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Yamareco

記録ID: 56780
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳北稜〜赤岳(ちょっとアルパイン)

2010年02月08日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
16.7km
登り
1,572m
下り
1,571m

コースタイム

3:40美濃戸口駐車場〜4:25美濃戸山荘〜6:15行者小屋6:35〜9:50阿弥陀岳10:00〜
12:10赤岳12:05〜13:30行者小屋13:35〜14:00赤岳鉱泉14:15〜15:50美濃戸口駐車場
天候 午前中は青空が見えたが、午後からは曇り
過去天気図(気象庁) 2010年02月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
美濃戸山荘に登山ポストあり。
赤岳鉱泉営業中。
トレースははっきりと有り、斜面のゆるやかな所はアイゼンは不要でした。
全体的に雪は少なめに感じた。
暗い中、ヘッデンで出発。行者小屋まで間違いなくトレースが有るだろう
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
暗い中、ヘッデンで出発。行者小屋まで間違いなくトレースが有るだろう
空が白み始め、藍青色の空がまっ白の雪にも反射する
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
空が白み始め、藍青色の空がまっ白の雪にも反射する
藍青色の八ヶ岳が見えてきた
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
藍青色の八ヶ岳が見えてきた
赤岳と阿弥陀岳も現れてくる
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
赤岳と阿弥陀岳も現れてくる
行者小屋から見た大同心と小同心
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
行者小屋から見た大同心と小同心
北稜へと進んでいく
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
北稜へと進んでいく
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
北稜を中間部で振り返る
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
北稜を中間部で振り返る
先行した2人パーティー
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
先行した2人パーティー
第一岩稜が見えてきた
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
第一岩稜が見えてきた
中岳沢
2010年02月08日 20:49撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:49
中岳沢
登ってきた潅木斜面を振り返る
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
登ってきた潅木斜面を振り返る
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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この斜面は高度感があった。
乗り出して下を見る気にならない
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
この斜面は高度感があった。
乗り出して下を見る気にならない
第二岩稜上のナイフリッジ
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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第二岩稜上のナイフリッジ
振り返ると、そこには頂上がすぐそこに
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
振り返ると、そこには頂上がすぐそこに
阿弥陀岳の頂上は360度パノラマ
蓼科山方面
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
阿弥陀岳の頂上は360度パノラマ
蓼科山方面
赤岳も目の前
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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赤岳も目の前
赤岳に若干のガスがかかり始めている
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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赤岳に若干のガスがかかり始めている
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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横岳
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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横岳
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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富士は残念ながら裾だけ
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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富士は残念ながら裾だけ
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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中岳から赤岳へ向う尾根
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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中岳から赤岳へ向う尾根
阿弥陀岳の下りを振り返る
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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阿弥陀岳の下りを振り返る
中岳沢
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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中岳沢
中岳への尾根
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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中岳への尾根
第一岩稜と第二岩稜
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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第一岩稜と第二岩稜
第一岩稜のとりつきで朝のパーティーが休んでいる
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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第一岩稜のとりつきで朝のパーティーが休んでいる
第二岩稜
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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第二岩稜
中岳から見た阿弥陀岳
真ん中に梯子が見える
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
中岳から見た阿弥陀岳
真ん中に梯子が見える
先程登った潅木帯
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
先程登った潅木帯
あおり気味(笑)
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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あおり気味(笑)
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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赤岳展望荘手前
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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赤岳展望荘手前
不思議なくらい無風なので、ここで一休み
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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不思議なくらい無風なので、ここで一休み
地蔵尾根入り口
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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地蔵尾根入り口
上の分岐点を見上げて
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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上の分岐点を見上げて
行者小屋との分岐
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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行者小屋との分岐
赤岳鉱泉
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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赤岳鉱泉
テン場には3張り
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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テン場には3張り
初めてアイスクライミングをまともに見るが、
一人一人の力量の違いが、こんなにはっきり出るとは思わなかった
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
初めてアイスクライミングをまともに見るが、
一人一人の力量の違いが、こんなにはっきり出るとは思わなかった
赤岳鉱泉はとても綺麗に掃除され、活気があった
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
赤岳鉱泉はとても綺麗に掃除され、活気があった
皆真剣に指導を受けている。
すこぶる体育会系?
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
皆真剣に指導を受けている。
すこぶる体育会系?
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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林道の脇にカモシカが一頭たたずんでいる。
ゆっくりと近づいていくが、なかなか逃げない。
10m位まで近づくと、彼の間合いに入ったようで、
ゆっくりと崖を登って、高台に上がり、
またこちらをみている。人間好き?
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
林道の脇にカモシカが一頭たたずんでいる。
ゆっくりと近づいていくが、なかなか逃げない。
10m位まで近づくと、彼の間合いに入ったようで、
ゆっくりと崖を登って、高台に上がり、
またこちらをみている。人間好き?
立ち去りそうになったので、「行っちゃうの?」
と、小さく声をかけると、またこちらに振り向き
じーっと見つめる。
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
立ち去りそうになったので、「行っちゃうの?」
と、小さく声をかけると、またこちらに振り向き
じーっと見つめる。
軽く手をあげて「じゃあね」と言ったと同時に
彼も後ろを向いて山の中へ向かっていった。
お互い5分以上アイコンタクトをとっていた。
・・間違いなくコミュニケーションがとれてたっぽい、、
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
軽く手をあげて「じゃあね」と言ったと同時に
彼も後ろを向いて山の中へ向かっていった。
お互い5分以上アイコンタクトをとっていた。
・・間違いなくコミュニケーションがとれてたっぽい、、
八ヶ岳の水はうまい
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
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八ヶ岳の水はうまい
氷柱も発達したかな
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
氷柱も発達したかな
美濃戸口駐車場
2010年02月08日 20:50撮影 by  COOLPIX S640, NIKON
2/8 20:50
美濃戸口駐車場
撮影機器:

