ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 571554
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

雲取山ー霧藻ヶ峰縦走

2015年01月04日(日) ~ 2015年01月05日(月)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
30.1km
登り
2,138m
下り
2,352m

コースタイム

・1日目
留浦(8:00)-七ツ石小屋(10:20-10:35)-奥多摩小屋(11:40-11:50)-雲取山(12:30-12:35)-芋ノ木ドッケ(14:00)-白岩小屋(14:40)

・2日目
白岩小屋(6:45)-霧藻ヶ峰(7:50-8:00)-大血川観光釣場(9:45)-三峰口駅(11:40)
天候 1日目:晴れ
2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:JR奥多摩駅-留浦(西東京バス)
帰り:秩父鉄道三峰口駅

感想

前回の山行から、また3ヶ月以上も経ってしまった。結局、昨年の山行は6回だけ。このままでは、ますます山から遠ざかってしまいそうなので、登り慣れた雲取山に行くことに。ブランクも長いことだし、雪も多少あるようなので、一般ルートで北に抜けることにした。

■1日目(1月4日)
1日目に、白岩小屋まで行きたいと、なるべく早く歩き出すために、小菅行きのバスに乗り込む。もう正月山行のピークも過ぎて、乗客は4名だけだ。

このバスは途中、寄り道をして留浦(とずら)に寄ってくれる。そこで、バスを降りて鴨沢の登山口に向かう。

民家横の小道から取り付いて、一段上の道路に合流してから、登山道に入った。雪は、前日の好天でかなり溶けてしまったようで、ほとんどない。

このところの運動不足からか、足が重く、七ツ石小屋に着いた時点で、かなりバテ気味だ。少し雪が出てきたので、アイゼンを付けるのを口実に、小屋前のベンチで長い休憩。
七ツ石山に向かう気力も出ず、巻き道を雪をサクサクと踏みながら進んでいると、左手に富士の端正な姿が見えた。

ブナ坂に着いてみて、ふと登山地図に描かれた破線が気になった。石尾根は何度も歩いているけれど、ここから奥多摩小屋まで尾根の南側に付けられた巻き道は1回も歩いたことがない。

入口からして怪しい雰囲気だが、一応道形はある。恐る恐る入ってみると、やはりトレースがない。道の荒れ様から、ほとんど歩かれていないことが分かる。倒木はそのまま放置され、道は、細くなったり、崩れていたりする。しばらく進んでみたけれど、斜面が崩れて道が埋まりかけている所などは、慎重に歩かないと、雪で滑って転がり落ちそうだ。
この先、もっと道が悪そうなので、尾根が近づいた辺りで、斜面を登って石尾根に戻ることにした。巻き道の破線ルートには入らないのが良いということだろう。

奥多摩小屋の水場は、細いながらも水が出ていた。3Lほど調達。

重くなったザックを担いで、小雲取山と次の小ピークを喘ぎながら超えると、雲取山に到着。何度来ても、この山頂はやはり良い。雲取山は今回で10回目で、登山を始めた2008年から毎年欠かさず登っている。

少しだけ休憩して、すぐに北に向かった。北側はやはり雪が多く残っている。崩壊の進んだ雲取ヒュッテの前で、小鳥を眺めながら昼食を取る。

芋ノ木ドッケを巻く道は2年前の正月に通ったけれど、結構怖かった。冬場はアイゼンがなければ、恐ろしくて通れないだろう。トレースは、ほとんどそっちに向かっているけれど、巻き道恐怖症の私は、芋ノ木ドッケの山頂に向かう。

こちらの道は、2名ほどの足跡のみだ。そのトレースは、山頂から長沢背稜に向かっていて、私の進む三峰側にはトレースがない。15cmほどの深さの新雪に自分の足跡を付けて下っていく。ここは登山道があまり整備されておらず、少し原生林の雰囲気が感じられるところだ。赤テープに従って下って、巻き道からのトレースに合流した。

白岩山を過ぎて、ひと下りで、白岩小屋に着いた。
ここに泊まるのは、6年前の正月以来。ここのテント場には、特等席がある。小屋の西に少し張り出した部分があって、そこからの和名倉山の眺めが格別だ。今日は、私一人だけのようなので、気兼ねなく、そこにテントを張ることにした。

しかし、ここのテント場のシステムが良く分からない。荒れ果てた白岩小屋に入ると、四半世紀以上前に貼られた料金表があり、幕営料は、300円と書かれたものと400円、500円と描かれたものの3種類がある。料金箱のようなものも見つからない。仕方がないので、少し小屋の中の掃除をして、これで料金を払ったことにしてみる。

雪の上にテントを張って、潜り込むとやはり寒い。すべて着込んでみたものの、夜は、寒さであまり眠れず。

■2日目(1月5日)

朝、5時前に目覚めて、テントから顔を出してみると、和名倉山の頂上のすぐ上に満月が出ている。今日は、ほとんど下山するだけなので、急ぐ必要はない。のろのろとテントを畳んで、7時頃に出発。

途中、何頭かの鹿の視線を感じる。私の大荷物を見て、呆れているのかもしれない。まさか、一晩過ごすのに、そんなに荷物が必要だったのと。鹿と比べたら、人間なんて相当軟弱な生き物だろう。

雪は、まだ10cmくらいある。急な下りを滑らないようにゆっくり下る。霧藻ヶ峰の手前の鞍部から大血川の登山口に下るルートにも、数人のトレースがあった。

山頂手前の休憩所で、両神山を眺めながら小休止。霧藻ヶ峰の少し先から大血川に下るルートは歩いたことがないので、今日は、そこから下ってみる計画だ。

このルートは、トレースが無いだろうと思っていたけれど、分岐点に着いてみると、1名のトレースがあった。少し残念と思いつつ、これで安心して下れる。ここは一般ルートだけれど、一般ルートは、赤テープがないことが多いので、雪に埋もれてしまうと、破線ルートよりもルートを見つけづらいことがある。

先人のトレースは、道を外すことなく、綺麗に進んでいく。私ではこうは行かないだろうと思いつつ、地図と地形も確認しながら下っていった。
途中、鞍部からのルートと合流して、林道を何度か横切ると、太陽寺に着いた。ひっそりとした山奥の寺に、誰か住んでいるようだ。そこからは雪もなく、遊歩道のような太い道を下った。

釣場の前に降り立てば、あとは車道歩きで駅に向かうだけだ。大血川とは、なんとも怖い名前だけれど、川をのぞき込むと、水はとても澄んでいる。水音を聞きながら、車も通らない静かな道を下っていく。途中、秩父源流水の工場や巨岩を眺めて、飽きることなく、三峰口の駅まで歩いた。

時刻は12時前。いつもなら、もう一座と頑張って登るところだけれど、私も40歳になって中高年の仲間入りをしたことだし、いつまでも欲張り登山ばかりというのも恥ずかしい。今回はこの辺で帰ることにしよう。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1441人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 奥多摩・高尾 [日帰り]
小袖乗越〜ブナ坂(石尾根)〜雲取山山頂
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
雪山ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
雲取山(鴨沢バス停往復)
利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
雪山ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
七ツ石山・雲取山
利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 奥多摩・高尾 [2日]
雲取山  三峰神社ー鴨沢
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
トレイルラン 奥多摩・高尾 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
三峰口駅〜秩父大血川渓流観光釣場〜雲取山〜奥多摩駅
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら