬状は穴があり、くぐって通過。そこからは巨岩帯になっており、くぐったりまいたりで化石浜へ。番屋の跡地でC6。流氷のオンザロックを飲んで就寝した。夜中、外に出ようとした小池を熊と勘違いし、野沢は周りをたたき散らした。 24日 ● C6 4:00/6:10 - 11:00 相泊 インナーとの間に漬物袋をはいて出発。化石浜南の入り江は、干潮によって出てきた岩を転石のようにして通過した。そこから少し行った小浜の南端はM空身でへつった。浜で休憩していると、アザラシがニュウと海面から顔を出した。観音岩は一部b.s.して下った。あとは小雨に追われるようにして相泊まで。 |
写真
感想
T○Sテレビで世界遺産知床を特集しているのを見て、懐かしくなり記録をアップした。
靴擦れに初めて本格的に悩まされた山行だった。
これ以来、靴擦れには細心の注意を払っている。
ようやく岬が見えたときはかなり感動した。が、岬にある観測所のような人口物は興ざめだ。
登山者としては、観光地化によるヒグマの人慣れ、餌付けが心配だ。
世界遺産にしたのであればそのあたりのこともしっかりとやってもらいたいものだ。知床のあの雄大な自然、動物、そして地の果ての名にふさわしい秘境の雰囲気を、この先訪れるであろう人が安心して楽しむことの出来るよう願う。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:4005人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する