感想

この記録はアルパインクライミングの技術的な参考にはならないので、
アルパインクライミングの技術的な内容は、他の有益な情報を参考にしてください。

今回は車中泊だが、工夫して出来るだけフラットな状態にし、冬用シュラフで寝たので、
かなり快適な睡眠がとれた。外に出しておいた温度計は-10℃。
夜の8時くらいに空を見上げると、満天の星空で期待したが、2:30に起きると空には
薄らとガスがかかり、星たちは隠れてしまった。

気圧配置は太平洋側に高気圧が張り出したので、穏やかで暖かくなるだろう。
ただ、西側に前線が迫ってきているので、昼ぐらいから弱冠崩れだしそうだ、、
と、予想したが、まさにそのままだった。
アプローチをぐいぐいと進んでいく。−10℃だから、さすがに大丈夫と思ったが、
やはり発汗してしまう。
途中で中間着を脱ぐが、次に着るタイミングが難しい。
行者小屋で着なおしたが、ここで体温を下げ過ぎたので指先の温度が下がり、
復活させるのにかなり時間を要した。

行者小屋のテン場は4張りくらい。ちょうど3パーティー8人くらいが出発を始めているようだ。
皆ジャラジャラとカナビラを鳴らしている。アルパインのようだ。
土日明けなので人気の八ヶ岳山域は、既にトレースが道になっている。
阿弥陀岳北稜方面へも、予定どおりトレースバッチシ(笑)
途中指先がまた冷えてしまったので、温めたりして血行を促していると、2人パーティーが
先へと進んでいった。
これで先行パーティーのお手並みを拝見できると思ったが、この2人は通常の北稜ラインの
もう一つ下の垂直の岩稜にとりついた。レベルが全然違うようだ。
2人ともかなり若く20才代だが、先を歩くリーダー格の方は、一つ一つの動作が非常に丁寧で
急ぐことなく確実に進んでいく。良い指導者にめぐり合ったのだろう。とても参考になった。
ただプラブーツにストレートで長めのピッケルを持っていたのは、、?

雪稜の斜面も思ったより急で、雪稜は3点が決まるので、今まで怖いと感じたことはあまり記憶に無いが
今回は初めて後ろを振り向いたら恐怖を感じてしまい、この一ヶ所は振り返るのをやめて斜面を登った。
気温は昼に向かいどんどん上昇しているので、全く寒さは感じない。
写真では何度も見ている第一岩稜の基部へ到着する。写真で見ると小さく見え、登るのも5m位との
情報を目にしていたが、実際に岩を目の前にしてみると一回り大きく見える。
とりつくのに一番やさしそうな所を見ると、ホールドもはっきりしているので、問題なさそうと思い
いざとりつくと、予想外にすぐに行き詰まってしまい、そのまま一度慎重に下りる。
見た目よりホールドが逆層になっていたり、氷が付いていたりしてうまく掴めない。
もう一度チャレンジするか。それとも左側を巻いていけば無理しなくても雪稜を進んでいくことが出来る。
もし途中まで登ってしまうと、もう下りることはできない。
しばらく岩を見ながら悩む。何度も何度もイメージトレーニングを繰り返し結論を出した。
「よし、いくぞ」
2度目はイメージトレーニングを繰り返したおかげか、何とか上まで這い上がることができたが、
思ったよりも体力を消耗した。

