雲取山ー霧藻ヶ峰縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,138m
- 下り
- 2,352m
コースタイム
留浦(8:00)-七ツ石小屋(10:20-10:35)-奥多摩小屋(11:40-11:50)-雲取山(12:30-12:35)-芋ノ木ドッケ(14:00)-白岩小屋(14:40)
・2日目
白岩小屋(6:45)-霧藻ヶ峰(7:50-8:00)-大血川観光釣場(9:45)-三峰口駅(11:40)
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:秩父鉄道三峰口駅 |
感想
前回の山行から、また3ヶ月以上も経ってしまった。結局、昨年の山行は6回だけ。このままでは、ますます山から遠ざかってしまいそうなので、登り慣れた雲取山に行くことに。ブランクも長いことだし、雪も多少あるようなので、一般ルートで北に抜けることにした。
■1日目(1月4日)
1日目に、白岩小屋まで行きたいと、なるべく早く歩き出すために、小菅行きのバスに乗り込む。もう正月山行のピークも過ぎて、乗客は4名だけだ。
このバスは途中、寄り道をして留浦(とずら)に寄ってくれる。そこで、バスを降りて鴨沢の登山口に向かう。
民家横の小道から取り付いて、一段上の道路に合流してから、登山道に入った。雪は、前日の好天でかなり溶けてしまったようで、ほとんどない。
このところの運動不足からか、足が重く、七ツ石小屋に着いた時点で、かなりバテ気味だ。少し雪が出てきたので、アイゼンを付けるのを口実に、小屋前のベンチで長い休憩。
七ツ石山に向かう気力も出ず、巻き道を雪をサクサクと踏みながら進んでいると、左手に富士の端正な姿が見えた。
ブナ坂に着いてみて、ふと登山地図に描かれた破線が気になった。石尾根は何度も歩いているけれど、ここから奥多摩小屋まで尾根の南側に付けられた巻き道は1回も歩いたことがない。
入口からして怪しい雰囲気だが、一応道形はある。恐る恐る入ってみると、やはりトレースがない。道の荒れ様から、ほとんど歩かれていないことが分かる。倒木はそのまま放置され、道は、細くなったり、崩れていたりする。しばらく進んでみたけれど、斜面が崩れて道が埋まりかけている所などは、慎重に歩かないと、雪で滑って転がり落ちそうだ。
この先、もっと道が悪そうなので、尾根が近づいた辺りで、斜面を登って石尾根に戻ることにした。巻き道の破線ルートには入らないのが良いということだろう。
奥多摩小屋の水場は、細いながらも水が出ていた。3Lほど調達。
重くなったザックを担いで、小雲取山と次の小ピークを喘ぎながら超えると、雲取山に到着。何度来ても、この山頂はやはり良い。雲取山は今回で10回目で、登山を始めた2008年から毎年欠かさず登っている。
少しだけ休憩して、すぐに北に向かった。北側はやはり雪が多く残っている。崩壊の進んだ雲取ヒュッテの前で、小鳥を眺めながら昼食を取る。
芋ノ木ドッケを巻く道は2年前の正月に通ったけれど、結構怖かった。冬場はアイゼンがなければ、恐ろしくて通れないだろう。トレースは、ほとんどそっちに向かっているけれど、巻き道恐怖症の私は、芋ノ木ドッケの山頂に向かう。
こちらの道は、2名ほどの足跡のみだ。そのトレースは、山頂から長沢背稜に向かっていて、私の進む三峰側にはトレースがない。15cmほどの深さの新雪に自分の足跡を付けて下っていく。ここは登山道があまり整備されておらず、少し原生林の雰囲気が感じられるところだ。赤テープに従って下って、巻き道からのトレースに合流した。
白岩山を過ぎて、ひと下りで、白岩小屋に着いた。
ここに泊まるのは、6年前の正月以来。ここのテント場には、特等席がある。小屋の西に少し張り出した部分があって、そこからの和名倉山の眺めが格別だ。今日は、私一人だけのようなので、気兼ねなく、そこにテントを張ることにした。
しかし、ここのテント場のシステムが良く分からない。荒れ果てた白岩小屋に入ると、四半世紀以上前に貼られた料金表があり、幕営料は、300円と書かれたものと400円、500円と描かれたものの3種類がある。料金箱のようなものも見つからない。仕方がないので、少し小屋の中の掃除をして、これで料金を払ったことにしてみる。
雪の上にテントを張って、潜り込むとやはり寒い。すべて着込んでみたものの、夜は、寒さであまり眠れず。
■2日目(1月5日)
朝、5時前に目覚めて、テントから顔を出してみると、和名倉山の頂上のすぐ上に満月が出ている。今日は、ほとんど下山するだけなので、急ぐ必要はない。のろのろとテントを畳んで、7時頃に出発。
途中、何頭かの鹿の視線を感じる。私の大荷物を見て、呆れているのかもしれない。まさか、一晩過ごすのに、そんなに荷物が必要だったのと。鹿と比べたら、人間なんて相当軟弱な生き物だろう。
雪は、まだ10cmくらいある。急な下りを滑らないようにゆっくり下る。霧藻ヶ峰の手前の鞍部から大血川の登山口に下るルートにも、数人のトレースがあった。
山頂手前の休憩所で、両神山を眺めながら小休止。霧藻ヶ峰の少し先から大血川に下るルートは歩いたことがないので、今日は、そこから下ってみる計画だ。
このルートは、トレースが無いだろうと思っていたけれど、分岐点に着いてみると、1名のトレースがあった。少し残念と思いつつ、これで安心して下れる。ここは一般ルートだけれど、一般ルートは、赤テープがないことが多いので、雪に埋もれてしまうと、破線ルートよりもルートを見つけづらいことがある。
先人のトレースは、道を外すことなく、綺麗に進んでいく。私ではこうは行かないだろうと思いつつ、地図と地形も確認しながら下っていった。
途中、鞍部からのルートと合流して、林道を何度か横切ると、太陽寺に着いた。ひっそりとした山奥の寺に、誰か住んでいるようだ。そこからは雪もなく、遊歩道のような太い道を下った。
釣場の前に降り立てば、あとは車道歩きで駅に向かうだけだ。大血川とは、なんとも怖い名前だけれど、川をのぞき込むと、水はとても澄んでいる。水音を聞きながら、車も通らない静かな道を下っていく。途中、秩父源流水の工場や巨岩を眺めて、飽きることなく、三峰口の駅まで歩いた。
時刻は12時前。いつもなら、もう一座と頑張って登るところだけれど、私も40歳になって中高年の仲間入りをしたことだし、いつまでも欲張り登山ばかりというのも恥ずかしい。今回はこの辺で帰ることにしよう。
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