そのまま登り第二岩稜の基部に到着すると、3m位だが垂直に近い岩に顕著なクラックが一本入り、
下にボルトが2本打ち込んである。
岩はすべて乾いているが、3重の手袋だと当然全く掴めない。一枚で軽く触ってみるがきびしい。
3m位登った後の上の様子も解らないし、先程の第一岩稜からの疲れも取れていない。
・・・第二岩稜、パス・・・
左を巻いて上へ上がったが、この巻き道は踏み後だらけだった。
第二岩稜を上がりきった上から見ると、岩を越えたところにある短いナイフリッジに踏み後が少ない。
皆さんもパス?
上を見上げると、すぐそこに阿弥陀岳の頂上が見えてきた。
苦労の末上がった頂上は、ひと味もふた味も違う。
山頂は360度のパノラマで、まだ天気はもっているので遠くまで見渡すことができる。
唯一富士だけがガスがかかり裾しか見えなかった。
ここで燃料を補給し(相変わらずマズイ、、)山頂を後にする。

この阿弥陀岳からの下りが急との情報を予め目にしていたので、気持ち的には準備していた。
北稜からは直接見ることはできなかったが、その横の斜面もかなり急にみえる。
70〜80度位は有りそうで、真上から見ると、ほとんど垂直に見えることだろう。
頂上には前日の踏み跡が残っているので、足跡を追って進むと夏道の斜面が見えてきた。
始め横を向いたまま下りようとするが、雪面も硬く、踵を蹴り込もうとしても全く入らない。
初めて斜面に向かいダガーポジションでつま先を斜面に蹴りこみながら中岳とのコルまで下りて行った。
今回時間があったら赤岳を周って下ろうと予定していたが、この時点でまだ11:00にもならないので、
赤岳へ向かうことに。
第二岩をすぐに諦めた理由の一つが実はここに有った。
ここまで自分が冬山にのめり込むきっかけとなったのが、実はこの冬の赤岳だ。
2年ぶりにルーツへの回帰をしたいとの思いが、弱からずあった。

昼に近づくと風も強さを増してくる。身体が疲れてきているので足取りは重いが、
夏道もほとんど露出しているので、ゆっくりと赤岳へ向かい進んで行き、頂上に立つ。
といいたいところだが、本当は疲れ果てて座り込んだまま写真を撮る(笑)
なのでちょっとあおり気味(大笑)
頂上を発つと後は下りだけ。地蔵尾根の下りはじめを気おつければ、後は大丈夫だろう。
頂上小屋を越えた所に有る痩せた尾根を前にして、風が一段と強くなってきた。
常時風速15m位は十分に有りそうだ。ここで突風に当たるとシャレにならないので、
しばらく様子を見るが、なかなか収まらない。
もどって文三郎から下りようか?このままじっとしていても気圧配置は悪くなる一方だ。
すこし弱まったところで、思い切って出ることにする。
這いつくばって行けば、少々の風では飛ばされることは無いだろう。
中腰姿勢のまま痩せ尾根をやり過ごすと、前回も感じたが1ヶ所、風の全く当たらない場所が現れた。
不思議なくらい無風だ。ここでひと休みし、行動食をとった後、地蔵尾根を下って行った。
地蔵尾根もあっという間だ。2年前は長く感じたが変わるもんだ。
さすがに土日明けの人気の赤岳。クラスとした雪稜にも、きれいに足場が切れている。
行者小屋の分岐で装備を入れ替えアイゼンをはずす。
今まで使っていた縦走用の12爪アイゼンは爪が短く、今回は弱冠役不足のようだった。
ここからまだ通ったことの無い赤岳鉱泉に立ち寄り岐路に着いた。

今回は気温もこの時期としてはとても高く、それなりに終えることができたが、
もし大寒波に当たり、-20℃の強風の中行動したら、とてもこのようには行かないだろう。
八ヶ岳は凍傷で指を落とすのもよく聞くし、阿弥陀岳でも厳冬期に多くの遭難者を出している。
また今後アルパインをどこまでやるかも解らない。
北稜に有る2ヶ所のほんの数メートルのミックスにしても、ソロである自分としては
全く楽勝ではなかった。
もっとも、このラインはいろんな逃げ道が有るということでは、自分には向いていたと
言えるかも知れない。
また、現代において今あるゲレンデで練習する以外に、新たにボルトを岩に打ち込んでまで
何もとりかかりのないフェースを登る意味を私は感じない。
もはや山や岩とのコミュニケーションを免脱していると思えるし、そこに美しさも感じない。
今後も自分の力量に合った、ちょこっとアルパインをたまに試してみようかな。

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コメント

次は?
まずは、単独での北稜お疲れ様でした

ヤマレコでこのルートの単独は初?

何か大きな目標でもあるかの様な強い意志が感じられました。

山暦を改めて拝見いたしましたが、良い山登ってますね

雪が締まる頃は東面でも?

どちらにせよ、お気をつけ良い山登ってください
2010/2/10 22:20
RE:次は
レス、ありがとうございます。

たしかヤマレコに山頂直下で時間切れというのが有ったと思います。

次は何となくは頭に描いていますが、
まだ全く具体的には詰めていない感じです。

オフは基本いつも突如として現れるので、
天気との兼ね合いでGO〜ですね。

大きな目標・・
今の自分の有り方としては、すべてが均一に同じ
プロセスの中の一つとして受け止めている。
といった感じです。(まじめに答えすぎた?

お気遣い、ありがとうございます。
ホトケになるのはまだ早いので、
最大の注意、意識、そして
すべてを受け入れる覚悟をもって望んでいくって所ですね 

良い山を登りましょう
2010/2/11 8:21
阿弥陀岳北稜お疲れ様でした。
jazzyさん、

同じ日に赤岳に行っていた者です。

文三郎から見る阿弥陀岳は遥かに積雪多かったです。
上部に行くにつれ急ですので下は見たくないですね。
登りより下り厳しそうです・・・お疲れ様でした。

jazzyさんの記録よく拝見させて頂いてます。
お会いしてお話したかったです。
と言ってもその場ではjazzyさんとは分らないと
思いますが

冬山、これからも気をつけて行かれて下さい。
2010/2/11 16:54
はじめまして。
はじめまして。
koujouchouと申します。

>山頂直下で時間切れというのが有ったと思います。
一昨年に単独で時間切れした者です。(はは。。。)

単独で行った方のレポを読んでみたかったので、、、
じっくり読ませて頂きました。

今年は訳あって遠出が出来ないので、、、
(=ほとんど雪山に行けないので。)
エア雪山?を堪能させて頂きました。

行った時のことを思い出し、、、
「あぁ。。。。もうちょっとだったんだなぁ。。。」
なんてブツブツ呟きながら。。。

また、ちょくちょく寄らせて頂きます。

よろしくお願いします。
2010/2/11 21:28
kankotoさん、はじめまして。レスを頂きありがとうございます。
阿弥陀岳もそれほど雪はなかったように思います。
斜面もかなりしまっているようでした。
ただヤマレコにある1月にいかれた方のレポを見ると、
下りはザイルを出した方もいるようです。
2年前の3月に文三郎からみたら、踏み後はありましたが、
今にもなだれそうな感じで、よくあんなとこ下りてるなと思いました。

kankotoさんの記録もよく拝見させてもらっています。
改めてみると、このスピードはもう笑ってしまいますね

私はいつも写真の同じ格好をしているので、
山でお会いしたら、こちらこそよろしくお願いします。
お互いに気を引き締めて山行をエンジョイしましょう。
2010/2/12 3:31
koujouchouさん、はじめまして。レスを頂きありがとうございます。
よく記録を拝見させてもらってます。
とてもかわいらしい坊や達は、うらやましいかぎりです。

雪山のチャンスはまだまだいくらでもやってくるので、
お互いソリストとしては気を引き締めて(坊やたちのためにも)
エンジョイしましょう。
2010/2/12 3:32
はじめまして
はじめまして。

今月末に八ヶ岳に入ろうと予定しております。
我が師と登った北稜にソロで登ろうかと情報を集めていたところでございます。
何せ20年のブランク。
当時は、シングルで登攀しておりました。

ご指南ございましたら、お手数ですがよろしく願います。

ここまでこれたのも幸いです。
2012/2/15 3:00
はじめまして
以前にシングルで登攀されていたのでしたら、私が指南するのは
おこがましいことと思います。北稜も登られているようですし。
唯一は20年のブランクでイメージと実際の身体の違いをどの位
認識しているかではないでしょうか。
登攀能力は昨今ではジムも多く、ここで試してみるのも一つの手
ではと思います。1月に南沢の大滝に行ったときは今年は雪が多く、
ガイドさんが今北稜を登ったら同ルート下降になると言っていた
ので、天気と雪の状態は気にした方が良いと思います。
お気をつけて。
2012/2/17 3:10
ありがとうございます
ありがとうございます。

正直、ビビっておりました。
もっと早い時期に登るべきですね。

今回は、阿弥陀岳を見ることに専念し素直に赤岳でヤメテきます。
山は、逃げませんので。
2012/2/17 6:21
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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